JPS604390B2 - 動力伝動装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、動力伝動装置に、詳しくはロックアップクラ
ッチを備えたトルクコンバータを有する０動力伝動装置
の制御装置に関する。

多速度変速擬すなわち歯車列とともにトルクコンバータ
を有する動力伝動装置は、道路外で使用される士を動か
すタイプの車両を含む大型車両にいまいま使用される。

そのような動力伝動装置で夕は、車両のエンジンから変
速機の入力端を直接駆勤することが望ましい場合が非常
に多い。この直接駆動は、トルクコンバータのタービン
と羽根車を固定するために作動するロックアップクラッ
チによって行なわれることが多い。このロックアップク
ラッチは、変速機のクラッチを係合させるために系統内
に使用される流体圧力と同時に、それによって制御され
るようにされている。そのような方式の欠点の一つは、
変速機のクラッチを作動させるために流体圧力が、ロッ
クアップクラッチを作動させるために必要な流体圧力よ
りかなり高いことである。

圧力系統から利用することのできる流体の流量もまた、
普通ロックアップクラッチの作動に望ましい流量より多
い。この高い圧力と大きな流量は、全くいよいよロック
アップクラッチの係合を正確に制御できなくする。この
高い圧力と大きな流量はまた、弁が流体をロックアップ
クラッチに導くために開いているとき系統の圧力を急速
に下げる。これは動力伝動装置の中の他のクラッチをス
リップさせて、動力伝動装置を通じて確実に駆動できな
くするほど圧力を下げることが非常に多い。この問題の
一つの処理方法は、。

ックアップクラッチの中の流体圧力の増加率を制御する
手段を得ることであった。この処理方法はロックアップ
クラッチのつかみ（ｇｒａｂｂｉｎｇ）の問題を解決す
るかもしれないが「動力伝導装置の他のクラッチを離脱
させる流体圧力の急速な降下の問題を解決しない。した
がって、ロックアップクラッチが他のクラッチと同じ圧
力供給源によって作動し、しかもなめらかに制御可能に
作動する系統を得ることが望ましい。

本発明のおもな目的は、先行技術の上記の問題を解決す
ることである。

本発明のもう一つの目的は、トルクコンバータを有する
動力伝動装置のロックアップクラッチのための改良され
た制御方式を得ることである。

本発明のさらに一つの目的は、動力伝動装置の油系統内
の過度の油圧降下を防ぐために、ロックアップクラッチ
を満たす油の流量を制限する装置を備えた、トルクコン
バー夕とロックアップクラッチを有する動力伝動装置を
得ることである。「本発明のおもな面によれば、トルク
コンバータと変速歯車箱の組合せを含む動力伝動装置は
、トルクコンバータの羽根車とタービンを固定するため
のロックアップクラッチを備え、ロックアップクラッチ
は動力伝動装置の中のクラッチを作動させるものと同じ
流体によって作動するが、油系統内の過度の圧力降下を
防ぐために、ロックアップクラッチに向けられる油の流
量と圧量を減らす菱鷹を含んでいる。本発明の上記およ
び他の目的と利点は、図面について述べる次の説明によ
って明らかになるであろう。

次に第１図について述べると、そこには全体を番号１２
で示す動力伝動装置を制御するための全体を１０で示す
循環路が略図で示されている。

動力伝動装置は全体を１４で示すトルクコンバータを含
み、このトルクコンバータ１４はその出溶を負荷へ接続
するために異なる駆動穣碗及び歯車比を得る少なくとも
１つの率体作動クラッチ、好ましくは複数個のクラッチ
及び／又はブレーキを有する多速度型の変速機１６に普
通の方法で作動上接続されている。ここに使用されるク
ラッチという語は、変速機を通じて駆動するために使用
されるとき、ブレーキを含むものとする。トルクコンバ
ー外ま、車両のエンジンすなわち原動機の出力軸２川こ
適当な方法で駆動接続された羽根車１８を含んでいる。

ステータ２２は、一方クラッチ２４によってトルクコン
バータのハウジングの中に適当に取り付けられている。
タービン２６は羽根車１８からトルクを受け、そしてそ
れを適当な軸２８によって変速機１６の入力に移す。ロ
ックアップクラッチ３０のような第１の流体作動クラッ
チは、羽根車１８とタービン２６をいつしよに固定して
いつしより回転させるために選択的に作動することがで
きる。

これはエンジンからの入力軸２０と変速機１６の入力軸
２２８の間を直接結合する。この形式のロックアップク
ラッチは好ましくも、減速器を備えた機械と、動力伝動
装置が特定の範囲内でタービンと羽根車をいつしよに固
定して直接駆動される場合に使用される。

この装置は、車両の運動を減速させるとともにエンジン
の制動特性の最大の使用を可能にする。ロックアップク
ラッチ３０は、変速機のクラッチとブレーキを係合させ
るために系統内に使用される流体圧力と同時に、それに
よって制御されるようにされている。

トルクコンバータおよび制御系統への流体は、ポンプ３
４のような加圧流体供給源によって適当なタンクすなわ
ちため３２から供聯合され、ポンプ３４は導管３１と接
合点２９を経て加圧流体を送り、接合点２９で加圧流体
は分かれて導管３４′を経て圧力制御グループ３６に至
る。

枝管４８は、油を接合点２９からシフトシリンダ制御グ
ループ（ｓｈｉｆｔｃｙｌｉｎｄｅｒｃｏｎｔｍｌ鱗ｏ
ｕｐ）４６に通じる。圧力制御グループ３６、速度選択
グループ４４及びシフトシリンダ制御グループ４６は流
体をポンプ３４即ち加圧流体供給源から変速機１６の複
数個のクラッチの１つ即ち第２のクラッチへ第１の圧力
及び第１の流量で送る第１の装置を構成する。導管５０
は速度選択グループ４４と、圧力制御グループ３６の下
流の導管５２を導絡する。導管５２は加圧流体を流量制
限‐減圧弁５４のよううな第２の装置に供給する。トル
クコンバータ１４を作動させる油は、圧力制御グループ
３６とコンバータ１４の入口を連絡する導管５６によっ
てコンバータの入口に供給される。動力伝動装置のクラ
ッチおよび／またはブレーキを作動させる加圧流体は、
約２３．５キロ／平方センチ（３３５ポンド／平方イン
チ）の圧力でポンプ３４によって供給される。

この圧力は、トルクを動力伝動装置を通じて効果的に伝
達するようにクラッチを確実に係合させておくために必
要である。２３．５キロ／平方センチ（３３５ポンド／
平方ィンチ）のこの同じ流体は、導管５２を経て流量制
限一減圧弁５４に供給される。

この流量制限‐減圧弁６４はロックアップクラッチ３０
の作動を制御するために作用し、それによって弁５４は
クラッチ３０１こ至る流体の流量ならびに圧力を制御し
、その結果可変制御されて減少した流量及び圧力でロッ
クアップクラッチ３０への流れを制御する。弁５４は、
適当な供給源からの適当な流体圧力、好ましくは空気圧
力と、弁５４をその作動位置に移動させるために導管６
０によってそれに通じる制御弁５Ｍこよって、流体で動
かされる。次に第２，３図について述べると、そこには
弁５４の詳細部が示されている。この弁５４の基本的目
的は、動力伝動装置の油系統からトルクコンバータのロ
ックアップクラッチ３０１こ供給される油の圧力を減ら
すことである。弁５４は、中心の通し穴６４を有するハ
ウジング６２を含み、その穴の中には、流体入口６６、
ロックアップクラッチへの出口６８、および戻り口７０
の間の流体の連絡を制御するために作動する弁スプール
組立体が往復運動するように取り付けられ、戻り口７０
は適当な導管によってタンク３２に通じている。１対の
端のカバー７２と７４‘ま穴６４の両端を閉ざし、そし
て弁組立体を動かすためにその左端に室７６を形成して
いりる。

流体入口６６は環状部７８に通じ、環状部７８は中心の
穴６４に通じていりる。

出口６８も環状部８０に通じ、環状部８０も同様に穴６
４に通じている。環状部８２は穴６４を戻り口７０に通
じている。弁スプール組立体は、穴６４の中に往復運動
するように取り付けられて中心の穴８６を有する外方ス
リーブ８４を含み、中心の穴８６の中には内方スリーブ
すなわちスプール８８が往復運動するように取り付ける
れている。

外方スリ−ブ８４は環状部８０と８２、したがって口６
８と７０の間を遮断と連絡するために協働するランド９
０とグループ９２を含んでいる。こうして、弁スプール
組立体が第２図に示す位置にあるとき、グループ９２は
口６８と７０を連絡し、こうしてロックアップクラッチ
３０から流体を排出してそれを作動しないようにする。
外方スＩＪーブ８４はまた、環状部７８とスリーブ８４
の穴８６を連絡する通路９４を含んでいる。穴８６は、
それとスリーブ８４の外径および環状部８０を連絡する
通路９８を備えたグループ９６を含んでいる。内方スプ
ール８８は、ランド１０４を間に有する１対の隣接して
環状グループ１００と１０２を含み、それらの組合せは
狭い通路９４と通路すなわち口９８の間の流体の連絡を
制御するために作動する。

こうして外方スリーブ８４が第３図に示す位置にあると
き、入口６６、環状部７８、狭い通路９４、通路９８、
環状部８０、およびロックアップクラッチへの口６８は
連絡して、それらを通って流れる流体はロックアップク
ラッチ３０１こ作用してクラッチを係合させる。同時に
外方スリーブ８４のランド９０は出口６８の戻り口７０
への連絡を断つ。他方、外方スリーブ８４が第２図に示
す位置にあるときき、入口６６と出口６８の連絡はラン
ド１０４によって遮断され、それによって通路９４と通
路９８の連絡を効果的に遮断する。

スプール８８のグループ１０は肩１０６を形成し、肩１
０６はスプール８８が左に動いたとき通路９４をおおっ
て、そこを通る流体を絞る。

スプール８８は、導管６６を通る入口流体、又は特にク
ラッチ３０が係合し始める時に導管６８に発生する流体
圧力に応動してスプール８８を左へ動かし、ポンプ３４
則ち加圧流体供給源から通路９４を通ってロックアップ
クラッチ３０へ流れる流体の流れを絞る装置を含む。こ
の装置は、スプール８８の穴１１０の中に取り付けられ
て圧力室１１２を形成するピストンすなわちスラグ１０
８を含み、圧力室１１２には、口６８を経てロックアッ
プクラッチ３川こ通じる環状部８０の中の流体から、加
圧流体が狭い通路すなわちオリフィス１１４を経て通じ
ている。

圧縮ばね１１６のような適当な弾力ある部材が、第２図
で最もよくわかるようにスリーブ８４とスプール８８を
それぞれ穴６４の反対端に向って押すためにそれらの間
に取り付けられている。ばね１１６はスプール８８の穴
１１８の中に取り付けられ、そしてその穴の一端、およ
びピン１２２のような適当な部村によってスリーブ８４
の端に取り付けられたプラグ１２０‘こ向って押す。プ
ラグ１２０‘まスプール８８の端を閉ざし、そして圧力
室７６を形成するために穴６４と端板７２に協働ピスト
ンとなっている。圧力室７６はスリーブ８８の端部及び
プラグ１２０と共に圧力応答装置を構成してスリーブ８
４及びスプール８８からなるスプール組立体を空気弁５
８則ち第２の流体圧力供給源の流体圧力に応答してばね
１１６の偏圧に抗して動かす。室７６の中に作用する空
気圧力は「スリーブ８４とスプール８８を含む弁スプー
ル組立体を、第３図に示すように右に移動させる。

しかし、スプール８８は第２，３図に示すようにばね１
１６によって右へのその正常な位置に押される。流体圧
力が圧力室１１２に導入されると、その圧力はスプール
８８に作用してそれをスリーブ８４に対して左に動かし
、それによって通路９４に至る流体の流量を制限する。

弁組立体５４の中の制限装置は、導管５２と口６６を経
て弁組立体５４に通じる系統の圧力を、。

ックアップクラッチ３川こ流体を通じる出口６８で約１
４キロ／平方センチ（２００ポンド／平方ィンチ）の圧
力に下げる。狭い通路９４を含むこの制限装置はまた、
スプール８８とともに入口６６から出口６８に、したが
ってロックアップクラッチ３０‘こ至る流体の流量を減
らす。こうしてここに述べた弁は、トルクコンバータと
多速度変速機を有し、またトルクコンバータ用ロックア
ップクラッチを有する動力伝動装置に、ロックアップク
ラッチに通じる圧力を減らし、そしてまたロックアップ
クラッチの作動による通常の流体系統内の圧力降下を減
らすための手段を提供することがわかるであろう。

本発明の一つの好ましい実施例を図面について説明した
が、前掲特許請求の範囲で明確にした本発明の主旨と範
囲から逸脱することなくそれに多くの改変が加えられる
ものと理解されたい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、トルクコンバータを有する動力伝動装置用の
、本発明による制御系統の略図、第２図は、本発明によ
る流量制限‐減圧弁の断面図、そして第３図は、異なる
位置にある弁を示す、第２図に似たとの断面図である。 第１，２，３図は符号１２は特許請求の範囲に記載の「
動力伝動装置」、 １４は「トルクコンバータハ １８
は「羽根車」、 ２６は「タービンハ３０は「ロックア
ップクラッチ」、３４は「ポンプハ ５４は「流量制限
一減圧弁」、 ６２は「ハウジングハ６４は「穴」、６
６は「入口」、６８は「出口」、７０は「戻り口ハ８４
は「スリーフト８８は「スプール」、１ ０８は「ピス
トン」、１ １０は「円筒形の穴」、 １１２は「室ハ
１１４は「狭い通路」、 １１６は「ばね」を示す。
第１図第２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ トルクコンバータと、羽根車を前記トルクコンバー
   タのタービンに固定するための第１の流体作動クラツチ
   と、前記トルクコンバータの出力を負荷に接続するため
   の少なくとも１つの第２の流体作動クラツチと、第１の
   加圧流体供給源と、この供給源から前記第２のクラツチ
   に第１の圧力と第１の流量で流体を送る第１の装置と、
   前記供給源から前記第１のクラツチに前記第１の圧力よ
   り低い第２の圧力と前記第１の流量より小さい第２ほ流
   量で流体を送る、流量制限減圧弁を備えた第２の装置と
   を有する動力伝動装置において、前記流量制限減圧弁が
   、穴、入口、出口及び戻り口を有し、前記入口、出口及
   び戻り口のすべてが前記穴に通じているハウジングと、
   前記入口、出口及び戻り口の間の連通を制御するために
   前記穴に取り付けられたスプール組立体とを有し、この
   スプール組立体が、スリーブと、このスリーブの中に取
   り付けられたスプールと、前記スリーブの端と前記スプ
   ールの端との間に配置されていて前記スリーブとスプー
   ルとを前記穴の両端に片寄らせるように弾圧し、前記入
   口と前記出口との連通を遮断して前記出口を前記戻り口
   と連通させるばねとを備えており、上記減圧弁は、さら
   に、第２の流体圧力供給源の流体圧力に応答して、前記
   ばねの弾力に抗して、前記スプール組立体を、前記第１
   の加圧流体供給源から前記スプールを横切って流れる流
   体と連通する位置に移動させて前記第１のクラツチを作
   動させかつ前記出口と前記戻り口との連通を遮断する圧
   力応答装置と、前記第１のクラツチ内に生じる流体の圧
   力に応答して前記第１の加圧流体供給源さら前記スプー
   ルを横切って前記第１のクラツチに向かって流れる流体
   の流れを絞る装置とを有する動力装置。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載する動力伝動遭置であ
   って、前記第１のクラツチ内に生じる流体の圧力に応答
   する装置が、前記スプールの一端に形成した円筒形の穴
   と、このの穴の中に取り付けられていて該穴の一端部に
   室を郭定するピストンと、前記出口からの流体圧力を前
   記室に連通させる狭い通路とを有する動力伝動装置。