JPS6029922Y2 - 果汁、野菜汁の搾り器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は容器に入れた果実又は野菜等を梃子で汁を搾
り取るときに梃子の支点を作用点に順次に移動接近させ
乍ら強力に之を搾り取るここが出来るようにした一般家
庭用の搾り器に係るものである。

従来の搾汁器は果実や野菜等を粉砕して之を空中に飛散
させ乍ら之を遠心分離して搾汁するようにした構成であ
ったので汁が変質して味に新鮮さを失い又ビタミンに損
傷の懸念等があった、而して機構が大きく而して複雑な
ために小量の搾汁には不経済で不向きであり使用後の掃
除も面倒であった。

又従来から容器に入れた果実や野菜等を梃子式に圧搾す
る搾汁器等あったが従来のこの種のものは容器の前方縁
に梃子杆の先端を枢着し、容器内の圧搾盤の柱に梃子杆
の中間を枢着して梃子式に圧搾盤を押圧する如き構成で
あって梃子の支点と作用点とが共に枢着されてその間隔
が一定であって而して、梃子の柄も搾汁器の取扱いの便
宜上より長さに限界があったので之が梃子による搾汁器
としは梃子力が弱く充分な効果がなかった。

本考案はこのような欠点を除くために工夫されたもので
あって梃子の操作に際して梃子の支点を作用点に隣接す
るまで順次に移動出来る如くして設けて梃子の倍率を変
え乍ら簡単に強力に而も汁を新鮮に搾り取ることが出来
るようにした一般家庭用の搾汁器を提供することを目的
としたものである。

以下図に付いて述べれば、第１．２．３図はその第１実
施例であって、長方形の容器１に果実又は野菜等を入れ
て圧搾する長方形の圧搾盤２を遊嵌して入れてその中央
部に柱３を立設し、容器１の両縁の肉厚部に鉤部４を形
設し、後述の如く梃子の気侭となる支点部材５の両側下
端にも鉤部６を形設して鉤部４に鉤部６が係合して気侭
部材５を容器１に遊嵌し又は第３図に示す如く枠状の気
侭部材７全体が容器１全体に遊嵌して設けたる如く等し
て気侭部材５，７が容器１に遊嵌して柱３に隣接するま
で横に移動出来る如くして設け、支点部材５又は７に孔
８を穿設し、梃子杆９の先方を成孔８に通して梃子杆９
上面の凹凸部の凹部１０が支点部材５又は７に嵌合して
梃子杆９が支点部材５，７から上方に離脱しないように
係合１１し、梃子杆９の下方突起部１２に柱３の上端が
枢着して係合１３し、梃子杆９と容器１の柄１４とを同
時に握って圧搾盤２を梃子式に下圧する如き機構に設け
、容器１の柄１４の尾端に足１５を設けて梃子杆９に体
重をかけて梃子杆９を押圧し乍ら柄１４を握ることが出
来る如くして設け、容器１にミザラ１６を遊嵌して入れ
てミザラ１６に足１７を設けてミザラ１６の下に汁の溜
り室１８を設け、溜り室１８から容器１の角部に通路１
９を設けて上部に注出口２０を設けて構成したものであ
る、本例に於ては梃子杆９の先方を下げるだけで梃子杆
９と支点部材５゜７との保合が外れるので単独に支点部
材５，７の移動が出来るので支点部材５，７の移動操作
が楽である利点がある。

尚第２図中２８はミザラ１６の孔である。

第４．５．６図は上記の第２実施例であって、第１．２
．３図例と同様にして柱３を設けた圧搾盤２を容器１に
遊嵌して入れ容器１の鉤部４に支点部材５の鉤部６を遊
嵌し、又は支点部材７を容器１全体に遊嵌して設け、支
点部材５又は７の上部中央の突起部２１に梃子杆２２先
端上部の突起部２３を枢着して梃子杆２２が支点部材５
又は７から上方に離脱出来ないように係合２４し、梃子
２２の先方下面に凹凸部を形成してその凹部２５に柱３
の上端が嵌合して係合２６し、柄１４に足１５を設け、
梃子杆２２を下押しし乍ら柄１４を握って圧搾盤２を梃
子式に下圧する如き機構に設は第６図に示す如く柱３の
上端に案内板２７を相対して設けて柱３の上部に梃子杆
２２を案内する如くして設け、足１７を設けたミザラ１
６を容器１に入れて溜り室１８を設け、容器１の角部に
通路１９と注出口２０を設けて構成したものである。

本例に於ては支点部材５，７が柱３に接近移動するに従
って梃子杆２２の力点が後方に移動するのでそれだけ梃
子の作用力が強くなる利点がある。

後方に移動するのでそれだけ梃子の作用力が強くなる利
点がある。

上記第１，２実施例に示す如く本考案は支点部材５，７
と梃子杆９，２２との係合１１，２４を梃子の支点とし
梃子杆９，２２と柱３との係合１３．２６を作用点とし
て、梃子の気侭を作用点に移動接近させて順次に梃子力
を強化し乍ら果実、野菜等を搾汁出来る如くして設けた
ものである。

本考案によると容器１内の果実、野菜等が梃子で圧縮さ
れて嵩が低くなるに従い順次に支点部材５．７を柱３に
隣接するまで移動接近出来て而も容器１の柄１４に足１
５があるので梃子に体重をかけて操作するときは梃子の
作用が強大となって而して搾り出された汁が容器１の溜
り室１８に落下して梃子の操作を止めても汁が再び搾り
かすに戻ることがないので果実、野菜等の汁の殆んど搾
り取られるものである。

又搾汁に際して果実、野菜等が粉砕されたり練りつぶさ
れたりすることがなくその儂押圧搾汁されるので搾り汁
に変質やビタミンの損傷の懸念等がなく、味が新鮮で栄
養価が高く又機構が簡単で汁の附着面が小さいので小量
の搾汁にも無駄がなく又使用後の掃除も簡単なものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は容器の側の一部を除いて内部を現わした本考案
の第１実施例の部分側面図、第２図は第１図の正面図、
第３図は第１図に枠状の支点部材を実施した場合の正面
図、第４図は第２実施例の部分側面図、第５図は第４図
に於ける支点部材の正面図、第６図は第４図に於ける柱
の部分正面図である。 １・・・・・・容器、２・・・・・・圧搾盤、３・・・
・・・柱、４・・・・・・容器の鉤、５・・・・・・支
点部材、６・・・・・・支点部材の鉤、７・・・・・・
枠状の支点部材、訃・・・・・孔、９・・・・・・梃子
杆、１０・・・・・・梃子杆上面の凹部、１１・・・・
・・梃子杆上面の凹部と支点部材との嵌合係合、１２・
・・・・・梃子杆下方突起部、１３・・・・・・梃子杆
の下方突起部と柱との枢着係合、１４・・・・・・容器
の柄、１５・・・・・・柄の足、１６・・・・・・ミザ
ラ、１７・・・・・・ミザラの足、１８・・・・・・溜
り室、１９・・・・・・通路１．２０・・・・・・注出
口、２１・・・・・・支点部材上部中央の突起部、２２
・・・・・・梃子杆、２３・・・・・・梃子杆先端上部
の突起部、２４・・・・・・支点部材中央の突起部と梃
子杆先端上部の突起部との枢着係合、２５・・・・・・
梃子杆先方下面の凹部、２６・・・・・・梃子杆先方下
面の凹部と柱との嵌合係合、２７・・・・・・案内板、
２８・・・・・・ミザラの孔である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器１に圧搾盤２を遊嵌して入れ、圧搾盤２の中央部に
   柱３を形威し、容器１の鉤部４に気侭部材５の鉤部６を
   遊嵌し又は容器１全体に枠状の支点部材７を遊嵌したる
   如く等して支点部材５，７が容器１に遊嵌した信性３に
   横に移動出来る如くして構威し、梃子杆９の先方が支点
   部材５，７の孔８に通り梃子杆９の四部１０が支点部材
   ５，７に係合１１して梃子杆９が支点部材５，７から上
   方に離脱出来ないように設は而して梠子杆９が柱３に枢
   着し保合１３して圧搾盤２を梠子式に押圧出来る如くし
   て設は而して梃子杆９が柱３に枢着し保合１３して圧搾
   盤２を梃子式に押圧出来る如くして設は又は支点部材５
   ，７に梃子杆２２が枢着し係合２４して梃子杆２２が支
   点部材５，７から上方に離脱出来ないようにして設は而
   して梃子杆２２の凹部２５が柱３に係合２６して圧搾盤
   ２を梃子式に押圧する如く設けたる等して、支点部材５
   ，７と梃子杆９，２２との係合１１，２４を梃子の支点
   とし梃子杆９，２２と柱３との係合１３．２６を作用点
   として梃子の支点を作用点に移動し乍ら梃子の操作が出
   来る如く構設したことを特徴とする果汁、野菜汁の絞り
   器。