JPS6112625A - カルシウム恒常性疾患治療用ガリウム塩 - Google Patents

カルシウム恒常性疾患治療用ガリウム塩

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JPS6112625A
JPS6112625A JP60133164A JP13316485A JPS6112625A JP S6112625 A JPS6112625 A JP S6112625A JP 60133164 A JP60133164 A JP 60133164A JP 13316485 A JP13316485 A JP 13316485A JP S6112625 A JPS6112625 A JP S6112625A
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JP
Japan
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gallium
therapeutic agent
bone
agent according
disease
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JP60133164A
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English (en)
Inventor
レイモンド ピー.ワレル,ジユニア
リチヤード エス.ボツクマン
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SUROON KETARINGU INST FUOO KIY
SUROON KETARINGU INST FUOO KIYANSAA RESEARCH
Original Assignee
SUROON KETARINGU INST FUOO KIY
SUROON KETARINGU INST FUOO KIYANSAA RESEARCH
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は人又は動物の骨からのカルシウムの損失による
疾病に用いられるガリウム化合物に関する。
骨魂の欠損(オステオペニア又は管孔症)や骨からのカ
ルシウムの加速的損失は病気の主な原因となる。骨の加
速的な吸収は通常、多くの異なった疾患と関連している
。これらの問題は米国だけで数百万人に影響を与えてい
る。骨の吸収増大による疾患の例としてはa)管孔症(
骨魂の欠損)−年とった更年期の婦人の腰や椎骨、  
 の破壊を起こす病気の主な根源 ;b)過カルシウム
血症(血液中のカルシウムの濃度増大)−処置しなけれ
ば腎不全、昏睡及び死を起こす過上皮小体症又はガンを
持った患者によく生じる問題 ;c)骨転移(ガン細胞
の骨への拡大)が挙げられる。有効な抗腫瘍療法(また
この問題は抗ガン療法に効かなかった人々をしばしば苦
しめる)がない時はガン細胞は次第に骨を侵し、骨折や
非常な苦しみの原因となる。直接、骨の組織を強化し、
また骨の吸収を低下させる薬が非常に望まれていること
は明らかである。
こhら種々の疾患を治すために各種の治療法が利用され
て来た(例えば管孔症には弗化物やエストロゲン ; 
過カルシウム血症には静脈内分泌液(fhuid)、利
尿剤、リン酸塩及びミスラマイシン ; 病状が広がら
なければ骨転移に対しては放射線療法)。 これら治療
のいずれも毒性過大、病的な骨の成長又は低い作用等の
欠点である、 そこで骨からのカルシウム吸収を防止する薬剤に関する
研究が行なわれて来た。
ガリウムは周期律表ma族元素に属する金属である。末
だ確認されていない機構によって放射性ガリウム塩はあ
る種の瞳、振巾に蓄積することが知られている(Dud
ley HC等、Radiology t50 ; 5
71. (1950) )、  クエン酸6フーガリウ
ムは現在、骨の病気や悪性疾患を持った患者の診断の目
的で使用さ九ている(Me Caffray J−A等
AM J Med 60 ; 523.1976 ; 
floffer、P、J Nuc Med21 ;’ 
394. (1980))。1952年にはking等
(^rch。
Ir+t、Med、9.O; 785 (1952) 
)が高度の放射性ガリウムの注射によってガン患者の腫
瘍が退化することを始めて示した。1971年には抗ガ
ン作用を知るため非放射性ガリウム塩及び他のma族金
属が始めて評価された(Hart、 MM、 Adam
sonRH等、 Proc  Nat  Acad  
5ci(U S A)68 ;  1623,1971
 ;11art、  MM、  Sm1th  CF等
、 J  Nat  Cancer  1.n5t47
 : 1121. (1971) )。動物の腫瘍を小
さくするのに最も可能性があり、且つ最も毒性の低い元
素はガリウムであることが判った。アニオン成分(即ち
塩は硝酸塩分塩化物である。)は直接抗ガン作用に関し
て重大な差異を示さなかった(Adamson 、 R
H等、Cancer Chemother Rep 5
9 :599、 (1975) )、米国特許第430
3636号には臨床前の毒物学的検討を終った後に硝酸
ガリウムを細胞毒抗ガン剤として臨床試験を行なってい
るが、この明細書には細胞毒剤として放射性67−′ガ
リウムを用いたガン治療法が開示されている。
本発明の主題は骨からのカルシウム吸収防止剤としてガ
リウムを用いることである。
本発明の主な目的は骨からのカルシウムの吸収を調整す
る薬剤を提供することである。
本発明の他の主な目的は骨からのカルシウムの過剰な損
失に伴なう疾患の治療薬を提供することである。
本発明の他の目的は両方共に通常の原因であるガン又は
過上皮小体症に伴なう過カルシウム血症の防止及び治療
薬を提供することである。
本発明の重要な目的は骨からのカルシウムの吸収による
オステオペニア(osteopenia)又は管孔症の
防止及び治療薬を提供することである8オステオペニア
又は管孔症に関連し得る要因としては老化(特に婦人)
、外科的去勢、外科的固定等が挙げられる。
更に本発明の目的は悪性腫瘍による骨の直接侵食又はガ
ン細胞による骨吸収要素の分泌で生じた。骨からの加速
的なカルシウムの損失及び骨折の防止又は治療薬を提供
することである。
更に本発明の目的は骨からの加速的なカルシウムの損失
、管孔症、オステオペニア、・その他動物の骨における
吸収増大に伴なう疾患の防止又は治療薬を提供すること
である。
更に本発明の目的は培養骨からのカルシウムの放出防止
剤を提供することである。
更に本発明の目的は急性及び慢性の過カルシウム血症の
治療薬として有効量のガリウム塩を用いることである。
本発明の特別な目的は歯根膜疾患による骨からのカルシ
ウムの加速的損失の防止又は治療薬を提供することであ
る。
これらの目的に従って本発明は過カルシウム血症、骨脆
弱症、その他管吸収の異常な増大に伴なう病気を持った
患者に骨からのカルシウム吸収を防止するため−に全て
の薬学的に無害なガリウム塩を骨細胞が破壊しない量で
与えることからなる人及び動物への薬理的利用に関する
人の骨からのカルシウムの大規模な損失に伴なう病気の
防止又は治療には薬学的に無害なガリウム化合物が投与
される。こうして防止又は治療できる病気のうち特に重
要なものは過カルシウム血症、オステオペニア、管孔症
、悪性腫瘍の転移による骨の破壊、及び過上皮小体症で
ある。本発明では連続注入を含む静脈内、皮下組識又は
筋肉注射で、好ましくは10〜400nig/ %/日
の量でガリウム化合物を投与することが好ましい。これ
により、血漿ガリウム濃度は約0゜9〜2.0μg/m
lに維持される。本発明のガリウム化合物はまた経口、
舌下、直腸又は皮膚から好ましくは0.5〜20g1日
の服用量で投与できる。
本発明ではあらゆる生体的に相溶しくbiocompa
tible)且つ可溶性のガリウム化合物を使用できる
が、硝酸ガリウムが好ましく、最も好ましくは薬学的に
無害な担体中の硝酸ガリウろである。
好ましい担体としては適当に緩衝された水溶液。
例えばリン酸液緩衝生理的食塩水、クエン酸塩緩衝塩等
が挙げられる。
本発明は骨からのカルシウム吸収による過カルシウム血
症を持った患者に腎不全にならない量のガリウム塩、好
ましくは硝酸ガリウムを薬学的に無害な担体と共に投与
治療する治療薬である。使用できるガリウム塩は硝酸塩
、クエン・酸塩、ハライド、好ましくは塩化物、炭酸塩
、アセテート、酒石酸塩、しゆう酸塩、酸化物又は水和
酸化物等の生理学的に無害なガリウム塩である。
治療薬の活性成分はガリウムイオンで、従ってイオンの
選択は工業的な入手容易性、溶解度、及び投与の方法等
の要因によって決定できる。
このガリウム塩は賢ロ、舌下、筋肉、皮下組識、静脈、
皮ふ又は直腸から投与できる。ガリウム塩の抗力ルシウ
ム効果はスケジュールに関連している。(schedu
le−related) (即ち低濃度に長い間接触さ
せた方が高濃度で短時間治療するよりも骨の吸収をいっ
そう阻止できる)。例えば本発明の好ましい実施態様で
はガンに関連する過カルシウム血症の治療の場合、硝酸
ガリウムは数日間連続注入により投与した後、再発を防
ぐために慢性治療を行なう。
歯根膜疾患による骨からのカルシウムの損失の治療の場
合はガリウム化合物は例えば高濃度のすすぎ水、ゲル、
又は歯根膜疾患の局部治療に対し薬学的に無害な担体等
の口内処方で局部的に投与できる。
酸ガリウムによる 床前の研究 A、試験管内の骨全体に対するガリウムの効果:概要二
′ラットの骨からのカルシウムの放出は上皮上体ホルホ
ン(PTH)等の各種天然物質や、骨芽細胞活性要素[
”OAF”、リンポキン(ly+l1phokine)
コと同様なガン細胞から誘導した要素によって刺激する
ことができる。硝酸ガリウムはこれらの物質−によって
誘引されるカルシウムの放出を防Ll−する、防止の程
度は時間と服用量に依存する。
実験データ: 胎内ラノ1への骨の体外移植組織を用いて試験管内で骨
吸収に及ぼす硝酸ガリウムの影響を研究した(Bock
man 、 R3及びRepo、MA、J Exp l
ed 1.54 =529、.198]、)。妊娠18
日の妊娠したラットに45−CaCl2を0.2−0.
4mC1注射した。子宮内で2日間骨をミネラル化した
後、胎内ラットの撓骨及び尺骨をBGJ媒体内のステン
レス製いかだ上に体外移植し、置いた。骨からのカルシ
ウム放出は牛のl?THの添加(2,0マイクロM、最
終濃度)又はリンポキン(OAF)調製(最終容量の1
0%)によって刺激した。硝酸ガリウムを培M媒体して
、こ九ら骨吸収性要素の添加と同時に又は添加の18時
間又は48時間前に加えた。リンポキン又はP T H
と接触させて48時間後、カルシウム放出量は液体シン
チレーションカウンターで透明媒体を算えることにより
決定した。
データは実験した骨(硝酸ガリウム及び吸収要素で処理
し又は処理しないもの)の1分間当りのカウント数(c
pm)によるカルシウム放出量と1対の対照用骨(硝酸
ガリウムで処理し又は処理しないもの)のepH+によ
るCa放出量との比で表わした[実験した骨のcpm/
対照品のcpm=E/C]。
対照値を確立するために49個の骨を使用し、また各実
験点を得るために4〜22個の骨を使用した。
骨吸収に対する硝酸ガリウムの防止効凍は時間に依存す
ることが判った。PTH又はリンボキンの添加と同時(
時間0)又は添加18時間前の硝酸ガリウムの添加(1
0mcg/m Q )によってリンポキンたけて培養し
た対照骨に比べて45−Ca””の放出は低下したが、
この減少は統計的には顕著でなかった。し゛かしリンボ
キンの添加48時間前の骨の予備培養の場合はリンボキ
ンに誘引された45−Ca”放出量にきわめて顕著な減
少を示した。
PTH又はリンポキンで刺激した骨の吸収に対するガリ
ウムの防止効果も用量に依存していることが判った。4
8時間の予備培養後の硝酸ガリウム1. mcg/m 
QではI)TH又はリンポキンによる刺激後45−Ca
1)+放出に顕著な変化は生じなかった。しかし硝酸ガ
リウム5mcg/me及び10mcg/m Q 、 ’
 P O,025未満を用いた場合は45−C’a−の
放出量に顕著に且つ用量に関連した減少が観察された。
B、 骨細胞に対するガリウムの効果二概要:従来の研
究[Warrell、RP Jr、Coonley、C
J等。
Cancer 51 : 1982.(1983)、^
damson+ RH等。
Cancer Chemother Rep 59 :
 599.(1,975))はガリウムがある種の動物
及び人の腫瘍に対し適度な抗ガン活性を有することを確
立している。他の抗ガン剤、特にミスラマイシンと呼ば
れる薬も血液のカルシウムレベルを減少させることがで
きる。しかしミスラマイシンはこの効果を直接、骨細胞
を殺すことによって行なっている(Minkin、C,
Ca1cif  Ti5sue  Ir+t  13 
:  249.1973)。
従って抗力リシウム効果は正常細胞及びガン細胞の両者
に殺す効果とは特に関係しない6ガリウムが骨細胞に有
毒で、従って細胞を殺す効果に特に関係しないかどうか
を決定するためいくつか実験を行なった。その結果、1
)ガリウムの薬理的濃度は骨細胞に対し致死的毒性を示
さないこと、及び2)ガリウムが骨の吸収を防止する機
構はミスラマイシンとは明らかに異なることが判った。
実験データ: ミスラマイシンは比較的短かい接触で骨細胞(特に破骨
細胞)数を相当数損失させる(Minkin 。
C,Ca1cif  Ti5sue  Int  13
:249.1973:R5Bockman、 unpu
blished observations)、先に示
した実験で使用した培養ラット骨のサンプルを固定し、
脱石灰した後、ヘマトキシリン及びエオシンで染色した
。組織片を光学顕微鏡で調べた。ミスラマイシンで処理
した骨と比べると、薬理的濃度のガリウムに72時間接
触させた骨は正常な細胞成分を示し、た。更に骨細胞の
形態学的相違は未処理の対照骨に比べてなかった。特に
破骨細胞の数及び大きさは両方共、処理及び未処理の骨
と同様であった。
更にガリウム処理のみ(即ち前の実験のようにP T 
II又はリンポキンを添加しない場合)ではガリウムに
接触させながった対照骨に比べて45  Cr) ”放
出に対する効果が全くながった。
こ、11.らのデータはまたこの薬剤が骨に対し細胞毒
効Rを有さないことを示している。
妊娠ラットの骨の正常な新陳代謝が基礎代謝状態におけ
るプロスタグランジン(PGE2)生産を伴なうことを
先に示した。更にPGE 2生、産は○AFを含むリン
ポキン調製によって著しく刺激するくとができる(8o
ckman、 R5及びRepo、 HA、 J Ex
p Med 154 : 529.1981)。硝酸ガ
リウム(]Omcg/m Q )に24−’48時間接
触させた体外移植骨からのPGE2放出を調べると、対
照骨(未処理)に比べP G E’ 2の変化はwt察
されなかった。硝酸ガリウムによる48時間の培養中。
骨からのカルシウム放出(45−Ca”として測定)の
増大は対照品と比べて認められなかった。ガリウム処理
し7た骨をPTHでなく、リンポキンと1妾触させた場
合は前述の通りPGE2放出が顕著に増大した(Boc
kman、 R5及びRepo、 M^、JExp M
ed 154 : 529.1981)。硝酸ガリウム
1 、5+++cg/IIIQ及び10mcg/m Q
に予め接触させた場合(48時間の予備培養)は45−
Ca”の放出は用量により低下したが、P、GE2の放
出は余り変化しなかった(表−1参照)。
表−1 ガリウムmcg/m Q  45−Ca” mff1(
り    PGE2(ng/骨)45−Ca”放出(対
照品) 貝】      リンポキン 呵  リンポキン0  
   1;21±0.15  1.59±、1  1.
4’    17.11     1.24     
 1.54±、16 2.2   1?、45    
 1.08      1.21±、04 1.3  
  16.710  −   0.99      1
.23±、04 3.9    15.12対照品  
  1.OO+、06   1.00±、06 1.2
    2.0従ってこれらの結果(無傷の新陳代謝機
能及び正常な組織性能)は゛ガリウムの抗力ルシウム活
性が細胞毒効果を介したものではないことを示している
C9骨ミネラルへのガリウムの導入: ガリウムは骨ミネラルに直接入ることが判った。硝酸ガ
リウムで処理治療したラットではガリウムは更に活性な
骨のミネラル交替が起っている骨の骨端中節や新陳代謝
が更に活性な結晶性プール(低石灰化細胞間質)に入っ
た。X線回折による最も大きな発見はガリウム処理した
動物かC〕骨端中節誘導された(metaphysea
l−derivcd)粒子の結晶の大きさが対照品に比
べて著しく増大したことである。恐らく、ガリウ、ムは
結晶構造を促進又は安定化して更に結晶性の水酸化りん
灰石を持った細胞間質を作るか、或いはこの薬剤が更に
小さい微結晶を分解するよりも成長を促進するものと思
われる。
D、除活された骨に対するガリウムの抗吸収効果:除活
された骨粒子(即ちミネラル及び細胞成分のない細胞間
質だけを含む骨)について竺究した。硝酸ガリウム処理
したラットの骨粒子は吸収に対する感受性が対照品より
も著しく低かった。この実験はガリウむの抗吸収効果が
骨細胞に対する細胞毒作用によるものではないことを示
している。
E、硝酸ガリウムの経口吸収−概要: 前述のように臨床目的のため静脈内ルートを採用した。
ラットには皮下及び腹膜膣内注射法を採用した。
硝酸ガリウムの経口吸収及び排泄を評価するため、この
薬剤の濃厚溶液を経口胃管栄養法によって犬に投与した
(素層用Ji1200mg)。継続的(sequenシ
1al)血漿サンプル及び次の24時間の尿量を集め無
炎原子吸収分光光度計でガリウム濃度を分析した(にe
lsen、 DP等−Cancer 46 :2009
 、1980)。いずれにしても犬がこの処理で何らの
毒性反応を示さなかったことは重要である。
次の24時間の尿量は183m Qで元素状ガリウムを
全体で1 、13mH含んでいた。人及び犬における排
泄のパターンが類似していることから見て、経口投与量
の約0.5〜2%が吸収され尿中に排泄されることが判
る。犬の胃管栄養法による経口投与後の血漿ガリウムレ
ベルを表5に示す。
表5:1回経ロ投与後の大中の血漿ガリウム濃度 時間(hrs)     ガリウム濃度(+Ilcg/
m Q )0.25         0.5 0.5         1.25 1          1.37 2          2.75 4、         2.0 24          、 0.75前の研究(Ke
lson、 DP等、Cancer 46 : 200
9゜1980)では以下に述べる臨床研究における服用
量で使用した静脈内注入が0.9〜2.Omcg/m 
Qの範囲の定常状態の血漿ガリウム濃度を達成すること
を示した。この犬の実験は、骨吸収の増大に伴なう、ガ
ンに関連した過カルシウム血症の効果的な治療を含むこ
れらのレベルが経口ルートで達成されることを示してい
る。本発明の好ましい実施態様においては1日当り1〜
4回のガリウム投与により、カルシウム ホメオスター
シスの疾病を治療する低レベルの血漿ガリウム濃度が維
持され・ることが期待される。この人・のデータから外
挿法により70kgの人に経口投与する硝酸ガリウム量
は0.5〜20gで効果的な血漿レベルを達成すると評
価される。腎不全にならないような更に広範囲のガリウ
ム血漿レベルも可能である。
蟇床販笈 F、硝酸ガリウムを播取した患者の新陳代謝的研究;概
要:医学分献での先の報告(にrakoff−、IH等
Cancer 44 : 1722,1979)とは反
対に、この臨床研“究では硝酸ガリウムを播取した患者
は尿中へのカル、シウムの排泄の減少を示し、この薬剤
を受けている間、明確なカルシウムバランスを維持した
(即ち排泄されるよりも多くのカルシウムを維持する)
。殆んどの抗ガン剤と同様、ガリウムは潜在的に重大な
毒性の原因となる。最も重大な副作用は腎臓への障害で
ある。しかし感度の良い分析技術を用いた研究では腎細
胞破壊性°は一般に可逆的で、且つ蓄積的ではないこと
を示している(Leyland−Jones、 BR等
、 Can’cerTreat Rep 67 : 9
41,1983)。また間欠的な高服用量の注入の場合
は重大な毒性を示すことなく22+月間投与できること
が判った。更に硝酸ガリウムの杭管吸収効果は抗ガン服
用量の25〜50%未満で達成される。この薬剤は長期
間、安全性及び効果を維持する。
実験結果: カルシウムホモスターシスの研究は食事、カルシウムの
尿及び便への排泄、及び身体の貯蔵場所(主に骨)から
のカルシウム移動の分析等。
多くの要素の評価を必要とする。こうしてカルシウム代
謝に対する硝酸ガリウムの効果についての慎重な研究に
参加した4人の患者を評価した。患者は入院して所定量
のカルシウム、ナトリウム及び流体の入った食事を取っ
た。カルシウムの尿及び便への排泄量の測定(他の多く
の゛研究試験と共に)を6日を基準線とする期間中及び
引続き硝酸ガリウムを用いた処鑞(治療)の間中、毎日
性なった。この薬剤は4〜7日の間、300mg/rr
f/日の服用量で連続注入による投与した。全体の血清
カルシウム濃度がガリウム注入により減少したという発
見にも拘わらず、この基準線観察期間に比べて注入中の
カルシウム排泄は顕著な増大を示さないことを見出した
これらのデータは硝酸ガリウムが骨からのカルシウム吸
収に直接影響を及ぼすことにより低カルシウム血症効果
を発揮し得ることを示唆している。[Warrell、
RP Jr、Bockman、 R5等、 C11nR
es 31 : 511A、(1983)]。
G、硝酸ガリウムによるガン関連過カルシウム血症の治
療:概要: 初期の研究ではガン関連過カルシウム血症を持った患者
10人の治療に硝酸ガリウムを使用した。1日当り用量
200mg/ rdを5〜7日の期間連続注入で投与し
た。この患者集団の診断及びこの治療法に応じた全体の
血清カルシウム濃度を表4aに示す。患者は全員、血清
カルシウム濃度が正常値(及びしばしば正常値以下)に
低下することにより、この治療に反応した。
患者5の唯一の例を除き・(表4a)、低カルシウム血
症は抗ガン効果とは全く関係していなかった。患者5は
リンパ腫魂の一時的な減少を示したが、この後まもなく
病気が進行して死んだ。
この患者の病気の進行に際しては血清カルシウムの増大
を伴なわなかった。これは下にあるガンの制御はできな
かったにも拘わらず代謝の問題は永続的に制御できたこ
とを示している。この薬を摘取した他の患者はいずれも
ガンが進行したが、過カルシウム血症は制御できた。こ
れ、は低カルシウム効果が硝酸ガリウムの腫瘍細胞に対
する直接的な細胞毒効果によって生じるものではないこ
とを示している。次の研究では我我は5日間で投与され
る硝酸ガリウムの1日当りの服用量を更に減少させた。
8人の患者のうち5人は比較的低用量で正常となった(
表4b)、これらの予備臨床結果は先に述べた予備臨床
研究を反映している。即ち服用量と抗力ルシウム効果と
は明確な応答関係にあるという結果である(Warre
ll、 RP Jr、Bockman、 RS等、J。
Cl1n、 Invest、 73 : 1487 (
1984) )。
表  48 ガン関与の過カルシウム血症を持った患者の硝酸ガリウ
ム連続注入に対する反応(服用量200II1g/耐/
日X5−7) * 血清カルシウム総量 患者   ガン診断   治療前  治療後l    
   胸       13.8    8.92  
     胸       15.2     8.5
3    リンパ腫    15.6   6.64 
   頭及び首   12.3   8.55    
   胸       14.4     7.76 
   リンパ腫    15.6   8.67   
    肺       12.5    7.08 
    陰茎    12.3   9.39    
頭及び首   13.5   7.8io      
  肺       13.7     9.3表  
4b ガン関与の過カルシウム血症を持った患者の硝酸ガリウ
ムに対する反応(服用量100mg/ボ/日X5日) 患者   診 断   治療前  治療後1     
   胸       13.9    11.32 
    肛門     12.7   6.33   
  腎@     14.3   12.0’4   
     胸       14.5’     8.
75     膵l1lK14.6   10.06 
   骨髄腫    15.0’   13.77  
     肺       13,0    10.8
8       胸       17.0     
9.0*血清濃度はmg/dQ(正常範囲9.0〜10
.5誼Q/dfl)で表わした。
G、 骨にガン転移した患者における硝酸ガリウムによ
る骨交替の減少:概要: 骨へ転移し、た患者の骨は痛み、外科的固定及び骨折の
原因となる進行性の侵食を受ける。治療上は骨への転移
は数カ月から数年□に亘る継続的なX線によって測定し
ている。最近ではガン及び非ガン性骨吸収の両方を持っ
た患者の骨交替の増加は尿中のカルシウムの損失増加及
びヒドロキシプロリン(水酸化りん灰石の成分)の排泄
増加と関連している。これらパラメーターの測定法は新
しい薬剤が骨吸収に影響するかどうかを評価するために
使われて来た(Siris。
ES等、Neti EnglJ Mad 302 : 
310.1980)、我々は最近、硝酸ガリウムを摘取
した多数の骨髄腫及び骨折を持った患者でこれらのパラ
メーターを測定した(200mg/ rd /日×7日
、注入による)。
表6に示されるようにカルシウム及びヒドロキシプロリ
ンの排泄量が著しく減少することが観察された。このこ
とはこの薬剤が前記のような患者で骨吸収を低下させる
点で効果的であることを示している。生化学的改良も骨
の痛みや麻酔薬量が減少することにより達成された。下
にある病気(ガン)に対しては効果はなく、従って患者
は骨髄腫に対し他の化学療法を受けた。
表6 骨交替に対するガリウムの効果

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、医学的に許容し得るガリウム化合物を主成分とする
    、骨のカルシウムの過乗な損失に伴なう疾患の防止又は
    治療薬。 2、前記疾患が過カルシウム血症である特許請求の範囲
    第1項の治療薬。 3、前記ガリウム化合物が薬学的に無害な担体中に抗過
    カルシウム血症に有効な量で含まれる特許請求の範囲第
    2項の治療薬。 4、前記疾患がオステオペニア(osteopenia
    )又は過カルシウム血症である特許請求の範囲第1項の
    治療薬。 5、前記疾患が悪性腫瘍が骨に転移したことによるもの
    である特許請求の範囲第1項の治療薬。 6、前記疾患が過上皮小体症である特許請求の範囲第1
    項の治療薬。 7、前記疾患が歯根膜疾患であり、前記ガリウム化合物
    が濃厚すすぎ水、ゲル又は他の薬学的に無害な担体より
    なる群から選ばれた局部的処方で経口投与される特許請
    求の範囲第1項の治療薬。 8、前記ガリウム化合物が静脈内、皮下組織又は筋肉内
    に投与される特許請求の範囲第1項の治療薬。 9、静脈内注射が連続注入である特許請求の範囲第8項
    の治療薬。 10、注射量が約10〜400mg/m^2/日である
    特許請求の範囲第8項の治療薬。 11、前記ガリウム塩の投与量が定常状態の血漿ガリウ
    ム濃度約0.1〜5.0μg/mlを維持するに充分な
    量である特許請求の範囲第1項の治療薬。 12、前記ガリウム塩の投与量が定常状態の血漿ガリウ
    ム濃度約0.9〜2.0μg/mlである特許請求の範
    囲第1項の治療薬。 13、前記ガリウム化合物が経口、舌下、直腸又は皮ふ
    から投与される特許請求の範囲第1項の治療薬。 14、ガリウム化合物の投与量が約0.5〜20g/日
    である特許請求の範囲第13項の治療薬。 15、ガリウム化合物が硝酸ガリウムである特許請求の
    範囲第1項の治療薬。 16、ガリウム化合物を主成分とする、骨の体外移植組
    織からのカルシウムの放出防止剤。
JP60133164A 1984-06-20 1985-06-20 カルシウム恒常性疾患治療用ガリウム塩 Pending JPS6112625A (ja)

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JPS625911A (ja) * 1985-04-30 1987-01-12 スロ−ン−ケツタリング インステイテユ−トフオ− キヤンサ− リサ−チ 骨の疾患を治療する方法
JP2012522789A (ja) * 2009-03-30 2012-09-27 ニッキ ファーマ インク. 骨粗鬆症の治療法

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US59148A (en) * 1866-10-23 Improvement in telegraphic signals
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