JPS60185185A - 放射線検出方法と装置 - Google Patents

放射線検出方法と装置

Info

Publication number
JPS60185185A
JPS60185185A JP59040920A JP4092084A JPS60185185A JP S60185185 A JPS60185185 A JP S60185185A JP 59040920 A JP59040920 A JP 59040920A JP 4092084 A JP4092084 A JP 4092084A JP S60185185 A JPS60185185 A JP S60185185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive polymer
polythiophene
radiation
light
irradiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP59040920A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0542634B2 (ja
Inventor
Jiro Okube
奥部 滋朗
Tomoyoshi Moriya
守屋 友義
Katsumi Yoshino
勝美 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP59040920A priority Critical patent/JPS60185185A/ja
Priority to CA000475425A priority patent/CA1244670A/en
Priority to US06/759,501 priority patent/US4910149A/en
Publication of JPS60185185A publication Critical patent/JPS60185185A/ja
Publication of JPH0542634B2 publication Critical patent/JPH0542634B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/02Dosimeters
    • G01T1/06Glass dosimeters using colour change; including plastic dosimeters
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/02Dosimeters
    • G01T1/04Chemical dosimeters
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/26Measuring radiation intensity with resistance detectors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 技 術 分 野 この発明は、放射線照射量を測定したり、放射線の存在
を監視したりするための放射線検出方法及び装置に関す
る。
(イ)導電性高分子 本発明に於て、導電性高分子とは、 (1) ポリチオフェン (2) ポリピロール (3) ポリアセチレン (4) ポリパラフェニレン (5) ポリバラフェニレンサルファイド(6) ポリ
アニリン (7) ポリフェニルアセチレン (8) ポリフェニレンビニレン を言う。これらは、通常の状態では、全て絶縁体である
高分子化合物は多くの場合絶縁体である。
導電性のある高分子化合物も、既にいくつが知られてい
る。これら導電性高分子化合物は、そのままでは絶縁体
であって、特別な気体をドープした時に導電体になるの
である。
ドーピングガスとしてI、 、Br2、AsF、 、 
SO3、BF4などが知られている。
ドーピングは、単にこれらガスの中に高分子化合物の薄
膜を置くだけの場合もあるが、電極を設けて、電界を加
える事もある。
このように、ドーピングガスと、高分子化合物を組合わ
せて、導電性を得るものは、いくつが知られている。
しかし、放射線とドーピングガスとを組合わせ、高分子
化合物を導電性にしようとする技術思想は、本発明者の
発想の以前には、かつてなかった。
絶縁体と思われていたポリチオフェン等の高分子材料は
、SF6、フレオン、CBr 4 ガス等の存在化で、
電子線照射を受けて、抵抗が下る。これは、本発明者に
よって、はじめて見出されたものである。ここでフレオ
ンというのは、7レオン11、フレオン12、フレオン
22、フレオン502 、フレオン113、フレオン1
14の事を言う。
このような、ガスドーピング・放射線の複合による電気
的、光学的変化は、全く新しい現象であると、本発明者
は考える。
六フッ化イオウSF、をはじめとするこれらの化合物は
、既知の物質であるが、高分子化合物のドーピングガス
としては、これまで知られてぃながった。SF、等がド
ーピングガスとして有効である、という事も、本発明者
の発見に係る。
本発明でドーピングガスというのは、SF6、フレオン
、CBr4の内のひとつを言う。
ひとつの例として、ポリチオフェンとSF6の組合せに
ついて述べる。
まず、導電性高分子の内、ポリチオフェンヲ例に取り、
その電気的、光学的性質を説明する。
第13図はチオフェン(thiophene )の分子
構造を示す。これを重合したものが、ポリチオフェンで
ある。
ポリチオフェンをポリチェニレンと呼ぶ人もいる。
吸収係数測定用の膜は数千オングストロームの極めて薄
いものである。電気抵抗の測定用には、もつと厚い膜を
作った。
第8図はSF6存在下で、ポリチオフェンに電子線を照
射した時の、導電率の変化を示すグラフである。
横軸は電子線照射量(Mrad )であり、縦軸は、ポ
リチオフェンの導電率(S/3)を示している。
これは本発明者が測定したものである。SF6の圧力は
1気圧で、温度は289°にである。Sはシーメンスで
、オームの逆数である。
ここで、radは照射量の単位で、1gの対象物に10
0 ergのエネルギーが吸収された時、これをl r
adという単位で表わす。
本発明で使う、Mradはこれの106倍である。つま
り、対象物の1gあたりに10ジユールのエネルギーが
吸収された時、これをl Mradという。
第8図に示すように、電子線を照射しない時、導電率は
10S/α以下である。1.8Mevに加速した電子線
をポリチオフェンのサンプルに照射したところ、照射量
とともに、導電率が上昇した。
照射量が24 Mradで、10 S/3S112 M
radで〜10 S/aになる。つまり、導電率にして
約百万倍大きくなったわけである。
次に、本発明者は、ポリチオフェンの導電率の温度依存
性を測定した。第9図は導電率の温度依存性を示すグラ
フである。横軸は絶対温度Tの逆数に1000を乗じた
100°/Tである。縦軸はポリチオフェンの導電率で
ある。
温度が上昇するとともに導電率は増大する。この点で、
半導体の性質と似たところがある。そこで、exp (
−Ea/kT )という形を仮定して、活性化エネルギ
ーEaをめてみた。
これは、照射量の函数であって、照射量が132Mra
dの時、0.086V テあツタ。照射量が24 Mr
adの時、Ii:aはO,I6 eVであった。
電子線を照射−しない時は、Ea = 0.41 eV
である。
次に、本発明者は、ポリチオフェンの吸収係数について
測定した。やはりSF6ガスの雰囲気で、電子線を照射
した。パラメータは照射量で、0.6.24.48.9
Q Mradのものが示しである。
吸収係数は105/σのオーダーであるから、非常に薄
い膜を必要とする。ここでは、数千オングストロームの
薄い膜を用いた。
第1θ図はこの結果を示すグラフである。横軸は光のエ
ネルギー(hc /λ)をeVで示した。eVと、波長
λの関係は、 (eV) で示される。
照射量が00時、2.66Vつまり波長にして、0.4
7μmに吸収のピークがある。吸収係数はこの場合1.
5×10/儒である。
電子線を照射すると、2.6eVの吸収のピークが低下
してゆく。
照射量を増やしてゆくと、赤外域に新しい低いピークが
生じる。
葬射皿が90 Mradの場合、1.7ev(0,72
μm )と、Qd3eV (1,5μm)にピークが生
じる。いずれも赤外域であり、最初の2.6eVのピー
クと同じ程度になってくる。
2.6eV ノピークをピーク(1)といい、1.7e
Vのピークをピーク(2)という事にする。
第11図は、ピーク(1)、ピーク(2)の電子線照射
量による変化を示すグラフである。
ピーク(1)は、電子線照射量が増えるに従ってはぼ+
7 ニヤに減少してゆく。つまり、0.47μmの光の
吸収が電子線照射によって減少してゆくのである。
反対にピーク(2)は、電子線照射が増えるに従って、
はぼリニヤに増大してゆく。0.72μmの光の吸収が
増大してゆくわけである。
このような吸収係数の変化は、ポリチオフェンに、BF
4を電気化学的にドーピングした場合とよく似ている。
これも本発明者か実験をしたものであるが、第12図に
その結果を示す。
これは、適当な電解液、例えばベンゾこトリル中にL 
I BF 4等の電解質を溶がし、この中に挿入したポ
リチオフェンと対向電極板の間に、ポリチオフェンが正
となるように電圧を印加してドーピングした時に、吸収
スペクトルがどのように変化するかを示すグラフである
横軸は光のエネルギーをeVで表わしたものである。縦
軸は吸収係数(X 10’/ cm )である。
バイアス電圧がOの時、2.66’/にピークがある。
これはポリチオフェンのバンド間遷移に対応する吸収の
ピークである。
この吸収係数曲線(va = Q )と、第10図のS
F6中での照射量0の曲線とは、殆ど同一であるように
みえる。これは、バイアス電圧がovの時、BF4のポ
リチオフェンへのドーピングは起っていない、という事
を意味するものと考えられる。
同様に、電子線照射量が0の時、SF6のポリチオフェ
ンへのドーピングは起っていない、と考えられる。
BF4ノ中で、バイアス電圧vaを増加させてゆくと、
2.6eVの吸収のピークが減少してゆく。
反対に、Vaを増加させてゆくと、1.7eVの近傍と
、0.6〜Q、3 eVに新しい吸収のピークが現われ
る。そして、0.6〜6.Bevの赤外域のピークが大
きくなり、バイアス電圧Vaが+2.8e’Vの近傍で
、元の2.6eVのピークを越すようになる。
Va = 2.8eVの吸収係数のグラフと、SF6雰
囲気中での、電子線照射量が90 Mradの場合の吸
収係数のグラフとは酷似している。
従って、SF6雰囲気中で電子線照射をした時の効果と
、BF4をドープし、バイアス電圧Vaをかけた時の効
果がほぼ等しいのではないが?と推測される。
このような現象を説明するものとして、次の3つの可能
性が考えられる。
(1)電子線照射によって、SF6とポリチオフェンの
(CH)nのチェーンとの間に電荷移動錯が形成される
事。
(2) SF6が分解し、その成分がポリチオフェンの
中ヘドープされる事。
(3) 共役二重結合を壊すことなく、ポリチオフェン
の連鎖が交叉結合する事。
SF6雰囲気て電子線を照射すると、ポリチオフェンは
重量が増加する。この事がら、(1)、(2)の機構で
ある可能性が強い。
吸収係数の測定結果は、SF6雰囲気での電子線照射が
、BF4をドープしバイアス電圧印加による効果と同じ
である事を示していた。
従って、電子線照射は、ポリチオフェンにSF6分子又
はSF6分子の一部分を実効的にドーピングする事であ
る、と断定できる。つまり前記の内の(2)の可能性が
高い。しかし、ドーピングされるのがSF6なのか、分
解したその一部のみであるがは分らない。
前述の(1)〜(8)の導電性高分子のいずれについて
も、SF6、フレオン、CBr4内から選ばれる全ての
ドーピングガスの存在下に於て、このような、電気的、
光学的性質の変化が起る。
秒)発明の目的 導電性高分子の、ドーピングガス中での、放射線照射に
対する電気的、光学的変化を利用して、放射線を検出す
る方法及び装置を提供する。
これが本発明の目的である。
電気抵抗の変化を利用した検出方法又は検出装置を与え
る事ができる。
光吸収特性の変化を利用した検出方法又は装置も与える
事ができる。
例えば、単体の素子として照射を受け、これをとり出し
て、吸収スペクトル、又はスペクトルのピークの変化を
測定する事により、照射量を知る。
又光ファイバと発光、受光素子の組合せによっても構成
できる。
に) 抵抗変化型放射線検出装置 第1図は抵抗変化を利用した放射線検出素子の一例を示
す平面図、第2図は第1図中のI−I断面図である。
導電性高分子膜1は、長方形状の薄膜で、両側に電極2
.2が蒸着又は印刷によって形成しである。電極2.2
には、それぞれ金属製のリード板3.3が接着しである
導電性高分子膜1を上下から挾む薄い外被膜4.4の周
縁部を融着し、内部空間5の中へ、導電性高分子膜1を
閉じこめる。内部空間5の中には、予め、ドーピングガ
ス7を入れてから融着密封する。外被膜4はポリエチレ
ンなどでよい。
このままでも独立の素子として使えるが、取扱いの便利
のだめ、四辺を枠6.6でさらに押えて固定するとよい
リード板3.3の間の電気抵抗を測定すれば、放射線の
照射を検出することができる。
放射線の照射の存在又は非存在をモニタするだけで良い
場合は、このような簡単な素子の抵抗値を単に測定する
だけでよい。臨界抵抗値R6を予め決めておき、抵抗R
がこれ以下に減少した時に、所定の放A、1線照躬がな
された、という事を知る。
しかし、放射線照射量の絶対値を知シたい場合は、様々
々袖正、較正回路を必要とする。
第9図に示したように、抵抗値変化は、温度と照射量の
函数である。温度変化は、照射量に無関係ではない。そ
こで、この素子の近傍に温度計を設置して、素子温度を
測定し、これと抵抗値とから、照射量をめ々ければなら
ない。
温度計はザーミスタ、熱7「対などを用いることができ
る。
また、放射線のエネルギーによっても、照射量、抵抗変
化の関係は異なる。
照射量が少い場合は、電極間距離を狭くし、電極長さを
拡げるとよい。
第3図はくし形に電極2.2を設けた導電性高分子膜1
の平面図である。このようにすると、電極間の抵抗が下
り、低照射量に於ても、抵抗変化を正確に知ることがで
きる。
さらに、導電性高分子膜1は、両面に於て、ドーピング
ガス7に接触していなければならない、ということはな
い。
第4図はそのような例を示す断面図である。
導電性高分子膜1の裏面には、In2O3膜9と、補強
膜10が付着しである。
こうすると、In2O3膜9を一方の電極として使う事
ができる。
導電性高分子膜1の上面に、一方の電極2だけを、間隔
を置いて、蒸着又は印Jlllするととにより、面に直
角方向の電41M構造を構成することができる。
このような構造であれば、よシ感度を高めることができ
るから、低照射量を正確に測定できる。
(4)吸収変化利用型放射線検出装置 前節に説明した抵抗変化型検出器は、構造が簡単で感度
も良いが、センサ部が高インピーダンスとなるので、ノ
イズに弱い、という欠点がある。
これを克服するには、増幅回路を、センサ部のすぐ近く
に設けなければならない。すると、測定点まで、電線を
引張らなければならない。
放射線検出地点は、多くの場合、制御、監視のセンター
と遠く離れているから、長い電線を間に敷設しなければ
ならない。
このような難点は、光を用いれば、容易に、解決される
。しかも、本発明の場合、吸収係数の変化という特性を
利用できるから、よシ有利である。
先に述べたポリチオフェンの例では、2.6eV。
又は1.7eVの吸収を測定すればよいのである。
第5図は、このような検出素子の概略図を示している。
心電性高分子膜1は電極を持たず、単に、ドーピングガ
ス7とともに、外被膜4.4によって、密封されている
だけである。
発光素子から出た光は、送シ光ファイバ11の中を透過
し、投光スリーブ12から出射し、検出素子Bに対し垂
直に入射し、導電性高分子膜1を通過する。この光は、
受光スリーブ15に入射し戻り光ファイバ16の中を伝
搬する。
第6図は、放射線検出装置の全体る示す構成図である。
本体19は、発光素子20、受光素子21、および発光
素子20の駆動回路、受光素子21の信号を増幅する増
幅回路などを有する。
導電性高分子膜1に入射する入射光13の強度と透過光
14の強度の比を測定し、温度Tの測定値と合わせて、
マイクロコンピュータ26に、1照射i4′Lをπ1算
し、記憶させることができる。
また、照4、j量を、メータ25に表示する事もできる
。メータ25は、入射光強度と、透過光強度の比を表示
するだけでもよい。
同じデータは、さらに、記録計27に継時的に記録して
ゆくこともできる。
第7図は、反射型放射線検出素子の構成を示す。
導電性高分子膜1の裏側に、金属蒸着による反射層28
を設けている。
測定のだめの光は、斜め上方から入射して、導電性高分
子膜1を透過する。反射層28で反射され、導電性高分
子膜1を再び通シ、反対側の斜め上方へ反射されてゆく
放射線8は、導電性高分子膜1の前方、又は後方から、
導電性高分子膜1を照射するようにする。
ここでは、光ファイバと、発光、受光素子と、検出素子
Bとを組合わせているが、検出素子は、単独の素子とし
ても使うことができる。
この場合は、放射線照射を受ける場所に、検出素子Bを
置き、放射線照射後、これを取シ外して、吸収スペクト
ルを31測する。又は、前述のピーク(1)、(2)の
変化を測定して、照射量を知るようにする。
ψ)効 果 (1) 本発明によれば、比較的簡単な構成によって、
放射線量を測定し、又は、漏洩放射線を監視することが
できる。
(2)特に、電子線の照射量が多い場合に有効である。
(3)電気抵抗の変化を利用するものは、任意に感度を
高めることができるし、膜自体も厚いものでよいから、
製作容易である。
(4)吸収係数の変化を利用するものは、検出素子と本
体とを分離でき、両者を光ファイバで連絡できるから、
電磁誘導などの影響を受けない。
長距離間を信号伝送できる。また、光ファイバの方が電
線ケーブルより、軽くて、丈夫であるから、敷設が容易
である。
(5)吸収係数の変化を利用するものは、取扱いに便利
な薄板状の素子とし、放射線照射を受けた後、これを取
外して、吸収スペクトルを計測し、或は、ピーク(1)
、(2)の変化を測定して、放射線量を知ることができ
る。コンパクトで、使いやすい素子になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る抵抗変化利用型放射線検
出素子の平面図。 第2図は第1図中の1−11断面図。 第3図は導電性高分子膜にくし形の電極を設けたものの
平面図。 第4図は膜厚方向に電極を設けた例を示す断面図。 第5図は吸収係数変化型の放射線検出素子のセンサ部の
構成図。 第6図は放射線検出装置の全体構成図。 /:ts 7図はi+u定用の光を斜めから入射させ、
反M、1光の強度を測定するようにした例を示す一部断
面図。 第8図はポリチオフェンの289°Kに於ける電子線照
射による電気伝導度の変化を示すグラフ。横軸は電子線
間ルj量(Mrad )、電子線エネルギーは1 、8
Mev、縦軸は電気伝導度(37cm) −?l’ 6
る。 第9図はポリチオフェン膜の照射量をパラメータとした
電気伝導率の温度変化を示すグラフ。横軸は1ooo/
T(/’K)で、縦軸は電気伝導率(37cm)である
。 第10図はポリチオフェン膜の吸収スペクトルの電子線
照射による変化を示すグラフ。横軸は光のエネルギー(
ev)、縦軸は吸収係数(cm ’)である。 第11図はポリチオフェン膜の吸収係数スペクトルの2
,6evのピーク(1)と、l 、 7 eVのピーク
(2)の11α躬量による強度変化を示すグラフ。横軸
は電子線照射量(Mrad)、縦軸は吸収係数(cm 
1)である。 第12図はポリチオフェンにBF4をドープした場合の
、バイアス電圧をパラメータとして示す、照射量による
吸収スペクトルの変化を示すグラフ。 第13図はチオフェンの化学構造図。 1・・・導電性高分子膜 2・・・電 極 3・・・リード板 4・・・外 被 膜 5・・・内 部 空 間 6・・・枠 7・・・ドーピングガヌ 8・・・電 子 線 9・・・In、、03膜 10・・・補強膜 11・・・送り光ファイバ 12・・・投光スリーブ 15・・・受光スリーブ 16・・・戻り光ファイバ 19・・・木 体 20・・・発 光 素 子 21 ・・・受 光 素 子 発明者 奥 部 滋 朗 守 屋 友 義 吉 野 勝 美 特許出願人 住友電気工業株式会社 吉 野 勝 美 第3図 第4図 (s′〜) 第8図 第9図 1000/T 、(/’K) 0、 50 100 照射杯H(Mrad) 第13図 手続補正書(自発) 特許庁長官志 賀 学 殿 特願昭59−40920 2、発明の名称 放射線検出方法と装置 3、補正をする者 吉 野 勝 美 4代 理 人 曇537 住 所 大阪市東成区中道3丁目15番16チ毎日東ビ
ル704 !06(974)6321明 細 書 1、発明の名称 放射線検出方法と装置 2、特許請求の範囲 (1)導電性高分子に、ドーピングガヌの中で、放−■
■■■岬1!−1−−1−訃 射線を照射し、該導電性高分子の電気抵抗を測定し、又
は光吸収特性を測定する事によシ放射線照射量を検出す
る事を特徴とする放射線検出方法。 (2)導電性高分子膜1を、ドーピングガヌとともや■
■−1−■リーー に、外被膜4.4の中へ封入した事を特徴とする放射線
検出装置。 (3) 導電性高分子がポリチオフェン!ある特許請求
の範囲第(2)項記載の放射線検出装置。 (4)導電性高分子がポリアセチレンである特許請求の
範囲第(2)項記載の放射線検出装置。 (6)導電性高分子膜1に電極2.2を設け、ドーピン
グガヌとともに外被膜4.4の中へ封入した素子Aと、
該電極2.2間の電気抵抗を測定する機構からなる事を
特徴とする放射線検出装置。 (7)−導電性高分子膜1を、−ドーピングガスととも
に外被膜4.4の中に封入した検出素子Bと、発光素子
20、受光素子21と、発光素子駆動回路、受光素子の
信号増幅回路などを含む本体19と、発光素子20の光
を導き導電性高分子膜1へ入射させる送り光ファイバ1
1と、導電性高分子膜1を透過した光を受光素子21へ
戻す戻シ光ファイバ16とを含む事を特徴とする放射線
検出装置。 3、発明の詳細な説明 ゲ)技術分野 この発明は、放射線照射量を測定したシ、放射線の存在
を監視したりするだめの放射線検出方法及び装置に関す
る。 (イ)導電性高分子 本発明に於て、導電性高分子とは、例えばポリチオフェ
ン、ポリピロール、ポリアセチレン、ポリパラフェニレ
ン、ポリパラフェニレンサルファイド、ポリアニリン、
ポリフェニルアセチレン、ポリフェニレンビニレン、更
にこれらの!4体等があるが、勿論これらに限定される
ものでなく、一般に共役系が発達した高分子である。そ
の例としては、例えば[白州、山辺著、合成金属、化学
同人」に記載されている。これらは、通常の状態では、
全て絶縁体である。 高分子化合物は多くの場合絶縁体である。 導電性のある高分子化合物も、既にいくつか知られてい
る。これら導電性高分子化合物は、そのま捷では絶縁体
であって、特別な気体をドープした時に導電体になるの
である。この様なガスをさらしただけで導電率が著しく
上昇する有効なドーピングガスとしチェ2、Br2、A
sF5.5o3SBF4などが知られている。 ドーピングは、単にこれらガスの中に高分子化合物の薄
膜を置くだけの場合もあるが、電解液中で電極を設けて
、電界を加える事もある。 このように、ドーピングガスと、高分子化合物を組合わ
せて、導電性を得るものは、いくつか知られている。 しかし、放射線とドーピングガスとを組合わせ、高分子
化合物を導電性にしようとする技術思想は、本発明者の
発想の以前には、かつてなかった。 絶縁体と思われていたポリチオフェン等の高分子材料は
、SF6、フレオン、CBr、ガス等の存在化で、電子
線照射を受けて、抵抗が下る。これは、本発明者によっ
て、はじめて見出されたものである。ここでフレオンと
いうのは、フレオン11、フレオン12、フレオン22
、フレオン502 、フレオン113、フレオン114
の事ヲ言う。 このような、ガスドーピング・放射線の複合による電気
的、光学的変化は、全く新しい現象であると、本発明者
は考える。 六フッ化イオウSF6をはじめとするこれらの化合物は
、既知の物質であるが、高分子化合物にドーピングして
もそれだけではその高分子の導電率を大幅に上昇させる
事にならない。即ちそのままでは有効なドーピングガス
とは言えない。SF6等が放射線照射により始めてドー
ピングガスとして有効である、という事は、本発明者の
発見に係る。 即ち本発明は、当該ガスのみでは導電性高分子の導電率
、吸収スペクトル等を大幅に変化させるドーピングガス
とならないガスに、放射線を照射すると、導電率が著し
く上昇し、また光吸収スベク)/し等も大幅に変化する
事を利用して放射線照射量測定、或いは検知に利用する
方法と装置である。 本発明でドーピングガスというものには、SF6、フレ
オン、CBr4等が含まれるが、勿論これらに限定され
るものでなく、放射線によシそれ自身が、或いはその分
解物が有効にドーピングされるすべてのガスを含むもの
である。又勿論導電性高分子としてはポリアセチレン、
ポリチオフェン等モその例として含むが、勿論これらに
限定されるもの14 でなく、共役系の発達した導電率の10 S/cTx程
度以上の高分子が含まれる。 ひとつの例として、ポリチオフェンと5F60組合せに
ついて述べる。 まず、導電性高分子の内、ポリチオフェンを例に取り、
その電気的、光学的性質を説明するが、本発明は勿論こ
れに限定されるものでない。 第13図はチオ7 x y (thiophene )
 (D分子構造を示す。これを重合したものが、ポリチ
オフェンである。 ポリチオフェンをポリチェニレンと呼ぶ人もいる。 吸収係数測定用の膜は数千オングストロームの1”萌め
て薄いものである。電気抵抗の測定用には、もつと厚い
膜を作った。 第8図はSF6存在下で、ポリチオフェンに電子線を照
射した時の、導電率の変化を示すグラフである。 横軸は電子線照射量(Mrad )であり、縦軸は、ポ
リチオフェンの導電率(S/an )を示している。 これは本発明者が測定したものである。SF6の圧力は
1気圧で、温度は289°にである。Sはシーメンスで
、オームの逆数である。 ここで、radは照射量の単位で、1gの対象物に10
0 ergのエネlレギーが吸収された時、これをl 
radという単位で表わす。 本発明で使う、Mradはこれの10 倍である。 つtb、対象物の1gあたりに10ジュールのエネルギ
ーが吸収された時、これをI Mradという。 第8図に示すように、電子線を照射しない時、導電率は
10S/cnl以下である。1.BMeVに加速した電
子線をポリチオフェンのサンプルに照射したところ、照
射量とともに、導電率が上昇した。 照射量が24 Mrad テ、10 S7cm、132
 Mradで〜IQ S/z になる。つまり、導電率
にして約百万倍大きくなったわけである。 次に、本発明者は、ポリチオフェンの導電率の温度依存
性を測定した。第9図は導電率の温度依存性を示すグラ
フである。横軸は絶対温度Tの逆数に1000を乗じた
1000/Tである。縦軸はポリチオフェンの導電率で
ある。 温度が上昇するとともに導電率は増大する。この点で、
半導体の性質と似たところがある。そこで、exp (
−Ea/kT )という形を仮定して、活性化エネルギ
ーEaをめてみた。 これは、照射量の函数であって、照射量が132Mra
d (7)時、o、osev”rあった。照Nt 址カ
24 Mrad(7) 時、Eaは0.16eVであっ
た。 電子線を照射しない時は、Ea == 0.41 ev
である。 次に、本発明者は、ポリチオフェンの吸収係数について
測定した。やはりSF6ガヌの雰囲気で、電子線を照射
した。パラメータは照射量で、0.6.24.48、g
g Mrad ノもツカ示しである。 吸収係数はIg 7cm のオーダーであるから、非常
に薄い膜を必要とする。ここでは、数千オングア1、)
ロームの簿い膜を用いた。 第10図はこの結果を示すグラフである。横軸は光のエ
ネルギー(ha/λ)をeVで示した。evと、波長λ
の関係は、 で示される。 照射量が00時、2.6 eVつまシ波長にして、0.
47μmに吸収のピークがある。吸収係数はこの場合1
.5 X 10浄nである。 電子線を照射すると、2.6eVの吸収のピークが低下
してゆく。 照射量を増やしてゆくと、赤外域に新しい低いピークが
生じる。 照A4量カ90 Mrad (7)場合、1.7 eV
 (0,72ttm )と、0.8 eV (1,5μ
m)にピークが生じる。いずれも赤外域であり、最初の
2.6eVのピークと同じ程度になってくる。 2.6evのピークをピーク(1)といい、1.7eV
 のピークをピーク(2)という事にする。 第11図は、ピーク(1)、ピーク(2)の電子線照射
量による変化を示すグラフである。 ピーク(1)は、電子線照射量が増えるに従ってほぼリ
ニヤに減少してゆく。つまI)、0.47μmの光の吸
収が電子線照射によって減少してゆくのである。 反対にピーク(2)は、電子線照射が増えるに従って、
はぼリニヤに増大してゆく。0.72μmの光の吸収が
増大してゆくわけである。 このような吸収係数の変化は、ポリチオフェンに、BF
4を電気化学的にドーピングした場合とよく似ている。 これも本発明者が実験をしたものであるが、第121k
にその結果を示す。 これは、適当な電解液、例えばベンゾニトリル中にLi
BF4等の電解質を溶かし、この中に挿入したポリチオ
フェンと対向電極板の間に、ポリチオフェンが正となる
ように電圧を印加してドーピングした時に、吸収スペク
トルがどのように変化するかを示すグラフである。 横軸は光のエネルギーをevで表わしたものである。縦
軸は吸収係数(X 10 /cm )である。 バイアス電圧が0の時、2.66Vにピークがある。こ
れはポリチオフェンのバンド間遷移に対応する吸収のピ
ークである。 この吸収係数曲線(Va=O)と、第10図のSF6中
での照射量0の曲線とは、殆ど同一であるようにみえる
。これは、バイアス電圧がevO時、BF。 のポリチオフェンへのドーピングは起っていない、とい
う事を7は味するものと考えられる。 同様に、電子線照射量がOの時、SF6のポリチオフェ
ンへの有効なドーピングは起っていない、と考えられる
。 BF4の中で、バイアス電圧Vaを増加させてゆくと、
 2.6 eVの吸収のピークが減少してゆく。 反対に、Vaを増加させてゆくと、1.7evの近傍と
、0.6〜0.Bevに新しい吸収のピークが現われる
。そして、0,6〜0.8eVの赤外域のピークが大き
くなり、バイアス電圧Vaが+2.8vの近傍で、元の
2.6evのピークを越すようになる。 Va=2.8vの吸収係数のグラフと、SF6雰囲気中
での、電子線照射量が90 Mradの場合の吸収係数
のグラフとは酷似している。 従って、SF6雰囲気中で電子線照射をした時の効果と
、BF4をバイアス電圧vaをかけてドープした時の効
果がほぼ等しいのではないかと推測される。 このような現象を説明するものとして、次の3つの可能
性が考えられる。 (1)電子線照射によって、SF6とポリチオフェンの
高分子連鎖(π共役系)との間に電荷移動錯体が形成さ
れる事。 +21 SF6が分解し、その成分がポリチオフェンの
中ヘドープされる事。 (3)共役二重結合を壊すことなく、ポリチオフェンの
連鎖が交差結合する事。 SF6雰囲気で電子線を照射すると、ポリチオフェンは
重量が増加する。この事から、(1)、(2)の機構で
ある可能性が強い。 吸収係数の測定結果は、SF6雰囲気での電子線11α
4.1が、BF4をバイアス電圧印加によりドープした
効果と同じである4fを示していた。 従って、電子線照射は、ポリチオフェンにSF6分子又
はSF6分子の一部分を実効的にドーピングする事であ
る、と断定できる。つまシ前記の内の(2)の可能性が
高い。しかし、ドーピングされるのがSF6なのか、分
解したその一部のみであるかは分らない。 前述の導電性高分子のいずれについても、SF6、フレ
オン、CBr4等のドーピングガスの存在下に於て、こ
のような、電気的、光学的性質の変化が起る。 (つ)発明の目的 導電性高分子の、ドーピングガス中での、放射線照射に
対する電気的、光学的変化を利用して、放射線を検出す
る方法及び装置を提供する。 これが本発明の目的である。 電気抵抗の変化を利用した検出方法又は検出装置を与え
る事ができる。 光吸収特性の変化を利用した検出方法又は装置もtlえ
るj1ができる。 例えば、単体の素子として照射を受け、これを取シ出し
て、吸収スペクトル、又はスベク) IVのピークの変
化を測定する事によシ、照射量を知るまた、光ファイバ
と発光、受光素子の組合せによっても構成できる。 に)抵抗変化型放射線検出装置 第1図は抵抗変化を利用した放射線検出素子の一例を示
す平面図、第2図は第1図中の…−…断面図である。 導′IE性高分子膜1は、長方形状の薄膜で、両側に電
極2.2が蒸着又は印刷によって形成しである。電極2
.2には、それぞれ金属製のリード板3.3が接着しで
ある。 導電性高分子膜1を上下から挾む薄い外被膜4.4の周
縁部を融着し、内部空間5の中へ、導電性高分子膜1を
閉じこめる。内部空間5の中には、予め、ドーピングガ
ス7を入れてから融着密封する。外被膜4はポリエチレ
ンなどでよい。 このままでも独立の素子として使えるが、取扱いの便利
のため、四辺を枠6.6でさらに押えて固定するとよい
。 リード板3.3の間の電気抵抗を測定すれば、放射線の
照射を検出することができる。 放射線の照射の存在又は非存在をモニタするだけで良い
場合は、このような簡単な素子の抵抗値を単に測定する
だけでよい。臨界抵抗値Rcを予め決めておき、抵抗R
がこれ以下に減少した時に、所定の放射線間4.1がな
された、という事を知る。 しかし、放射線照射量の絶対値を知シたい場合は、様々
な補正、1校正回路を必要とする。 第9図に示したように、抵抗値変化は、温度と照射量の
函数であるが、温度変化が余シ大きくない時は放射線に
よシ導電率が数桁以上も変化する事を考えると特に補正
は必ずしも必要はない。しかし特に精密に測定したい場
合は、この素子の近傍に温度計を設置して、素子温度を
測定し、これと抵抗値とから、照射量をめれば良い。 温度計はサーミスタ、熱電対などを用いることができる
。 また、放射線のエネルギーによっても、照射量、抵抗変
化の関係は異なる。 照射量が少い場合は、電極間距離を狭くし、電極長さを
拡げるとよい。 第3図はくし形に電極2.2を設けた導電性高分子膜1
の平面図である。このようにすると、電極間の抵抗が下
り、低照射量に於ても、抵抗変化を正確に知ることがで
きる。 さらに、導電性高分子膜1は、両面に於て、ドーピング
ガス7に接触していなければならない、ということはな
い。 第4図はそのような例を示す断面図である。 導電性高分子膜1の裏面には、■n203膜9と、補強
膜10が付着しである。 こうすると、■n203膜9を一方の電極として使う事
ができる。 導電性高分子膜1の上面に、一方の電極2だけを、間隔
を置いて、蒸着又は印刷することにより、面に直角方向
の電極構造を構成することができる。 このような構造であれば、よシ感度を高めることができ
るから、低照射量を正確に測定できる。 に)吸収変化利用型放射線検出装置 前節に説明した抵抗変化型検出器は、構造が簡単で感度
も良くそのままでも用いられるが、センサ部が高インピ
ーダンスとなるので、ノイズが問題になる場合もでてく
る。 この場合、これを克服するには、増幅回路を、センサ部
のすぐ近くに設ければ良い。すると、測定点まで、電線
を引張らなければならない。 放射線検出地点は、多くの場合、制御、監視のセンター
と遠く離れているから、長い電線を間に敷設しなければ
ならない。 このような点は、光を用いれば、容易に、解決される。 しかも、本発明の場合、吸収係数の変化という特性を利
用できるから、よシ有利である。 先に述べたポリチオフェンの例では、2.6 eV、又
は1.7eVの吸収を測定すhばよいのである。 第5図は、このような検出素子の概略図を示している。 導電性高分子膜1は電極を持たず、単に、ドーピングガ
ス7とともに、外被膜4.4によって、密封されている
だけである。 発光素子から出た光は、送り光ファイバ11の中を透過
し、投光スリーブ12から出射し、検出素子Bに対し垂
直に入射し、導電性高分子膜1を通過する。この光は、
蛍光スリーブ15に入射しJ天9光ファイバ16の中を
伝搬する。 第6図は、放射線検出装置の全体を示す構成図である。 本体19は、発光素子20、受光素子21、および発光
素子20の駆動回路、受光素子21の信号を増幅する増
幅回路などを有する。 尋゛、、(2性11′6分子膜IVC入射する入射光1
3の強度と透過光14の強度の比を測定し、温度Tの測
定値と合わせて、マイクロコンピュータ26にヨシ照射
量を計算し、記憶させることができる。 また、照射量を、メータ25に表示する事もできる。メ
ータ25は、入射光強度と、透過光強度の比を表示する
だけでもよい。 同じデータは、さらに、記録計27に継時的に記録して
ゆくこともできる。 第7図は、反射型放射線検出素子の構成を示す。 導電性高分子膜1の裏側に、金属蒸着による反射層28
を設けている。 測定のだめの光は、斜め上方から入射して、導電性高分
子膜1を透過する。反射層28で反射され、心電性高分
子1漢1を再び通り、反対側の斜め上方へ反射されてゆ
く。 放射線8は、導電性高分子膜1の前方、又は後方から、
導電性高分子膜1を照射するようにする。 ここでは、光ファイバと、発光、受光素子と、検出素子
Bとを組合わせているが、検出素子は、単独の素子とし
て使うことができる。 この場合は、放射線照射を受ける場所に、検出素子Bを
置き、放射線照射後、これを取シ外して、吸収ヌベクト
ルを計測する。又は、前述のピーク(11、(2)の変
化を測定して、照射量を知るようにする。 Φ) その他の実施例 以上に述べた例はポリチオフェンに関するが、以下の導
電性高分子も同様に使用できる。 ■ ポリセレノフェンフィルム(12μm)SF61気
圧(ドーピングガス) 始め 導電率 10 S/cn+ 電子線80 Mrad 10 S/cn19Q Mra
d 10 5firn 2 ポリパラフェニレンpowderを圧縮成形してベ
レットにしたもの 5F61気圧(ドーピングガス) 8 始め l Q 37cm 12 Mrad 10 57cm 36 Mrad 10 S/Cノ〃 2 96 Mrad IQ S/ctn 8 ポリメチルチオフェン 5F61気圧(ドーピングガス) 始め 10 S/ctn 3Q Mrad IQ 510yt 4B Mrad IQ S/cln 9Q Mrad 10S/an 4 ポリメチルチオフェン フレオン 1気圧 始め 10 37cm 36 Mrad ’ 10 S/cut60 Mrad
 10 S/CM ((1)効 果 (1)本発明によれば、比較的簡単な構成によって、放
射線Jilを測定し、又は、漏洩放射線を監視すること
ができる。 (2)特に、電子線の照射量が多い場合に有効であるる
。 (3)電気抵抗の変化を利用するものは、任意に感度を
高めることができるし、膜自体も厚いものでよいから、
製作容易である。 (4) 吸収係数の変化を利用するものは、検出素子と
本体とを分離でき、両者を光ファイバで連絡できるから
、電磁誘導などの影響を受けない。 長距離間を信号伝送できる。また、光ファイバの方が電
線ケーブルより、軽くて、丈夫であるから、敷設が容易
である。 (5)吸収係数の変化を利用するものは、取扱いに便利
な薄板状の素子とし、放射線照射を受けた後、これを取
外して、吸収ヌベクl−/しを計測し、或は、ピーク(
1)、(2)の変化を測定して、放射線量を知ることが
できる。コンパクトで、使いやすい素子になる。 (6)本発明はその原理から明らかな様に電子線、γ線
、α線、中性子線を始めとしてあらゆる放射線の検知、
計測に利用できる。 4、図面の簡単な説明 第1図は本発明の実施例に係る抵抗変化利用型)jk 
rl、I線検出素子の平面図。 第2図は第1図中のl−1断面図。 第3図は導電性高分子膜にくし形の電極を設けたものの
平面図。 第4図は膜厚方向に電極を設けた例を示す断面図。 第5図は吸収係数変化型の放射線検出素子のセンサ部の
構成図。 第6図は放射線検出装置の全体構成図。 第7図は測定用の光を斜めから入射させ、反射光の強度
を測定するようにした例を示す一部断面図。 第8図はポリチオフェンの289°Kに於ける電子線照
射による電気伝導度の変化を示すグラフ。 横軸は電子線照射量(Mrad ) 、電子線エネルギ
ーハ1.3 Men、縦軸は電気伝導度(510n )
である。 第9図はポリチオフェン膜の照射量をパラメータとした
r[気伝導率の温度変化を示すグラフ。横軸は1000
/T (/’K ) テ、縦軸は電気伝導率(S/ct
n )である。 第10図はポリチオフェン膜の吸収ヌベクl−/しの電
子線照射による変化を示すグラフ。横軸は光(Dエネル
ギー(ev)、縦軸は吸収係数(cnl)である。 第11図はポリチオフェン膜の吸収係数スペクトルの2
.6eVのピーク(1)と、1.7evのピーク(2)
の照射量による強度変化を示すグラフ。横軸は電子線照
射量(ji!rad ) 、縦軸は吸収係数(c+++
)である。 第12図はポリチオフェンにBF41ドープL、fc場
合の、バイアス電圧をパラメータとして示す、照射量に
よる吸収スベクl−/しの変化を示すグラフ。 第18図はチオフェンの化学構造図。 1 ・・・・・・導電性高分子膜 2・・・・・・電 極 3 ・・・・・・ リ − ド 板 4・・・・・・外 被膜 5・・・・・・内部空間 6・・・・・・枠 7 ・・・・・・ ドーピングガス 8 ・・・・・・ 電 子 線 9 ・・・・・・ 工n2031嘆 10・・・・・・補 強 膜 11・・・・・・送シ光ファイバ 12・・・・・・ 投光スリーブ 15・・・・・・受光スリーブ 16・・・・・・戻す光ファイバ 19・・・・・・本 体 20・・・・・・発光素子 21・・・・・・受光素子 発 明 者 奥 部 滋 朗 守 屋 友 義 吉 野 勝 美

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアセチレ
    ン、ポリバラフェニレンン、ポリパラフェニレンサルフ
    ァイド、ポリアニリン、ポリフェニルアセチレン、ポリ
    フェニレンビニレンの内から選ばれた導電性高分子に、
    SF6、フレオン、CBr4の内から選ばれたドーピン
    グガスの中で、放射線を照射し、該導電性高分子の電気
    抵抗を測定し、又は光吸収特性を測定する事により放射
    線照射量を検出する事を特徴とする放射線検出方法。
  2. (2) ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアセチレ
    ン、ポリパラフェニレン、ポリパラフェニレンサルファ
    イド、ポリアニリン、ポリフェニルアセチレン、ポリフ
    ェニレンビニレンの内から選ばれた導電性高分子膜1を
    、SF6.7レオン、CBr4の内から選ばれたドーピ
    ングガスとともに、外被膜4.4の中へ封入した事を特
    徴とする放射線検出装置。
  3. (3)導電性高分子がポリチオフェンであり、ドーピン
    グガスがSF6である特許請求の範囲第(2)項記載の
    放射線検出装置。
  4. (4)導電性高分子がポリアセチレンであり、ドーピン
    グガスがSF6である特許請求の範囲第(2)項記載の
    放射線検出装置。
  5. (5) ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアセチレ
    ン、ポリバラフェニレン、ポリパラフェニレンサルファ
    イド、ポリアニリン、ポリフェニルアセチレン、ポリフ
    ェニレンビニレンの内から選ばれた導電性高分子膜1に
    電極2.2を設け、SF6、フレオン、CBr 4の内
    から選ばれたドーピングガスとともに外被膜4.4の巾
    へ封入した素子Aと、該電極2.2間の電気抵抗を測定
    する機構からなる事を特徴とする放射線検出装置。
  6. (6) ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアセチレ
    ン、ポリバラフェニレン、ポリバラフエニレンサルファ
    イド、ポリアニリン、ポリフェニルアセチレン、ポリフ
    ェニレンビニレンの内から選ばれた導電性高分子膜1を
    、SF6、フレオン、CBr4の内から選ばれたドーピ
    ングガスとともに外被膜4.4の中に封入した検出素子
    Bと、発光素子20、受光素子21と、発光素子駆動回
    路、受光素子の信号増幅回路などを含む本体19と、発
    光素子20の光を導き導電性高分子膜1へ入射させる送
    り光ファイバ11と、導電性高分子膜1を透過した光を
    受光素子21へ戻す戻り光ファイバ16とを含む事を特
    徴とする放射線検出装置。
JP59040920A 1984-03-02 1984-03-02 放射線検出方法と装置 Granted JPS60185185A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59040920A JPS60185185A (ja) 1984-03-02 1984-03-02 放射線検出方法と装置
CA000475425A CA1244670A (en) 1984-03-02 1985-02-28 Method and apparatus for detecting radiation
US06/759,501 US4910149A (en) 1984-03-02 1985-07-26 Method and apparatus for detecting radiation

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59040920A JPS60185185A (ja) 1984-03-02 1984-03-02 放射線検出方法と装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60185185A true JPS60185185A (ja) 1985-09-20
JPH0542634B2 JPH0542634B2 (ja) 1993-06-29

Family

ID=12593934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59040920A Granted JPS60185185A (ja) 1984-03-02 1984-03-02 放射線検出方法と装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US4910149A (ja)
JP (1) JPS60185185A (ja)
CA (1) CA1244670A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0866U (ja) * 1994-12-22 1996-01-19 株式会社リケン シール装置

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5463014A (en) * 1988-05-13 1995-10-31 The Ohio State University Research Foundation Electromagnetic radiation absorbers and modulators comprising polyaniline
GB8827661D0 (en) * 1988-11-26 1989-05-17 Emi Plc Thorn Thermal imaging devices
US5145645A (en) * 1990-06-15 1992-09-08 Spectral Sciences, Inc. Conductive polymer selective species sensor
CA2055297C (en) * 1990-11-13 1996-10-08 Iwao Kanno Apparatus and method for producing and automatically injecting h--o
US5304065A (en) * 1992-11-13 1994-04-19 Consultec Scientific, Inc. Instrument simulator system
GB9801529D0 (en) * 1998-01-26 1998-03-25 British Nuclear Fuels Plc Improvements in and relating to radiation monitoring
US6278117B1 (en) * 1999-03-04 2001-08-21 Qel, Inc. Solid state radiation detector with tissue equivalent response
US7186987B1 (en) * 2001-05-22 2007-03-06 Sandia National Laboratories Organic materials and devices for detecting ionizing radiation
US20040262170A1 (en) * 2003-06-27 2004-12-30 Steris Inc. Sensor for sensing a chemical component concentration using an electroactive material
US8796631B2 (en) 2012-04-13 2014-08-05 University Of Tennessee Research Foundation Polymer composite based thermal neutron detectors
US9411058B2 (en) 2012-04-13 2016-08-09 University Of Tennessee Research Foundation Polymer composite based thermal neutron detectors
US9452989B2 (en) 2012-05-24 2016-09-27 University Of Utah Research Foundation Compounds, sensors, methods, and systems for detecting gamma radiation
US9459233B2 (en) 2012-06-25 2016-10-04 Steris Corporation Amperometric gas sensor
WO2015057264A1 (en) * 2013-10-16 2015-04-23 Passport Systems, Inc. Injection of simulated sources in a system of networked sensors
US10889848B2 (en) 2017-07-14 2021-01-12 American Sterilizer Company Process for determining viability of test microorganisms of biological indicator and sterilization detection device for determining same
US10876144B2 (en) 2017-07-14 2020-12-29 American Sterilizer Company Process for determining viability of test microorganisms of biological indicator and sterilization detection device for determining same
US10900062B2 (en) 2017-07-14 2021-01-26 American Sterilizer Company Process for determining viability of test microorganisms of biological indicator and sterilization detection device for determining same

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3536916A (en) * 1968-04-02 1970-10-27 Radiation Processing Inc Radiation measuring device and technique
US3865550A (en) * 1970-08-26 1975-02-11 Nat Res Dev Semi-conducting gas sensitive devices
DE2508637C3 (de) * 1975-02-28 1979-11-22 Max-Planck-Gesellschaft Zur Foerderung Der Wissenschaften E.V., 3400 Goettingen Anordnung zur optischen Messung von Blutgasen
DE2838057C2 (de) * 1978-08-31 1983-09-22 Agfa-Gevaert Ag, 5090 Leverkusen Ionisationskammer eines Dosimeters für Röntgenstrahlen mit einem zumindest teilweise von einem Schaumstoff erfüllten Ionistationsraum
US4572954A (en) * 1984-06-11 1986-02-25 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force Radiation measuring system using transister flux sensors

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0866U (ja) * 1994-12-22 1996-01-19 株式会社リケン シール装置

Also Published As

Publication number Publication date
US4910149A (en) 1990-03-20
CA1244670A (en) 1988-11-15
JPH0542634B2 (ja) 1993-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS60185185A (ja) 放射線検出方法と装置
Simmons et al. High-field isothermal currents and thermally stimulated currents in insulators having discrete trapping levels
Planskoy Evaluation of diamond radiation dosemeters
Boudry et al. Radiation damage of amorphous silicon, thin‐film, field‐effect transistors
Graham et al. The effect of X-ray irradiation on poly (p-phenylene vinylene) and derivatives
Compton et al. Radiation‐Induced Conductivity in Plastic Films at High Dose Rates
Posar et al. Characterization of an organic semiconductor diode for dosimetry in radiotherapy
US4975222A (en) Radiation detecting elements and method of detection
Dicker et al. Signature of exciton annihilation in the photoconductance of regioregular poly (3-hexylthiophene)
Aldissi Inherently conducting polymers
US7186987B1 (en) Organic materials and devices for detecting ionizing radiation
US4179614A (en) Thermoluminescent dosimeter system
Yoshino et al. Electrical Transport and Breakdown of Poly-p-phenylenesulfide
Valitova et al. Poly (3-hexylthiophene-2, 5-diyl) based diodes for ionizing radiation dosimetry applications
EP0261286B1 (en) Radiation detecting elements and method of detection
Yoshino et al. Thermally stimulated current in polyacetylene
Roberts et al. The intrinsic photoconductivity of liquid zenon
US4641037A (en) Organic metal neutron detector
Grozev et al. Energy distribution of beta-particles transmitted through an absorber
Regensburger Voltage Decay Measurement of Photoexcitation and Trapping of Carriers in Selenium
Maruhashi Characteristics of a miniature dosimeter developed for measurement of electrons
US4082951A (en) Compton effect thermally activated depolarization dosimeter
CA1329476C (en) Radiation detecting elements and method of detection
JPS61240183A (ja) 放射線検知素子及び検知方法
Aulchenko et al. Study of the BELLE CsI calorimeter prototype with the BINP tagged photon beam