JPS6025394Y2 - 通気性包装袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本案は包装袋の全体にあるいは局部的に適度の通気性を
具備せしめた包装袋に関する。

□（従来技術） □ ゛従来り、セメント、肥料類、合成樹脂レジン、穀物類
などは加圧空気によって包装袋に充填う している。

こめ場合に使用される包装袋としては古くはクラット紙
を多層にした包装袋が使用されているが、昨今の材料革
命により、現在では合成樹脂フィルムとクラフト紙とを
適宜、組み合わせだ加工紙（以下、単に加工紙という）
によって製作された包装袋が一般的となっている。

（考案が解決しようという手段） しかしながら、上記加工紙により製袋された包装袋は衝
撃強度、引裂き強度、耐破裂度などの機械的強峠及び防
湿性の点では優れているものの、特に、通気性という点
では全く劣っていた。

（問題点を解決するための手段） 本案は上述の点に鑑み、考案されたものであって、衝撃
強度、引裂き強度、耐破裂度などの機械的強度及び防湿
性が優れ、同時に通気性の点にらいても優れている包装
袋を提供しようというものである。

以下、本案の構成について説明する。

すなわち、本案の構成要旨とするところは、紙材と合成
樹脂製扁平状織地を合成樹脂フィルムのラミネート層を
介して一体化せしめた素材め全体或Ｌ）は部分的に短小
裂は目もしくは小孔よりなる多数の通気用微孔を設ひた
外袋は、通気性良好な紙整素材とする内袋を組み合わせ
たことを特徴とする通気性包装袋にある。

つぎに、本案の一実施例を添付図面について説明する。

゛第１図は通気用微孔を局部的に設
けた本案袋の正面図ご第２図は本案袋の一構成材である
外袋素材の拡大断面曲である。

′図面において、符号１は装本体であり、こ
れは外袋２とこれに対する内張りとしての内袋を組み合
わせた二重袋によりなる。

ここで、外袋の構成素材としては、たとえば、第２図に
図示のようにクラフト紙４とポリエチレン製扁平状織地
６をポリエチレンラミネート層５を介して一体化せしめ
たものが使用され、袋全体にあるいは局部的に短小裂は
目もしくは小孔よりなる通気用微孔３が穿孔されている
。

一方、内袋にはクラフト紙４など通気性の良好な紙材を
使用する。

また、７は充填物資を加圧空気と共に圧入し、充填収納
するために設けられた適宜形状の開口部である。

また、上記において、通気用微孔は適度の通気性を発揮
し、かつ防湿性を具備する程度のものであって、具体的
には小孔の場合には通常、ピンホール程度のものから１
ｍφ程度のもの（１間φ以上になると孔より空気中の湿
気により充填物であるセメントなどが固化するおそれが
ある）、また、短小裂は目の場合には通常、長さ２ｒｒ
ｒｔｎ程度以下（２ｗＩｔ以上になると強度上問題があ
り、落袋時に破袋しやすくなる欠点がある）のものが通
気性、防湿性、破袋性などの点からもつとも好ましい。

（作 用） 上述のように構成される本案包装袋へのセメントなどの
粉粒状物資の袋詰めは装本体１の開口部７から粉粒状物
資の充填用ノズル（図示せず）を使って加圧空気と共に
粉粒状物資を袋内に圧入充填してのち、同開口部７を封
鎖するものである。

（実験例） つぎに、本案に実施例と従来の袋について脱気性、防湿
性、保存性などについての性能試験を示す。

、まず、本案袋は内袋として’１３１／／ｒｄのクルパ
ック紙（クラフト紙にしわをつけた再伸張紙）を、外袋
としてポリプロピレン製クロスに３０μ、厚ノホリプロ
ピレンラミネートを設けた素材にＩＴｒｒＩＩＬφの小
孔を多数、設けたものを用い、ノズル吹き込み口を有す
る二重袋を作成した。

一方、比較例として内袋として本案と同様のものを使用
し、外袋としてポリプロ、ピレン製クロスに３０μ厚の
ポリフロピレンラミネートを設けた素材（但し、小孔を
設けていない）を用いて二重袋を作成した。

なお、両者の袋形状は７７５Ｘ ４１９Ｘ ７６ｍｍと
した。

上記のような袋にセメント５０ｋｇをノズル吹き込み方
式により袋内に充填した。

その結果はつぎの表のとおりであった。

上記表の結果から明らかなように、本案によれば、袋内
へのセメントの充填時間も従来のものに比べて短時間と
なり、しかも充填時に、ノズルの吹込口からセメントが
吹き出すなどの不都合も全くなく、湿気などのバリアー
性も良好であり、脱気性も良好であるので残存空気に起
因する風船状とはならず、通常の積み重ねが可能である
。

（１）セメント等の粉粒状物資を加圧空気と共に袋内に
充填収納するときと一時的に膨張するが、開口部の封鎖
後に袋内に残留する空気は袋内に内張すされた内袋の素
材である通気性を具備するクラフト紙を透過し、外袋に
設けた多数の通気性徴孔より漸次、袋外へ放出されてい
・櫂ので装本体に残留する空気、すなわち、空気圧に起
因する袋体の破裂及び欠損が全くなく、また、通気用微
孔は防湿性を損なわ鶴・１い程居の大、きざのものであ
るので袋内の充填物は湿気により変質することがない。

（２） また、この場合のポリエチレンなどの合成樹
脂がラミネートされた紙材よりなる外袋の内側には通気
性を有するクラフト紙よりなる内袋が、内袋が内張すさ
れているので前述のように袋内の残留空気だけがクラフ
ト紙を介して通気性徴孔より徐々に袋外へ放出され、セ
メント等の微粒子は袋内に内袋として内張り・、された
クラフト紙により遮断されて袋外への飛散は全くない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案包装袋の一実施例を示し、通気用微孔を局
部的に設けたものの正面図、第２図は本案包装袋の構成
材である外袋素材の拡大断面図である。 １・・・・・・装本体、２・・・・・・外袋、３・・・
・・・通気用微Ｌ ４−−−−−−クラフト紙、５６ａ
＠＠＠ｍポリエチレンラミネート層、６・・・・・・ポ
リエチレン製扁平状織地、７・・・・・・開口部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 紙材と合成樹脂製扁平状織地を合成樹脂フィルムのラミ
   ネート層を介して一体化せしめた素材の全体或いは部分
   的に短小裂は目もしくは小孔よりなる多数の通気用微孔
   を設けた外袋に、通気性゛良好な紙を素材とする内袋を
   組み合わせたこ゛とを特徴とする通気性包装袋。 ゛