JPS6017448Y2 - プレキヤスト化粧板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、中高層の集合住宅のバルコニー等に取り付け
るプレキャスト化粧板に関するものである。

従来より、中高層の集合住宅ではその意匠的効果を高め
るために、第１，２図に示すようにバルコニーにおける
片持ちスラブＳの外端部に、十字形状のプレキャスト化
粧板１１を適宜間隔を置いて配設し、縦方向は連結金物
（図示せず。

）によって連結し、意匠上モルタルＭで被覆している。

そしてこのバルコニーにおける雨水等の排水手段は、各
バルコニーのスラブＳの排水溝Ｓａに接続したエルボ管
１５を、建物壁面に沿って垂直に配管した雨樋パイプ１
３に接続する構成であった。

Ｔは手摺である。

しかしこのような排水手段は、雨樋パイプ１３が外から
見えるので外観体裁上好ましくなく、またバルコニー上
に配管スペースを必要とし、さらに型枠工事の際にバル
コニーのスラブＳに雨樋パイプ用の孔を開けておかなけ
ればならず、それだけ工事に手数がかかつていた。

本考案の目的は、化粧クロス板肉に雨樋パイプを収容す
ることにより、外観体裁をよくし、そしてバルコニーの
スペース効率を高めることができ、スラブに雨樋パイプ
用の孔をあける工事を不用にし、さらに化粧クロス板の
補強を図ることのできるプレキャスト化粧板を提供する
ことにある。

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第３図において、建物の壁面Ｗから張り出しているバル
コニーのスラブＳの外端部にはプレスキャスト化粧板１
が配設しである。

このプレスキャスト化粧板は化粧クロス板２とこの化粧
クロス板肉に埋設した雨樋パイプ３とからなる。

化粧クロス板２は、例えば第４，５図に示すように十字
架のような形状のＰＣ版で構威してあり、縦方向のクロ
ス板片２ａが横方向のクロス板片２ｂよりその肉厚を厚
くしである。

クロス板片２ａ内に雨樋パイプ３が縦方向（上下階方向
）に埋設してあり、このパイプの上下端部は連結部３ａ
ｔ３ｂとなってクロス板片２ａの端面から各々突出して
いる。

図では上端部３ａは径の大きい連結パイプで構威しであ
る。

クロス板片２ｂより下方の雨樋パイプ３の部分には短い
枝管４が設けてあり、この枝管の先端部がクロス板片２
ａの内側（第３図右側）から突出している。

次にプレキャスト化粧板の取り付けについて説明する。

化粧クロス板１をバルコニーのスラブＳの外端部に配設
し、クロス板片２ａの下端部から突出している雨樋パイ
プの連結部３ｂを、階下の化粧クロス板２のクロス板片
２ａから突出している雨樋パイプの連結部３ａに挿着し
、同様にクロス板片２ａの連結部３ｂを挿着し、以下同
様に行なって各階の雨樋パイプ３を連通ずる（第３図）
。

そして各階のバルコニーのスラブＳの排水溝Ｓａに先端
部を埋設しであるエルボ管５の後端部と雨樋パイプ３か
ら突出している枝管４とを接続する。

なお、雨樋パイプ３の連結後、上下の各階のプレスキャ
スト化粧板１は各々のクロス板２の上下端部から突出し
ている鉄筋又は金物（図示せず。

）を介してモルタル仕上げし連結する。以上のように本
考案によれば、雨樋パイプがプレスキャスト化粧板内に
埋設配管しであるので外観体裁がよくバルコニーから雨
樋パイプが無くなるので、バルコニーの利用面積を広く
することができスペース効率を高めることができ、さら
にバルコニースラブに雨樋パイプのための配管孔工事が
不用となり、プレスキャスト化粧板が補強される。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例のプレスキャスト化粧板の取付は状態を
示す正面図、第２図は第１図■−■線断面図、第３図は
本考案の一実施例を示すプレスキャスト化粧板の取付は
状態を示す断面図、第４図はそのプレスキャスト化粧板
の裏面図、第５図は同じく平面図である。 １・・・プレスキャスト化粧板、２・・・・・・化粧ク
ロス板、３・・・・・・雨樋パイプ、３ａ、３ｂ・・・
・・・雨樋パイプの連結部、４・・・・・・枝管、５・
・・・・・エルボ管、Ｓ・・・・・・バルコニーのスラ
ブ、Ｓａ・・・・・・排水溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 バルコニー等各階のスラブの張り出し外端部に配設して
   いる化粧フロス板と、 各階の化粧クロス板肉に上下階方向に埋設してあり、パ
   イプ端部が化粧クロス板端部より突出している雨樋パイ
   プと を具備腰上記雨樋パイプは上記各階のスラブの排水溝に
   接続しているエルボ管に連結可能であることを特徴とす
   るプレキャスト化粧板。