JPS6113759Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は送風機の支持構造、特に高温ガスを
取扱う送風機において送風機本体の熱膨張に対応
するための支持構造の改良に関するものである。

先ず、従来の支持構造を第１図および第２図に
より説明する。これらの図において、１は送風機
を設置する床面、２はこの床面に設けられ送風機
を支承するベースプレート、３は高温ガスを取扱
う送風機とそのケーシングとからなる送風機本
体、４は送風機本体の側部に形成された脚部、５
はボルトで、上記脚部４を皿ばね６を介して上記
ベースプレート２に締付け固定するものである。

７はベースプレートに設けられたストツパー
で、送風機本体のケーシングの熱膨張により脚部
４がベースプレート２上を移動する範囲を規制す
るためのものである。

従来の送風機の支持構造は、以上のように構成
されていたため、高温ガスの影響で送風機ケーシ
ングが熱膨張した場合には、ケーシングの脚部４
がベースプレート２上をストツパー７に当接する
まで移動することになる。

しかし、脚部４とベースプレート２とは面接触
であることから熱膨張時に脚部４が自由に移動し
ようとしても接触抵抗の大きさにより、ある程度
の拘束を受ける結果となり、その反力でケーシン
グが変形してしまうことがある。

この考案はこのような欠点を除去するためにな
されたもので、ケーシングの脚部に球状キヤスタ
ーを装着し、熱膨張による脚部の自由な移動を許
すことによりケーシングあるいは送風機本体の変
形を防止するようにした支持構造を提供するもの
である。

以下、第３図および第４図に示すこの考案の一
実施例について説明する。

これらの図において、１〜４は従来の構成と同
様であるため詳細な説明を省略する。

８は脚部４の下部に装着きれた球状のキヤスタ
ー、９は上記キヤスターの移動範囲を規制するた
め、ベースプレート２上に設けられたリング状の
ストツパーである。

この考案は以上のように構成され、脚部に球状
のキヤスター８を装着してベースプレート２との
接触を点接触にしたため、送風機本体が熱膨張し
た場合にも、脚部４はベースプレート２上を比較
的自由に移動することが出来る。また、球状のキ
ヤスター８がストツパー９に当接した場合、その
反力は図示しない他方の脚部の球状キヤスターに
作用し、他方の脚部が反力に応じて自由に動き得
るため、送風機本体あるいはケーシングの変形を
効果的に防止することが出来、回転体と送風機本
体との接触事故等も防止することが出来るもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来の支持構造を示すも
ので、第１図は正面図、第２図は脚部近辺の平面
図、第３図および第４図はこの考案の一実施例を
示すもので、第３図は正面図、第４図は脚部近辺
の平面図である。 図中、１は床面、２はベースプレート、３は送
風機本体、４は脚部、８は球状のキヤスター、９
はリング状のストツパーである。なお、同一符号
は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 送風機本体の脚部に球状キヤスターを装着し、
   この球状キヤスターを介して、上記送風機本体を
   ベースプレート上に移動可能に設置すると共に、
   上記ベースプレートには上記球状キヤスターの移
   動範囲を規制するストツパーを設けた送風機の支
   持構造。