JPS601136Y2 - 集水器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、樋に取付ける集水器の改良に関する。

第１図は、この種の集水器の従来例を示したもので、側
壁１０と、この側壁と対向する側壁（図示しない）に、
軒樋２の形状に沿う形状に切欠いて形成された軒樋嵌着
部１１を有している。

１１１は軒樋嵌着部１１の耳部把持部、１２は落し口で
ある。

この集水器を軒樋２に取付ける場合には図示のように、
軒樋２の一方側の耳部２ａに耳部把持部１１１を弓：１
．つかヲ、チ、集水器１を矢印方向に回わして他方側の
耳部２・ａにもう一方の耳部把持部１１１を嵌着させる
ようにして取付ける為、□寸法精度によっては、軒樋２
や集水器「を変形させる為にかなりの力を要し、寒期に
は耳部２ａ４（破損したりする等の欠点：カあった。

この考案は、上記した従来の欠点を除去する為になされ
たもので、軒樋嵌着部の前壁側半部を含む一部を嵌込部
として別体に形成し、この嵌込部を本体に横スライド嵌
合させる構成とすることによって、従来に比して、取付
けが容易であり、取付時に軒樋の破損事故が生じる恐れ
が全くない集水器を提供することを目的とする。

以下、この考案の１実施例を図について説明する。

第２図〜第４図において、集水器３は落し口１２を有す
る本体３１．と、この本体３１に横スライド嵌合により
嵌込まれる嵌込部３２とに分割されており、この嵌込部
３２は、軒樋嵌着部１１の前壁３ａ側半部１１ａと、前
壁３ａの一部３ａｔとを形成している。

本体３１側の側壁部分３Ｃ１，３Ｃ１には、軒樋嵌着部
１１の後壁３ｂ側の半部１１ｂが形成されると共に分割
面部Ａに前壁３ａの他部３ａ２から前後方向に（Ｉｌｕ
る鳩尾形凹状のスライド嵌合部３Ｃ１１が形成されてい
る。

嵌込部３２側の側壁部分３ Ｃ２１３Ｃ２には、前記し
たように軒樋嵌着部１１の前壁３ａ側の半部１１ａが形
成されると共に分割面部Ａに本体３１の嵌合部３Ｃ１１
にスライド嵌入される鳩尾形凸状のスライド嵌合部３Ｃ
２１が形成されいる。

３ｃは集水器３の側壁であって、側壁部分３Ｃ１′と、
３Ｃ２により構成される。

この集水器３を軒樋２に取付ける場合には、嵌込部３２
を第４図に示す如く外側へずらして本体３１との間に、
軒樋２の幅より大きい空間を空け、この空間を軒樋′２
が通るように集水器３を保持して、本体３１と嵌込部３
２を相手側に向けて軒樋２の幅方向にズライドさせれは
、軒樋２の一方側の耳部２ａが嵌込部３２の耳部把持部
１１１に、又他方側の耳部２ａが本体３１の耳部把持部
１１１に自動的に嵌入し、本体３１及び嵌込部３２が軒
樋２に脱落不能に嵌着される。

以上の如く、この考案によれば、軒樋嵌着部の前壁側半
部と前壁の一部を含む部分が別体の嵌込部となっており
、この嵌込部と本体の側壁部分に相互に嵌合する横スラ
イド嵌合部を形成したことによって、軒樋取付けに際し
ては、両者で、軒樋を幅方向にはさんで、該幅方向に閉
じるようにスライドさせればよいだけであるから、従来
のものに比してその取付けが容易であり、局部に応力が
集中することがないから軒樋破損を抱く恐れは全くない
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の集水器の側面図、第２図はこの考案によ
る集水器の実施例の斜視図、第３図は上記実施例の■−
■断面図、第４図は上記実施例の作用説明図である。 ３ａ・・・・・・前壁、３ｂ・・・・・・後壁、３ｃ・
・・・・・側壁、３Ｃ１１，３Ｃ２１・・・・・・スラ
イド嵌合部、１１・・・・・・軒樋嵌着部、１２・・・
・・・落し口、３１・・・・・・本体、３２・・・・・
・嵌込部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 軒樋嵌着部の前壁側の半部と該前壁の一部を形成する嵌
   込部と、上記軒樋嵌着部の後壁側の半部を有し落し白を
   具える本体とに分割され、夫々の側壁部分の分割面部に
   前後方向に伸び相互に捩合する横スライド嵌合部が形成
   されていやことを特徴とする集水器。