JPS61174295A - タール酸の精製方法 - Google Patents
タール酸の精製方法Info
- Publication number
- JPS61174295A JPS61174295A JP1405985A JP1405985A JPS61174295A JP S61174295 A JPS61174295 A JP S61174295A JP 1405985 A JP1405985 A JP 1405985A JP 1405985 A JP1405985 A JP 1405985A JP S61174295 A JPS61174295 A JP S61174295A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- tar acid
- tar
- crude
- copper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Working-Up Tar And Pitch (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔利用分野〕
本発明は、合成樹脂、医薬、農薬等の原料として重要な
タール酸の精製法、なかんずくコールタール系タール酸
の脱硫精製の方法に関する。
タール酸の精製法、なかんずくコールタール系タール酸
の脱硫精製の方法に関する。
コールタールを蒸留して得られるカルポル油やナフタレ
ン油等を苛性ソーダのようなアルカリで抽出して、一旦
タール酸アルカリ塩となし、これを炭酸ガスおよび/ま
たは硫酸等の酸性物質で分解することにより、粗タール
酸として遊離させ、この粗タール酸を蒸留して、フェノ
ール、オルトクレゾール、メタ−バラクレゾール、キシ
レノール等のタール酸とするのであるが、これらタール
酸の中には、相当多量の不純物とくに硫黄化合物が含ま
れている。それは、原材料たるカルポル油やす7タレン
油中には硫黄化合物を含む非常に条物 種多量の不へが含まれていて、上記精製操作程度では、
前述した各種化学品原料として使用するに適する程度に
まで精製し切れないからである。とくにチオフェノール
のような硫黄化合物は、フェノール類と化学的性質が類
似しているので、不純物として残存し易く、色相にも悪
影響を与えている。
ン油等を苛性ソーダのようなアルカリで抽出して、一旦
タール酸アルカリ塩となし、これを炭酸ガスおよび/ま
たは硫酸等の酸性物質で分解することにより、粗タール
酸として遊離させ、この粗タール酸を蒸留して、フェノ
ール、オルトクレゾール、メタ−バラクレゾール、キシ
レノール等のタール酸とするのであるが、これらタール
酸の中には、相当多量の不純物とくに硫黄化合物が含ま
れている。それは、原材料たるカルポル油やす7タレン
油中には硫黄化合物を含む非常に条物 種多量の不へが含まれていて、上記精製操作程度では、
前述した各種化学品原料として使用するに適する程度に
まで精製し切れないからである。とくにチオフェノール
のような硫黄化合物は、フェノール類と化学的性質が類
似しているので、不純物として残存し易く、色相にも悪
影響を与えている。
これかため特開昭56−115731号公報発明では、
前述したタール酸アルカリ塩、もしくは粗タール酸を、
40〜100℃の温度において、酸素含有ガスと接触さ
せ、ついで蒸留に付することを提案している。この反応
における硫黄化合物の反応は、 +H20・・−・・・・・・・・・・・・・・・(1)
で示され、生成したスルフィドか、分子ばが大であるか
ら、蒸留に際して釜残となって、精製目的が達せられる
というのである。なお酸素吹込みに際して、同公報では
触媒として、鉄塩、銅塩、コバルト塩、タンニン酸塩な
どが触媒として添加できる旨も記載さ゛れている。
前述したタール酸アルカリ塩、もしくは粗タール酸を、
40〜100℃の温度において、酸素含有ガスと接触さ
せ、ついで蒸留に付することを提案している。この反応
における硫黄化合物の反応は、 +H20・・−・・・・・・・・・・・・・・・(1)
で示され、生成したスルフィドか、分子ばが大であるか
ら、蒸留に際して釜残となって、精製目的が達せられる
というのである。なお酸素吹込みに際して、同公報では
触媒として、鉄塩、銅塩、コバルト塩、タンニン酸塩な
どが触媒として添加できる旨も記載さ゛れている。
上記精製操作は、低沸点留分であるフェノールについて
は効果が大きいが、高沸点留分であるクレゾールやキシ
レノールでは必ずしも有効でない。
は効果が大きいが、高沸点留分であるクレゾールやキシ
レノールでは必ずしも有効でない。
何故なら前記(1)の反応で生成したスルフィドは熱的
に不安定な物質であって、比較的容易にもとのチオフェ
ノールに戻ってしまうからである。
に不安定な物質であって、比較的容易にもとのチオフェ
ノールに戻ってしまうからである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(
2)〔解決すべき問題点〕 本発明は、上記従来の精製法に代えて、フェノール類以
外の粗タール酸にも適用できる簡易で実用的な精製法を
提供しようとするものである。
2)〔解決すべき問題点〕 本発明は、上記従来の精製法に代えて、フェノール類以
外の粗タール酸にも適用できる簡易で実用的な精製法を
提供しようとするものである。
これがため本発明にあっては、原料たるコールタール来
タール酸類を、アルカリ抽出したのち、炭酸ガスおよび
/または硫酸で分解して得た粗タール酸、または、該粗
タール酸の蒸留油であるフェノール、0−クレゾール、
map−クレゾール。
タール酸類を、アルカリ抽出したのち、炭酸ガスおよび
/または硫酸で分解して得た粗タール酸、または、該粗
タール酸の蒸留油であるフェノール、0−クレゾール、
map−クレゾール。
キシレノール類、またはこれらの混合物(以下、総称し
てタール酸類という)に、有機または無機酸の銅塩を添
加して蒸留に付するのである。
てタール酸類という)に、有機または無機酸の銅塩を添
加して蒸留に付するのである。
コールタール系タール酸類含有留分とは、コールタール
を蒸留して得られるカルポル油、す7り佛点か、または
3,4キシレノールより高m点である銅塩、具体的には
、酸基としての沸点が183℃未満の銅塩もしくは沸点
225℃を超える銅塩である。そのような銅塩うち有機
酸銅塩の典型例はオレイン酸銅、ナフテン酸銅等があげ
られる。また、無機酸の銅塩は、硫酸銅、硝酸銅などで
ある。
を蒸留して得られるカルポル油、す7り佛点か、または
3,4キシレノールより高m点である銅塩、具体的には
、酸基としての沸点が183℃未満の銅塩もしくは沸点
225℃を超える銅塩である。そのような銅塩うち有機
酸銅塩の典型例はオレイン酸銅、ナフテン酸銅等があげ
られる。また、無機酸の銅塩は、硫酸銅、硝酸銅などで
ある。
その添加量は、原料粗タール酸ないしタール酸類中に含
有される不純物、なかんずく硫黄化合物を基準、として
、その等モル量もしくはそれ以上である。
有される不純物、なかんずく硫黄化合物を基準、として
、その等モル量もしくはそれ以上である。
添加するに当っては、直接原料タール鰻・等に添加して
もよいが、無機鎖環の場合は少量の水に溶解し、水溶液
の形態で添加するがよい。添加後直ちに蒸留するを妨げ
ないが、好ましくは蒸留に先立って、100〜180℃
に加熱し、硫黄系不純物との反応を完結させておくこと
がすくめられる。
もよいが、無機鎖環の場合は少量の水に溶解し、水溶液
の形態で添加するがよい。添加後直ちに蒸留するを妨げ
ないが、好ましくは蒸留に先立って、100〜180℃
に加熱し、硫黄系不純物との反応を完結させておくこと
がすくめられる。
銅塩添加後の蒸留は、常法ととくに変ったところはない
。この種蒸留の常として減圧蒸留が行われる。
。この種蒸留の常として減圧蒸留が行われる。
上記の通り本発明において銅塩を添加する理由は、これ
が不純物たるチオフェノール類、スルフィド類と反応し
て硫黄分を銅硫化物を形成し、蒸留の際釜残として除失
できるがためである。
が不純物たるチオフェノール類、スルフィド類と反応し
て硫黄分を銅硫化物を形成し、蒸留の際釜残として除失
できるがためである。
幾多の金属塩のうち、とくに銅塩が適用せられて装置材
料を傷め難いという利点にも由る。なお、銀塩および水
銀塩は、銅塩同様効果を有するが、前者は経済性、後者
は環境、衛生上の観点から排除される。
料を傷め難いという利点にも由る。なお、銀塩および水
銀塩は、銅塩同様効果を有するが、前者は経済性、後者
は環境、衛生上の観点から排除される。
実施例1
硫黄分としてz1stq/ktiを含む粗タール酸10
0部に、オレイン酸銅を、前記S量の6倍モル量添加し
、これを昇温して脱水しく15部)、180’Cに1時
間保ったのち、引続き180℃で徐々に圧力を下げて減
圧蒸留し、最終圧60ffffH7に至らしめた。
0部に、オレイン酸銅を、前記S量の6倍モル量添加し
、これを昇温して脱水しく15部)、180’Cに1時
間保ったのち、引続き180℃で徐々に圧力を下げて減
圧蒸留し、最終圧60ffffH7に至らしめた。
かくてタール酸留分として・70部を得た。この留分生
の硫黄含量は、第1表中、A2に示した通りである。
の硫黄含量は、第1表中、A2に示した通りである。
比較例1
実施例1と異るところは、オレイン酸銅の代りに、下記
A1〜A7を用いた点にある。
A1〜A7を用いた点にある。
A1=添加なしく対照区)
A2ニオレイン酸銅(実施例1)
黒3:さく酸鉛
A48す7テン酸マンガン
A5ニステアリン酸コバルト
扁6:ステアリン酸亜鉛
A7:ラウリン酸アルミニウム
その結果を第1表に示す。
第 1 表
実施例2
硫黄分21811y/kqを含訃粗タール酸1ooy(
水15%、ピッチ3%を含む)に、硫酸銅5水塩を、前
記硫黄分の4゜12倍モル、および6.88倍モル加え
、そのま\常圧で100〜180℃で脱水した。
水15%、ピッチ3%を含む)に、硫酸銅5水塩を、前
記硫黄分の4゜12倍モル、および6.88倍モル加え
、そのま\常圧で100〜180℃で脱水した。
しかるのち180℃で減圧蒸留(最終圧60MmHg。
留出速度1 ml/m ) L 、主留分70gを得た
。この主留分中の硫黄含量は第2表に示した通りである
。
。この主留分中の硫黄含量は第2表に示した通りである
。
第 2 表
なお主留分のS含量は、チオールとスルフィドの合計景
を硫黄に換算して求めた。
を硫黄に換算して求めた。
チオフェノール測定:ヨウ素滴定法
スルフィド測定:亜鉛−さく酸系で還元したのち、ヨウ
素滴定で全チオフェノール量を求め、これから未処理粗
タール酸中のチオフェノール量を差づ[いて求めた。
素滴定で全チオフェノール量を求め、これから未処理粗
タール酸中のチオフェノール量を差づ[いて求めた。
上記実施例ならびに比較例を対比して明らかな通り、本
発明方法によれば、ごくありふれた銅塩を添加して蒸留
するという極めて簡単な操作のみで粗タール酸中の硫黄
化合物は1/10〜l/20 に減少させることがで
きたのである。
発明方法によれば、ごくありふれた銅塩を添加して蒸留
するという極めて簡単な操作のみで粗タール酸中の硫黄
化合物は1/10〜l/20 に減少させることがで
きたのである。
なお、粗タール酸に適用するに止まらず、粗タール酸を
蒸留して得られるフェノール、0−クレゾール、シル−
クレゾールおよびそれらの混合物であるイタレゾール類
に適用して有効であることは自明である。
蒸留して得られるフェノール、0−クレゾール、シル−
クレゾールおよびそれらの混合物であるイタレゾール類
に適用して有効であることは自明である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)コールタール系タール酸類含有留分からアルカリ抽
出後、炭酸ガスおよび/または硫酸で分解して得た粗タ
ール酸、または該粗タール酸の蒸留油であるフェノール
、O−クレゾール、m・p−クレゾール、キシレノール
、またはこれらの混合物に、有機酸の銅塩または無機酸
の銅塩を添加して蒸留に付することを特徴とするタール
酸の精製方法 2)有機酸の沸点が183℃未満もしくは225℃を超
える特許請求の範囲1)記載の方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1405985A JPS61174295A (ja) | 1985-01-28 | 1985-01-28 | タール酸の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1405985A JPS61174295A (ja) | 1985-01-28 | 1985-01-28 | タール酸の精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61174295A true JPS61174295A (ja) | 1986-08-05 |
JPH0354995B2 JPH0354995B2 (ja) | 1991-08-21 |
Family
ID=11850514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1405985A Granted JPS61174295A (ja) | 1985-01-28 | 1985-01-28 | タール酸の精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61174295A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8459051B2 (en) | 2009-02-25 | 2013-06-11 | Lg Electronics Inc. | Air conditioner and method of controlling the same |
-
1985
- 1985-01-28 JP JP1405985A patent/JPS61174295A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8459051B2 (en) | 2009-02-25 | 2013-06-11 | Lg Electronics Inc. | Air conditioner and method of controlling the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0354995B2 (ja) | 1991-08-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Katritzky et al. | Aqueous high-temperature chemistry of carbo-and heterocycles. 21. Reactions of sulfur-containing compounds in supercritical water at 460. degree. C | |
ATE258908T1 (de) | Zurückgewinnung von phenol aus abfallströmen des bpa-verfahrens | |
US3029202A (en) | Treating waste water | |
CA1142110A (en) | Removal of phenols from phenol-containing streams | |
US4267379A (en) | Decomposition of cumene hydroperoxide and recovery of boron trifluoride catalyst | |
JPS61174295A (ja) | タール酸の精製方法 | |
US3104157A (en) | Universal caustic regeneration process | |
US4238417A (en) | Decomposition of cumene hydroperoxide and recovery of boron trifluoride catalyst | |
CA1148175A (en) | Process for producing resorcinol | |
US2163227A (en) | Process for desulphurizing alkyl phenols | |
US2334691A (en) | Treatment of cresylic acid | |
US2302600A (en) | Process of purifying tar acids | |
US2635120A (en) | Obtaining purified phenols and cresols of petroleum origin | |
US2006589A (en) | Method of purifying phenols | |
JP6450503B1 (ja) | タール酸の製造方法 | |
US2203217A (en) | Process for recovering alkyl phenols from petroleum oils | |
US3044856A (en) | Caustic regeneration process | |
US2199361A (en) | Sulphur compounds and method of synthesizing the same | |
US2764618A (en) | Desulfurization of phenols | |
US1859015A (en) | Treatment of hydrocarbon oil produced in gas manufacture | |
US2954404A (en) | Purification of thiophenols by treatment with aluminum and magnesium alkoxides | |
US2600621A (en) | Obtaining purified phenols and cresols of petroleum origin | |
US2456500A (en) | Purification of diaryl monosulfides | |
US2467355A (en) | Refining of alkyl phenols | |
RU2022125431A (ru) | Обработка остаточных потоков от производства бисфенолов |