JPS605775B2 - ロ−タリ−エンジン - Google Patents

ロ−タリ−エンジン

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JPS605775B2
JPS605775B2 JP50040209A JP4020975A JPS605775B2 JP S605775 B2 JPS605775 B2 JP S605775B2 JP 50040209 A JP50040209 A JP 50040209A JP 4020975 A JP4020975 A JP 4020975A JP S605775 B2 JPS605775 B2 JP S605775B2
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fuel
engine
nozzle
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fuel nozzle
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テ− ガブラン マイケル
イ− マウント ロバ−ト
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Curtiss Wright Corp
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Curtiss Wright Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は米国特許第2988065号に開示された種類
のロータリー内燃エンジン、特に層状給気エンジンとし
て働くように設計されたエンジンに関するものである。
この種の層状給気ロータリーエンジンは米国特許第32
46636号および第3698364号に開示されてい
る。内燃エンジンから排出される排気ガスによる大気汚
染が今日大きな社会問題になっている。
層状給気エンジンは排気ガスによる大気汚染を軽減する
ために開発されたものである。層状給気によるエンジン
操作では、各エンジン燃焼室における燃料と空気の混合
気すなわち給気は均一なものではなく、少くとも1部分
の混合物が他の部分の混合気より濃くなっている。燃焼
は濃い混合気から始まり、次いで燃料比の低い混合気が
点火される。層状給気型エンジンは、均一な燃料混合気
を使用するエンジンに比較した場合、全体の燃料・空気
比がより低い混合気により操作できる利点がある。ほぼ
化学量論の燃料・空気比でのエンジン操作に比べより低
い燃料・空気比でェンンジンを操作した場合にはエンジ
ンの排気ガス中の窒素酸化物および一酸化炭素の量が大
中に減少し、通常炭化水素も或る程度減少し、さらにエ
ンジンの燃料消費が減少する。ガソリンと空気の理論混
合気において燃料と空気の重量比率は約0.067であ
る。
燃料・空気比率が約0.055以下の混合気を火花点火
器により確実に点火することはできない。層状給気方式
を採用していない従来の内燃エンジンは、ロータリー型
もしシプロ型も通常0.06から0.09の燃料・空気
比率の範囲内で操作される。然し、前述米国特許第32
46636号および第3698364号に開示した形態
の層状給気ロータリーエンジンは全体平均で約0.01
5という極めて低い燃料・空気比率で良好に操作される
。然しながら、米国特許第3246636号および第3
698364号に開示した形態のロータリーエンジンを
全裸作範囲に亘つて完全に規則的に点火させかつ良好な
エンジン性能を発揮させることは困難である。
従って、本発明の1つの目的は新規で改良された層状給
気方式の燃料噴射装置を採用したロータリーエンジンを
提供し、エンジンの全操作範囲に百って全体的に低い燃
料・空気比率でエンジンを効果的かつ円滑に操作するこ
とを可能にすることである。
本発明の他の目的は、吸入した空気を圧縮した3後燃料
を一対の燃料噴射ノズルから各エンジン燃焼室内へ噴射
するようにしたロータリーエンジン、なお一方のノズル
から噴射される燃料は燃焼室に噴射されると同時に点火
され他方のノズルから噴射される燃料を点火するもので
ある。
さらに3好ましくはエンジンの吸気通路には空気絞り弁
が設置されていない層状給気により操作される新規で改
良されたロータリーエンジンを提供することである。本
発明のロータリーエンジンには、エンジン燃チ齢室内の
空気が圧縮された後燃焼室へ燃料を噴射するための2つ
の燃料ノズルが設置されている。
燃料の最初の噴射は第1燃料ノズルを通して行われ、最
初の噴射燃料が第1燃料ノズルから噴射された時その噴
出口近くでその燃料を点火するための火花点火器が好ま
しくは第1燃料ノズルに近接して設置されている。第1
燃料ノズルと点火器の配置は前述した米国特許第324
6636号に示した配置に略等しい。さらに、主燃料を
噴射する第2燃料ノズルが第1燃料ノズルおよびその点
火器に近接して設置されている。エンジンへの大部分の
燃料供給は第2燃料ノズルを介して行われ、かつ第2燃
料ノズルからの噴射は第1燃料ノズルからの燃料の噴射
および点火にタイミングを合わせて行われる。従って、
第1燃料ノズルから噴出される燃料の燃焼炎は第2燃料
ノズルから噴出される燃料を点火するためのパイロット
・フレームの働きをする。さらにエンジンの出力を変え
るため第2燃料ノズルから各燃焼室へ噴射される燃料の
量を調節する手段が設けられている。本発明のエンジン
においては、好ましくは吸気管に空気絞り弁が装着され
ていない。従って、本発明のエンジンにおいては、空気
絞り弁を有する従来のエンジンにみられた絞り弁による
吸気ロスがない。エンジン出力を調節するためにコント
ロールされる第2燃料ノズルすなわち主燃料ノズルは好
ましくは米国特許第3698634号に開示されたよう
なシャワヘッド型ノズルである。
第1ノズルは、例えば1つのオリフィスを有する簡単な
構造のノズルあるいはエンジン稼動室内へ燃料を同一平
面形状すなわち扇形に噴出できる複数のオリフィスを有
するノズルでもよい。どちらの場合にも第1燃料ノズル
はそのノズルから噴出される燃料により形成される混合
気の1部分が点火器の近くを通り容易に点火されるよう
に配置されている。次に本発明を添付の図面、特に第1
図から第3図に示す実施例に従って説明する。
ロータリーエンジン10は前述した米国特許に開示され
たエンジンに略等しい型のエンジンである。エンジン1
川ま、鞠方向に間隔を置いて配置された2つのエンドハ
ウジング12および14からなる外部ボディーすなわち
ハウジングとロータリーハウジンングである中間ハウジ
ング16により構成されており、ハウジングは互に固着
されており中間にエンジンの内腔部を形成している。内
部ボデ−すなわちローター18はエンドハウジング12
および14内の軸受(図示せず)を通って同軸状に延び
、かつ同軸受に支持された軸22の偏○部201こ軸支
されハウジングの内腔都内で回転自在になっている。軸
22の中心軸はェ−ンドハウジング12および14の内
壁に対し垂直になっている。中間ハウジング16の内周
面24は好ましくはほぼトロコィドであるッーロープ形
状を有し、2つのロープ部分は接合点23および25で
互に接している。ローター18は略三角形を呈しアベッ
クス部分26はトロコィダル面24と密閉関係になって
おりローター18とハウジング12,14および16と
の間に3つのエンジン室28を形成する。この目的のた
め、各々のローターアベックス部分26には、ロータ−
18を横切ってエンドハウジング12および14の内壁
間に延びるシール30が設置されており、ローター18
はさらにその端部面にエンドハウジング12および14
の内壁と密接する適切なシール32を有する。好ましく
は「ロータ−18の3つの周面の各々には水槽状の凹部
34が形成されている。エンジン10はさらにローター
18とエンジンハウジング間に適当な伝動装置(図示せ
ず)を有しローター18の相対的回転をコントロールす
る。
この伝動装置は公知のものであり好ましくは前記した米
国特許に開示した装置に類似するものである。トロコィ
ダル面24の2つのロープ部分の接合部23に近接しか
つその一方側部に形成された吸気ボート42へ吸気通路
40から空気が送られる。
吸気通路40‘ま、中間ハウジング16を通って延び、
吸気ボート42は、中間ハウジング16のトロコィダル
面24に開○している。中間ハウジング16には、さら
に排気ボート44が接合部23に近接して、かつ吸気ボ
ートが形成された側の反対側に形成されている。エンジ
ン10の活動はトロコィダル面24の2つのローブ部分
の他方の接合部25に近接するエンジン稼動室28にお
いて始まる。以上に記載したエンジンの構造は公知のも
のでありほぼ前述した米国特許に開示したエンジンに類
似するものである。
このようなエンジンの詳細、例えばローターシールやロ
ーターとハウジング間の伝動装置等については前述米国
特許を参照されたい。エンジンが稼動中でありローター
18が第1図に示したように時計方向に回転中には、各
ヱンジン稼動室28の容積は、各稼動室が2つのロープ
部分の接合部23の近くに位置し吸気ボート42を開く
最小容積状態から最大容積状態へと周期的に増大し、吸
気ボートを閉じ、次いで稼動室の容積は他方の接合点2
5において再び最小容積積状態に達するまで減少し続け
室内の空気を圧縮する。
次いで稼動室の容積は再び最大容積まで増大し、次いで
接合部23において排気ボートを蓮適する位置に来ると
稼動室の容積は再度最小状態になってエンジンの1サイ
クルが完了する。第1燃料ノズル50が中間ハウジング
16上のロープ部分の接合部25の近くに設置されてい
る。
第1燃料ノズル5川まトロコィダル面24に閉口する凹
部に配置された燃料噴射口を有し、各エンジン稼動室内
の空気が圧縮され点火直前になった時、稼動室28内へ
燃料を噴射する。点火プラグ式の点火器52がさらに中
間ハウジング上にロープ部分の接合点25および第1燃
料ノズル50に近接して設置されている。点火器52の
電極は第1燃料ノズル50の噴射0近くに設置されてお
り、好ましくは該ノズル50の噴射口および点火器52
の電極は共通の凹部を通ってトロコィダル面241こ開
□する。さらに、第1燃料ノズル50および点火器52
は、該ノズル60から燃料が噴射された直後に燃料混合
気の少なくとも一部が点火器52の電極近くを通り点火
器52により容易に点火されるように配置されているこ
とが好ましい。点火器52の点火回路は燃料が第1燃料
ノズル50からエンジンの稼動室28内に噴射する時に
、点火器52を点火するように設置されており、該ノズ
ル50から噴射される燃料の一部はノズルから噴出する
時に該ノズル50の噴出口近くで点火され、同じノズル
から噴出される燃料の残りの部分を点火する。
点火器52は燃料が第1燃料ノズル50からエンジン稼
動室28内に噴射される時に、好ましくは噴射が開始し
た時期にスパークするように調節されている。米国特許
第3246636号に開示されたエンジンにおいては、
全てのエンジン・オイルが1つのノズルから噴射される
点を除けば、本発明における第1燃料ノズル50と点火
器52の配置関係は該米国特許のエンジンにおける配置
関係にほぼ等しい。
米国特許のエンジン同様、本発明のエンジンにおいても
前記吸気遍路40‘こは空気絞り弁が付いていないこと
が好ましい。本発明のエンジンにおいては、第2燃料ノ
ズル60が中間ハウジング16上にロープ部分の接合点
25に近接して設置されており、この第2燃料ノズルは
、第1燃料ノズル50および点火器52に近接している
第2燃料ノズル60‘ま、ローター18の回転方向から
みて図示したように第1燃料ノズル60の下流方向に位
置することが好ましい。第1燃料ノズル50同様、第2
燃料ノズル60もトロコイダル面24の近くに配置され
た噴射口を有するため、トロコィダル面24に形成され
第2燃料ノズル60を収容する凹部は最小限のものにな
り、アベックス・シール30がこの凹部上を通過する時
、アベックス’シール30の周囲から漏れる空気量は最
小限に押えられる。第1燃料ノズル50同様、第2燃料
ノズル60もエンジン10の稼動室28内の空気が圧縮
され点火器52が点火される直前に各エンジン稼動室2
8内へ燃料噴射を始めるように構成されており、第1燃
料ノズル50の噴射にタイミングを合わせて噴射を行う
。例えばエンジン荷重が低い時には主ノズルである第2
燃料ノズル60からの各エンジン稼動室28への燃料噴
射は第1燃料ノズル58からの噴射後でもよいし、エン
ジン荷重が高い場合には、第1燃料ノズル50からの噴
射前に主ノズルからの燃料噴射を始め、第2燃料ノズル
60からの燃料噴射の時間を充分取ることも可能である
。従って、第1燃料ノズル50から各エンジン稼動室2
8に噴射され、点火器52により点火された燃料の炎は
第2燃料ノズル60から同じ稼動室28内に噴射される
燃料を点火する働きをする。かくして第1燃料ノズル5
0から噴射され点火された燃料は、第2燃料ノズル60
から噴射される燃料を点火するパイロット。フレームと
して働く。そして、第1燃料ノズル50と第2燃料ノズ
ル60とが近接して設けられているので、即ち「第2燃
料ノズル60から噴射される付近の燃料は濃いものであ
るから「軽負荷時におてし、も確実に点火される。次に
、第4図を参照して点火装置と燃料管理装置について詳
述する。
第4図においてローター18の位置はエンジン稼動室2
8の1つ28aが点火直前の状態にあることを示してい
る。すなわち、エンジン稼動室28a内の空気は圧縮さ
れ、室28aは通常上死中心位置と呼ばれるロープ部分
の接合部25近くに位置し最小容積状態に達するわずか
手前にある。一定量の燃料をノズル50および60から
各稼動室28内に噴出するために一対の互に類似した確
勤ディスプレイスメント・ポンプからなる燃料ポンプ7
0および72が設置されている。
参照番号78で概要を示した装置を介してエンジン軸2
2により駆動されるカム74および76が燃料ポンプ7
0および72を動かすため設置されている。前述の米国
特許に開示したように、エンジン軸22はローターの3
倍の速度で回転する。従って、3つのエンジン稼動室2
8の各々に間断なく燃料を供給するため、軸22は1回
転毎に各燃料ポンプ70および72を1度動かすように
配置されている。従って各燃料ポンプ70および72は
エンジンの各稼動室28が互に協働する燃料ノズル50
および60の下に釆るたびに稼動室内に一定量の燃料を
噴出するように働く。速度あるいは荷重などのエンジン
の運転状態の変化に応じて適切な装置(図示せず)によ
りカム74および76の相対的タイミングを変えること
により2つの燃料ノズル50および60からの燃料噴出
の相対的開始時期を変更することができる。
また、カム74および76のタイミングを変える代り‘
こ、燃料ポンプ70および72に各々の燃料噴出時期を
変えるための公知の装置を設置することもできる。同様
に軸22により駆動される第3のカム82が点火回路の
開閉接続装置84を操作するため設置されている。図示
した点火回路は公知のものであり、バッテリー88に接
続された一次コイル86を有するコイルおよび点火スイ
ッチ90および開閉接続装置84を有する。点火コイル
の二次コイル92は電線路94により点火器52に接続
されている。カム82は第1燃料ノズル50からの燃料
の噴出開始と略同時に点火器52を活動させるように設
置されている。既に述べたように、点火器52は燃料が
第1燃料ノズル50からエンジン稼動室28内に噴出す
る時に、そして好ましくは噴出開始時に点火する。燃料
は燃料タンク100を含む共通の供給源から各燃料ポン
プ70および72に供給される。
燃料タンクからポンプ70および72への燃料供給は各
々燃料管102および104を通して行われる。燃料は
燃料タンク100から燃料ポンプ70および72および
燃料管106および108を通って燃料ノズル50およ
び60に送られる。このように燃料ノズル50および6
0へは共通の燃料源から燃料が供給される。燃料ポンプ
70および72は前述米国特許3,246,636号に
示され、かつ本願の第5図にポンプ72として図示した
公知の種類のものでよい。
第5図に示したように、燃料ポンプ72はハウジング1
10、回転自在の内側スリーブ112および該スリーブ
112内に設置された往復プランジャー114を有する
。第5図に示されたプランジャーはばね116により下
方へ付勢されカム76に押接されている。燃料は燃料管
104からハウジング110と内側スリーブ112間の
環体118へ送られる。内側スリーブ112には放射状
の通路120が形成されており、この通路から環体11
8に供給された燃料はスリーブ内へ流れ込み、プランジ
ャー114の土端と逆止め弁122により閉鎖された内
側スリーブ112の隣接する端部間のスリーブの内空部
を満たす。カム76により上方へ駆動されたプランジャ
ー114は通路120上を滑動し通路120を閉じる。
かくしてプランジャー114のこの移動はプランジャー
の上に止められた燃料を逆止め弁122および管108
を通して第2燃料ノスル60に送り込む働きをし、第2
燃料ノズル601こ送り込まれた燃料はそこからエンジ
ンの稼動室28内へ噴出する。プランジャー144はそ
の側面に溝124を有し、かつ溝124はらせん状端部
126を有しており、プランジャー114のポンプ活動
は、らせん状織部126が通路120を露呈すると直に
停止する。内側スリーブ112はラック132と噛合す
る外歯歯車の歯130を有する。このような配置により
ラック132の直線運動が内側スリーブ112を回転運
動させる。内側スリーブ112の回転位置によりらせん
状端部126が通路120を露呈する点が決まる。従っ
て、ラック132の位置を調節することにより燃料ポン
プ72の有効行程を変えることができ、かつ燃料ポンプ
72により各エンジン稼動室28内へ流出される燃料の
量を調節することができる。図示したように燃料ポンプ
70は燃料ポンプ72とほぼ同一の構造を有する。
しかし、後述するように、第1燃料ノズル50から各エ
ンジン稼動室28への燃料の噴出量を一定にする場合に
は、燃料ポンプ701こは、そのプランジャー114が
カム74により操作される度に燃料ポンプ70により噴
出される燃料の量を調節するための第4図に示したラッ
ク(ポンプ72のラック132に棚当する)は不要にな
る。以上に記載したエンジン10およびその点火装置お
よび燃料管理装置においては、エンジンが活動し吸気行
程において1つのエンジン稼動室28の容積が増大する
時にはその稼動室28へ吸気ボート42から空気が送り
込まれる。
前述したように、吸気ボート42に通じる吸気通路40
1こは絞り弁は設けられていないため空気通路における
絞り弁による空気漏れは本発明のエンジンには起らない
。空気は全て吸気通路40から送り込まれ、また好まし
くは全ての燃料が燃料ノスル50および60から供V給
される。エンジン稼動室28に空気が送り込まれた後、
稼動室28の容積は減少し稼動室28内の空気を圧縮す
る。
この稼動室28が第4図の稼動室28aの位置に達する
と稼動室28はその上死中心点のわずか手前に位置し、
稼動室内の空気はほぼ最大限に圧縮される。この時に4
・量の燃料が第1燃料ノズル5リから稼動室28内に噴
出され、燃料の噴出中に好ましくは燃料噴出開始時期に
点火器52が点火される。従って、第1燃料ノズル50
から噴出される燃料は噴出と同時に点火される。第1燃
料ノズル50から噴出され点火された燃料の最初の部分
が同じノズルから噴出される燃料の残りの部分を点火す
る。第1燃料ノズル50からの噴出とほぼ同時に第2燃
料ノズル60からも燃料が噴出される。従って第1燃料
ノズル50から噴出され点火された燃料が第2燃料ノズ
ル60から噴出される燃料を点火する。第2燃料ノズル
60が第1燃料ノズル50の下流方向に配置しているた
め、ローター18の回転により起る各稼動室28内の空
気の動きは第1燃料ノズル50から噴出された燃料の燃
焼によるパイロット・フレームを第2燃料ノズル60か
ら噴出される主要燃料の位置へ運ぶ。2つの燃料ノズル
50及び60からの燃料噴射がほぼ同時に行われると、
両ノズル50,60からの燃料が同一区域に噴射される
ので、火炎面が火力大で燃料するため確実に火炎伝搬が
起り、従って、燃料のオクタン価に関係なく稼動室に噴
出される燃料の分だけ完全燃焼が起こることとなる。
そのためデトネーションの発生は最小限度に押えられる
こととなる。従って、本発明のエンジンにはジーゼル燃
料、ジェット・エンジン燃料および灯油などの低オクタ
ン燃料を使用できる。エンジン稼動室28内で燃焼が始
まった後の膨張行程および排気行程は前記した米国特許
のエンジンとほぼ同じであり、燃料ガスは排気ボート4
4からエンジン外へ排出する。
他のエンジン稼動室28の各々も同じサイクルで働く。
点火器52による点火および燃焼がエンジン稼動室内の
一部分である燃料濃度の高い部分で起るため、本発明の
エンジンは全体的には濃度の低い混合気で活動できる。
従って、エンジン排気ガス中の一酸化炭素および窒素酸
化物および全体的に見た炭化水素の排出量も低下する。
前述の米国特許第3,246,636号および第3,6
98,364号に開示した燃料装置および点火装贋にお
いて、全ての燃料が1つのノズルから噴出され近くに設
けられた点火プラグにより点火される。
このような公知の装置においては1つのエンジン稼動室
内の状態があるエンジン荷重あるいは速度の条件下での
点火には理想的であったとしても、その状態は他のエン
ジン荷重あるいは速度での点火には不適かもしれない。
本発明のエンジンにおいては、大部分の燃料は第2燃料
ノズル68から供給され点火器52は第1燃料ノズル5
0からの燃料を点火するだけである。従って、第1燃料
ノズル50から各エンジン室内に噴出される燃料を調節
することによりエンジン荷重あるいは速度に関係なく理
想的点火状態を実現することができる。例えば、エンジ
ンの出力や速度には関係なく各エンジン室内にほぼ一定
量の燃料を噴出するように第1燃料ノズル50を調節す
ることができる。このような調整をすれば、エンジンの
出力要件の変化と共に燃料ポンプ70の動作を実質的に
変える必要がないためエンジンの操作が単純化される。
しかし低いエンジンスピードでポンプを比較的ゆっくり
操作中にポンプに大きな燃料漏れがあり燃料ポンプ70
の活動を実質的に変更する必要が生ずるかもしれない。
しかしながら、ェンジン速度に応じて燃料ポンプ70お
よびその第1燃料ノズル50から噴出する燃料の変動幅
は小さくする。従って燃料ポンプ72のラック132の
調節により主燃料ノズルである第2燃料ノズル60から
各エンジン稼動室28内へ噴出される燃料の量を変えエ
ンジンの出力をほぼ完壁に調節することができる。例え
ば、第1燃料ノズル50から各ヱンジン稼動室28内へ
噴出される燃料と第2燃料ノズル60から各エンジン稼
動室28内へ噴出される燃料の量の比率は、最大エンジ
ン荷重時の1対9に対しエンジンのアィドリング操作中
には1対1にしてもよい。また、エンジンの操作条件の
変化に応じて第1燃料ノズル50から各エンジン稼動室
28内に噴出される燃料の量をある程度変えることが好
ましい場合もある。前述した米国特許第3,246,6
36号および第3,69& 364号に開示された燃料
−点火装置においては、点火と主要燃料の供給時期を互
に独立して調節することはできない。
本発明のエンジンにおいては、第2燃料ノズル60から
の主要燃料の供給と点火器52の点火の時期は一定限度
内で互に独立して調節できる。
本発明のエンジンにおいては、点火器52の点火時期は
前記したようにエンジンの操作状態には無関係である第
1燃料ノズル50からの燃料噴出にだけ主に関係してい
るため前記した独立調整が可能になつている。第1燃料
ノズル5川ま好ましくはただ1つのオリフィスを有する
ため、該ノズル50は第1図および第2図に示したよう
に、1条のコニカル噴射として燃料を各エンジン室28
内に噴射する。
しかし、第2燃料ノズル60は例えば米国特許第3,6
98,364号に示されたようなシャワーヘッド型の噴
射形態を有しており、第1図および第3図に示したよう
に燃料をエンジン稼動室28を横切る軸方向およびエン
ジン稼動室28の円周方向に噴射する。本発明は図示し
たロータリーエンジンの形態に限定されるものではない
例えば、吸気通路40は中間ハウジング16ではなくエ
ンド・ハウジング12,14のどちらか一方を通り、吸
気ボート42はエンド・ハウジングの内壁を通りエンジ
ンの内腔部に開口していてもよい。このような吸気ボー
トの形態は前述米国特許に示されている。さらに、図示
した燃料ポンプ70および72は液体燃料用であるが、
本発明の範囲内においては通常の大気圧および温度では
気体の燃料を使うこともできる。使用に適した液体燃料
はガソリンの他灯油などのより重い燃料あるいはジーゼ
ル燃料およびジェット・エンジン用燃料などである。ま
た、トロコイダル面24は3つあるいはそれ以上のロー
プ部分を有していてもよく、この場合にはローター18
のアベック部分26の数も対応して増加する。このよう
な変形ロータリーエンジンは米国Z特許第2,9雛,0
65号に詳しく示されている。本発明は以上に述べた構
造配置に限定されるものではなく、本発明の範囲内にお
いて多くの変更が可能である。以上のように本発明は第
1燃料ノズルと第2燃料ノズルとを同じ区域に噴射され
るように配設し、かつ該第1燃料/ズルに近接して点火
器を設けているので、層状化された稼動室内の混合気で
あっても、確実に燃焼され、大気汚染を軽減すると共に
、低い燃料・空気比率でもエンジンの全裸作範囲に亘つ
て効率的かつ円滑に操作されるという対果を有する他、
第1及び第2燃料ノズルからの燃料噴射は略同時に行な
われ、第1燃料ノズルからの噴射燃料の燃焼によって、
第2燃料ノズルからの噴射燃料が直ちに点火されるよう
にしたので、デトネーションの発生が最小限度に押えら
れるという効果を有し、本発明のエンジンはジーゼル燃
料、ジェット・エンジン燃料及び灯油等の低オクタン燃
料をも使用することができるという利点を有する。
本発明の好ましい実施態様は次の通りである。
m エンジン出力が変えられるよう前記第2ノズルより
各稼動室内に噴射される燃料の量を調節する手段が設け
られている特許請求の範囲第1項に記載のロータリーエ
ンジン。■ 前記吸気通路に空気絞り弁が設けられてい
ない実施態様第1項に記載のロータリーエンジン。【3
1 前記第1燃料ノズルは、前記外部ポデーの前記内周
面の凹部を通って噴射し、前記点火器の電極は、前記第
1ノズルの噴射端部に隣接して前記凹部に配設されてお
り、前記第2燃料ノズルは、ローター回転方向に対して
前記第1燃料ノズルの下流に配穀されている実施態様第
1項に記載のロータリーエンジン。
‘41 前記第1燃料ノズルより各稼動室に噴射される
燃料の量は、エンジン出力と関係なく略一定とされてい
る実施態様第1項に記載のロータリーエンジン。
‘5’前記第2燃料ノズルは、燃料が多方向で各稼動室
内に噴射されるようシャワーヘッド型贋霧形態にて燃料
噴射する複数の噴射オリフィスを有している実施態様第
1項に記載のロータリーエンジン。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のロータリーエンジンの横断面図、第2
図および第3図は各々第1図における2一2線および3
一3線失視断面図、第4図は第1図のエンジン横断面図
の一部および燃料管理装置および点火装置を示すもので
あり、第5図は一方の燃料ポンプの藤方向断面図である
。 10……ロータリーエンジン、18……‐ローター、2
.8・・・・・・エンジン稼動室、30・・・・・・ァ
ベックス・シール、42…・・・吸気ボート、44.,
.,..排気ボート。 F/○./ ‘/6.5 ‘ソG‐2 ‘ノ○.3 ‘/6.4

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 マルチローブ形状の内周面により規定された内腔部
    と、吸気通路と、燃焼ガス排出通路とを有する外部ボデ
    ーと、前記外部ボデー内に相対的に回転自在に配設され
    た略多角形の内部ボデーとを有し、前記内部ボデーのア
    ペツクス部は前記内周面と密閉係合して前記相対的回転
    運動に呼応して容積が変化する複数の稼動室を規定して
    いるロータリーエンジンにおいて、a 前記稼動室内の
    空気が圧縮された後に稼動室内に燃料を噴射する前記外
    部ボデーに取り付けられた第1燃料ノズルと、b 前記
    第1燃料ノズルから噴射される燃料を点火する前記第1
    ノズルに隣接して前記外部ボデーに取り付けられた点火
    器と、c 前記稼動室内の空気が圧縮された後に稼動室
    内に主燃料を噴射する前記外部ボデーに取り付けられた
    第2燃料ノズルと、が設けられており、前記第2燃料ノ
    ズルは、前記主燃料が前記第1ノズルから噴射される燃
    料の燃焼によって点火され、かつ前記主燃料の少なくと
    も一部が前記第1ノズルより噴射される燃料と同じ区域
    に噴射される位置に配設されているロータリーエンジン
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