JPS6011471Y2 - 過負荷検出器のカバ−装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電気ホイスト等に用いられるリング式過負荷
検出器のカバー装置の改良に関するものである。

従来のリング式過負荷検出器のカバー装置を第１図に従
って説明する。

図において、１はリング式過負荷検出器で、略々楕円状
のリング部２と、このリング部２の外周面の対称位置に
突設した一対の連結部材３，４と、この一対の連結部材
３゜４に設けられた一対の貫通孔３ａ、４ａと、上記リ
ング部２の内端面に結合された制御手段５とによって構
成されている。

６は上記リング式過負荷検出器１の上記リング部２の外
周面を包囲するカバー装置、７はこのカバー装置６の中
空立方状の本体で、図において上下に開口部？ａ、７ｂ
を有している。

７ｃは上記開口部７ａに溶接結合された連続して形成さ
れたフランジ部で、複数個の貫通孔（図示せず）が設け
られている。

７ｄは上記開口部７ｂに溶接結合された連続して形成さ
れたフランジ部で、複数個の貫通孔（図示せず）が設け
られている。

なお、上記本体７は例えば上記リング部２の端面に２個
の小ねじで螺着結合されている。

８は短形平板状の第１のカバーで１、連結部材３が貫通
する貫通孔８ａと上記フランジ部７ｃ″に設けられた複
数個の貫通孔と対向する貫通孔（図示せず）が設けられ
ている。

９は上記フランジ部７ｃと上記第１のカバー８の周縁部
との間に挟在するゴム等の弾性体よりなる中空状の第１
のバッキング、１０は上記第１のカバー８の複数個の貫
通孔と、上記第１のバッキング９の複数個の貫通孔と上
記フランジ部７ｃの複数個の貫通孔とを貫通した複数個
の小ねじ、１１はこの複数個の小ねじ１０に螺着結合さ
れた複数個のナツトで、上記複数個の小ねじ１０と共動
して上記本体７と上記第１のカバー８とを第１のバッキ
ング９を介して水密に結合している。

１２は短形平板状の第２のカバーで、連結部材４が貫通
する貫通孔１２ａと上記フランジ部７ｄに設けられた複
数個の貫通孔と対向する複数個の貫通孔（図示せず）が
設けられている。

１３は上記フランジ部７ｄと上記第２のカバー１２の周
縁部との間に挟圧するゴム等の弾性体よりなる中空状の
第２のバッキング、１４は上記第２のカバー１２の複数
個の貫通孔と、上記第２のバッキング１３の複数個の貫
通孔と上記フランジ部７ｄの複数個の貫通孔とを貫通し
た複数個の小ねじ、１５はこの複数個の小ねじ１４に螺
着結合された複数個のナツトで、上記複数個の小ねじ１
４と共働して上記本体７と上記第２のカバー１２とを第
２のバッキング１３を介して水密に結合している。

なお、上記連結部材３と上記貫通孔８ａとの間隙及び上
記連結部材４と上記貫通孔１２ａとの間には充填部材（
図示せず）が充填されている。

従来この種のカバー装置は以上のように本体７をリング
部２に２個の小ねじで結合し、本体７の上下にフランジ
部７ｃ、７ｄを溶接結合すると共にフランジ部７ｃ、７
ｄに各複数個の貫通孔を設け、複数個の貫通孔が設けら
れた第１、第２のカバー８，１２を第１、第２のバッキ
ング９，１３を介して複数個の小ねじ１０，１４、複数
個のナツト１１．１５とで本体７に第１、第２のカバー
８．１２を結合する構成となっているので、部品点数、
加工々数が多ぐ原価高になる欠点があった。

また、リング式過負荷検出器１に対するカバー装置６の
取り付け、取外しが面倒で取り付け、取外しの作業性が
悪い等の欠点があった。

この考案はこのような従来のこの種のカバー装置の欠点
を解消しようとしてなされたもので、第２図、第３図に
従ってこの考案の一実施例について説明する。

図において、・７はリング部２の下方外周面に２個の小
ねじ１６で結合され、一端部に連結部材４が貫通する貫
通孔７ａを有し、他端部が開口する短形状の周壁７ｂを
有する第１のカバーで、上記リング部２の下端外周面を
包囲している。

３は一端部に連結部材３が貫通する貫通孔８ａを有する
と共に一端部が２個の小ねじ１７で上記リング部２の上
方外周面に結合された第２のカバーで、上記リング部２
の大半を包囲すると共に他端開口部近傍の内周面８ｂが
上記第１のカバー７の周壁７ｂの外周面と小隙を介し対
向するようになされている。

なお、上記連結部材３と上記貫通孔８ａとの間隙、及び
上記連結部材４と上記貫通孔７ａとの間隙には充填部材
（図示せず）が充填されている。

その他の構成は従来装置と同様であるので説明を省略す
る。

この考案は以上のように第１のカバーをリング部の下方
外周面に結合し、第２のカバーをリング部の上方外周面
に結合し、上記第１のカバーの周壁外周面と上記第２の
カバーの開口部近傍の内周面とを小隙を介して対向させ
る構成としたので部品点数、加工々数が大幅に減少し安
価なしかも取扱に容易な過負荷検出器のカバー装置を提
供することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の過負荷検出器のカバー装置の一部断面正
面図、第２図、第３図はこの考案の一実施例を示すもの
で、第２図は一部断面正面図、第３図は第２図の右側面
図である。 図中、１．は過負荷検出器、２はリング部、３，４は一
対の連結部材、３ａ＊４ａは貫通孔、５は制御手段、６
はカバー装置、７は第１のカバー、８は第２のカバー、
７ａ、８ａは貫通孔、７ｂは周壁、８ｂは内周面、１６
．１７は小ねじである。 なお図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 略々楕円状のリング部と、このリング部の外周面の対称
   位置に突設した一対の連結部材と、上記リング部の内端
   面に結合された制御手段とを有する過負荷検出器の上記
   リング部も包囲するカバー装置において、上記リング部
   の下方外周面に結合されると共に上記連結部材の一方が
   貫通する貫通孔を有する第１のカバーと、□上記リング
   部の上方外周面に結合されると共に上記連結部材の他方
   が貫通する貫通孔を有し、且つ下方開口部近傍の周壁の
   内周面が上記第１のカバーの周壁外局面と小隙を介して
   対向する第２のカバーと、上記第１、第２のカバ二の貫
   通孔と上記一対の連結部材との間隙に充填された充填部
   材とを備えたことを特徴とする過負荷検出器のカバー装
   置。 ・