JPS6039925Y2 - 滑走路灯 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、航空機用の滑走路灯に関するものである。

飛行場における航空滑走路の周辺に配置して滑走路を明
示する滑走路灯は、この滑走路に離着陸する航空機に対
し所定の視認性を確保するため、その投射方向が厳密に
規制されている。

従来一般に使用されている滑走路灯は、その光学系を構
成する電球及び反射鏡等を灯体の取付板上に精密に固定
すると共に、滑走路周辺部に設置する場合にも灯具の水
平角調整を完全に行う必要があった。

したがって使用中における電球の交換その他灯具の保守
点検に際し、反射鏡を脱着させる場合には再度光学系の
取付調整及び水平角調整を精密に行う必要があり、その
取り扱いに手間がかかりすぎる欠点があった。

本考案は、上記の問題を解決したものであり、使用中に
おける電球の交換その他灯具の保守点検に際しても反射
鏡をいちいち脱着させる必要がなく、したがって光源部
の取付調整が不必要であり、かつ灯具の水平角調整につ
いても数個の調整ナツトを締緩させるだけで簡単に行う
ことができる取扱いの容易な滑走路灯を提供することを
目的としている。

以下図面に従って本考案の実施例を説明する。

図面において、１は灯体であり、下面部を凹形球面状に
形威し、その中央部に透孔２を設ける。

この釘孔１の上部に取付板３を配置し、この取付板３が
灯体１に対し上方へ自在に回転し得るよう、一側を蝶番
４によって灯体１の内側に取り付け、かつ他側を含む数
個所を固定ねじ５によって灯体１の内側に対し取り外し
自在に固定する。

この取付板３は、その略中央部に透孔を具備しており、
この透孔６の下方にソケット取付板７を脱着自在に装着
し、このソケット取付板７の上面にソケット８を取り付
け、このソケット８に光源９を装着する。

光源９は、ソケット取付板７を取付板３の下面に固定し
た状態において、取付板３の透孔６を介してその上方へ
植立している。

ソケット取付板７は、それを取付板３の下面に固定して
いる数本の固定ねじ１０を外すことにより光源９をソケ
ット８に装着したまま適宜取付板３から取り外すことが
できる。

取付板３に対するソケット取付板７の固定位置は、ソケ
ット取付板７上に植設した案内ピン１１を取付板３側に
透設した案内孔１２内に挿通させることにより特定する
ことができることになっている。

したがってソケット取付板７を取付板３から取り外した
後、再び取付板３の同一位置に装着することができる。

上記取付板３の上面に光源９をその設置中心として所定
の配光性能を有する２個の反射鏡１３を配置し、受板１
４を介して精密に固定する。

１５は、耐熱ガラスその他の耐熱物質で成形して成るグ
ローブである。

このグローブ１５の下縁部を上記灯体１の上縁部に適合
させ、グローブ取付はバンド１６を用いて着脱自在に固
着し、取付板３上に配置した光源９及び反射鏡１３等の
光学系を密に被蓋する。

１７は、灯体１を載置する受金であり、ブレーカプルカ
ップリング１８の上部に装着する。

本実施例図面においては、受金１９を電線管１９上に固
着し、これをブレーカプルカップリング１８に取り付け
た状態のものを図示しているが、受金１７をブレーカプ
ルカップリング１８の上部に直接取り付けることも可能
である。

この受金１７は、その上面が灯体１の凹形球面状に形成
された下面部と嵌り合うべく凸形球面状に形成され、中
央部に配線案内及びブレーカプルカップリング１８、電
線管１９内の防水用の立上り部２０を具備している。

この受金１７上に灯体１を載置し、受金１７の立上り部
２０を灯体１の透孔２内に挿入し、灯体１の底板部から
下方へ突出させた少なくとも３本の調整ボルト２１を対
称位置に形成された受金１７の支持板２２に貫通させ、
その下方から夫々調整ナツト２３を螺合して固定する。

２４は灯体１の下面と枝持板２２の上面の間に介在させ
た安定ばねである。

灯体１の水平角調整は、これ等調整ナツト２３を締緩さ
せることにより、受金１７に対する灯体１の取付はバラ
ンスを変化させながら行うことができる。

断線その他の理由による光源９の交換、灯具の保守点検
に際しては、グローブ取付バンド１６を外し、灯体１の
上部からグローブ１５を取り除いた後、固定ねじ５を外
して取付板３を蝶番４部において上方へ回転させ、更に
固定ねじ１０を外してソケット取付板７を取付板３の下
方へ取り外し、ソケット８から光源９を抜き取り、その
交換又は保守点検を行うことができる。

この場合反射鏡１３は、取付板３上において最初の取付
精度を保持したまま固定されているので光源９の交換後
又は保守点検後に板付板３を灯体１上に再固定した状態
で改めてその調整を行う必要がない。

またソケット取付板７も案内ピン１１によって取り外し
前の位置に再固定できるもので光源９の交換又は保守点
検後に取付位置の誤差を生じることがない。

本考案は、以上のように構成したから、゛灯具を地上に
設置した後においても光源交換又は保守点検に際して反
射鏡を取付板上から取り外す必要がなく、したがって光
源や反射鏡等の光学系に関する取付調整の手間がかから
ず、かつ灯体の水平角調整も数個の調整ナツトを締緩さ
せるだけで簡単に行うことができる滑走路灯を提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案に係る滑走路灯の実施例を示すものであ
り、第１図は縦断面図、第２図はグローブを取り除き、
取付板を灯体の上方に回転させ、ソケット取付板を取付
板から取り外した状態を示す側面図である。 １・・・・・・灯体、２・・・・・・透孔、３・・・・
・・取付板、７・・・・・・ソケット取付板、９・・・
・・・光源、１３・・・・・・反射鏡、１７・・・・・
・受金、２１・・・・・・調整ボルト、２２・・・・・
・支持板、２３・・・・・・調整ナツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 灯体に対しその上方へ回転可能に配置された取付台上に
   所定の配光性能を有する２個の反射鏡を固定すると共に
   、この取付板の下面にソケット取付板を脱着自在に装着
   し、このソケット取付板上に装置した光源を取付板の透
   孔を介して上記２個の反射鏡の配置中心に位置させ、か
   つ凹形球面状に形威された上記灯体の下面部を凸形球状
   に形威された受金の上部に嵌め合わせ、更に灯体の底板
   部から下方へ突出させた２以上の調整ボルトの先端をこ
   れ等調整ボルトと対称位置に形威された受金の支持板に
   貫通させ、夫々に調整ナツトを螺合させて固定したこと
   を特徴とする滑走路灯。