JPS6053235B2 - 圧力導管用管分岐片 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、大きな直径の１つの管脚と小さな直径の少な
くとも２つの管脚とを有していて、該小直径の管脚の軸
線が互いに所定の角度を形成している圧力導管用管分岐
片であつて、前記管脚を隣接せしめる管片が、円すい台
形でありかつ共通の仮想の球に接触しており、このばあ
い２つの隣接する円すい台形管片の衝突個所において、
小さな直径の管脚に、管分岐片の内部に位置する三日月
形の補強部材が取り付けられていて、さらに仮想の球に
接触する円すい台形管片と管分岐片に接続された導管と
の間に第２の円すい形管片が位置しており、第２の円す
い台形管片の最大直径が第１の円すい台形管片の最小直
径に相応している形式のものに関する。

・従来の技術 複数の円すい台形管片を連続して配置することによつて
、均一な通路及び有利な流れ特性が得られる。

このような管分岐片は、管分配片として役立ち、このば
あい流体は大きな直径の管脚を通つて流入し、かつ小さ
な直径の管脚を通つて流出する。

さらにこのような管分岐片は、逆流方向で管集合片とし
ても役立つ。公知のこのような管分岐片のばあいには、
三日月形の補強部材は、補強部材の最大直角横断面、つ
まり管脚軸線によつて規定された平面に位置する直角横
断面において引つ張り力しか生じないように構成されて
いる。

従つて補強部材の材料費は最低限にされている。しかし
このばあい三日月形の補強部材が流路内へ突入かつ圧力
損失を惹起するという欠点がある。発明の課題 本発明の課題は、公知の有利な補強部材を維持しながら
、流過抵抗が管分岐片内部で著しく減少されるような管
分岐片を提供することである。

課題を解決するための手段前記の課題を解決するために
講じた本発明の手段は、補強部材がそれぞれ、管脚の仮
想の球に接触する２つの円すい台形管片の衝突個所にお
いて、この衝突個所のほぼ全長にわたつて設けられてお
り、しかも補強部材の平面が球のほぼ中心点を通つてお
り、さらに補強部材が、球のほぼ中心点を通る軸線を有
しかつ円すい台形管片の円形の最小貫通直角横断面の直
径に等しい直径を有する仮想の円柱の外側に位置するよ
うに延びていることにある。

発明効果 本発明は、互いに前後して位置する複数の円すい台形管
片において、その中心軸線が球中心点に整合されていて
かつその直径が隣接する管脚の直一径に相応する仮想の
円柱だけではなく、その直径が第２の円すい台形管片の
最大直径と同じであるような仮想の円柱も、流過を阻止
する部材に邪魔されていないばあいに流れ低抗がとりわ
け低くなるという新しい認識から出発する。

従つて三日月．形の補強部材を本発明のように構成する
ことによつて、補強部材の作用及び利点を完全に維持し
つつ流過をほとんど妨害しないという利点を有している
。実施例 第１図に示された水力発電所の圧力導管用管分岐片は、
大きな直径の管脚１と、３つの小さな直径の管脚２，３
，４とを有している。

管脚１，２，３，４を隣接せしめる管片１１，２１，３
１，４１は円すい台形であり、かつ共通の仮想の球５と
接触している。２つの隣接する円すい台形管片の衝突個
所において、すなわち円すい台形管片２１と３１との衝
突個所および円すい台形管片３１と４１との衝突個所に
おいて、小さな直径の管脚に、管分岐片の内側に位置す
る三日月形の補強部材６もしくは７が取り付けられてい
る。

管分岐片に接続された導管が符号８，９，１０，１１で
示されている。仮想の球５に接触する円すい形管片１１
と導管８との間に、大きい直径の管脚１の第２の円すい
台形管片１２が位置している。

円すい台形管片２１と導管９との間に、小さな直径の管
脚２の第２の円すい台形管片２２が位置している。同様
に、円すい台形管片３１と導管１０との間に、小さな直
径の管脚３の第２の円すい台形管片３２が位置しており
、円すい台形管片４１と導管１１との間に、小さな直径
の管脚４の第２の円すい台形管片４２が位置している。
たとえば補強部材６が、仮想の球５に接触する管脚２の
円すい台形管片２１の軸線２１１に一致する軸線を有し
、かつ管脚２に接続された導管９の円形の最大貫通直角
横断面の直径２１２に等しい直径を有する仮想の円柱２
１０の外方に位置している。

同様に、補強部材６が、仮想の球５に接触する管脚３の
円すい台形管片３”の軸線３１１に一致する軸線を有し
、かつ管脚３に接続された導管１０の円形の最大貫通直
角横断面の直径３１２に等しい直径を有する仮想の円柱
３１０の外方に位置している。このばあい、さらに補強
部材６が、管脚２の円すい台形管片２１の軸線２１１に
一致する軸線を有し、かつ管分岐片の管片２２における
円形の最大貫通直角横断面の直径２１４に等しい直径を
有する仮想の円柱２１３の外方に位置している。同様に
、補強部分６が、仮想の球５に接触する円すい台形管片
３２の軸線３１１に一致する軸線を有し、かつ管分岐片
の管脚３における第２の円すい台形管片３１円形の最大
貫通直角横断面の直径３１４に等しい直径を有する仮想
の円柱３１３の外方に位置している。さらに、補強部材
６が仮想の円すい台２１５の外方に位置していると有利
であり、この円すい台は、第２の円すい台形管片２２の
内壁の延長部によつて形成されている。

同様に、補強部材６が仮想の円すい台３１５の外方に位
置していて、この円すい台３１５は、第２の円すい台形
管片３２の延長部によつて形成されている。管分岐片の
前述の構成によれば、内部に位置する補強部材によつて
、実際に流れ抵抗が形成されず、従つて公知の構成に比
べて流れ損失が著しく減少される。

第２図に示された管分岐のばあいには、管分岐片が、仮
想の球５に接触する円すい台形管片１１，２１，３１，
４１の外側に、第１図の実施例のばあいと同様に第２の
円すい台形管片１２，２２，３２，４２を有している。

小さな直径の導管９，１０，１１にはそれぞれ、ここに
おいて管分岐片に向つて拡大される円すい台形管片９１
もしくは１０１もしくは１１１を設けている。第２図の
実施例において、補強部材７は、仮想の球に接触する円
すい台形管片４１の軸線４１１に一致する軸線を有して
いて、かつ管脚４に接続された円すい台形管片鼾の円形
の最大貫通直角横断面の直径４１４と同じ直径を有して
いる仮想の円柱４１３の外側に位置している。

同様に補強部材６は、仮想の球に接触する円すい台形管
片２１の軸線２１１に一致し、かつ管分岐片の第２の円
すい台形管片２２における円形の最大貫通直角横断面の
直径２１４と同じ直径である仮想の円柱２１３の外側に
位置している。しかしながらこれらの補強部材は、第２
の円すい台形管片２２，３２，４２の延長部によつて形
成される仮想の円すい台の外方には位置していない。こ
のような構成は、小さな直径の２つだけの管脚を有する
対称的なあるいは非対称的な管分岐片のばあいにも使用
されることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の管分岐片の軸方向断面図、第２図は別
の実施例の管分岐片の軸方向断面図である。 １，２，３，４・・・・・・管脚、１１，２１，３１，
４１・・・・円すい台形管片、１２，２２，３２，４２
・・・・第２の円すい台形管片、２１０，３１０，４１
０９２１３９３１３．．．．円柱、２１１９３１１９４
１１．．．．．．軸線、２１２，３１２，４１２，２１
４，３１４・・・・直径、２）１５，３１５・・・・円
すい台、５・・・・・・球、６，７・・・・・・補強部
材、８，９，１０，１１・・・・・導管、９１，１０１
，１１１・・・・円すい台形管片。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 大きな直径の１つの管脚と小さな直径の少なくとも
   ２つの管脚とを有していて、該小直径の管脚の軸線が互
   いに所定の角度を形成している圧力導管用管分岐片であ
   つて、前記管脚を隣接せしめる管片２＾１、３＾１、４
   ＾１が、円すい台形でありかつ共通の仮想の球５に接触
   しており、このばあい２つの隣接する円すい台形管片の
   衝突個所において、小さな直径の管脚２、３、４に、管
   分岐片の内部に位置する三日月形の補強部材６、７が取
   り付けられていて、さらに仮想の球５に接触する円すい
   台形管片２＾１、３＾１、４＾１と管分岐片に接続され
   た導管９、１０、１１との間に第２の円すい台形管片２
   ＾２、３＾２、４＾２が位置しており、第２の円すい台
   形管片の最大直径２＾１＾４、４＾１＾４が第１の円す
   い台形管片の最小直径に相応している形式のものにおい
   て、前記補強部材６、７がそれぞれ、管脚２、３、４の
   仮想の球５に接触する２つの円すい台形管片２＾１、３
   ＾１、３＾１、４＾１の衝突個所において、この衝突個
   所のほぼ全長にわたつて設けられており、しかも補強部
   材の平面が球のほぼ中心点を通つており、さらに補強部
   材が、球５のほぼ中心点を通る軸線を有しかつ円すい台
   形管片２＾１、３＾１、４＾１の円形の最小貫通直角横
   断面の直径２＾１＾４、３＾１＾４、４＾１＾４に等し
   い直径を有する仮想の円柱２＾１＾３、３＾１＾３、４
   ＾１＾３の外側に位置するように延びていることを特徴
   とする圧力導管用管分岐片。