JPS605392Y2 - 座標読取装置用ペンスイツチ

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【考案の詳細な説明】本考案は、導電繊維からなる筆記芯を有するペン形状座
標指示器と、このペン形状座標指示器と対応して電気的
に作動し、表面に導電シートを有するタブレットとによ
って構威される、座標読取装置用ペンスイッチに関する
。

従来用いられていたペンスイッチは、第１図に示すよう
に、通常はバネ４によって押しつけられている筆記芯１
が、バネ４の弾性力に抗する筆記力によって矢印Ａ方向
に動き、接点２，３が接触するという構造であった。

この構造では、第１図のδで表わされる作動距離をでき
るだけ小さくするために、部品の精度が要求され、歩留
まりが悪く、コスト高の原因となっていた。

また、構造上、作動距離δを完全にゼロにすることは不
可能なため、筆記を始めてからスイッチがはいるまでに
多少の時間遅れがある上に、筆記芯１が動くために書き
づらさ伴なうという欠点があった。

本考案は、筆記芯に、導電繊維からなるフェルト芯を用
い、また、タブレット表面に導電シートを配設すること
によって、筆記芯と導電シートを接点とする作動距離ゼ
ロの、座標読取装置用ペンスイッチを構威し、上記従来
の欠点を除去することを目的としたものである。

以下、図面と共に、本考案を詳述する。

本考案の好適な実施例を第２図に示す。

第２図において、５は導電繊維からなる筆記芯、６は筆
記用のインクを含む綿、７は、筆記芯５と綿６を含む、
ペン形状座標指示器である。

また、タブレット８の表面には、導電シート９が配設さ
れている。

筆記芯５には、電圧＋■が印加されており、導電シート
９は、抵抗Ｒを介して接地されている。

この実施例において、筆記芯５が導伝シート９に触れる
と、筆記芯５に印加された電圧子■によって、筆記芯５
、導電シート９、抵抗Ｒに電流が流れ、それによって、
出力電圧Ｐがハイ、レベルとなる。

すなわち、作動距離ゼロの、座標読取装置用ペンスイッ
チが実現できる。

また、綿６には、筆記用のインクが含まれており、筆記
芯５によって導電シート９の表面に筆記することができ
る。

以上の通り、本考案では、筆記芯５に導電繊維を用い、
また、タブレット８の表面に導電シート９を配設するこ
とにより、筆記芯の筆記機能を損なうことなく、作動距
離ゼロの、座標読取装置用ペンスイッチが実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のペンスイッチを示す主要部断面図、第
２図は、本考案の実施例を示す構成図である。５・・・・・・筆記芯、６・・・・・・綿、７・・・・
・・ペン形状座標指示器、８・・・・・・タブレット、Ｐ・・・・・・出力端子。９・・・・・・導電シート、

【実用新案登録請求の範囲】

導電繊維からなる筆記芯を有するペン形状座標指示器と
、このペン形状座標指示器に対応して電気的に作動腰衣
面に導電シートを有するタブレットとによって構威され
る座標読取装置用ペンスイッチ。