JPS6044001B2 - 複合蒸留方法 - Google Patents

複合蒸留方法

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JPS6044001B2
JPS6044001B2 JP8532477A JP8532477A JPS6044001B2 JP S6044001 B2 JPS6044001 B2 JP S6044001B2 JP 8532477 A JP8532477 A JP 8532477A JP 8532477 A JP8532477 A JP 8532477A JP S6044001 B2 JPS6044001 B2 JP S6044001B2
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JP
Japan
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distillation column
steam
distillation
line
column
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JP8532477A
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生太 栢原
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MATSUYAMA SEKYU KAGAKU KK
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MATSUYAMA SEKYU KAGAKU KK
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Publication date
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は省熱エネルギーを目的とした複合蒸留方法に
関する。
従来の蒸留方法によれば、m個の成分を蒸留により分
離する場合、m−1個のリボイラーおよびコンデンサー
をそれぞれ備えた独立の蒸留塔が必要とされていた。
この従来の蒸留方法の熱エネルギーを節約する目的で近
年いろいろな蒸留方法が堤案されている。その一つに、
’’ペルトーク、エフ・ビー、等(Petlyuk、φ
、b、、et、al)、キミチエスカヤ・プロミシエレ
ノスト(KhimicheskayaPromyshl
ennost)、仕9206(1965)’’および゛
’ペルトーク、エフ・ビー、等(Petlyuk、φ、
b、、et、al、)、キミチエスカヤ・プロミシエレ
ノスト (KhimicheskayaPromysh
lennost)、42、865(1966)’’に堤
案されており、まだ’化学工業、淫、134(1968
)’’および’’化学工業、34、1192(1970
)’’に紹介されている複合蒸留方法がある。
この複合蒸留方法は第1図および第2図に示すような蒸
留方法である。第1図は沸点の異なる三成分から成る混
合物を各成分に分離する例である。第1図の例において
は、1は第1蒸留塔であり、2は第2蒸留塔であつて、
Ξ成分から成る原料混合物が管3を通して第1蒸留塔1
に供給され、蒸気ライン4を通して第1蒸留塔1の塔頂
の蒸気が抜出されて第2蒸留塔の中段上部に導入され、
還流液ライン5を通して第1蒸留塔1の液状塔底留分が
抜出されて第2蒸留塔2の中段下部に導入される。一方
、還流液ライン6を通して第2蒸留塔2の中段上部の液
状留分の一部が抜出されて第1蒸留塔1の塔頂部に導入
され、蒸気ライン7を通して第2蒸留塔2の中段下部の
蒸気の一部が抜出されて第1蒸留塔1の塔底部に導入さ
れる。また、第2蒸留塔2の塔頂の蒸気が管8を通して
抜出され、凝縮器9にて凝縮され、該凝縮器9から管1
0を通して凝縮液が抜出され、その一部が管11を通し
て第2蒸留塔2の塔頂部に還流され、他の残部が管12
を通して低沸点成分として系外に抜出され、また第2蒸
留塔の液状塔底留分が管13を通して抜出され、その一
部が管14経由して再沸器15に導入されて加熱され、
しかる後管16を経由して第2蒸留塔2の塔底部に循環
され、該液状塔底留分の他の残部が管11を通して高沸
点成分して系外に抜出され、さらに管18を通して第2
蒸留塔2の中段部であつて蒸気ライン4および還流液ラ
イン6の結合位置と還流液ライン5および蒸気ライン7
の結合位置との間の部分より側流として中間沸点成分が
系外へ抜出される。第2図に示す例は、沸点の異なる四
成分を分離する例であるが、管3を通して第1蒸留塔1
に供給される原料混合物が四成分から成ることおよび第
2蒸留塔2の側流として系外に抜出される中間沸点成分
が管18を通して抜出される第1中間沸点成分と管19
を通して抜出される第2中間沸点成分の二種ある以外は
第1図の例と同じである。この従来堤案されている複合
蒸留方法は、熱および物質の流れが集約されており、熱
エネルギーが節約できる好ましい蒸留方法である。
しかしながら、この従来提案されている複合蒸留方法に
おいては、実際に運転するに当り非常に困難な問題があ
る。すなわち、この複合蒸留方法においては、第2蒸留
塔2の再沸器15の熱により発生した蒸気は、第2蒸留
塔2の塔底より上昇して蒸気ライン7の結合点に至り、
該蒸気ライン7を通つて第1蒸留塔1の塔底に流入する
部分と第2蒸留塔内をそのま)上昇する部分とに分流さ
れ、第1蒸留塔1の塔底より第1蒸留塔1内を上昇して
塔頂に至つた蒸気は、蒸気ライン4を通つて第2蒸留塔
2の該蒸気ライン4の結合点おいて第2蒸留.塔2内に
流入され、第2蒸留塔2内を上昇してきた蒸気と合流さ
れる。この二つの流路、すなわち蒸気ライン7、第1蒸
留塔1および蒸気ライン4から成る流路と、第2蒸留塔
2の蒸気ライン7の結合点と蒸気ライン4の結合点との
間の区間の流.路を流れる蒸気量の割合を、実際の運転
においては、運転条件に適合するように任意の割合に調
節できなければならない。ところが、この従来提案され
ている複合蒸留方法においては、蒸気ライン4または/
および7にバルブ等の流量調節機構を・取付け、蒸気ラ
イン7、第1蒸留塔1および蒸気ライン4から成る流路
を流れる蒸気量割合をより多く流れるように調節したと
しても、流量調節機構全開時以上に多く流すことは不可
能である。すなわち、実際の運転に際しこの二つの流路
に流れる蒸気量の割合を任意に運転条件に適合するよう
に調節することが非常に困難であるという欠点がある。
本発明者は、このような欠点のない複合蒸留方法を開発
すべく鋭意研究した結果、第1蒸留塔から第2蒸留塔へ
流入する蒸気量を任意に調節し得て、上記欠点の解決さ
れた複合蒸留方法である本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は、2ノ本の蒸留塔が蒸気ライ
ンおよび還流液ラインによてそれぞれ2個所にいて結合
されている多成分を蒸留によつて分離するための複合蒸
留方法において、第1蒸留塔の塔底部と第2蒸留塔の中
段部とを蒸気ラインおよび還流液ラインで結合し、さら
・に第1蒸留塔の中段部と第2蒸留塔の塔頂部とを蒸気
ラインおよび還流液ラインで結合し、第1蒸留塔の塔頂
部を凝縮器と、また第2蒸留塔の塔底部と再沸器と接続
し、かつ上記両蒸気ラインの両方またはいずれか一方に
蒸気の流量調節機構を設・置し、該蒸気の流量調節機構
によつて第1蒸留塔の塔底部と第2蒸留塔の中段部とを
結合している蒸気ラインを通つて第2蒸留塔から第1蒸
留塔に流入する蒸気量と第2蒸留塔内を中段部の該蒸気
ラインの結合位置よりさらに上方へ上昇する蒸気量の割
合を調節することを特徴とする複合蒸留方法に存する。
本発明の基本的方法によれば、第2蒸留塔の塔底から上
昇した蒸気は、中段部において、第1蒸留塔の塔底部と
該中段部とを結合する蒸気流量調節機構を備えた蒸気ラ
インを通つて第1蒸留塔の塔底部に流入する部分と、そ
のま)第2蒸留塔内を上昇する部分とに分流され、第2
蒸留塔内を塔頂部まで上昇した蒸気は、第1蒸留塔の中
段部と該塔頂部とを結合する蒸気流量調節機構を備えた
蒸気ラインを通つて第1蒸留塔の中段部に流入し、第1
蒸留塔の塔底から上昇してきた蒸気と合流し、合流した
蒸気は第1蒸留塔内を塔頂へ上昇する。
そして、その際上記両蒸気ラインに備えられた蒸気流量
調節機構により、例えば極端には、第1蒸留塔の中段部
と第2蒸留塔の塔頂部とを結合する蒸気ラインに備えら
れた蒸気流量調節機構を全閉とし、第1蒸留塔の塔底部
と第2蒸留塔の中段部とを結合する蒸気ラインに備えら
れた蒸気流量調節機構を全開すれば第2蒸留塔の塔底か
ら上昇してきた蒸気をその中段部から全量第1蒸留塔の
塔底部に流入させることも、逆に前者の蒸気流量調節機
構を全開とし、後者の蒸気流量調節機構を全閉とすれば
第2蒸留塔の塔底から上昇してきた蒸気をその中段部か
ら第1蒸留塔に流入することなく全量そのま)第2蒸留
塔内を塔頂へと上昇させることも不可能ではないという
ように、第2蒸留塔の塔底から上昇してきた蒸気の中段
部から第1蒸留塔の塔底部に流入させる量とそのま)第
2蒸留塔内を上昇させる量との割合を任意に調節するこ
とができる。また、この基本的方法において、必要に応
じ、第1蒸留塔の塔底部と第2蒸留塔の中段部とを結合
する蒸気ラインおよび第1蒸留塔の中段部と第2蒸留塔
の塔頂部とを結合する蒸気ラインのそれぞれに設けられ
た蒸気流量調節機構のいずれか一方を省略することがで
きる。すなわち、運転に際し、第2蒸留塔の塔底から上
昇してきた蒸気の中段部から第1蒸留塔の塔底部に流入
させる量と、そのま)第2蒸留塔内を塔頂へ向けて上昇
させる量との割合の調節において、第1蒸留塔の塔底部
に流入される割合を小さくするように調節することのみ
必要な場合には、第1蒸留塔の塔底部と第2蒸留塔の中
段部とを結合する蒸気ラインにのみ蒸気流量調節機構を
設け、それによつて第1蒸留塔の塔底部に流入される蒸
気量を制限すれはよく、第1蒸留塔の中段部と第2蒸留
塔の塔頂部とを結合する蒸気ラインの蒸気流量調節機構
は省略することでできる。また、逆に第1蒸留塔の塔底
部に流入される割合を大きくするよう調節することのみ
必要な場合には、第1蒸留塔の中段部と第2蒸留塔の塔
頂部とを結合する蒸気ラインにのみ蒸気流量調節機構を
設け、それによつて第2蒸留塔内を塔頂へ向けて上昇す
る蒸気量を制限して第1蒸留塔の塔底部に流入される蒸
気量を増大せしめればよく、第1蒸留塔の塔底部と第2
蒸留塔の中段部とを結合する蒸気ラインの蒸気流量調節
機構は省略することができる。本発明によれば、上記両
蒸気ラインにそれぞれ蒸気流量調節機構を設けた場合は
無論のこと、両蒸気ラインのいずれか一方にのみ蒸気流
量調節機構を設ける場合であつても、該調節機構を設け
る蒸気ラインを適宜選択することによつて、第1蒸留塔
と第2蒸留塔の並列区間、すなわち第1蒸留塔にあつて
か塔底から、中段部の第2蒸留塔の塔頂部に結合されて
いる蒸気ラインおよび還流液ラインの設けられている位
置までの間の区間、第2蒸留塔にあつては中段部の第1
蒸留塔の塔底部に結合されている蒸気ラインおよび還流
液ラインの設けられている位置から塔頂までの間の区間
を流れる蒸気量の割合を運転条件に適合するように任意
に調節することができる。上記従来の複合蒸留方法にお
いては、例え第1蒸留塔1と第2蒸留塔2とを結合して
いる蒸気ライン4および7の二つの蒸気ラインに蒸気流
量調節機構を設置したとしても、その蒸気流量調節機構
によつて、第1蒸留塔1を流れる蒸気量を減少せしめる
ことは可能ではあるが、第1蒸留塔1を流れる蒸気量を
増大せしめることは不可能であつて、第1蒸留塔1と、
第2蒸留塔2の蒸気ライン7の結合位置と蒸気ライン4
の結合位置との間の区間とを流れる蒸気量の割合を任意
に調節することはできない。本発明は、種々の原料混合
物に適用し得て、特に適用する原料混合物を制限する必
要はなく、沸点に差異のある成分の分離に広く適用する
ことができる。
原料混合物を三成分あるいは四成分に分離するに特に好
適に適用し得る。また、本発明で用いる蒸留塔は、通常
使用される蒸留塔でよく、例えば泡鐘塔、多孔板塔、充
填塔等が用いられる。さらにまた、蒸気ラインに設置す
る蒸気の流量調節機構も、通常用いられる蒸気の流量調
節機構でよく、例えばバルブ、オリフィス等の絞り機構
が利用される。以下本発明の実施態様の例を示す図面に
よつて本発明の詳細な説明する。
第3図は、原料混合物を低沸点成分、中沸点成分および
高沸点成分の三成分に分離するための実施態様の一例を
示すものである。第3図の実施態様においては、1が第
1蒸留塔であり、2が第2蒸留塔であつて、第1蒸留塔
1の塔底部と第2蒸留塔2の中段部とがコントロールバ
ルブ3を備えた蒸気ライン4および還流液ライン5によ
つて結合され、さらに第1蒸留塔1の中段部と第2蒸留
塔2の塔頂部とがコントロールバルブ6を備えた蒸気ラ
イン7および還流液ライン8によつて結合されている。
還流液ライン5および還流液ライン8にはコントロール
バルブの設置が図示されていないが、必要に応じこれら
の還流液ラインにもコントロールバルブが設置される。
さらに、第1蒸留塔1には、蒸気ライン7および還流液
ライン8の設けられている位置より塔底側の中段部に原
料混合物の供給管9が設けられており、塔頂部に低沸点
硫分の蒸気を抜出して凝縮せしめて一部を塔頂部に還流
し残部を低沸点成分として系外に抜出すための管10,
12,13および14ならびに凝縮器11が備えられて
おり、また第2蒸留塔2には、塔底部の塔底留分を抜出
して一部を再沸した後塔底部に循環せしめ残部を高沸点
成分として系外に抜出すための管15,16,18およ
び19ならびに再沸器17が備えられており、蒸気ライ
ン4および還流液ライン5の設けられている位置より塔
頂側の中段部に中沸点成分を側流として系外に抜出すた
めの管20が設けられている。第1蒸留塔1における原
料供給管9を設ける位置、すなわち第1蒸留塔1への原
料混合物の供給位置は、原料混合物の供給位置は、原料
混合物の組成、蒸留条件等により、蒸気ライン7および
還流液ライン8の設けられている位置から塔底部との間
、すなわち第2蒸留塔2との並列区間内で任意に変更し
得て、また第1蒸留塔1における蒸気ライン7および還
流液ライン8の設置位置も原料混合物の組成、蒸留条件
等により塔頂部と塔底部との間、すなわち中段部の範囲
内において任意に変更できる。(本発明において蒸留塔
の“中段部゛とは、塔頂部と塔底部を除いた全域を意味
する)同様に、原料混合物の組成、蒸留条件等により、
第2蒸留塔2における中沸点成分の系外の抜出し位置は
、塔頂部と蒸気ライン4および還流液ライン5の設けら
ている位置との間、すなわち第1蒸留塔1との並列区間
内で任意に変更し得て、また第2蒸留塔2における蒸気
ライン4および還流液ライン5の設置位置も中段部の範
囲において任意に変更できる。この第3図の実施態様に
おいては、原料混合物が原料供給管9を通して第1蒸留
塔1の中段部に供給され、第2蒸留塔2の中段部の蒸気
の一部がコントロールバルブ3によつて調節された流量
にて蒸気ライン4を通つて第1蒸留塔1の塔底部に流入
され、該第2蒸留塔2の中段部の蒸気の残部は第2蒸留
塔2内を塔頂へ向つて上昇し、一方第1蒸留塔1の液状
塔底留分が還流液ライン5を通して第2蒸留塔2の中段
部に流入され、また第2蒸留塔の塔頂の蒸気がコントロ
ールバルブ6によつて調節された流量にて蒸気ライン7
を通して第1蒸留塔1の中段部に流入されると共に第1
蒸留塔1の中段部の液状留分の一部が還流液ライン8を
通して第2蒸留塔2の塔頂部に流入され、該第1蒸留塔
1の中段部の液状留分の残部は第1蒸留塔1内を塔底に
向つて流下し、さらに第1蒸留塔1の塔頂の蒸気が管1
0を通して抜出されて凝縮器11にて凝縮され、該凝縮
器9から管12を通して凝縮液が抜出され、その一部が
管13を通して第1蒸留塔1の塔頂部に還流され、その
残部が管14を通jして低沸点成分として系外に抜出さ
れる。また、第2蒸留塔2の液状塔底留分が管15を通
して抜出され、その一部が管16を通して再沸器17に
導入されて加熱された後管18を経由して第2蒸留塔2
の塔底部に循環され、その残部が管19を通して高沸点
成分として系外に抜出され、さらに第2蒸留塔2の中段
部であつて、蒸気ライン4および還流液ライン5の設け
られてる位置より塔頂側の位置の留分が中沸点成分とし
て管20を通して系外に抜出される。第3図の実施態様
において゛は、コントロールバルブ3および6の作用に
よつて蒸気ライン4および6を流れる蒸気量を適切に調
節し得て、第1蒸留塔1および第2蒸留塔2の並列区間
を流れる蒸気量の割合を運転条件に適合するように任意
に調節することができ、任意の組成の原料混合物を容易
に低沸点成分、中沸点成分および高沸点成分の三成分に
分離することができる。第4図は、原料混合物を低沸点
成分、第1中沸点成分、第2中沸点成分および高沸点成
分の四成分に分離するための実施態様の一例を示すもの
である。
第4図の実施態様においては、第2蒸留塔2の蒸気ライ
ン4および還流液ライン5の設置位置と塔頂部との中段
部に、第1中沸点成分を系外に抜出すめの管20および
第2中沸点成分を系外に抜出すための管21の二つの側
流抜出し管が設置位置を異にして設けられており、該中
段部より第1および第2の二つの中沸点成分がそれぞれ
側流として系外に排出され、この点以外は第3図の実施
態様と同じである。第5図は、第3図の実施態様の場合
と同様原料混合物を低沸点成分、中沸点成分および高沸
点成分の三成分に分離するための他の実施態様の一例を
示すものである。
第5図の実施態様においては、原料混合物の供給湯所と
中沸点成分の系外への抜出し場所が第3図の実施態様と
逆になつている。すなわち、第5図の実施態様において
は、第2蒸留塔2の中段部であつて、蒸気ライン4およ
び還流液ライン5の設けられている位置より塔頂側の位
置に原料混合物の供給管9が設けられており、また第1
蒸留塔1の中段部であつて、蒸気ライン7および還流液
ライン8の設けられている位置より塔底側の位置に中沸
点成分を抜出すための管20が設けられており、これら
の管を通して原料混合物が第2蒸留塔2に供給され、中
沸点成分が第1蒸留塔1から側流として系外に取出され
る。これらの点以外は第3図の実施態様と同じである。
第6図は、第4図の実施態様の場合と同様原料混合物を
低沸点成分、第1中沸点成分、第2中沸点成分および高
沸点成分の四成分に分離するための他の実施態様の一例
を示すものである。
第6図の実施態様は次の点を除いて他は第5図の実施態
様と同じである。すなわち、第6図の実施態様において
は、第1蒸留塔1の中段部であつて、蒸気ライン7およ
び還流液ライン8の設けられてる位置より塔底側の位置
に第1中沸点成分を系外に抜出すための管20および第
2中沸点成分を系外に抜出すための管21の二つの側流
を抜出し管が設置位置を異にして設けられており、これ
らの管を通して第1および第2の二つの中沸点成分がそ
れぞれ側流として系外に抜出され、また第1蒸留塔1と
第2蒸留塔2とが同じ高さのレベルにて平行に配置され
ており、この点以外は第5図の実施態様を同じである。
さらに、第7図に示す実施態様は、第2蒸留塔2の上に
直列に第1蒸留塔1が配置されている以外第3図の実施
態様と同じである。
本発明の実施に当り、蒸気ライン4と還流液ライン5あ
るいは蒸気ライン7と還流液ライン8とは、第1蒸留塔
1あるは第2蒸留塔2において同一段に設けてもよいが
若干異なる段に設けてもよい。
また、上記実施態様例にも示したとおり、第1蒸留塔と
第2蒸留塔の配置は必要に応じて任意の配置をとり得る
し、原料混合物の供給は必要に応じ第1蒸留塔または第
2蒸留塔のいずれの並列区間に行なつてもよい。第1蒸
留塔に原料混合物が供給された場合には中沸点成分は第
2蒸留塔の並列区間より側流として系外に抜出され、第
2蒸留塔に原料混合物が供給された場合には中沸点成分
は第1蒸留塔の並列区間より側流として系外に抜出され
る。本発明によれば、第1蒸留塔と第2蒸留塔の並列区
間に流れる蒸気量の割合を運転条件に適合するように任
意に容易調節でき、少ない熱エネルギーにて好適に複合
蒸留を実施することができる。
示下実施例によりさらに本発明を説明する。実施例第3
図に示す蒸留系により、C8芳香族炭化水素を主成分と
し、C7およびC9芳香族炭化水素を含有する三成分か
らなる原料混合物の各成分への分離を行なつた。
第3図の蒸留系において、第1蒸留塔として40トレー
を有する蒸留塔を、また第2蒸留塔として60トレーを
有する蒸留塔を用い、第1蒸留塔の第2鍛目(塔頂より
数えた段数である。以下同じ。)のトレーの液相部と第
2蒸留塔の第1段目のトレーの液相部とを還流液ライン
にて結合すると共に該第1蒸留塔の第2鍛目のトレーの
気相部と該第2蒸留塔の塔頂の気相部とをコントロール
バルブを備えた蒸気ラインによつて結合し、さらに第1
蒸留塔の塔底の液相部と第2蒸留塔の第3鍛目のトレー
の液相部とを還流液ラインにて結合すると共に該第1蒸
留塔の第4鍛目のトレーの気相部と該第2蒸留塔の第3
鍛目のトレーの気相部とをコントロールバルブを備えた
蒸気ラインにて結合し、第1蒸留塔における並列区間を
15トレーと、また第2蒸留塔における並列区間を30
トレーとなして蒸留系を構成した。しかして、第1蒸留
塔の第3鍛目のトレー上にC7芳香族炭化水素2rr1
01%、C8芳香族炭化水素96rr10I%およびC
9芳香族炭化水素2m01%からなる沸点(148℃)
の温度の液状原料混合物を100k9m01/時の割合
で供給し、また必要熱量を少なくし、かつ所期の純度で
各成分を分離し得るように第1蒸留塔の第4鍛目のトレ
ーの気相部と第2蒸留塔の第30段目の気相部とを結合
する蒸気ラインを通つて第2蒸留塔より第1蒸留塔に流
れる蒸気の量を75k9m01/時に、また第1蒸留塔
の第2鍛目のトレー・の気相部と第1蒸留塔の塔頂の気
相部とを結合する蒸気ラインを通つて第2蒸留塔より第
1蒸留塔に流れる蒸気の量を100.2k9m01/時
に調節し、還流比(塔頂留出基準)を115として1.
5at0m.絶対圧にて運転を行なつた。その結果、1
850000Kca1/時の蒸留のための熱入力にて、
第1蒸留塔の塔頂よりC7芳香族炭化水素99.9rr
101%およびC8芳香族炭化水素0.1m01%から
なる留分が1.51kgm01/時の割合で、第2蒸留
塔の第8段目の卜!・一上よりC7芳香族炭化水素0.
5n101%、C8芳香族炭化水素99.01T101
%およびC9芳香族炭化水素0.5TT101%からな
る留分が96.98k9m01/時の割合でまた第2蒸
留塔の塔底よりC8芳香族炭化水素0.8n101%お
よびC9芳香族炭化水素99.2n101%からなる留
分が1.51kgm01/時の割合でそれぞれ抜出され
取得された。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は従来の複合蒸留方法を示す略図で
ある。 また、第3〜7図は本発明の実施態様の例を示す略図で
ある。第1〜2図における記号:1・・・・・・第1蒸
留塔、2・・・・・・第2蒸留塔、3・・・・・・原料
洪饋管.4・・・・・・蒸気ライン、5・・・・・・還
流液ライン、6・・・・・・還流液ライン、7・・・・
・・蒸気ライン、9・・・・・・凝縮器、15・・・・
・・再沸器、第3〜7図における記号;1・・・・・・
第1蒸留塔、2・・・・・・第2蒸留塔、3・・・・・
・コントロールバルブ、4・・・・・・蒸気ライン、5
・・・還流液ライン、6I0I0●●コントロールバル
ブ、7I011蒸気ライン、8・・・還流液ライン、9
・・・・・・原料供給管、11・・・凝縮器、17・・
・再沸器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 2本の蒸留塔が蒸気ラインおよび還流液ラインによ
    つてそれぞれ2個所において結合されている多成分を蒸
    留により分離するための複合蒸留方法において、第1蒸
    留塔の塔底部と第2蒸留塔の中段部とを蒸気ラインおよ
    び還流液ラインで結合し、さらに第1蒸留塔の中段部と
    第2蒸留塔の塔頂部とを蒸気ラインおよび還流液ライン
    で結合し、第1蒸留塔の塔頂部を凝縮器と、また第2蒸
    留塔の塔底部を再沸器と接続し、かつ上記両蒸気ライン
    の両方またはいずれか一方に蒸気の流量調節機構を設置
    し、該蒸気の流量調節機構によつて第1蒸留塔の塔底部
    と第2蒸留塔の中段部とを結合している蒸気ラインを通
    つて第2蒸留塔から第1蒸留塔へ流入する蒸気量と第2
    蒸留塔内を中段部の該蒸気ラインの結合位置よりさらに
    上方へ上昇する蒸気量の割合を調節することを特徴とす
    る複合蒸留方法。
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