JPS6058891B2 - 保存性の良い悪性腫瘍の診断用注射液 - Google Patents

保存性の良い悪性腫瘍の診断用注射液

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JPS6058891B2
JPS6058891B2 JP55069363A JP6936380A JPS6058891B2 JP S6058891 B2 JPS6058891 B2 JP S6058891B2 JP 55069363 A JP55069363 A JP 55069363A JP 6936380 A JP6936380 A JP 6936380A JP S6058891 B2 JPS6058891 B2 JP S6058891B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はヒトにおける悪性腫瘍の有無を恰も結核症に
おけるツベルクリン反応のように簡易な皮内反応によつ
て適確に診断することを可能にする、細菌内毒素(バク
テリアル エンドトキシン、BacterialEnd
otoxin)を有効成分として含有する悪性腫瘍の診
断用注射液において、それに微量のマグネシウム イオ
ンを添加することによつてその注射液の試薬力価の安定
性、保存性を高めて皮内反応の再現性を顕著に向上させ
ると共にその反応によつて現れる発赤の色調をより鮮明
なものとしてヒトにおける悪性腫瘍の有無の検索をより
確実に実施し得るように改良した悪性腫瘍の診断用注射
液に関する。
発明者らは先に、グラム陰性桿菌などからボワバン(
Boivin)らの抽出方法などによつて得られた細菌
内毒素、これはグラム陰性桿菌などの細菌の細胞膜の構
成成分であつて化学的には高分子リポ多糖体であり、生
物学的にはシユワルツマン活性のほかに多様な生物活性
を営むものであるが、これを悪性腫儒をもつ動物に注射
すると悪性腫瘍組織のみに選択的に出血壊死が起るとい
う現象(コント、ランド・リン・ビヨル、Compt、
Rend。
Soc、Blol、、第10時、1931年、第457
頁参照)の解析から出発し、悪性腫瘍をもつ宿主はその
全体が細菌内毒素に対する感受性を昂進させた状態にあ
ることなどを綜合、検討した結果、ヒト癌患者において
は正常人に比較して皮内注射された細菌内毒素に対する
反応性が高まることに着目し、ヒトの皮内にごく微量の
細菌内毒素を注射してその注射箇所における一定時間後
の発赤の大きさを測定することによつてヒトにおける悪
性腫瘍の有無を容易に検索し得ることを実証した(特願
昭53一51097号参照)。 しかしこの場合、局所
の発券以上には副作用を生じさせないようにするためも
あつてごく微量(約40ny)の細菌内毒素を含む溶液
を皮内注射に用いるのであるが、極めて稀薄な溶液とな
るために試薬の安定性が低く、冷蔵庫に2ケ月程も保存
すると試薬の力価が低下し、注射液の反応性が劣化する
という欠点が屡々見受けられた。
この欠点は注射液用の生理食塩水を作製するときに蒸溜
水として純度のより高いものを用いるほど注射液の反応
性の劣化現象が顕著に進行するという傾向にもあつた。
発明者はこのような欠点を解消して長期間保存しても
安定した反応性を有する細菌内毒素を有効成分とする悪
性腫傷の診断用注射液を得べく種々研究した結果、その
注射液にマグネシウム イオンを約10〜100μM(
0.01〜0.1ミリモル)の濃度に含有させることに
よつて6ケ月間冷蔵庫中に保管しても試薬力価の低下が
皆無である程度にその注射液の試薬力価の低下を有効に
防止し、注射液の反応性を伍常的なものに維持できると
共に注射液の皮内反応によつて生じる局所の発赤もその
色調をより鮮明にすることができて反応結果の観察、測
定を容易かつ確実になし得ることを見出したものである
そしてこのように注射液の反応性を仮常的なものに維持
できると共に皮内反応の観察、測定を容易、確実とする
ことによつて特別な装置、器具を必要とせずにまた別段
の訓練、熟練を要することもなく大勢の人の中から癌患
者を発見するための試験が至極簡便に実施できるように
したものてある。以下に本発明の実施例並びにその試験
例を挙げて更に詳述する。
実施例 0.25規定のトリクロール酢酸溶液を用いるホワバン
(BOivin)らの抽出方法(細菌を集菌、洗滌し、
蒸溜水に浮遊させ、等量の0.5規定のトリクロール酢
酸溶液を加えた後、氷冷しながら3時間振とうして抽出
したうえ、遠心分離に付して得た上澄液を中和し、つい
て水道水に対して透析し、更に濃縮した後、3倍量のエ
タノールを加えて得た沈澱を集め、凍結乾燥することに
よつて得る方法)(コント●ランド●ソシ◆ビヨル、C
Ompt.Rend.SOc.BlOl.、第1化巻、
19お年、第429〜436頁参照)とか、45%フェ
ノール溶液を用いるウエストフアール(Westpha
l)らの抽出方法(細菌を集菌、洗滌し、蒸溜水に浮遊
させ、等量の90%−フェノール溶液を加えた後、68
せで3吟間振とうし、後氷冷したうえで冷凍遠心に付し
、水層を集め、透析するかエーテルを添加することによ
つてフェノール分を除去し、ついで濃縮した後、数倍量
のエタノールを添加して生じる沈渣を集め、こ.の沈渣
を蒸溜水に浮遊させ、等量のエタノールを加えて生じる
沈澱を除去する。
そしてこのときの上澄液を必要あれば適宜濃縮したうえ
、それに5倍量のエタノールを添加し、生じた沈澱を蒸
溜水に浮遊させ、凍結乾燥することによつて得る方・法
)(ツエツト●ナツールフオルシユ●ゼクト●ベー、Z
.NaturfOrsch.Sect.B.、第7巻、
195評、第149〜155頁参照)などの方法によつ
て培養細菌、例えは大腸菌0関株、から細菌内毒素を抽
出する。ついで、マグネシウム イオン剤としてのMg
Cl2が50pM(0.05ミリモル)の濃度に添加さ
れ且つ防腐剤としてのフェノールが0.5%の濃度に添
加された滅菌生理食塩水に、その1m1当りに200n
yの濃度となるように、上記の抽出して得られた細菌内
毒素を含有させたうえて80′Cに2紛間加熱して完全
滅菌することによつて本発明に係る注射液を得た。試験
例 大腸菌055株から前述のボワバンらの抽出方法によつ
て得られた細菌内毒素を用いた上記本発明に係る注射液
の0.2m1宛を正確に各被験者の上傅屈側面正中線上
に皮内接種してその4時間後の接種箇所の発赤の直径を
測定し、その最大直径が21瓢以下のものを(一)、2
2Tnm以上のものを(+)とする判定方法によつて得
た試験結果は、50名の癌患者中では(+)となつたも
のが4銘で、その陽性率が92%となり、また41名の
正常人に対しては40名が(−)でその陰性率が97.
5%という適確な成積となつた。
この成積は従来の、マグネシウム イオンの添加されて
ない、細菌内毒素のみを生理食塩水中に含むものとか或
いはそれに単に防腐剤としてのフェノールを0.5%の
濃度に添加しただけのものである注射液を使用した場合
に比較して勝るとも決して劣るものではない。更に、こ
の大腸菌0関株から得られた細菌内毒素を用いた本発明
に係る注射液の同一のものを正常同一人の左右上牌の屈
側面正中線上の4ケ所に同時に前述同様の0.2m1宛
の皮内接種を試みたところ、夫々の発赤の最大直径が例
えば16Tr0fL116薗、16?、16蒜となり、
再現性に極めて優れた反応結果が得られた。更にまた、
この発明に係る注射液の同一のものを冷蔵庫中に保存し
つつ正常人を対象として2週間置きに前述同様の0.2
Tnt宛の皮内接種を合計5回繰返したところ、各回の
接種についての発赤の最大直径は例えば16順、16順
、16順、17順、16順といつたように常に、注射液
の反応性についての時間の経過に伴つての変化の認めら
れない、極めて恒常的な成積が得られた。
従つて本発明に係る注射液によれば、前述の0.2m1
といつた皮内接種の量を正確に守つて接種することに充
分注意しさえすれば、従来の細菌内毒素のみを生理食塩
水中に含むもの或いはそれに単に防腐剤としてのフエノ
ールを0.5%程度の濃度に添加しただけの注射液を使
用した場合にまま遭遇したような、注射液の保存中にそ
の試薬力価が低下して保存期間の経過と共に再現性のあ
る結果が得難くなるといつたことには一切懸念を要する
ことなく、極めて容易に再現性のある判定結果を得るこ
とができるものである。なお、前述のごとく本発明の注
射液にはフェノールを微量に含有させているが、これは
前述のごとく防腐剤としての役割以外には別段の意味を
有するものではなく、因みにフェノールの0.5%溶液
の0.2m1を同様に上縛屈側面正中線上に皮内接種し
てみても、正常人と癌患者を問わす数時間後に最大直径
が10Trr!n以下の弱い発赤を生ずるだけである。
また本発明の注射液の毒性について、診断用投与量の1
@以上にも相当する500r1yの前述の大腸菌055
からの細菌内毒素を含有し、かつマグネシウム イオン
及びフェノールを夫々100pM及ひ0.5%の濃度に
含有する滅菌生理食塩水を発明者自身に週三回皮下注射
し、この投与をw週間継続して検べた結果では、注射箇
所に多少の痛みとか腫れが生じたほかは別段の毒作用は
全く認められなかつた。
以上のごとく本発明に係る、有効成分たる細菌内毒素に
マグネシウム イオンを共存させるようにして製した注
射液はヒトにおける悪性腫瘍の有無の判定をより確実に
行えるようにすると同時に注射液の薬効を長期に亘つて
安定させるものであるから、癌患者の診断とか多数の人
々の中から癌についての精密検査を必要とする少数の人
を選び出すスクリーニングなどに甚だ有利、有益な手段
を提供することになる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 培養細菌から抽出された細菌内毒素(バクテリアル
    エンドトキシン、BacterialEndotoxi
    n)を有効成分とする悪性腫瘍の診断用注射液にマグネ
    シウムイオンを約10〜100μM(0.01〜0.1
    ミリモル)の濃度に含有させたことを特徴とする保存性
    の良い悪性腫瘍の診断用注射液。
JP55069363A 1980-05-24 1980-05-24 保存性の良い悪性腫瘍の診断用注射液 Expired JPS6058891B2 (ja)

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JPS56166124A JPS56166124A (en) 1981-12-21
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US5648230A (en) * 1994-06-30 1997-07-15 Seikagaku Kogyo Kabushiki Kaisha (Seikagaku Corporation) Endotoxin stabilizing agent, endotoxin composition and method for assaying endotoxin

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JPS56166124A (en) 1981-12-21

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