JPS6061692A - 移動式炉心内較正装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、原子力炉の炉心内の中性子の状態を締出する
移動式炉心内較正装置に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

一般に、移動式炉心内較正装置（以下、ＴＩＰと称する
。）は炉心内の燃料チャンネルに関して、熱中性子束を
測定する装置である。

第１図は、この種の従来の沸騰水屋原子力発電プラント
のＴＩＰを示す。

ＴＩＰ　駆動装置５と、中性子モニタ６と中性子モニタ
ケーブル７と案内管８とにより構成されている。

そして、原子炉の炉心１１の熱中性子束の計測する中性
子モニタ６は中性子モニタケーブル７の先端に取り付け
られ、ＴＩＰ駆動装置５により炉心１１内に出し入れさ
れる。通常は中性子モニタ６は遮蔽容器４内に納められ
ているが、熱中性子束の計測時は案内管８、索引装置１
、固定案内管９の中を通って炉心１１内の所定の測定位
置に挿入される。計測が終ると再び中性子ケーブル７を
ＴＩＰ駆動装置５で引っ張り、中性子モニタ６を遮蔽容
器４内に収納する。

更に説明すると、索引装置１は、駆動部側の１本の案内
管８を炉心ｌｌ側の１０本の固定案内管９のうちの熱中
性子束測定位置に対応した１本に接続させ位置決めする
。玉形弁２と爆発弁３は、原子炉格納容器ｌＯ内に設置
されている索引装置１と遮蔽容器４の間で原子炉格納容
器１０の外側の案内管８に設置されている。一方の玉形
弁２は通常閉じられておりプラント運転中の熱中性子計
測時に中性子モニタ６及び中性子モニタケーブル７が案
内管８を通っている時だけ開いている。この玉形弁２は
、炉心１１内の案内管ルで漏洩が起った場合に一次冷却
材が、原子炉格納容器ＩＯ外へ流出することを防ぐこと
が目的である。他方の爆発弁３はこのバックアップとし
ての安全設備で案内管ルで一次冷却拐の漏洩が起こり機
器不良で中性子モニタ６を引抜けず玉形弁２が閉められ
ないとき、中性子モニタ６を引抜くことなく案内管８と
ともに切断して、原子炉格納容器１０の隔離を行なう。

遮蔽容器４は、円筒ドラムに鉛を充填したもので、中性
子モニタ６の非使用時にこれを収納し、放射能を遮蔽す
る。またＴＩＰ駆動装置５は駆動モータ（図示せず）に
より中性子モニタ６を炉心１１内に出し入れされるため
に中性子モニタケーブル７を駆動させる。

そして、ＴＩＰにおいては、中性子モニタ６を遮蔽容器
４内から炉心１１まで細い中性子モニタケーブル７によ
り案内管８及び固定案内管９を通じて移動させるため、
案内管８及び固定案内管９には、曲り部の角度、曲げ半
径の制限が設けられており、例えば、曲げ半径の最小寸
法は約７００１ｍと大きなものである。また、中性子モ
ニタ６は炉心１１で照射され放射能濃度が高くこれに接
続する中性子モニタ６からＴＩＰ駆動装置５側への約４
ｒｒＬの中性子モニタヶ・−プル７は炉心１１内に挿入
されるため放射化されている。このため中性子モニタ６
と中性子モニタケーブル７の放射化された部分を収納す
る室は、従来厚い遮蔽壁１３で囲う必要があった。

生体遮蔽壁１４と遮蔽壁１３とで囲まれる部屋内は、一
般にはＴＩＰ駆動装置５から熱中性子束測定点までの総
曲げ角度の制限により玉形弁２、爆発弁３、遮蔽容器４
と中性子モニタケーブル７の放射化された部分をほぼ直
線上に配置しており、その長さは非常に長くなり、プラ
ントの配置上の大きな制約条件となっている。　− 鴬また、玉形弁２と爆発弁３の保守点検時昏ｊ、放射化
された中性子モニタケーブル７により作業員が被曝して
しまうおそれがあった。

〔発明の目的〕

本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、中性
子モニタ及び放射化された中性子モニタケーブルを原子
炉建屋構築物内に収納することにより、従来の遮蔽壁を
省略することができ、建屋内の配置の自由度を増し、ひ
いては建屋の縮少及び保守点検時め被−低減を図ること
のできる移動式炉内較正装置を提供することを目的とす
る。

〔発明の概要〕

本発明の移動式炉内較正装置は、引抜き状態にある中性
子モニタケーブルおよび中性子モニタな収容する収容部
を原子炉建屋構築物のコンクリート内に形成したことを
特徴とする。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例を第２図から第４図について説明
する。

第２図は、本発明のＴＩＰの一実施を示しており、移動
式炉心較正装置を示したものである。

第１図と同一部分には同一符号を付しである。

Ｍ２図から判るように本発明においては爆発弁３から炉
心１１までは従来と同一に形成されており、本発明では
更に中性子モニタ６ど放射化された中性子モニタケーブ
ル７を遮蔽容器４及び厚い遮蔽壁１３によって遮蔽する
かわりに、建屋のコンクリート構築物である生体遮蔽壁
１４内に中性子モニタ６と放射化された中性子モニタケ
ーブル７を収納する収納部１５を形成したものである。

すなわち、遮蔽容器４と厚い遮蔽壁１３にかわり、生体
遮蔽壁１４内に、中性子モニタ６及び中性子モニタケー
ブル７を導（案内管１６と、索引装置１と同様の機構の
案内管切替装置１７を設けたものである。

次に、本実施例の作用を説明する。

通常は、中性子モニタ６及び放射化された中性子モニタ
ケーブル７は、生体遮蔽壁１４内の収納部１５内に収納
かつ、遮蔽されている。そして、中性子計測を行なう際
にこれを案内管切替装置１６まで引き抜いて来て、行き
先を原子炉への案内管８へ切替え後は従来と同様の手順
で計測を行なう。また、中性子モニタ６を回収するとき
は、この逆の手順で行なう。炉心ｌｌ内の案内管１２で
漏洩が起った時は、従来同様の処置がとられる。

次に本発明を１１００　ＭＷｅ級プラントに適用した例
について説明する。

中性子モニタ６の遮蔽には、コンクリート１ｒｌＬもあ
れば十分である。一方原子炉生体遮蔽壁１４の厚さは約
１．９　ｍであり、行にこのための遮蔽処理をしなくと
も収納部１５として使用出来る。よって、放射化された
中性子モニタケーブル６も生体遮蔽壁１４内の収納部１
５内に収納することで従来厚い遮蔽壁１３で囲い高放射
線レベルの管理区域としていたこの領域は、一時的な管
理区域とすることが秦噂＃可能となり１ｒＩＬもあった
遮蔽壁は必要なくなる。

また、原子炉の生体遮蔽壁１４内の収納部１５内にこれ
らを収納することで、従来生体遮蔽壁１４からＴＩＰ　
駆動装置５まで約１２７７１を必要としていた距離を、
約７ｍに低減できる。よって、ＴＩＰが必要としていた
空間も床面積で約１２０ｍから約ＳＯＷと半分程度に縮
少することが出来る。

一方、玉形弁２、爆発弁３の保守点検時は、中性子モニ
タ６と放射化された中性子モニタケーブル７は、厚いコ
ンクリート内に挿入されているため作業員の被曝低減を
図ることができる。

第３図は、本発明の他の実施例を示し、中性子モニタ６
と放射化された中性子ケーブル７を床１８のコンクリ−
１−内に設げた収納部１８内に収納し遮蔽するようにし
たものである。この床１８は原子炉格納容器１０の型式
によっては原子炉建屋または原子炉格納容器ｌＯの下部
の基礎内となる場合も生じる。

第４図は本発明の他の実施例を示し、中性子モニタ６と
放射化された中性子ケーブル７を原子炉建屋の壁１９内
の収納部１５内に収納し遮蔽したものである。

また、原子炉格納容器をコンクリート製の格納容器とす
る場合には、第２図において原子炉格納容器１０と生体
遮蔽壁１４が一体となり生体遮蔽壁１４のコンクリート
構造が原子炉格納容器のコンクリート構造となるため原
子炉格納容器の壁内に設けた収納部に中性子モニタ６と
中性子ケーブル７を収納し遮蔽することとなる。

また、第３図の実施例をコンクリートの床１８ではなく
、これを天井のコンクリートとすることも可能である。

また、原子炉建屋又は原子炉格納容器のコンクリートの
中に中性子モニタ６及び放射化された中性子ケーブル７
を収納し遮蔽するものであれば、この他に変形′１−る
ことができる。

〔発明の効果〕

来の遮蔽容器および遮蔽壁を省略することができ、建屋
内配置の自由度が高くなり、建屋の縮小を図り、保守点
検時の被曝低減を図ることができる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の原子力発電プラントの移動式炉心内較
正装置を示す系統図、第２図、第３図。 第４図はそれぞれ本発明の移動式炉心内較正装置の実施
例を示す系統図である。 ５・・・ＴＩＰ、駆動装置、６・・・中性子モニタ、７
・・・中性子モニタケーブル、１４・・・生体遮蔽壁。 出願人代理人　猪　股　清

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、中性子モニタケーブルの先端に取付けた中性子モニ
   タをＴＩＰ駆動装置によって原子炉の炉心内に出入せし
   める移動式炉心内較正装置において、引抜き状態にある
   前記中性子モニタケーブルおよび中性子モニタを収容す
   る収納部を原子炉建屋構築物のコンクリート内に形成し
   たことを／１′！ｉ−徴とする移動式炉心内較正装置。 ２、収納部を原子炉格納容器の外側を覆っている生体遮
   蔽壁内に形成したことを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の移動式炉心内較正装置。