JPS61151247A

JPS61151247A - 吸音発泡材

Info

Publication number: JPS61151247A
Application number: JP28169984A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Ashizawa; 芦沢　正明; Shinzaburo Suzuki; 鈴木　信三郎; Takayuki Kobayashi; 孝行小林
Original assignee: Nichias Corp
Current assignee: Nichias Corp
Priority date: 1984-12-25
Filing date: 1984-12-25
Publication date: 1986-07-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この発明は、主として自動車の床材に用いてエンジン音
および外部騒音を遮断する吸音材として、また搭乗者を
火炎から守る耐炎材として使用するのに好適な吸音発泡
材の改良に関するものである。

（ロ）従来の技術自動車の床材には、エンジン音および外部騒音を遮断す
る吸音性と、搭乗者を火災時の火炎から守る耐炎性との
双方が要求されるが、これらの要求を一度に満足できる
床材は提案されていない。通常、耐炎性はよくないが吸
音性にすぐれた発泡アスファルトフオームのような発泡
材が使われて−いる。

ｅウ　　発明が解決しようとする問題点従来、自動車床
材として多用されている前記発泡アスファルトフオーム
は石油アスファルトを板状に発画させたもので、その欠
点は軟化点、引火点が共に低く、約１００℃で軟化し、
約５００℃で炎を出して燃焼する点にある。

この発明は、前記発泡アスファルトフオームのような発
泡材が本来具備しているすぐれた吸音性を損なわず、し
かも炎を出す燃焼性を改善した自動車用床材に適した吸
音発泡材を提供することを主たる目的としたものである
。

に）　問題点を解決するための手段本発明者は、前記の問題について研究実験を重ねた結果
、耐熱性にすぐれたバーミキュライトのような層状粘土
鉱物の超微粒子を発泡アスファルトフオームの内部気泡
中に封入すると共に外部表面をもコーティングすること
により、６００℃以上の酸化雰囲気でも炎を出して燃焼
することなく、単に炭化するだけにとどまることを知シ
、その知見にもとづいてこの発明を完成したものである
。

（ホ）作用前記発泡アスファルトフオームはその主成分が炭化水素
で、これを加熱すると軟化してもとの油状にもどり、３
００℃以上になると炎を出して燃焼するが、前記バーミ
キュライトの超微粒子を含浸処理したものによれば、発
泡アスファルトフオームの軟化と火炎発生燃焼はバーミ
キュライトの超微粒子の膜によって防止されるので、３
００℃以上に加熱されても、発泡アスファルトフオーム
にもとの形状を保ったまま酸化雰囲気中で炎を出すこと
なく炭化するだけにとどまる。すなわち、はじめのすぐ
れた吸音性を保持したままで耐炎性にすぐれた物性を備
えた自動車床材用吸音発泡材が得られる。

（へ）実施例ＩＣＩ社製Ｃ軸方向の厚さ０．０１μｍのバーミキュラ
イト鱗片状微粒子を表１の通シの構成比で　　　　゛デ
ィスパージョンとした。

（＊）　　ＩＣＩ社製Ｍ７２９（＊＊）明成化学工業■製アルコックスｌ−１６０（＊
＊＊）試薬１級前記表１中のディスパージョン中に発泡アスファルトフ
オーム（東洋護膜化学工業■製、厚さ１０１１１１１％
比重０．１４〜０．１５　）を浸漬し、液中で圧縮治具
によって加圧〜放圧の操作を８〜１２同、約６０秒毎に
繰シ返し、７オーム中の気泡内空気とディスパージョン
液とｔ−Ｗ換し、そのあと室温中で４８時間以上自然乾
燥させ、浸漬前の７オームを基準にしてそれぞれ含浸率
８０〜１２０”％で比重約０．４の発泡アスファルトフ
オームを得た。

第１図は、前記処理後の発泡アスファルトフオームの切
断斜視図、第２図は気泡部分の拡大断面図であって、（
１）は発泡アスファルトフオーム本体、（２ａ）はフオ
ーム本体の表面に形成されたバーミキュライトの微粒子
皮膜、（２ｂ）はフオーム本体内の連続気泡内面に形成
されたバーミキュライト微粒子皮膜であって、その皮膜
の形成によって連続気泡（５０〜５００μｍ）は独立気
泡（１０〜１００μｍ）の状態にかえられている。

燃焼実験前記フオーム体を６００℃の電気炉中で５時間以上焼成
したが、フオーム体は炎を出して燃焼して液状に変質す
ることなく、圧縮強度にすぐれた比重約０．３の原形を
保持した炭化発泡アスファルトフオームとなった。

（ト）発明の効果前記実施例のように、Ｃ軸方向の厚さ０．０１μｍ程度
の非常に薄いバーミキュライトの微粒子のディスパージ
ョン中に発泡アスファルトフオームを浸漬して加圧〜放
圧の操作を行うと、フオーム中の空気と置換されるため
７オーム中の微小気泡がバーミキュライト微粒子で満た
されると共に極小薄さのバーミキュライト微粒子はファ
ンダーワールスカによって結合し易くなっているので、
アスファルトフオームの内部気泡内面およびフオーム体
の外部表面には緻密なバーミキュライト微粒子の皮膜が
形成される。前記バーミキュライトは高温耐火材に使わ
れている周知の原材料でアシ、このためバーミキュライ
ト微粒子で表面および気泡内面がコーティングされた状
態の発泡アスファルトフオームは７オームが本来、具備
している優れた吸音性を損わず、しかも酸化雰囲気でも
炎を出して燃焼することなく、原形を保持しｉｔまで炭
化するので、吸音性と耐炎性ならびに耐薬品性に優れた
自動車用床材に適した吸音発泡材が得られる。

また、燃焼の結果として得られる炭化物は主として炭紫
とバーミキュライトと空気を保持した独立気泡とから成
っているために、すぐれた保温・保冷性を有しているこ
とが認められた。

第３図のグラフは前記実施例の吸音発泡材および従来品
（発泡アスファルトフオーム）の吸音特性の比較を示し
、第４図のグラフは遮音性としての透過損失の比較を示
し、第５図は燃焼後における炭化物の熱伝導特性の比較
を示したものである。

前記遮音特性については、前記実施例の吸音発泡材およ
び従来品（それぞれ厚さ１０調、重さ０．４Ｖ−のシー
ト）を１ｍ厚の鉄板に重ね、さらに厚さ２．８　ｍ　％
重さ４　ｋ’４／ｄのポリ塩化ビニルシートでおさえて
測定を行なったものである。

また、前記熱伝導特性については、ＪＩＳＡ１４１３−
１９７７保温材の熱伝導率測定方法（平板直接法）で測
定を行なったものである。

なお、前記実施例では、発泡材としてアスファルトフオ
ームを用いであるが、ウレタンフオーム、発泡スチロー
ル、ユリア樹脂フオームなどの発泡材に実施しても前記
と同様な効果が得られる。

また、層状粘土鉱物は、バーミキュライトのほかに、マ
イカ、ベントナイト、モンモリロナイト、カオリナイト
などを任意に選択使用できるものである。

以上に述べたように、この発明によれば、所要の形状に
成形された発泡体に含浸処理された層状粘土鉱物の微粒
子が発泡体の気泡内面および発泡体の表面に皮膜として
形成されているので、吸音性と耐炎性とを兼ね備えた吸
音発泡材が得られる。

とくに、この発明による吸音発泡材は自動車用床材とし
て最適でアシ、その特性が最大限に発揮される。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す吸音発泡材の斜視図
、第２図は気泡部分の拡大断面図、第３図は吸音発泡材
の吸音特性グラフ、第４図は遮音特性グラフ、第５図は
炭化物の熱伝導特性グラフである。（１）・・・フオーム本体、（２ａ）・・・本体表面の
皮膜、（２ｂ）・・・気泡内面の皮膜。特許出願人　　ニチアス株式会社第２図０　　史　　ω　　トｔｏ　　　ｉｌ’ｌ　　　サ　　
吟　　ｃｑ＝。＝　　Ｏｏ　　ｏ　　ｏ　　ｏ　　０　０　０　　。 γ中＠−８謡：邸豐斗（で）

Claims

【特許請求の範囲】

（１）所要の形状に成形された発泡体に含浸処理された
層状粘土鉱物の微粒子が発泡体の気泡内面および発泡体
の表面に皮膜として形成されていることを特徴とする吸
音発泡材。
（２）発泡体が発泡アスファルトフォームとされている
特許請求の範囲第１項記載の吸音発泡材。
（３）層状粘土鉱物が、バーミユキユライト、マイカ、
ベントナイト、モンモリロナイト、カオリナイトから選
択されている特許請求の範囲第１項記載の吸音発泡材。