JPS608810Y2 - ケツトル等の把手装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はケラトル等の把手装置に関する。

ケラトル等の把手と容器本体との取付は、従来、容器本
体に対の耳を固定し、これに把手の先端をリベット止め
させ且つ把手の回動を可能にさせている。

この手段は、把手と容器本体とを最つとも簡略に固定さ
せるものであるが、しかし、リベットがそのま）露出し
ているので、容器本体のカラー化による美観に反し、全
体の調和を落すものである。

それ故、この考案は、基本的には、把手の先端を容器本
体に固定されるケーシング内に配し、ケーシング内に収
納されたピンを中心として把手の回動を可能にさせる技
術手段を用い、前述した不具合を解消させるもので、こ
れにより把手と容器本体との取付部の美観を向上させる
と共に、把手の傾き角を容易に調整することができ、又
、把手として、平板、丸棒等任意に選択でき利点を有す
る。

この考案によれば、その内部に空間を有するケーシング
を容器本体に配し、該ケーシングの空間内に把手の先端
とピンを収納し、前記把手を前記ケーシング内のピンを
中心に回動させるようにしたケラトル等の把手構造が提
供される。

ケーシングは、たとえば、アルミキャスト材や容器本体
と調和する色の合成樹脂材で成形するとよい。

この考案の実施例を添付図面を参照して説明する。

ケラトル１等の容器本体２の把手３の両端が位置する部
分にケーシング４が配される。

ケーシング４は、アルミダイキャスト材を合成樹脂材等
で成形され、容器本体２に固定されるベース部５と上向
きの内部空間６を作る本体７とを一体成形したもので、
本体７の頂壁には、把手３の先端を内部空間６に導く長
孔８が穿設されており、把手３は長孔８の範囲内で傾き
が調整可能となる。

該内部空間６内にはピン９が収納される。内部空間６の
上部は、ピン９を受けるに適した半円吠の肩部１０を有
し、ピン９がこの肩部１０に接し、回動自在となる。

組立に際しては、平板の先端にピン９を通す孔を有する
もの、或いは、丸棒をＵ字状に折曲げ、このＵ字部にピ
ン９を挿入するようになっているもの、これとは別に、
丸棒の先端をピン９を通すように丸形とした把手３の先
端をケーシング４の長孔８を介して内部空間６内に入れ
、さらに、ケ−シング４の内部空間６から一旦出るよう
にし、この際、ピン９を把手３の先端に係合させ、ピン
９と把手３の先端とを内部空間６内に収める。

次いで、好ましくは、ピン９を肩部１０に圧する向きに
作用する板ばね等のばね１１を内部空間６に入れる。

このように、把手３の先端およびピン９を収納させたケ
ーシング４を、そのベース部材５を爆接やリベット等を
用いて容器本体２に固定させることで、容器本体２に取
付ける。

ばね１１は、ケーシング４の内部空間６内にピン９と把
手３の先端部を、不必要な動きを作ることなく収めるの
に有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一例のケラトル等の把手装置の断面
図、第２図は第１図の矢視■−■よりみた断面図である
。 図中：１・・・・・・ケラトル、２・・・・・・容器本
体、３・・・・・・把手、４・・・・・・ケーシング、
６・・・・・・内部空間、８・・・・・・長孔、９・・
・・・・ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. その内部に空間を有するケーシングを容器本体に配し、
   該ケーシングの空間内に把手の先端とピンを上下に遊動
   自在に収納し、前記把手先端を前記ケーシング内の肩部
   にピン外周面を係止してピンを中心に回動させるように
   したケラトル等の把手構造。