JPS6036299Y2 - 素振り兼用ゴルフクラブカバ−

Info

【考案の詳細な説明】この考案はゴルフクラブの先端部分に着脱自在に装着し
て使用する素振り兼用ゴルフクラブカバーに関するもの
である。

従来この種のへラドカバーは、毛糸編物、革、合成レザ
ー等の構成材料を以て製作していた、然し、この場合は
雨降り日等の使用は大変に厄介である。

また、特に高価なブラックシャフトには、チャック付の
長いヘッドカバーを被着使用しているが、この場合は操
作が大変に面倒である欠点がある。

次に、ゴルファ−は常時に打法の練習としてクラブを持
って素振りをするものである、この時、クラブのシャフ
トにバランス重りを取付で素振りをする道具は散見され
ていたが、これ等は着脱が大変に面倒であり、コース直
前の使用には不向きである欠点があった。

この考案は上述の各欠点を同時に解決せしめたものであ
って、その主たる構成とする所は、カバ一本体を弾性を
有する合成樹脂及びゴム等の材料で形成し、そのカバ一
本体には中空部を有する膨出部と径部とを一体形成する
。

また膨出部には前面に開口部を形成しである。

更に、カバ一本体には、長手方向の全長に亘って欠除溝
を穿設せしめたものである。

従って、この考案によれば、クラブのヘッドとシャフト
との保護を果すと共に、適宜の重さによって素振りの練
習に最適である効果がある。

また、雨降りでは何等心配なく使用でき、膨出部に開口
部を設けてヘッドの前面を露出せしめであるので、カバ
一本体は打撃時に擦れて破損する憂いがない効果と、長
手方向の欠除溝によって、カバーの開放が容易であって
着脱が極めて簡便にできる効果がある。

次にこの考案の一実施例を図面について説明すると、ゴ
ルフクラブ７のヘッド９に被嵌するカバ一本体１は、合
成樹脂又はゴム等の弾性を有する構成材料より構成され
、該カバ一本体１には、内部を中空部４として端部に膨
出部２と他端部に径部３とを一体に形成せしめる。

また該膨出部２には、ヘッド９の前面が露出する開口部
５を形成せしめである。

更に、該径部３と膨出部２との全長に亘って長手方向の
欠除溝６を形成しである。

符号８はクラブ７のシャフトを示したものである。

この考案は上述の如き構成からなり、今このクラブカバ
ーを使用するには、クラブ７のヘッド９とシャフト８の
先端位置にカバ一本体１の欠除溝６を開放して被嵌状態
に嵌める。

従って、クラブ７の先端は重くなり、素振りが十分に可
能となり、且つ、径部３部分はゴルフバックに挿入する
際にはバックの上部縁に当り、シャフト８を直接に傷め
る事がないものである。

そして、例えば素振りの後に競技をする場合は、欠除溝
６を開放して容易にクラブ７よりカバ一本体１を脱離す
ればよいものである。

この考案は上記の通りで、このカバ一本体によれば、ク
ラブの先端部分を確実に保護すると共に、バランスの重
りの役目を果し、且つ着脱が簡便であるからゲーム直前
の素振り調整も充分にできると云う著しく優れた使用上
の効果がある。

また、このカバ一本体は合成樹脂、合皮ゴム等の弾性材
料のため、従来のへラドカバーの如く、毛糸編物、革及
び合皮レザー等と相違して、雨降り等に際しても何等障
害とならず大変に実利的であると共に、復元が可能で着
脱の際には容易に原型を保持する効果がある。

また大量生産も可能であると云う優れた特長がある。

そして、膨出部はクラブの素振りを助成すると共に、膨
出部の前面開口部によってヘッドの底部を露出せしめ、
素振りに何等障害を与えず使用できる効果がある。

また、径部はシャフトの擦り傷を確実に保護する効果と
、長手方向に設けた欠除溝によって、カバ一本体にクラ
ブより極めて容易に着脱できると云う優れた効果を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図はこの
考案を装着した全体斜面図、第２図はカバ一本体の斜面
図、第３図は第２図Ａ−Ａ線の断面図である。符号１はカバ一本体、２は膨出部、３は径部、４は中空
部、５は開口部、６は欠除溝、９はヘッドである。

【実用新案登録請求の範囲】