JPS6016483Y2 - 固型物供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は固型物の自動充填機械、特に袋口から固型物を
充填する構造の機械において、該固型物の袋への供給装
置に関するものである。

従来、固型物の自動充填機械は、その包装材料、被充填
物の形状等により各種のものが考案されており、例えば
やや太目で円筒形の被充填物を袋に１個宛充填する場合
は筒状シュートの先端に充分開口した袋口を挿入し、該
シュートから固型物を送込む方式が多く、袋口の開口、
シュートへの挿入には複雑な機構を必要とするし、被充
填物の寸法の変化に対応することが困難である傾向があ
った。

本考案は上記従来装置の改善を目的とし、能率的な固型
物の自動充填機械を提供させうるものである。

本考案の特徴は一対の樋状の保持板が被充填物の保持、
袋口への挿入、袋口の拡開等の作用をすべて行いうる構
造を有する点にある。

以下、本考案を実施例の図面に依り説明する。

第１図は本考案装置の要部を示す側面図、第２．３図は
第１図のＭ矢視図である。

第１図において１は機械本体に固定された傾斜した固定
板、２は固定板１に垂直に植設されて支柱、３は支柱２
に回動自在に枢着された油圧または圧空シリンダ、４は
固定板１に載置され摺動自在な摺動板、一端に５の支柱
を垂直に植設し、前記シリンダ３に嵌合するピストン６
のピストン軸６ａと連結させている。

固定板１には複数個のピン７を直立させ、摺動板４に穿
設した溝カム８と滑合させている。

９は袋、１０は摺動板４のフランジ部４ａに固着されて
樋状の保持板である。

第２図は第１図のＡＡ矢視図で一方のユニットのみを示
し、装置は準備状態にある。

すなわち、ピストン６が図の右方によっており、ピン７
は溝カム８の左端にあり、左右一対の保持板１０は先端
が左右からつぼまって閉塞状態をとり固型物１１を保持
している。

第３図は固型物１１を袋９へ供給中の状態を示している
。

すなわち、ピストン６が左方に変位し、摺動板４が前進
するとともに保持板１０も前進し、開口された袋９の袋
口内に進入すると同時に溝カム８の形状によってピン７
が屈曲部８′に入り、摺動板４が外方に開き、一対の保
持板１０は摺動板４とともに外方に開くのでほぼ平行と
なり袋口を充分拡開している。

そのため今まで保持されていた固型物は自然落下で袋内
へ送り込まれる。

ｌｅａは拡開された袋の保持を確実とするために凹凸を
附した小片である。

袋９は別の装置によって本考案供給装置まで運ばれ、空
気ノズルの空気吹込等の手段によって、保持板１０の先
端部が挿入できる程度の開口が行われるもので詳細は省
略する。

固型物１１が袋９の底部に達するとその重量によって袋
９は保持板１０から離脱し、次工程に移送される。

すると、ピストン６は再び右方に動かされ、摺動板４も
右方に動いて第２図に状態に戻り、保持板１０も亦第２
図の状態まで後退しつつ次の固型物を受取り、保持する
。

固型物の形状、大きさに応じて保持板１０を調節または
取替えることが簡単に行える。

本考案の固型物供給装置は上記のように構成され、作用
するので簡単な袋口の開口手段さえあれば固型物を保持
した保持板が確実に袋口に進入し、袋口を拡開保持腰被
充填物は確実に袋内に供給され、自動充填包装機として
の能率を向上させる効果は顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の側面図、第２，３図は第１図のＡ
Ａ矢視図で摺動板の移動による保持板の態様の変化も説
明する図である。 １：固定板、２：支柱、３ニジリンダ、４：摺動板、５
：支柱、６：ピストン、７：ピン、８：溝カム、９：袋
、１０：保持板、１１：固型物。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固型物の包装機械において、傾斜した固定板１の一端に
   支柱２を植設し、該支柱２にシリンダ３を枢着し、一方
   上記固定板１上に摺動可能とした摺動板４を重ね、該摺
   動板４の一端に支柱５を植設し、該支柱５に上記シリン
   ダ３に嵌合するピストン６のピストン軸６ａを枢着し、
   固定板１から直立したピン７．７を摺動板４に穿設した
   溝カム８．８に嵌合させ、ピストン６の変位に伴ってそ
   の先端部が袋口に進入し、かつ袋９を拡開する方向に角
   度を変える樋状の保持板１０を摺動板４に固着してなる
   ユニットを左右対称に一対設けたことを特徴とする固型
   物供給装置。