JPS6115744Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、鉄火巻、カツパ巻、お新香巻等の海
苔巻寿司を自動若しくは半自動的に作り上げる海
苔巻寿司の製造装置に関するものである。

鮪、イカ、生瓜、お新香、カンピヨウ等の具を
心材とする海苔巻寿司は、店内食用および店頭販
売用として人気があるが、店頭販売の場合には、
手巻きではその製造数に限界があり効率が悪かつ
た。

本考案は、上記の点に鑑み、山型軌道および直
線軌道に巻布の一端を固定したロールおよび巻布
に載置された状態の型決めローラの運動を規制す
ると共に、巻布の他端を上方位置に固定し、下方
位置で巻布に御飯、鮪、イカ、生瓜、お新香、カ
ンピヨウ等の具および海苔をセツトし、ロールお
よび型決めローラを上昇させて、海苔巻寿司を自
動的あるいは半自動的に巻上げる装置を提供する
ものである。

以下図面により本考案実施の１例を説明する。

１，１は底板２の両端に立設した側板で、山型
軌道３および直線軌道４が縦長方向に傾斜して各
切設されると共に、プラケツト５，５ならびに軸
６，６が各外面上下に対設されている。

側板１，１の各外面上下に対設した軸６，６に
はスプロケツトホイル７，７が回動自在に外挿さ
れ、このスプロケツトホイル７，７にはチエーン
８が係合張設されている。

スプロケツトホイル７，７に係合張設されたチ
エーン８には取付ブロツク９が連結固定されてい
る。

チエーン８に連結固定された取付ブロツク９
は、上下のブラケツト５，５間に並設した案内軸
１０，１０に外嵌され、挾持片１１を突設してい
る。

取付ブロツク９に突設された挾持片１１は、そ
の先端の長孔状の挾持部１１′で山型軌道３に内
嵌したシヤフト１２を摺動自在に挾持し、チエー
ン８の回動に伴いシヤフト１２を挾持した状態で
前記挾持部１１′に摺接しつゝ昇降する。

挾持片１１にその両端部を軸承挾持されたシヤ
フト１２は、側板１，１内で、ロール１３を外挿
している。

シヤフト１２に外挿したロール１３には、表面
が平滑で剥離性に富んだ巻布１４が巻装され、そ
の一端が固定されている。

ロール１３に巻装され一端が固定された巻布１
４の他端は、中途で一対の型決めローラ１５，１
５を両側に軸方向へ所定距離離して載置した状態
で取付板１６の上端裏側に固定されている。

巻布１４の中途で載置された状態の型決めロー
ラ１５，１５は、その外端の支軸１７，１７が側
板１，１の外側において直線軌道４に内嵌軸支さ
れ、ロール１３に追従昇降する。この型決めロー
ラ１５，１５の長さおよび径の大小によりその間
隔と巻きの太さが調整され海苔巻寿司の長さおよ
び径が決定される。

巻布１４の上端を固定する取付板１６は背板１
８の上端にねじ１９により上下位置調整自在に固
定されており、作る海苔巻寿司の径により若干の
移動ができるよう構成されている。

スプロケツトホイル７，７は低速回転昇降機構
２８より回転される。

尚、図中２０，２０は側板１，１の外面に所定
の間隔を置いて並設された取付ブロツク９の駆動
停止スイツチである。

このような構成からなる装置で海苔巻寿司を作
るには、予め、海苔巻寿司の径、長さに合せて所
定の径および長さを有する型決めローラ１５，１
５を巻布１４の両側にセツトし、次いで第４図で
示すように巻布１４下端の略Ｕ字型の凹みに御飯
２１を供給すると共に、鮪、イカ、生瓜、お新
香、カンピヨウ等の具２２を心材として御飯２１
に載せ、海苔２３を御飯２１後方の巻布１４上に
密着して昇降機構を始動させる。

昇降機構２８が始動すると、巻布１４の一端を
固定したロール１３がまず山型軌道３の傾斜に沿
つて直線軌道４側に接近上昇する。このロール１
３の傾斜上昇に伴い御飯２１が第５図で示すよう
に海苔２３側へ型決めローラ１５，１５の直径と
同径に巻込まれ、鮪、イカ、生瓜、お新香、カン
ピヨウ等の具２２は巻込まれた御飯２１の中心部
に移動する。この時、型決めローラ１５，１５は
巻布１４の上昇に伴い、直線軌道４に規制されな
がら直線状に上昇する。昇降機構によりロール１
３が直線軌道４と平行に上昇する工程で海苔２３
の巻込み整形が行われ、海苔巻寿司２４ができあ
がる。

平行に上昇する工程が終了すると、ロール１３
は山型軌道３の上方傾斜軌道に伴つて開き、第６
図で示すように海苔巻寿司２４を矢印方向に排出
する。排出工程が終了すると同時に、取付ブロツ
ク９が停止スイツチ２０に接触し昇降機構２８が
停止する。次いで再び第４図で示す位置までロー
ル１３および型決めローラ１５，１５が下降さ
せ、以下同様の動作を繰り返えす。

以上のように本考案に係る海苔巻寿司の製造装
置は、山型軌道および直線軌道にて巻布の一端を
固定したロールおよび巻布に載置された状態の一
対の型決めローラの運動を規制すると共に、巻布
の他端を上方位置に固定し、下方位置で巻布上に
御飯、鮪、イカ、生瓜、お新香、カンピヨウ等の
具および海苔をセツトし、ロールおよび型決めロ
ーラを上昇させて、海苔巻寿司を自動的に巻上げ
る装置であつて、海苔巻寿司を自動若しくは半自
動的に、しかも迅速かつ確実性をもつて量産する
ことができるものである。

尚、本考案は前記の実施例に限定されるもので
はなく、例えば第７図で示すように海苔巻き作業
部を側板１，１より前面に突出させても良い。即
ち、側板１，１の前面に突板２５，２５を設け、
その内側に型決めローラ１５，１５外端の支軸１
７，１７を軸支した直線軌道４を形成する一方、
側板１，１の山型軌道３に内嵌したスライダ２６
を回動自在に軸支した腕２７を案内軸１０，１０
に摺動自在に外嵌した取付ブロツク９のコ字枠内
に昇降自在に内嵌し、腕２７の先端に回動自在に
軸支したシヤフト１２にロール１３を外挿する。
そしてチエン８等の回動に伴い案内軸１０，１０
に沿つて摺動する取付ブロツク９に支持された腕
２７が山型軌道３に沿つて昇降し前記同様の海苔
巻作業が行なわれる。従つて、具の供給等の作業
が側板１，１に防げられることがなく作業能率が
向上するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施の第１例を示す側面図、第
２図はその断面図、第３図は１部を切欠いた正面
図、第４図ないし第６図は製造工程を示す説明
図、第７図は実施第２例の側面図、第３図は同上
要部の一部を切欠いた正面図である。 １，１……側板、３……山型軌道、４……直線
軌道、１２……シヤフト、１４……巻布、１５，
１５……型決めローラ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 側面に直線軌道４と直線軌道４に対し上昇接
   近−平行−上昇離間する山型軌道３とを設け、
   山型軌道３へ昇降機構と連結されたシヤフト１
   ２を内嵌突出させ、側板１，１の内側にあるシ
   ヤフト１２へ巻布１４が巻装固定されたロール
   １３を外嵌し、直線軌道４に運動方向が規制さ
   れた型決めローラ１５，１５に載置した巻布１
   ４の他端を上方位置に固定してなる海苔巻寿司
   の製造装置。 ２ 山型軌道３および直線軌道４を両側板に各初
   設してなる実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の海苔巻寿司の製造装置。