JPS604600Y2 - ロツドミルの構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はロッドミルの構造に関するものである。

従来のロッドミルはロッドミルの胴体内周に直接内周壁
ライナーを張設するものであったからロッドミルの運転
に伴（、＞（７ツドミル内の被破砕物及びロッドによる
摩擦や打撃により次第に内周壁ライナーが摩耗しついに
は該ライナーに穴があき、ライナー交換時期が遅れると
ロッドミル胴体を摩耗してしまうという問題があった。

即ち、内周壁ライナーの摩耗が極限に達する時期を正確
に予測することは困難であり、従って残存厚がどの位あ
るかを知るために時々内周壁ライナーを取外して厚さを
測定しなければならないのが実情である。

しかもロッドミルは２楊間連続で稼動させることも多い
ので、ライナーの残存厚さを調べるために何度もロッド
ミルの稼動を停止するのは稼働率の点でも、また労力の
点においても不利であるため、ライナーの残存厚さの測
定回数は少なくせざるを得す、このため予想より摩耗が
早く進み胴体を摩耗してしまうという問題がしばしば生
じる。

本考案はこれらの問題点を有利に解決したものである。

以下、図面に従って本考案の実施例を説明する。

第１図は本考案の実施例で、一部断面をもって示すロッ
ドミルの正面図である。

本考案は第１図に示すようにロッドミル１の胴体ＩＡと
内周壁ライナー２との間に敷板３を挿入して構成したも
のである。

この敷板３は厚さ数ミリメートルの鉄板であってよく、
第２図に示すようにボルト穴６Ａを有し個々の内周壁ラ
イナー２の大きさに合わせて切断されている。

従って、内周壁ライナー２をロッドミルの胴体ＩＡ内周
に張設するには、敷板３の上に内周壁ライナー２を重ね
ボルト６により胴体１Ａに固設する。

ロッドミル１内の内周壁ライナー２は、ロッド４の端部
と接触する部位、即ちロッドミルの軸方向両端部の一列
が摩耗が最も著しいためこの部位の取換頻度は他の部位
より大である。

このため取換を容易にするためにこの部位の内周壁ライ
ナーは他の部位のものに比較し小型に形成するのが有利
であるが、小型化することによって内周壁ライナー２を
胴体１Ａに固定する際周囲に隙間が生じて不安定になり
がちであるが、本考案に係る敷板３を挿入することによ
ってこれがクッションの役目を果すので安定した固定が
可能である。

しかし敷板３は小型に形成しないので被破砕物５が胴体
ＩＡを接触し胴体１Ａを摩耗するようなことはない。

本考案は以上述べたように構成したものであるから、内
周壁ライナーに穴があいたことを目視することによって
、内周壁ライナーの取換時期を知ることができ、従来の
ように内周壁ライナーを外して残存厚さを測定する必要
がなくなる。

また、内周壁ライナーに穴がおいても敷板が摩耗するま
での間は胴体を摩耗することなくロッドミルの稼働を継
続できる。

更に、ロッドミル軸方向両端部の内周壁ライナーを小型
化することが可能で、このことによってこの部位の内周
壁ライナーの取換えが容易にでき、小型化しても敷板が
クッションの役目を果すので胴体への安定した固定が可
能であるなどの効果を奏する。

なお、本考案はボールミルに応用しても同様の効果が得
られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例で一部断面をもって示すロッド
ミルの正面図、第２図は本考案に係る敷板を例示する斜
視図である。 １はロッドミル、ＩＡは胴体、２は内周壁ライナー、３
は敷板、４はロッド、５は被破砕物、６はボルト、６Ａ
はボルト穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロッドミルの胴体ＩＡと内周壁ライナー２との間に鉄製
   の敷板３を挿入したことを特徴とする、ロッドミルの構
   造。