JPS6113840Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、パイプと取付部材との結合装置に係
り、パイプと取付部材が簡単に両者を結合するこ
とが出来、しかもその結合状態が確実なものを提
供せんとするものである。

以下、本考案の一実施例を図面に沿つて説明す
る。

図中１は中空パイプ、２は取付部材固定部、３
はリベツトである。

中空パイプ１は、その端面よりやや反対側部分
を、プレス加工、 ール成形、スエジング加工等
の公知の加工方法により、膨出せしめて膨出部４
を一体に設けて形成されている。

第１図はこの膨出部４を外方に膨出せしめた
例、第２図は内方へ膨出せしめた例を示す。

一方、取付部材固定部２には、中空パイプ１の
端面に直交する部分にリベツト３の筒状部５の外
径に相応した径の透孔６が設けられている。そし
てこの透孔６の内側周縁７には、中空パイプ１の
端面が当接され、且つ、この透孔６の外側周縁８
には、リベツト３の張出透部９に係止せしめられ
てると共に、リベツト３の端部拡張変形部１０が
中空パイプ１の膨出部４の内壁１１に圧接せしめ
られて、中空パイプ１は固定部２に結合されてい
る。

上記中空パイプ１と固定部２とを結合するに
は、取付部材側からその透孔６及びパイプ中空部
１２内にリベツト３の筒状部５を貫通挿入し、図
示しない引き寄せ針を取付部材方向に引き寄せれ
ば、その先端の変形球１３が筒状部５内に引き込
まれて筒状部５の先端が拡張変形して、この拡張
変形部１０が形成され、この変形部１０がパイプ
の膨出部４の内壁１１に圧接すると共に、同時に
中空パイプ１の端面が固定部透孔６の内側周縁７
に当接し、且つ、リベツト３の張出頭部９が固定
部透孔６の外側周縁８に係止されて結合されるも
のである。

なお、第１図に示される例では、中空パイプの
膨出部４の内壁１１の中央１４に、リベツトの拡
張変形部１０の端部１５が、内壁１１の取付部材
方向に傾斜する傾斜面１６に、変形部１０の固定
部側端部１７が夫々圧接されてより圧接状態を確
実にしている。一方、第２図に示される例では、
中空パイプの膨出部４の内壁１１の取付部材と反
対方向に傾斜する傾斜面１８に、変形部１０の固
定部側端部１７が圧接され、且つ、変形部１０の
端部１５は、パイプ中空部１２に同じく圧接され
ている。

本考案は、上記実施例に限定されるものでな
く、本考案の要旨に反しない限り、中空パイプ
１、及びその膨出部１０、取付部材及びその固定
部２、リベツト３の形状、材質、構造、及びそれ
らの相互関係を含めて種々変更して実施できるこ
とは言うまでもない。

以上のように、本考案は、実用新案登録請求の
範囲に記載された構成を要旨として構成され、取
付部材側からのリベツトを引き寄せるだけで、中
空パイプを固定部に結合できるので極めてその作
業性がよい。

また結合状態では、中空パイプの端面よりやや
反対側部で膨出部内壁にリベツト端部が圧接さ
れ、中空パイプの端面が固定部の内側に当接し、
且つ、固定部の外側でリベツトの張出頭部が係止
されることとなるので、リベツトの張出頭部とリ
ベツトの端部間で中空パイプが固定部に一体の結
合状態となり、あらゆる方向からの外力が加えら
れても確実な結合状態を維持し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案による結合装置の実施例を示し、
第１図、第２図は夫々、その縦断面図である。 １……中空パイプ、２……取付部材固定部、３
……リベツト、４……膨出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 端面よりやや反対側部分を内方又は外方に膨出
   せしめてなる膨出部４を一体に設けた中空パイプ
   １の端面を、中空パイプ１の端面に直交する取付
   部材固定部２に設けられた透孔６の内側周縁７に
   当接せしめ、且つ、取付部材側から透孔６及び上
   記パイプ中空部１２内に貫通挿入せしめると共に
   取付部材側から引き寄せるリベツト３の張出頭部
   ９を、上記固定部透孔６の外側周縁８に係止せし
   め、更に上記リベツト３の端部拡張変形部１０を
   上記パイプの膨出部の内壁１１に圧接せしめてな
   ることを特徴とするパイプと取付部材との結合装
   置。