JPS6012472Y2 - 浴槽

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【考案の詳細な説明】本考案はプラスチック製等の浴槽に関し、止水栓用の止
具の取付構成の改善を意図するものである。

この種浴槽は止水栓が設けられ、この止水栓の止具は浴
槽本体に取付け、止水栓と止具間をくさりで接続して開
栓時の便宜と止水栓の紛失防止が図られている。

そして従来は第３図に示すように本体２１の側面上部に
止具２２を水平方向に取付けていた。

本体２１はたとえばプラスチックスで一体底形されるも
のであり、外壁２３と内壁２４間に空間２５が設けられ
ているが、止具２２は水平方向に取付けているので、た
とえばナツト２６の操作も困難であり、また止具２２は
必然的に浴槽内に突出することとなり、止具２２に身体
が当ってケガをする危険性もあった。

本考案はこのような従来の欠点を除去するものであり、
以下図面とともにその実施例を説明する。

１はプラスチック等で成形した本体で、外壁２と内壁３
とを上端で連続させ、適当巾の周縁上面４が形成される
。

５は周縁上面４の一部に形成した凹所で、内壁３方向に
、すなわち浴槽内方に向けて低くなるように傾斜させ、
内壁３になめらかに連続させている。

６はこの凹所５にほぼ垂直方向に取付けた止水栓の止具
であり、パツキン７、ナツト８で固定している。

９は止具６と止水栓とを連結したくさりである。

そして凹所５の深さは、止具６の上端が凹所以外の周縁
上面４よりも低くなるような値に設計される。

これは本体１に施蓋した際に、蓋が止具６に当らないよ
うにするためである。

上記実施例において、外壁２は通常本体１の全高にわた
って設けられるものではなく、周縁上面４かられずかに
低い位置まで延設した一種のフランジ状に設けられるこ
とが一般的である。

以上のように本考案によれば、周縁上面に設けた凹所に
止具を取付けているので身体が止具に当ることがなく安
全であり、また凹所を浴槽内方に向って低く傾斜させて
おくことによって凹所に水が溜るようなこともなく、ナ
ツトの締付操作も簡単であるなどの実用的効果を奏する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の斜視図、第２図は同要部断面
図、第３図は従来例の要部断面図である。１・・・・・・本体、４・・・・・・周縁上面、５・・
・・・・凹所、６・・・・・・止具。

【実用新案登録請求の範囲】１周縁上面の一部に凹所を設け、この凹所に止水栓用
の止具を取付け、この止具の上端を前記凹所以外の周縁
上面よりも低く設けてなる浴槽。２前記凹所は浴槽内方へ向けて低くなるように傾斜さ
せてなる実用新案登録請求の範囲第１項に記載の浴槽。