JPS609206Y2 - 圧延物処理作業用手袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は圧延物を取り扱う作業用手袋に関するものであ
る。

従来この種の作業用手袋としては作業時における安全面
を考慮した多種類のものが存在したが、いずれも危険物
に直接触れる手の腹部にのみ安全加工を施したにすぎな
いものであったため、手首の保護に欠け、作業用手袋を
使用しているにも拘わらず手首を切傷してしまうような
事故が多発していた。

本考案は、このような従来の問題点を解決して作業時に
おける手首の損傷を防止できる構造の作業用手袋を提供
することを目的とするものである。

本考案は、この目的を遠戚するため、第１図に示すよう
に手袋本体１に連設した手首囲繞部２の腹側外面におい
て、複数枚の厚手ゴム板３，３を手首の幅方向に対して
分割状態に取り付けるうにしたものである。

第２図は第１図の■−■線における端面図である。

手袋本体１は、従来の作業用手袋と同様に、耐熱性素材
を使用し、特に指部１′は繊維素材にコムなどの加硫層
を施して高熱が指先に伝達するのを防止するように構成
する。

本考案の特徴とする複数枚の厚手ゴム板３，３はその厚
さを２〜３Ｎ程度とし、これを手首の幅方向に対して分
割状態に手首囲繞部２に取り付けることにより、ゴム板
の弾性や装着感の不具合をなくして手首の動きが自由に
できるようにしている。

ゴム板３，３の素材としては、合成ゴムを用いても良い
が、弾力性及び強度の点で優れた天然ゴムを使用した方
が、より安全性を高めることができる。

手首囲繞部２は、塵埃が手袋本体１の中に入らないよう
に、あるいは高温から手を保護するために伸縮性素材で
構成することが好ましい。

上述したように本考案によれば、手袋本体に連設した手
首囲繞部に、複数枚の厚手ゴム板を手首の幅方向に対し
て分割状態に取り付けた構成としたので、作業中に刃物
状物体、即ち、圧延部の縁部が手首部に触れ、もしくは
突き当たった場合、厚手ゴム板により手首部の切傷を防
止でき、またゴム板を複数枚に分割して取り付けたので
、手首の動きも自由にでき、作業がやり易いなどの効果
を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す正面図、第２図は第１図
の■−■線における端面図である。 １：手袋本体、 ２：手首囲繞部、 ３：ゴム板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 手袋本体１に連設した手首囲繞部２の腹側外面において
   、複数枚の厚手ゴム板３，３を手首の幅方向に対して分
   割状態に取り付けたことを特徴とする圧延物処理作業用
   手袋。