JPS6027964Y2 - 膨張コンクリ−トの膨張量測定用試験体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は膨張混和材を混入した普通セメント或いは膨張
セメントの使用により成形後コンクリートを膨張させ、
その膨張力を鋼材等で拘束してコンクリート層にプレス
トレスを導入し、コンクリート構造物の力学的特性を改
善する技術の開発に鑑み、膨張コンクリートの膨張性態
およびプレストレス導入用鋼材等の伸長性態を測定する
に有利な試験体を提供することを目的とするもので、所
定の径並びに一対の剛性板２，２を所定の間隔１を存し
て互に受圧面３，３を軸線として直角に対向させて鍔状
に固着し、両剛性板２，２の外面に夫々鋼棒１と一対に
ゲージプラグ４，４を形成して威る。

尚鋼棒１に対する剛性受圧板２の固着は第２図で示すよ
うに慴接により絶対固定することが望ましいが、これを
銅棒１に螺挿してナツト等により固定してもよい。

然し螺挿手段によるものは剛性板２，２の間隔１を所定
寸法に合わせることが煩雑となり又螺挿部の弛み等が測
定値に影響を及ぼすことを考慮して採用すべきである。

更に図示例では受圧剛性板２の形状を方形としたが、そ
の形状は任意に変更し得る。

木蓋は、これを適当な型枠内に収容して両剛性板２，２
間に試料となる膨張性コンクリートａを充填固化した後
、型枠内から取出して両端のゲージプラグ４，４を利用
して所定の時間経過後に剛性板２，２の受圧面３，３に
作用する試料コンクリートａの膨張に伴なう鋼棒１の長
さの伸長量を測定することによりコンクリート材の膨張
量を一軸方向において検測するもので、従来この膨張量
の測定はストレインゲージ等により電気的に行なってい
たが湿度、温度等の環境条件によって誤差を生じ易く、
また試験毎にストレインゲージを取換える必要があり、
試験操作が煩雑となり且つ経済的にも不利であったが、
本考案によるときは経時後に鋼棒１の伸長量をゲージプ
ラグ４，４により機械的に検測すればよいから操作は安
易で、しかも信頼性があり、膨張コンクリートの試料は
型枠内において鋼棒１で連結された一対の剛性板２．２
間に成形するため剛性板２，２の間隔１を所定値に設定
することにより試料コンクリート材ａの長さは常に一定
長さの正確なものに規制し得てコンクリート試料ａの定
格化を容易とすると共に型枠内から取出した後も試料コ
ンクリートａは両剛性板２，２間に保持されているため
試料自体がその膨張によるも崩壊することなくその膨張
圧は確実に剛性板２の受圧面３に作用して銅棒１の伸長
を促し、従ってコンクリート試料ａに膨張エネルギーを
保有させ、一軸方向を拘束した状態において、コンクリ
ート試料ａの膨張性態を測定し得られ、又鋼棒１の伸長
測定によりコンクリート建造物においてコンクリート層
中に埋入する鉄骨、鉄筋等の強度性態も測定し得られ、
試験体自体の構造も極めて簡潔で製作も容易廉価に得ら
れる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施の一例を示すもので、第１図は斜視図
、第２図は一部を截除した側面図である。 １・・・鋼棒、２・・・剛性板、３・・・受圧面、４・
・・ゲージプラグ、１・・・剛性板の間隔、ａ・・・コ
ンクリート試料。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定の径並びに長さの鋼棒１に、所定面積の受圧面３を
   有する一対の剛性板２，２を所定の間隔１を存して互に
   受圧面３，３を軸線と直角に対向させて鍔状に固着し、
   両剛性板２，２の外面に夫々銅棒１と一体にゲージプラ
   グ４，４を形成した膨張コンクリートの膨張量測定用試
   験体。