JPS6117316B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアラーム付世界時計に関するものであ
る。 従来のアラーム付世界時計では単にアラーム時
刻をセツトすることができるものであつた。その
ためたとえば外国に滞在しているとき、自国の特
定の時刻に自国と連絡することを忘れないように
アラームをセツトしたい時は、そのセツト時刻を
時差を計算して滞在国の時刻に換算した上でセツ
トしなければならないため、計算が煩しく、また
セツトした後にどこの国の何時に合せたかよく判
らないことがあつた。 そこで本発明の目的は、所望の国と、その国に
おける時刻との両方をセツトすることのできるア
ラーム付世界時計を提供することにあり時差の計
算や時刻の換算等が一切不要で、かつどこの国の
何時にセツトしたかを一目でわかるようにしたい
ものである。またアラーム都市が常に所定の位置
にあるので見やすい時合計を提供する。 本発明の一実施例を説明する。 第１図において、時計枠体１の前面頂部中央部
にはアラーム都市指示マーク２が設けてあり、こ
の枠体には世界時計全体が回転自在かつ固定可能
に支持してある。即ち枠体１には都市名表示板３
が回転自在かつ任意の回転位置に固定可能に取付
けてあり、この都市名表示板上には世界の主要都
市４……が時差に対応して表示してあり、かつそ
の各都市名から都市目盛５……が引出されてい
る。時表板６は都市名表示板３の前面と同一平面
的に配設してあり、この都市名表示板に固着して
ある時計機械体の時計輪列により24時間に１回転
するもので、その前面の外周片は24等分された24
時間分の時刻目盛７……が表示してあり、そのた
めこの目盛は都市目盛……５と対向している。ま
た午後、午後表示、時刻数字などの文字８……が
設けてある。時表示板６の前面には、透明質のア
ラーム時刻表示板９ａが、この時表示板と同軸的
に回転可能に設けてあり、このアラーム時刻表示
板にはアラーム時刻指示針が表示してある。そし
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てアラーム時刻表示板９ａはつまみ１０により回
転可能であると共に、時表示板６の回転にスリツ
プ機構（図示せず）を介して連動可能である。ア
ラーム時刻表示板９ａは透明質であるため後方の
都市名表示３、時表示板６が前方より透視でき
る。 アラーム時刻指示針９とアラーム都市指示マー
ク２とが一致したとき作動するスイツチ機構１１
の一例について述べると、アラーム時刻表示板９
ａの外周にはアラーム時刻指示針９と対応して突
起１２が突設してあり、この突起と対接可能なス
イツチ１３が枠体１のアラーム都市指示マーク２
に対応する位置に配設してある。スイツチ１３と
電源Ｅおよびブザーなどの報時装置Ｂなどが直例
に接続してある。そのため突起１２はアラーム時
刻指示針９がアラーム都市表示マーク２に対向し
たときスイツチ１３の接片を押し、スイツチ１３
は閉じる。スイツチ機構１１は上例に限られず、
その他突起と感圧素子、磁石と感磁性素子その他
の作動素子と被作動素子からなるスイツチ素子が
用いられる。 時刻目盛７はこの例では10分きざみであるので
10分以下の分を正確に読み取るために時計輪列に
連動して10分に１回転する指針を設けて１分桁の
時刻を読みとつてもよい。またこの例では都市表
示板３に時刻目盛７の一部に対向して副尺目盛１
５が形成してある。すなわち副尺目盛１５の最小
間隔Ｎはｍ分きざみの時刻目盛４の最小間隔Ｍに
対してＮ＝ｍー１／ｍＭの関系にある。すなわちこの 例ではｍ＝10分であるので、Ｎ＝９／１０Ｍの間隔で10 間隔の副尺目盛１５が形成してある。またＮ＝
ｍ＋１／ｍＭとしてもよい。 作動について説明する。たとえばロンドン、ニ
ユーヨークその他東京以外の土地に滞在している
人が、東京の午後６時に電話をかけなければなら
ない場合が生じたとする。 まず時計枠体１を把持して都市名表示板３を回
転させ、この表示板上の東京の都市目盛５ａをア
ラーム都市指示マーク２に一致させる。次に都市
名表示板３を把持した状態でつまみ１０をまわし
てアラーム時刻指示針９を、時表示板６の午後６
時に合わせる。このときのアラーム時刻指示針９
の急速回転は、時表示板６との間にスリツプ機構
があるので時計輪列の回転運動に影響を及ぼすこ
とはない。 時間の経過につれて時表示指板６が時計方向へ
回転すると、アラーム時刻表示針９もこれに連動
して回転してゆく。東京の時刻が午後６時になつ
たときは、アラーム時刻指示針９とアラーム都市
指示マーク２とが対向することになり、スイツチ
機構１１が作動する。 このためブザーＢの回路が閉じブザーが作動し
て報時する。 各都市での時刻の読取りは、各都市目盛５に対
向する時刻目盛７を読み取ればよい。１位分桁の
正確な読取りは、副尺目盛１５の中の時刻目盛７
と一致する数を読み取ればよく、たとえば“５”
の副尺目盛が時刻目盛と一直線をなすときは１位
分桁は５分を示している。 またセツト後どこの国の何時にアラームが作動
するかを見ることは、都市指示マーク２のある位
置の都市名４と時刻指示針９の指している時刻目
盛７をみれば一目瞭然である。またそれが今から
何時間後であるかということも、指示針９と指示
マーク２との開き角から容易に一目で知ることが
できるもので、第１図示の例では８時間後にアラ
ームが作動する。 このように本発明によれば、時差の計算や時刻
の換算なしに直接に他の国の所定時刻にアラーム
をセツトすることができるので、セツトが極めて
容易であり、またアラームをセツトした後で、ど
この何時にセツトしたかが一目瞭然であり、時刻
の読取りが容易である。またアラーム都市が常に
所定の位置たとえば、真上等にあるので見やす
い。またアラーム都市指示マークが固定であるの
でスイツチ機構の配線を固定にすることができ、
配線などの構造が簡単となるなどの優れた効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例であつて、第１図は正
面図、第２図は第１図ー線端面図、第３図は
スイツチ機構の正面図である。 １……時計枠体、２……アラーム都市指示マー
ク、３……都市名表示板、４……世界主要都市
名、５……都市目盛、６……時表示板、７……時
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刻目盛、９……アラーム時刻指示針、１１……ス
イツチ機構。 〓〓〓〓〓

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ アラーム都市指示マークを表示した時計枠体
   には、前面に時差に対応して世界の主要都市名を
   表示しこの各都市名から都市目盛を引出している
   都市名表示板を回転自在かつ任意の回転位置に固
   定可能に設け、 この都市名表示板に固着してある時計機械体に
   よつて回転駆動され24時間に一回転する時表示板
   には、24時間分の時刻目盛を表示し、この時刻目
   盛は上記都市目盛と対向位置にあり、 この時表示板とスリツプ機構を介して連動回転
   し上記時計目盛を指示するアラーム時刻指示針を
   設け、 このアラーム時刻指示針が上記アラーム都市指
   示マークに一致したとき作動するスイツチ機構を
   具備した ことを特微とするアラーム付世界時計。