JPS6116633B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はタイプライタのインデツクス装置に関
する。

タイプライタはプラテンを有しそしてこのプラ
テンに対してタイプ動作が生じ、そしてこれの周
りにシート用紙が巻きつけられ１行ずつのタイプ
動作を行なわせるために１行分ずつの送りが行な
われる。

タイプ動作の間プラテンを静止位置に留めてお
くために、停止機構が通常利用される。通常、係
止機構は、タイプライタ・プラテンのインデツク
ス爪にスプリング・バイアスされたローラ若しく
は戻り止め棒の形をとる。戻り止めローラ若しく
は戻り止め棒がスプリング・バイアスのもとでプ
ラテンの歯に係合することにより、プラテンは１
行分ずつその回転を制御される。

通常、行送りはラチエツト歯に爪を係合させそ
してラチエツトの軸の周りで回転運動を起こさせ
てプラテンを回転することにより行なわれる。プ
ラテンを所望の位置即ちポイントで停止させるた
め、タイプライタのフレームに固定式の留め部材
又は爪停止部材が装着される。インデツクス爪は
かくして爪停止部材内に物理的につめ込まれる。
もしもラチエツト及びプラテンが急速に回転しそ
して爪が爪停止部材に押しつけられると、プラテ
ン及びラチエツトのモーメントにより部品がそら
されそして爪とラチエツト歯との係合が解かれて
いくつかのラチエツト歯の飛びこしが生じ、かく
してプラテンを正しい印刷行に位置づけることが
できない非整列が生じる。他の付加的な問題は、
モーメントによつてプラテンだけが次の印刷行位
置に位置決めされそしてプラテン及びラチエツト
を所望位置に迄戻すに十分な力が止め部材及びラ
チエツト歯に対して加わらないことである。調節
可能な爪停止部材及び他の解決法が試みられた
が、部品の形状が出来るだけ小さくされねばなら
ず又出来るだけ軽量化されねばならないので十分
な解決法ではなかつた。

本発明の主な目的は、インデツクス動作の間の
プラテンの過回転即ちオーバスローを防止するこ
とである。

本発明の他の目的は、止め部材及びプラテン・
ラチエツト・ホイールの間の強固な係合を確実に
行なわせることである。

本発明の他の目的は、インデツクス動作の後に
プラテンを次の印刷行に対して正確に整列させる
ことである。

インデツクス爪から力及び動きを引き出すよう
にインデツクス爪停止部材及び止め機構を組合わ
せ、そして止めローラ即ち止め部材をラチエツ
ト・ホイールに物理的に押し込むように上記力及
び動きを利用することにより本発明は従来の問題
点を解決する。

第１図を参照するに、プラテンのインデツクス
動作は爪及びラチエツト駆動機構により行なわれ
得る。プラテン１０はフレーム１２に支持され
る。フレーム１２には以下に述べる如く、インデ
ツクス動作のための多数の部品が取り付けられ
る。インデツクス・ラチエツト即ちラチエツト・
ホイール１４はプラテン１０に対して軸（図示せ
ず）により駆動関係に取り付けられている。この
軸上に支持されるのは、ラチエツト１４へのイン
デツクス爪１８の係合点を制御する行送り選択カ
ム１６である。インデツクス爪１８には、ラチエ
ツト１４に係合するためのインデツクス爪係合点
２０が形成されている。カム１６の位置付けは、
枢支部２４によりフレーム１２に枢支された行送
り選択レバー２２により制御される。レバー２２
は、カム１６の制御フレーム２６と係合するよう
に延びている。かくして、カム１６は、爪１８及
び爪係合点２０のラチエツト１４への入り込みを
制御するカム面をシフトするようにプラテン１０
の軸の周りで回転されることができる。インデツ
クス爪１８は、インデツクス・ラチエツトに係合
若しくは非係合するための動きを行なえるように
枢支部材３０に枢支されている。又、枢支部材３
０は、爪支持ブラケツト３２に固定され、又この
ブラケツト３２は、プーリ３６を可回転的に支持
するための軸３４をも支持している。プーリ３６
の周囲にはキヤリツジ復帰コード３８が巻回され
ている。このコードの一端はタイプライタ１２の
フレームに取り付けられそして他端は任意のキヤ
リツジ復帰機構により制御される。

リンク４０は、フレーム１２に取り付けれてい
る枢支ピン４２に枢支されている。このリンク４
０は、キヤリツジ復帰コード３８が解放された時
プーリ３６の復帰をもたらすようにスプリング４
０により偏倚されている。リンク４０はこれのス
ロツト４６を介してピン３４に係合する。

第２図を参照するに、止めローラ即ち止め部材
５０が止めブラケツト５２に可回転的に支持され
ている。そして止めブラケツト５２は次いで部材
５４により枢支されている。部材５４はフレーム
１２から外方に延びそして止めブラケツト５２に
対する回転軸となる。インデツクス爪停止部材５
６は、例えばネジ５８の如き手段により止めブラ
ケツト５２に固着されている。止めブラケツト５
２をその回転軸の周りで移動させそして止めロー
ラ５０をラチエツト１４の歯に係合させるために
止めブラケツト５２は第４図に示すようにスプリ
ング６０により偏倚されている。行送り選択カム
１６は、インデツクス動作の間のプラテンの夫々
種々な回転角度を表わす複数のノツチ６２を備え
ている（第４図）。これらのノツチ６２のどれに
スプリング６０が係合するかが、カム・プロフイ
ルを決定し、このカム・プロフイルに対してイン
デツクス爪１８が乗りそしてこのカム・プロフイ
ルはインデツクス・ラチエツト１４に対する爪係
合点２０のエントリイ・ポイントを制御する。ス
プリング６０は、カム１６に対する止め部材とし
て働く一方、止め部材５０をインデツクス・ラチ
エツト１４に係合させるための偏倚力を止めブラ
ケツト５２に与える。コード３８が引張られる
と、プーリ３６は軸３４を介して爪支持ブラケツ
ト３２を下方に動かす。ブラケツト３２が下方に
引かれると、インデツクス爪１８の係合点２０が
ラチエツト１４に係合した状態で枢支軸及びイン
デツクス爪１８も下方に引かれ、そしてコード３
８が連続して引かれそて上記の動きによりブラケ
ツト３２がプラテン１０の軸の周りで回転する。

これが生じると、インデツクス爪１８がラチエ
ツト１４を駆動してプラテン１０を回転させる。
インデツクス爪１８がプラテン１０を次の書き込
み行に位置づけるその移動終了点に到達すると、
停止面７０が停止部材５６の端部７２に係合す
る。更に力がコード３８に加えられると、この力
は爪１８に伝えられ面７０が端部７２に更に押し
つけられ止めブラケツト５２を部材５４の周りで
回転させる。止めブラケツト５２が部材５４の周
りで回転によつて止めローラ５０がインデツク
ス・ラチエツト１４の所定の歯に物理的につめ込
まれる。キヤリツジ復帰コード３８の張力が増大
するにつれ、この機構的チエインに亘る力が増大
してラチエツト１４及びプラテン１０の移動を防
止する。ラチエツト１４に対して止めローラ５０
が付加的な力を加えると、プラテン１０がモーメ
ントに基づきオーバスロー即ち回転しすぎること
が非常に困難となる。

上述の説明から明らかな如く、キヤリツジ復帰
コード８がインデツクス若しくはキヤリツジ・リ
ターンを行なうために引張られると、インデツク
ス爪１８はインデツクス・ラチエツト１４に係合
し、単純な方法でプラテン１０のインデツクス動
作を行なう。タイプ用紙上の次の印刷行のタイプ
動作を行なわせる位置にプラテンを回転させるた
めのインデツクス爪１８の移動が終了すると、イ
ンデツクス爪１８はこれの停止面７０を停止部材
５６の端面７２に物理的に当てて（Jam）、そし
て更に止めローラ５０をインデツクス・ラチエツ
ト１４につめ込む。この装置は、プラテンのオー
バスローを防止しそしてプラテンを所望の点で確
実に止めるためにつめ込み力（Jamming
Forces）を利用するように働く。

コード３８の張力がゆるめられると、復帰スプ
リング４４はリンク４０を上方に引き上げ、これ
により爪支持ブラケツト３２及びインデツクス爪
１８は非係合位置に上げられその結果インデツク
ス・ラチエツト１４は手動的に回転されるように
なり、若しくはインデツクス爪１８は続くインデ
ツクス・サイクルのための位置にくる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、プラテン、ラチエツト及び爪等を含
むプラテン・インデツクス装置を示す図、第２図
はインデツクス・ラチエツト、止めローラ及び装
着ブラケツトを示す図、第３図はプラテン、ラチ
エツト、インデツクス爪等を示す図、第４図はラ
チエツトに対する爪の係合点を制御することによ
りプラテンの送り量を選択する機構を示す図。 １０……プラテン、１２……フレーム、１４…
…インデツクス・ラチエツト、１６……行送り選
択カム、１８……インデツクス爪、２０……爪係
合点、２２……行送り選択レバー、２４……枢支
部材、２６……制御カム、３０……枢支部材、３
２……爪支持ブラケツト、３４……軸、３６……
プーリ、３８……キヤリツジ復帰コード、４０…
…リンク、４２……枢支ピン、４４……復帰スプ
リング、５０……止めローラ、５６……インデツ
クス爪停止部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 行毎の用紙送りのためにプラテンをインデツ
   クスするタイプライタのインデツクス装置におい
   て、 タイプライタ・フレームによりタイプライタに
   対して回転可能に支持されたプラテンと、 上記プラテンに対して駆動関係にあるラチエツ
   ト・ホイールと、 上記ラチエツト・ホイールを駆動する爪と、 上記タイプライタ・フレームに装着された爪停
   止部材と、 上記ラチエツト・ホイールに対して押しつけら
   れるように係合する止め部材とを備え、 上記止め部材は上記タイプライタ・フレームに
   枢支されており、上記爪停止部材は上記止め部材
   を上記ラチエツト・ホイールに対して押しつけ係
   合させるように上記止め部材を枢動させ、 上記爪停止部材は上記爪の略移動完了時に上記
   爪により係合され該爪により与えられる力を上記
   止め部材に伝達し、上記力及び該止め部材を上記
   押しつけ係合する力により上記止め部材が上記ラ
   チエツト・ホイールに係合されることを特徴とす
   るタイプライタのインデツクス装置。