JPS6031320B2 - マルチチャンネルレコ−ド復調装置 - Google Patents

マルチチャンネルレコ−ド復調装置

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JPS6031320B2
JPS6031320B2 JP52149068A JP14906877A JPS6031320B2 JP S6031320 B2 JPS6031320 B2 JP S6031320B2 JP 52149068 A JP52149068 A JP 52149068A JP 14906877 A JP14906877 A JP 14906877A JP S6031320 B2 JPS6031320 B2 JP S6031320B2
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wave signal
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pll
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宣明 高橋
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    • H04H20/86Arrangements characterised by the broadcast information itself
    • H04H20/88Stereophonic broadcast systems
    • H04H20/89Stereophonic broadcast systems using three or more audio channels, e.g. triphonic or quadraphonic
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Stereophonic System (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Stereo-Broadcasting Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はマルチチャンネルレコード復調装置に係り、被
角度変調波信号を復調する第1のフェーズ・ロツクド・
ループ(以下PLLという)とは別に所定のロックレン
ジを有する第2のPLLを設け、被角度変調波信号の復
調信号中に発生することのある歪のうち、レコードの摩
耗やキャリア・ドロップ等による歪を、第2のPLLに
接続された同期検波器の出力信号により容易にして正確
に識別すると共に、その出力信号を制御信号として第1
のPLLのロックレンジを制御して歪の含まれない復調
信号を得、また被角度変調波信号の周波数偏移が第1の
PLLのロックレンジよりも広くなり見かけ上の過大周
波数偏移となって発生する歪を、第1のPLLに接続さ
れた同期検波器の出力信号の所定周波数領域成分により
検出して除去することにより、被角度変調波信号を歪が
含まれないように復調しうる装置を提供することを目的
とする。
直接波信号と被角度変調波信号とが多重されて録音され
ているマルチチャンネルレコードより再生した被角度変
調波信号の復調に際し、この復調信号中に楽音に悪影響
を与える歪が発生することがある。
この歪の発生原因には、レコードの摩耗、傷、針飛び、
直接波信号から発生する高調波歪の被角度変調波信号帯
への干渉等、又これらが原因で生ずるキャリア・ドロッ
プなどが考えられる。これらが原因で復調信号中に生じ
る歪は、被角度変調波信号を復調するPLLのロックレ
ンジを狭くすることにより軽減されることが知られてい
る。
しかしながら、PLLのロックレンジを狭くすることは
、当然のことながら復調信号の高城周波数特性が減衰す
ることとなり、ひいては再生音場における音像の移動等
の好ましくない影響を再生された楽音に与えてしまう。
従って、被角度変調波信号の復調に際しては、楽音に対
して最小限度の影響で、しかも復調信号中に発生した歪
に対しては完全に対応できる歪検出能力を有した復調方
式が大切な事柄となる。しかして、従来よりキャリアの
ヱンベロープ、復調に用いるPLLに接続された同期検
波器のの出力信号等を利用した歪の検出及びPLLのロ
ックレンジ・コントロールの方式が種々考えられてきた
が、そのいずれも上記の事柄を完全に満足しているとは
言い簸いものであった。
また、PLLの固有の特性及びマルチチャンネルレコー
ドの録音特性から、発生する可能性は小さいが、被角度
変調波信号の周波数偏移が、コントロールされて狭くな
ったPLLのロックレンジよりも広くなった時に発生す
る歪に対しては、その発生確率がづ・なるところから、
今までは殆ど対策されていなかった。本発明は被角度変
調波信号の復調信号中に発生する歪の十分な検出能力を
もち、しかも上記の対策をも施した復調方式であり、以
下図面と共にその一実施例につき説明する。−まず、本
発明装置の動作を説明する前に、マルチチャンネルレコ
ードにおける歪の発生要因、この歪の各発生要因に対し
てPLLが生ずる歪、そしてこのPLLより生ぜしめら
れた歪の最適な把握手段につき説明する。
マルチチャンネルレコードに記録されている信号は、記
録媒体の性格上、第1図に示す如く直接波信号帯1と、
キャリア角周波数のcの被角度変調波信号帯ロとは接近
に配置される。
このため、直接波信号帯から発生される歪の被角度変調
波信号帯における干渉が問題となる。すなわち、直薮波
信号帯1より発生する高調波歪皿の被角度変調波信号帯
ロへの干渉と、直接波信号とキャリアの混変調歪Wとが
問題となる。このうち、混変調歪Wは、キャリアとの位
相関係に着目すると、振幅変動分と位相変動分とに分類
できる。マルチチャンネルレコードに記録されている被
角度変調波信号は、、キャリアの周波数が低く設定され
ているため、キャリアに対する周数偏移が比較的大きく
、復調器は広く帯城にわたる直線性を有している必要が
ある。
以上の事柄より、マルチチャンネルレコード‘こおける
歪の発生要因は次のような4種に分類することができる
‘aー 伝送系の非直線性による歪 【b} 直接波信号帯から発生する高調波歪の被角度変
調波信号帯への干渉‘c} 直接波信号とキャリアとの
混変調歪の振幅変動分【d} 直接波信号とキャリアと
の濠変調歪の位相変動分マルチチャンネルレコードの復
調器は、これらの歪発生要因による歪発生量を小さくす
る構成方法が好ましい。
上記の歪発生量の測定方法には一般的には次のいずれか
の方法が用いられる。{1} 高調波歪法 ‘2} 混変調歪法 ‘3} TIM法 ■ 動的歪法 【1},‘2)の測定方法は測定信号源に正弦波を用い
るため、測定結果が聴感での歪量と対応し難い場合があ
る。
【3}の測定方法は矩形波と正弦波を測定信号として用
い、‘4)の測定方法は音楽信号、あるいはランダム・
ノイズを測定信号として用いる方法で、樋感との対応性
も良いとされている。その反面、{3},(4}の測定
方法は、測定信号の周波数帯城幅が広いため、得られた
結果より歪発生原因を有する周波数帯を知るのが比較的
難しい。そこで、本出願人は先に特蕨昭50一8286
7号(特開昭52一657ぴ号)にて、狭帯域のバンド
ノイズを測定信号源とする「動的歪の測定方式」(発明
者;高橋宣明)を提案した。
すなわち、この提案方式は白色雑音から得た一定周波数
帯城幅で、かつ中心周波数を異にする狭帯域の複数のバ
ンドノイズ(動的歪の測定をする周波数帯域を除く)を
測定用信号として用いることにより、どの周波数帯域の
バンドノイズを測定用信号として入力対出力特性が不連
続的な特性をなす伝送系を伝送させても、この伝送系に
おいて伝送されるバンドノイズに基いて発生した動的歪
(本明細書ではこれを単に歪ともいう)を略同一条件で
測定でき、よってバンドノイズによる測定用信号が夫々
どの周波数帯にどの程度の量の動的歪を発生させるかを
極めて容易に知ることができるという特長を有する方式
である。次にこの提案方式を用いて、前記のマルチチャ
ンネルレコード‘こおける4種類の歪発生要因が、被角
度変調波信号復調用PLLに対してどのような歪をどの
程度の量発生させるかにつき検討する。
第2図はPLL‘こ発生する歪を測定する方式の一例の
ブロック系統図で、同図に示す信号発生器1からは第3
図に示す如きシングル・バンドノイズと呼ぶバンドノイ
ズを、歪発生要因に応じて信号処理して得た信号が出力
される。すなわち、信号発生器1は前記歪発生要因に対
応して後述する如く異なる構成とされる。第2図におい
て、2はPLLで、ロックレンジが可変されるように構
成されており、各ロックレンジに応じた歪特性が測定さ
れる。ここでは、ロックレンジが10k伍の場合のPL
L(これを以下A‐PLLという)と5w世の場合のP
LL(これを以下B−PLLという)に得られた結果を
示す。3は帯城フィル夕で、PLL2の出力信号から動
的歪の測定をするべき周波数帯域成分のみを通過させる
ここでは、聡感によるマルチチャンネルレコードの歪測
定結果との相関度が高いと認められるlkHz及びその
近傍の周波数帯域成分を通過させるように帯域フィル夕
3が構成されている。この帯城フィル夕3より取り出さ
れた信号は測定用メータ4に供給され、これによりlk
Hz及びその近傍の周波数帯域(測定用周波数帯城)に
現われた動的歪の量等が測定される。前記のマルチチャ
ンネルレコード‘こおける歪の発生要因のうち、まずa
の伝送系の非直線法による歪を測定する場合には、第2
図に示す信号発生器1は第4図に示す如き構成とされる
第4図において、5は白色雑音から得た一定周波数帯域
幅で、かつ中心周波数を異にする複数のシングル・バン
ドノイズを発生するシングル・バンドノイズ発生器で、
これより発生された複数のバンドノイズは帯域阻止フィ
ル夕6により、測定用周波数帯城に予め設定された前記
のlkHz及びその近傍周波数成分のみが遮断され、そ
の他の周波数成分が帯城阻止フィル夕6、ィコライザ回
路7を夫々経て周波数変調器8に供給される。この周波
数変調器8よりマルチチャンネルレコードの被角度変調
波信号と同様の角度変調されたバンドノイズが出力され
、出力端子9から第2図に示すPLL2に供給される。
上記の方法による伝送系自体の非直線性による歪の測定
の結果は、ロックレンジの広いA−PLLでは第8図A
に示す如くになり、ロックレンジの狭いB−PLLでは
同図Bに示す如くになる。
すなわち、伝送系自体の非直線性による歪に関しては、
B−PLLよりもA−PLLの方が優れた特性を示して
いる。なお、第8図A,B中、及び後述する第9図A,
B〜第11図A,B中、縦軸は所定のlkHz歪量を与
えるときのバンドノイズのレベル、機軸はバンドノイズ
の中心周波数(第3図のfc)を示している。次に前記
bの直接波信号帯から発生する高調波歪の被角度変調波
信号への干渉の結果、発生する歪の測定につき説明する
に、このときの信号発生器1の構成の一例は第5図に示
す如くになる。
同図中、第4図と同一部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。シングル・バンドノイズは微分器10も
こより高域が増強され、入力(X)に対する出力(Y)
がY=1.球十0.5lXIとなっている非線形回路1
1を経て等価的に歪を含む直接波信号に作られ、ミクサ
−12においてキャリア発生器13よりのキャリアと混
合された後出力子14より前記PLL2に出力される。
これにより測定された直接波信号帯の高調波が被角度変
調波信号にもたらす歪はA−PLLにおいては第9図A
に示す如くN/C(雑音対搬送波比)が0.6でマルチ
チャンネルレコードの基準レベルより4MB低い歪を発
生させるが、B−PLLでは同図Bに示す如くN/Cが
約1で4MB低い歪を発生させている。
またA−PLLが大きな歪を発生させるような入力信号
に対しても、B−PLLは小さな歪しか発生しない。従
って、直接波信号帯の高調波歪の被角度変調波信号帯へ
の干渉が原因となる歪については、A−PLLよりも明
らかにB−PLLの方が優れている。また前記cの直接
波信号とキャリアとの混変調歪の振幅変動分が原因であ
る歪を測定する場合の信号発生器1の構成は第6図に示
す如きものとなる。
同図中、第5図と同一部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。第6図において、15は振幅変調器で、
平衡変調器が用いられており、高城増強されたシングル
・バンドノイズが加えられ、回路にオフセットを与える
ことによりキャリアの注入を行っている。振幅変調器1
5の出力信号は出力端子1 6から前記のPLL2に印
加される。上記の信号を入力とするPLLの歪を測定し
た結果、B−PLLは第10図Bに示す如く10kHz
の変調度300%の信号に対し、わずかに歪を発生させ
ている。
しかし、同図Aに示すA−PLLの歪特性においては、
100%以上の変調度に対して歪を発生し、200%の
変調度ではかなり多くの歪を発生している、すなわち、
第10図A,Bより明らかなよう、直接波信号とキャリ
アとの濠変調歪の振幅変動分が原因であるPLLの歪に
関しては、B−PLLの方がA−PLLよりも歪特性が
優れている。また更に、前記dの直接波信号とキャリア
との混変調歪の位相変動分が原因であるPLLの歪を測
定するとき‘こは、信号発生器1は第7図に示す如き構
成とされる。同図中、第4図及び第6図と同一部分には
同一符号を付し、その説明を省略する。シングル・バン
ドノイズは高城が増強されて周波数変調器8により周波
数変調される。周波数変調器8の出力は出力端子17よ
りPLL2にEO力oされる。上記出力端子17よりの
信号を入力とするPLLの歪を測定した結果、歪特性は
A−PLLの場合、第11図Aに示す如くになり、B−
PLLの場合には同図Bに示す如くになる。
すなわち、第11図Aに示すA−PLLの歪特性は5k
Hz以上のバンドノイズにより、5kHz以上周波数偏
移されたときは歪を叛生ずることを示しており、一方、
B−PLLでは同図Bに示す如く歪は発生していない。
従って、直接波信号とキャリアとの混変調歪の位相変動
分が原因であるPLLの歪に関しては、B−PLLの方
がA−PLLよりも歪特性が優れている。以上の事柄よ
り、PLLに入力されるキャリアが直接波信号帯からの
妨害を受けない良好な信号であるときは、PLLのロッ
クレンジは広く設定しておき、直接波信号帯により高調
波歪、又はキャリアとの凝変調歪が生じているときはP
LLのロックレンジを狭くすればよいことになる。その
ためには、PLLの入力信号に含まれる歪量を正確に検
出し、ロックレンジを最適値になるように制御すればよ
い。第12図はPLLの入力信号の状態を把握する手段
として用いられる同期検波器の一例のブロック系統図を
示す。
同図中、入力端子18より入来した被角度変調波信号は
、位相比較器19、低域フイルタ(ループフイルタ)2
0、VC021よりなるPLL22に印加され、ここで
復調されて出力端子23から出力される。このPLL2
2が入力端子18よりの被角度変調波信号にロックして
いる状態では、位相比較器19の両入力信号の位相差は
900を中心として00〜1800の範囲内にあり、ロ
ックしている状態では正常な復調動作が行われれる。こ
のPLL22のロック状態、すなわち入力被角度変調波
信号の状態は、電圧制御御発振器(以下VCOという)
21の出力信号を900位相シフタ24によって900
位相シフトして得た信号と、入力端子18よりの入力被
角度変調波信号とを同期検波(位相比較)する同期検波
器25の出力信号によって検出できる。ここでは、入力
被角度変調波信号のレベルが大きく、PLL22が入力
被角度変調波信号にロックしている時は、4・さな出力
電圧が出力端子26から取り出されるように同期検波器
25が構成されている場合について説明する。比較的広
いロックレンジを有しているA−PLLに、第4図〜第
7図に示した信号発生器による信号をEO力ロしたとき
のA−PLLに接続三;れた同期検波器の出力電圧を第
13図Aに示す。
すなわち、第12図のPLL22をA−PLLとし、入
力端子18と第4図の出力端子9とを接続したときの出
力端子26の出力電圧は、第13図Aにaで示す如くに
なる。このときのバンドノイズの中心周波数は2kHz
にしている。同様に、第5図、第6図及び第7図の各出
力信号を入力端子18‘こ加えたとき、同期検波器25
から得られる出力電圧は、第13図Aにb,c及びdで
夫々示す如くになる。b〜dに示す特性を得た時のバン
ドノイズの中心周波数は10k世にしている。一方、比
較的狭いロックレンジを有しているB−PLLに、第4
図〜第7図に示した信号発生器よりの信号を印加した際
に得られた同期検波器の出力電圧は、第13図Bにa〜
dで夫々示す。
バンドノイズの中心周波数は、第13図旧中aの特性で
は2kHz、b〜dの特性では10kHzとされている
。第13図A,Bも共に歪量、N/○、変調度、周波数
偏移の増加に伴って同期検波器の出力電圧も増加してお
り、B−PLLの場合は第13図Bに示す如くすべて同
じような出力特性を示しているが、A−PLLの場合は
B−PLLにくらべて第1 3図Aに示す如く、aとb
〜dとは異なった特性を示しており、キャリアに含まれ
る歪成分の把握が可能である。
以上の事柄より、次のことが判明した。
すなわち、被角度変調波信号の復調信号中に発生するこ
とのある歪は、比較的広いロックレンジを有するPLL
に接続した同期検波器の出力電圧により、楽音と容易に
判別することができるが、歪に対する同期検波器の出力
電圧はそれが接続されるPLLのロックレンジにより変
化する。ゆえに、PLLのロックレンジをコントロール
することにより被角度変調波信号の復調信号中の歪を軽
減する復調方式では、所定のロックレンジを有し、同期
検波器を備えた歪検出用のPLLが必要となる。PLL
を用いた復調方式では、前記の4種のものとは異なる原
因で復調信号中に歪が発生することがある。
これは中低城周波数に多くエネルギーが分布している変
調信号の見かけ上の過大周波数偏移によるものである。
すなわち、中低域周波数に多くのエネルギーが分布して
いる変調信号で、キャリアを角度変調して得られた被角
度変調波信号が、この変調信号の周波数偏移よりも狭い
ロックレンジを有するPLLに印加されると、この復調
出力には見かけ上の過大波数偏移による歪が発生する。
一方、この狭いロックレンジを有するPLLに、直接波
信号帯城から被角度変調波信号帯域への妨害波が印加さ
れた場合には、このPLLのロックレンジが狭いため、
高城周波数追求性が遅いことより、VCOの出力が妨害
波にロックする以前に妨害波は消え、復調信号中に歪が
発生することは殆どない。マルチチャンネルレコードの
録音特性は、低域ほど変調信号の偏移周波数が小さくな
ることより、復調に使用するPLLのロックレンジが狭
くコントロールされた際に発生することのある上記の見
かけ上の過大周波数偏移による歪は、非常に小なる確率
でしか発生しない。
しかしながら、万一この現象が起すた場合には、すみや
かにこれを検出し、除去しなければならない。第14図
Aは比較的狭いロックレンジを有するPLLに、中低城
周波数に多くのエネルギーが分布しているロックレンジ
よりも大なる周波数偏移を有する変調信号で角度変調さ
れている被角度変調波信号が印加されされた場合の実際
の同期検波器の出力波形の一例を示す。
また第14図Bは、、同じロックレンジのPLLに、前
記の妨害波等が印加された場合の実際の同期検波器の出
力波形の−例を示す。すなわち、第14図Aにおけるp
で示す部分の波形は検出されなければならず。同図Bに
おけるq,q′で示す部分の波形は検出されてはならな
い。このためには、第14図A,Bに夫々示す同期検波
器の出力波形の形態から考えて、その低域周波数成分を
利用して判別すれば良いことは、容易に考えられる。な
お、第14図A,Bに夫々示した同期検波器の出力波形
は一例であり、その形状は当然のことながら被角度変調
波信号の状態及びPLLのロックレンジにより種々の形
態をとる。
しかしながら、被角度変調信号が正常な場合における同
期検波器の出力波形と、同図Aに示すp及び同図Bに示
すq,q′の著しいパルス幅の差、及びpとq,q′の
著しいパルス密度の差を示す形態は常に成り立t〕。次
に、以上の事柄を前提とした本発明装置の動作につき説
明する。
第15図は本発明装置の一実施例のブロック系統図を示
す。
同図中、27は入力端子で、これより入来したマルチチ
ャンネルレコードより再生した被角度変調波信号は、比
較的広い所定のロックレンジを有するPLL28,PL
L28内のVCO出力を90o位相シフトする900位
相シフタ29の出力が供給される同期検波器30、同期
検波器30の出力が供給されてロックレンジを可変せし
められるよう構成されているPLL31,PLL31内
のVCOの出力を90o位相シフトする900位相シフ
タ3の出力が供給される同期検波器33に夫々供給され
る。同期検波器33の出力信号は低域フィル夕34によ
り第14図Aにpで示す如き低減周波数成分のみが分離
絹波された後、ミューティングあるいは城る周波数領域
の信号成分だけを減衰若しくは遮断するような信号処理
器35に供孫給され、これを動作させる。いま、入力端
子27に正常な復調信号を与える被角度変調波信号や入
来した場合、PLL28は上4言己のように所定のロッ
クレンジを有してし、おり、第13図Aより明らかのよ
うに、同期検波器30には所定レベル以上の出力信号は
発生せず、PLL31のロックレンジは制御されず、広
いままの正親の状態を保つ。
従って、変調信号の見かけ上の過大周波数偏移による歪
は発生せず。同期検波器33より所定レベル以上の出力
信号は発生しないから、低域フィル夕34からも出力信
号は発生せず、よって信号処理器35は動作せず、出力
端子36よりPLL31で復調され、信号処理器35を
そのまま通過した正常な復調信号が取り出される。一方
、入力端子27に前記の4種の要因が原因0である歪が
含まれる復調信号を与える被角度変調波信号が入来した
場合、第13図Aより明らかなように、比較的広い所定
のロックレンジを有するPLL28に接続された同期検
波器3川こより歪に応じた出力信号が発生する。
この出力信号によりPLL31のロックレンジが制御さ
れて、その出力復調信号中に歪が発生しない程度に狭く
なる。この場合、変調信号の周波数偏移がPLL31の
ロックレンジよりも狭いときには、見かけ上の過大周波
数偏移による歪は復調信号中に発生せず、従って信号処
理器35も動作せず、出力端子36より歪の低減された
復調信号が取り出される。また、同じくロックレンジが
狭く制御されている状態にあるPLL31に、直接波信
号帯から被角度変調波信号帯城への妨害波等が印加され
た場合は、PLL31のロックレンジが制御されて狭く
なっていることより、第14図Bで示されるような出力
信号が同期検波器33より発生する。この出力信号は低
域フィル夕34が低域周波数成分のみを通過することよ
り、低域フィル夕34の出力端には現われない。従って
、信号処理器35は動作せず、上記妨害波等による歪が
低減された復調信号が出力様子36より取り出される。
更に、確率的には極めて少ない場合であるが、同じくロ
ックレンジが制御されて狭い状態にあるPLL31に、
中低城周波数に多くのエネルギーを有する変調信号の周
波数偏移がPLL31のロックンジよりも広く見かけ上
の過大周波数偏移による歪を復調信号中に発生せしめる
ような被角度変調波信号が印加された場合、第14図A
に示されるような出力信号が同期検波器33より発生す
る。
この出力信号は低域フィル夕34によりその低域周波数
成分が通過せしめられて、その信号により信号処理器3
5を動作させる。こねにより、PLL31の出力復調信
号中に含まれる歪を除去する。従って、出力端子36よ
りは歪の低減された復調信号が取り出される。このよう
にして、復調信号が正常な場合、復調信号中に前述の4
種の要因が原因である歪が発生した場合、復調信号中に
見かけ上の過大周波数偏移による歪が発生した場合を夫
々明確に識別して、楽音に悪影響を与えることなく歪の
含まれていない復調信号を得ることができる。
上述の如く、本発明になるマルチチャンネルレコード復
調装置は、マルチチャンネルレコードより再生した被角
度変調波信号の復調用の第1のフェーズ・ロツクド・ル
ープ(PLL)の入力信号と同一の再生被角度変調波信
号を入力せしめられる、10k比程度の固定のロックレ
ンジを有する第2のフェーズ・ロックド・ループと、上
記入力被角度変調波信号と該第2のフェーズ・ロックド
・ループ内の電圧制御発振器の出力信号との位相差に応
じた出力を発生させる同期検波器とを設け、該同期検波
器の出力信を用いて上記入力被角変調波信号の復調信号
中に発生する歪を検出し、該同期検波器の出力により上
記第1のフェーズ・ロックド・ループのロックレンジを
制御するようにしたため、入力被角度変調波信号の復調
信号中に発生することのあるレコードの摩耗、キャリア
・ドロップ等による歪を楽音と容易にしかも完全に識別
検出でき、従って、第1のPLLより歪の低減された復
調信号を得ることができ、また第2のPLLのロックレ
ンジを比較的広く選定したため、入力被角度変調波信号
の状態把握をより完全になすことができ、また上記入力
被角度変調波信号と上記第1のPLL内のVCO出力信
号との位相差に応じた出力を発生させる第2の同期検波
器を設け、この第2の同期検波器の出力信号から、上記
入力被角度変調波信号の周波数偏移が第1のPLLの制
御されたロックレンジよりも広い場合と狭い場合とで著
しく異なる信号形態をなす低域周波数成分を分離炉波す
るフィル夕回路と、該フィルタ回路の出力信号を用いて
、上記入力被角度変調波信号の周波数偏移が、該第1の
フェーズ・ロックド・ループの制御されたロックレンジ
よりも広い場合に発生する見かけ上の過大周波数偏移に
よる歪が、該第1のフェーズ・ロックド・ループより取
り出された復調信号中に含まれないように、該復調信号
のレベル制御をして低減された復調信号を得る信号処理
器とより構成したため、入力被角度変調波信号の周波数
偏移が、第1のPLLの制御されたロックレンジよりも
広い場合に発生する見かけ上の過大周波数偏移による歪
が復調信号中に含まれている場合であっても、従来は発
生確率が極めて少ないため対策されていなかったこの歪
に対しても、楽音と容易にしかも正確に識別してこの歪
の含されていない復調信号を得ることができ、以上より
、歪の種類や状態に応じて楽音に悪影響を与えることな
く歪の含まれていない高品位の復調信号を得ることがで
きる等の特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はマルチチャンネルレコード‘こ記録されている
信号及びそれによる歪の周波数スベクトラムを示す図、
第2図はマルチチャンネルレコードの歪発生量を測定す
る方法の一例のブロック系統図、第3図は第2図で用い
られるシングル・バンドノイズの一例の周波数スベクト
ラムを示す図、第4図乃至第7図は夫々第2図の要部の
各例のブロック系統図、第8図A,B乃至第11図A,
Bは夫々第4図乃至第7図において得られた信号により
発生せしめられたPLLの歪の特性を示す図、第12図
は同期検波器を説明するための一例のブロック系統図、
第13図A,Bは夫々各歪と同期検波器の出力電圧との
関係を示す図、第14図A,Bは夫々比較的狭いロック
レンジを有するPLLに接続された同期検波器の歪が復
調信号中に発生した時の出力波形の各例を示す図、第1
5図は本発明装置の一実施例のブロック系統図である。 1・・・信号発生器、2,22・・・フェーズ・ロツク
ド・ループ(PLL)、18,27・・・被角度変調波
信号入力端子、23,36・・・復調信号出力端子、2
5,30,33・・・同期検波器、28・・・所定のロ
ックレンジを有するフェーズ・ロツクド・ループ、31
・・・被角度変調波信号復調用フェーズ・ロツクド・ル
ープ。第1図 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図 第8図 第9図 第10図 第11図 第12図 第13図 第14図 第15図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 直接波信号と被角度変調波信号とが多重されて録音
    されているマルチチヤンネルレコードより再生した被角
    度変調波信号の復調用の第1のフエーズ・ロツクド・ル
    ープの入力信号と同一の再生被角度変調波信号を入力せ
    しめられる、10kHz程度の固定のロツクレンジを有
    する第2のフエーズ・ロツクド・ループと、上記入力被
    角度変調波信号と該第2のフエーズ・ロツクド・ループ
    内の電圧制御発振器の出力信号との位相差に応じた出力
    を発生させる同期検波器とを設け、該同期検波器の出力
    信号を用いて上記入力被角度変調波信号の複調信号中に
    発生する歪を検出し、該同期検波器の出力信号により上
    記第1のフエーズ・ロツクド・ループのロツクレンジを
    制御して該第1のフエーズ・ロツクド・ループより歪を
    低減された複調信号を得るよう構成したことを特徴とす
    るマルチチヤンネルレコード複調装置。 2 直接波信号と被角度変調波信号とが多重されて録音
    されているマルチチヤンネルレコードより再生した被角
    度変調波信号の復調用の第1のフエーズ・ロツクド・ル
    ープの入力信号と同一の再生被角度変調波信号を入力せ
    しめられる、10kHz程度の固定のロツクレンジを有
    する第2のフエーズ・ロツクド・ループと、上記入力被
    角度変調波信号と該第2のフエーズ・ロツクド・ループ
    内の電圧制御発振器の出力信号との位相差に応じた出力
    を発生して上記第1のフエーズ・ロツクド・ループのロ
    ツクレンジを上記入力被角度変調波信号の複調信号中の
    歪が低減されるように狭く制御する第1の同期検波器と
    、上記入力被角度変調波信号と上記第1のフエーズ・ロ
    ツクド・ループ内の電圧制御発振器の出力信号との位相
    差に応じた出力を発生させる第2の同期検波器と、該第
    2の同期検波器の出力信号から、上記入力被角度変調波
    信号の周波数偏移が該第1のフエーズ・ロツクド・ルー
    プの制御されたロツクレンジよりも広い場合と狭い場合
    とで著しく異なる信号形態をなす低減周波数成分を分離
    濾波するフイルタ回路と、該フイルタ回路の出力信号を
    用いて、上記入力被角度変調波信号の周波数偏移が、該
    第1のフエーズ・ロツクド・ループの制御されたロツク
    レンジよりも広い場合に発生する見かけ上の過大周波数
    偏移による歪が、該第1のフエーズ・ロツクド・ループ
    より取り出された複調信号中に含されないように、該複
    調信号のレベル制御をして歪が低減された復調信号を得
    る信号処理器とより構成したことを特徴とするマルチチ
    ヤンネルレコード復調装置。
JP52149068A 1977-12-12 1977-12-12 マルチチャンネルレコ−ド復調装置 Expired JPS6031320B2 (ja)

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