JPS6011086Y2 - 高炉炉体における冷却構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は高炉炉体における冷却構造に関する。

すなわち、炉体煉瓦と鉄皮との間に上下左右に隣接する
多数のステーブを配設して構成する高炉炉体において、
煉瓦保持機能を有効に有し、かつ耐久性に富み、冷却性
が悪いステーブのコーナ一部が横方向に集中しないよう
にして冷却性能を上げることができ、しかも鉄皮の強度
を確保できる簡単な構造にして好適に実施できるよう提
供するものである。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図は高炉炉体の一部の断面図を示し、従来のこの種
のものと略同様に炉体煉瓦１を鉄皮２との間にはガスシ
ール金物３に連通ずる冷却用パイプ４を鋳込んだステー
ブＡを配設して構成するものである。

また、これらのステーブＡは正面４角形で上下左右に隣
接させて配設するが、第２図に示すように、上下方向に
は各ステーブＡが一列に並び、左右のステーブＡ、 Ａ
どおしは上下方向に相対的にずれるように配設し、上下
のステーブＡ、 Ａの間には左右に冷却板Ｂ、 Ｂを嵌
挿すると共に両冷却板Ｂ、 Ｂの間には耐火物５を挿入
し、各冷却板Ｂの先端部を炉体煉瓦１の間に煉瓦保持が
できるようにして取出し可能に挿入し、各冷却板Ｂの他
端側は鉄皮２側のハウジング６に装着して構成する。

第３図は他の実施例を示腰前記実施例と同様に構成する
が、各ステーブＡにおける４隅の一部には切欠部７を形
威し、各ステーブＡが上下方向にも左右方向にも相互に
位置がずれるように組合わせ、上下方向のステーブＡ、
Ａ間に２つの冷却板Ｂ、 Ｂを嵌挿して構成する。

従って、ステーブＡ及び冷却板Ｂにより鉄皮２側にホッ
トスポットが発生しないようにして冷却効果を上げるこ
とができ、左右に隣接する両ステーブＡ、 Ａが上下方
向に相対的にずれるので、冷却性が悪いステーブＡのコ
ーナ一部が横方向に集中しない状態にすることができて
有効的に冷却機能を発揮することができる。

このように本考案は、左右に隣接するステーブどおしを
上下方向に相対的にずらして配設すると共に、炉体煉瓦
内に挿入する冷却板を上下のステーブの間に適数個嵌挿
して構成したから、冷却性が悪いステーブのコーナ一部
が横方向に集中しなにようにして冷却板の嵌挿とにより
冷却性能を効果的に奏する構造にすることができ、しか
も冷却板の取付けのための開口が鉄皮において同一レベ
ルに揃うことのない構造になるから鉄皮強度を確保でき
る構造にすることができ、冷却板により煉瓦保持機能を
有効にすることができ、全体に耐久性に冨み簡単な構造
にして好適に実施できる特長を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は高炉炉体の一部
の断面図、第２図は要部の正面図、第３図は他の実施例
を示す。 １・・・・・・炉体煉瓦、２・・・・・・鉄皮、Ａ・・
・・・・ステーブ、Ｂ・・・・・・冷却板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 炉体煉瓦と鉄皮との間に上下左右に隣接する多数のステ
   ーブを配設して構成する高炉炉体において、左右に隣接
   するステーブとおしを上下方向に相対的にすらして配設
   すると共に、炉体煉瓦内に挿入する冷却板を上下のステ
   ーブの間に適数個嵌挿して構成したことを特徴とする高
   炉炉体における冷却構造。