JPS60109630A - エネルギ−吸収具 - Google Patents

エネルギ−吸収具

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JPS60109630A
JPS60109630A JP21723183A JP21723183A JPS60109630A JP S60109630 A JPS60109630 A JP S60109630A JP 21723183 A JP21723183 A JP 21723183A JP 21723183 A JP21723183 A JP 21723183A JP S60109630 A JPS60109630 A JP S60109630A
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Japan
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cylindrical body
hollow cylindrical
energy
energy absorbing
absorbing device
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JP21723183A
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English (en)
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Norio Kurauchi
紀雄 倉内
Norio Sato
紀夫 佐藤
Shoichi Yamamoto
山本 省一
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Toyota Boshoku Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F7/00Vibration-dampers; Shock-absorbers
    • F16F7/12Vibration-dampers; Shock-absorbers using plastic deformation of members

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vibration Dampers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、力学的エネルギー、特に衝撃的、打撃的荷重
を吸収する繊維強化プラスチックを用いたエネルギー吸
収具に関する。
[従来技術] 物体に衝撃的荷重がかかり、物体内部に装着しである装
置等の物体あるいは人体がその衝撃荷重によって損傷を
きたしたり、機能を満たさなくなる場合がある。一つの
例として自動車等の衝突事故を考えると、運転者は走行
速度の負性により萌方にはおり出され、胸部をステアリ
ングホイールに強打して負傷し、また自動車本体も衝突
により大破することがある。この様な衝撃的荷重から物
体を守るために、衝突の運動エネルギーを吸収する各種
エネルギー吸収装置が開発されており、先の自動車等の
場合には、例えばエネルギー吸収バンパー、エネルギー
吸収ステアリング、エネルギー吸収シートベルト等によ
り車体及び人体にかかる衝撃的荷重を緩和して安全をは
かつている。
従来のエネルギー吸収装置のエネルギー吸収具としては
、弾性変形エネルギーを利用する鋼製スプリングあるい
は架硫ゴム、流動抵抗を利用する粘性油、未架硫ゴムあ
るいは空気、塑性変形エネルギーを利用した錆性ハニカ
ム、発泡体、摩擦エネルギーを利用したブレーキバット
、材料の破壊エネルギーを利用した高分子ハニカム、高
分子発泡体が一般に利用されている。
しかし、例えば、錆性スプリングは、一般に弾性変形範
囲内で使用するものであるため、くり返し使用が可能で
あり、また最大抗力値を容易に設計出来る利点はあるが
、その抗力−変位曲線は第1図の直線OBであり、吸収
するエネルギーは変位量の割りには少なくまた重量も大
きい。
油圧を利用したエネルギー吸収装置の杭カー変位曲線は
第1図の短形OABに近い型に設計可能であるが加工精
度を要し、従って、価格も高くなり、油を利用するため
保守も面倒であるという欠点を有する。
発泡体を利用したエネルギー吸収装置は原理も簡単で、
かつ、抗力−変位曲線は矩形のOABに近い形となるが
発泡体の単位面積当たりの抗力Fが非常に小さく、衝撃
力の大きい場合のエネルギー吸収においては、発泡体の
受圧面積を広くする必要があり、エネルギー吸収装置の
形状が大きくなり、スペースの制約がある場合は適用で
きない場合もあるという欠点をもつ。
[発明の目的] 本発明は、上記従来のエネルギー吸収具の有していた問
題点を解消し、理想的なエネルギー吸収特性を有するエ
ネルギー吸収具な提供することを目的とする。
本発明者らは、上記本発明の目的を達成するためエネル
ギー吸収具のエネルギー吸収特性に関する系統的実験及
び解析を実施した結果、以下の知見を得た。
エネルギー吸収装置の特性を評価するために今、静止し
ている物体へに物体Bが衝突する場合を考える。衝撃を
弱めるためには、エネルギー吸収装置を物体Aと物体B
との間に介在させることが効果的である。この際、物体
Aを衝突から守るかあるいは運動している物体Bを衝突
から守るかによって、エネルギー吸収装置の特性を論す
る場合の表現は異なるが、エネルギー吸収装置自体の特
性は変わらないので、ここでは、静止している物体Aに
物体Bが衝突した際に物体Aを衝撃から守る立場でエネ
ルギー吸収装置の特性を論じる。
上述の第1図は、あるエネルギー吸収装置をとり付けた
物体Aを固定し、エネルギー吸収装置の受圧部に物体B
が衝突した際のエネルギー吸収装置の物体Bに対する抗
力を縦軸にとり、また受圧部の後退距離(変位)を横軸
にとったものである。
エネルギー吸収装置の受圧部に物体Bが衝突すると、受
圧部は物体Bに対し抗力を発生させながら後退(変位)
し、物体Bの持つ運動エネルギーを吸収する。従って、
物体Aにはエネルギー吸収装置の抗力に等しく方向の逆
むきの荷重が、受圧部の変位が止まるまで作用し、衝撃
的な荷重からまぬがれる。この時の抗力−変位曲線と横
軸とに囲まれる面積(斜線部)がエネルギー吸収量に相
当する。
第1図において、斜線部は抗力と変位が放物線状の特性
になるものを示した。この吸収量が物体Bの初期の運動
エネルギーに等しくなるまで受圧部が変位した時点で物
体Bの運動は止まり、同時に物体Aに作用する荷重もな
くなる。ここで、もしエネルギー吸収装置のエネルギー
吸収の総量が物体Bの運動エネルギーよりも小さい場合
には、このエネルギーの差に相当する衝撃的荷重が物体
Aに更に作用することになる。
エネルギー吸収装置を物体Aにとり付ける場合、衝撃的
荷重に対して発生する抗力Fは物体Aが損傷しない荷重
範囲内にとどめる必要があり、かつ、受圧部の変位はエ
ネルギー吸収装置が使用の場における取得るスペースに
よって制約される。
この様な制約のもとて最大限のエネルギー吸収量を得る
には図にOA Bで示した様に、衝撃的荷重が作用した
瞬時において抗力は急激に立ち上がり、物体Aを損傷し
ない範囲内の所定の荷重値に達した後は、それ以上増大
することなく一定となり変位のみ増大して運動エネルギ
ーを吸収する抗力−変位特性を持たせる必要がある。
本発明者らは、この様な知見に基づき、抗力の最大f1
αを任意に設定でき、その長さにより変位量をかせぎ、
作用する衝撃的打撃的エネルギーを充分吸収し得る、簡
単な構成のエネルギー吸収具を案出するため、試作実験
解析を繰り返した結果、本発明に悪例したものである。
[発明の説明] 本発明のエネルギー吸収具は繊維を異なった配向方向で
交叉関係に配接して繊維強化したプラスチック製の中空
筒状体と、該中空筒状体の両端にそれぞれ配置され該中
空筒状体の軸方向に平行に相対移動可能な1対の押圧部
材とから成り、衝撃荷重作用時、前記1対の押圧部材の
相対的近接により、前記中空筒状体をその軸端部から逐
次破壊させることにより衝撃エネルギーを吸収するもの
である。
上述の構成より成る本発明のエネルギー吸収具の上方の
押圧板1に下向きに衝撃力が作用した場合の繊維強化中
空筒状体の変形、破壊状況を第2図を用いて説明する。
衝撃が作用した瞬間に中空筒状体3は圧縮され、わずか
に軸方向に縮小する。
これは衝撃荷重による弾性変形によるものである。
次に中空筒状体3の押圧板1と接している部分が白化し
始める。この白化は、繊維とマトリックスの接着部の界
面のはく離によるものであり、更に負荷が増大すると中
空筒状体3の端部から異なる配向方向で交叉積JFI 
シた繊維束がお互いに繊維京間で層間剥離破壊が発生ず
る。また、その剥離した繊維束内には、繊維の切断、マ
トリックスの破壊、f&紺とマトリックスの界面の剥離
が発生している。これらの破壊は中空筒状体3の押圧板
lとの接触部近傍だけに発生し中空筒状体3の他の部分
には急激に進展せず、第3図に示すように破壊部を押圧
&1に沿って周縁方向に排除しつつ押圧板lの変位に伴
って押圧板1との接触部にだけ破壊が進行するため中空
筒状体は端部より逐次破壊していく。この中空筒状体3
の端部の逐次破壊によって?lT撃エネルギーを吸収し
、全?!Tgエネルギーを吸収し得た時点で破壊は止ま
る。中空筒状体3が逐次破壊していく時、中空筒状体3
は常に押圧板1と接触し、その接触面近傍が逐次破壊し
周縁方向に排除されていくため押圧板lは常にFRP中
空体の未だ破壊していない新生面と接触しながら下方に
変位することになる。
この衝撃荷重によって中空筒状体3に発生する抗力と押
圧板1の下方への変位を示したものが第4図である。衝
撃初期に抗力が急激に発生し、以後、抗力はほぼ一定の
ままで変位だけが増大した。
これは、第1図において示した理想的なエネルギー吸収
装置としての抗力−変位特性に近いものである。ここで
本発明のエネルギー吸収具の抗力−変位特性における急
激な抗力の立上がりは中空筒状体の弾性変形領域に対応
し、以後の一定抗力値で変位だけ増加する領域は中空筒
状体3の端部が白化し、端部より逐次破壊を伴いなから
押圧板1が中空筒状体3と接触しつつ下方へ変位してい
く状態に対応する。
従って、本発明のエネルギー吸収具のエネルギー吸収の
メカニズムは、中空筒状体が端部より逐次破壊していく
際における繊維の破損、マトリックスの破壊、繊維とマ
トリックスとの界面の接着の破壊及び交叉積層した繊維
束間の層間はく離破壊の様な各種の破壊エネルギーの組
み合わせによる相乗的消費と、押圧板が中空筒状体の端
部に朦捺接触しながら逐次破壊に伴って変位して破壊部
を排除していく際における閉擦エネルギーとしての消費
によるものとが付加されたものである。
[実&態様の説明コ 本発明の第1の態様のエネルギー吸収具は、前記中空筒
状体に配接した繊維の配向方向が該中空筒状体の軸方向
に対して+(10°〜60°)の角度を成す方向と、該
中空筒状体の軸方向に対して−(10°〜60°)の角
度を成す方向とで構成されているものである。
本箱1の態様のエネルギー吸収具は、上述の様な配向関
係で繊維を配接して交叉させるものであるため、衝撃的
荷重によって中空筒状体の端部より繊維に沿ってクラッ
クが発生するが、そのクラックの伸展は互いに交叉する
繊維によって阻止する。従ってクラックが急激に中空筒
状体の軸方向に伸展して抗力を発生させなくなる様な破
壊には到らず、破壊は軸端部より徐々に逐次進行させる
ことができるという利点を有する。
また一般に交叉積層した繊維強化複合材料の圧縮強度及
び座屈強度は交叉積層角度に大きく依存する。よって繊
維の配接角度を変えることによって抗カー変特性の最大
抗力値を任意に設定可能である。
従って、本箱1の態様は、繊維を一定角度関係範囲で交
叉配接することにより、抗力が保持されたまま破壊が徐
々に進行し、大きなエネルギーを吸収する利点を有する
第2の態様のエネルギー吸収具は、前記中空筒状体に配
接した繊維な織布で構成したものである。
本箱2の態様のエネルギー吸収具は、織布で強化繊維を
構成するものであるため、使用する繊維、織り方、織布
の配列方向により抗力−変位特性を変えることができエ
ネルギー吸収特性を変えることができるという利点を有
する。
本箱2の態様は、繊維を互いに交叉配接するといった技
術的複雑さは無く、所定の織布な単に配接するだけで、
jalttが交叉した繊維強化中空荷状体が得られると
いう利点を有する。
第3の態様のエネルギー吸収具は、前記中空筒状体を強
化する繊維が、該中空筒状体の側壁にその軸方向に対し
て略直角の関係に巻き付けた繊維を含むものである。
本箱3の態様のエネルギー吸収具は、中空筒状体の軸方
向に対して略直角に巻き付けた、いわゆるフープ巻きし
た繊維を有するため、軸方向に対しである角度関係で交
叉巻きした繊維をはち巻きの様に巻きつけるものであり
、円周方向の強度を高めるため、エネルギー吸収具の最
大抗力(エネルギー吸収時の荷重)を高め、大きな衝撃
的エネルギーの吸収に適する。
また時には最大抗力は小さいがエネルギー吸収量の大き
いエネルギー吸収具を必要とする場合があり、これには
エネルギー吸収具の変位位を大きくする必要がある。こ
のような場合、中空筒状体の長さを長くする必要がある
が、一般に中空筒状体の断面、径の長さに対し、筒状体
の長さの比が大きくなると中空筒状体中央で座屈破壊し
やすくなる。しかし、本箱3の態様は中空筒状体にフー
プ巻きを施すため、円周方向の強度を増すことにより、
半径方向の拘束力を高めるものであるため、座屈強度が
増加し、圧縮荷重に対して座屈することなく端部から逐
次破壊する様になり、エネルギー吸収のための変位量を
大きくとることが可能であり、結果的に吸収エネルギー
量を増大させるという利点を有する。
第4の態様のエネルギー吸収具は、前記中空筒状体に強
化した繊維は、中空筒状体の側壁にその軸方向に対し互
いに45度の配向方向になるように交互に積層したもの
である。
本箱4の態様のエネルギー吸収具は、中空筒状体の軸方
向に対して互いに45度の角度関係になる様に交互に積
層したものであるため、繊維が中空筒状体の円周方向及
び軸方向に等しい強さを有し、かつ軸対称の関係で配接
されるものであるため、エネルギー吸収時の中空筒状体
の端部の破壊が一様に進行し、均一なエネルギー吸収特
性を有するという利点を有する。
また繊維束内の破壊では、繊維の長軸に沿った繊維とマ
トリックスとの界面破壊が発生しやすいが、本箱4の態
様においては繊維束が互いに直交しているため界面破壊
の進展は直交する他の繊維束によって−PI確実に阻止
する。従って、本箱4の態様は他の交叉角度のものに比
へ、最大抗力値が高くなり、破壊も一層徐々に進行する
ため、吸収エネルギー量が最大になるという利点を有す
る。
第5の態様のエネルギー吸収具は、前記1対の押圧部材
が前記中空筒状体の両端に、それぞれ該中空筒状体の軸
方向に対して垂直に設けられた1対の平板で構成したも
のである。
第5の態様のエネルギー吸収具は、押圧部材としての一
対の平板の両方から繊維強化中空筒状体に衝撃エネルギ
ーを圧縮荷重として作用させ、両方もしくは一方と接す
る繊維強化中空荷状体の軸端部から破壊させることによ
り、エネルギーを吸収するものである。
第6の態様のエネルギー吸収具は、前記1対の押圧部材
は、前記中空筒状体の一端に、該中空筒状体の軸方向に
対して垂直に設けられた平板と、該平板に垂直に固着さ
れ前記中空筒状体内に介挿された連設棒とから成る第1
の押圧部材と、前記中空筒状体の他端に該中空筒状体の
軸方向に対して垂直に設けられた平板であって、前記連
設棒が該中空筒状体の軸方向に移動し得る貫通孔を有す
る第2の押圧部材とから成るものである。
本箱6の態様のエネルギー吸収具は、連接棒を介して第
2の押圧部材を通して第1の押圧部材に荷重を作用させ
るので衝撃的な引張エネルギーを繊維強化中空筒状体に
圧縮荷重として作用させるものであり、引張荷重による
衝撃的エネルギーの吸収を可能にしたものである。
第7の態様のエネルギー吸収具は、前記一対の押圧部材
のうち、前記中空筒状体が逐次破壊される側の一端に設
けられる押圧部材が前記中空筒状体の端部との接触部に
、該押圧部材の中央が突出したテーバがつりられている
ものである。
本箱7の態様のエネルギー吸収具は、押圧部I4にテー
バを形成したので、テーパ面と当接する繊維強化中空筒
状体の軸端部には、衝撃荷重作用時、テーパ面から半径
方向外方に向いた荷重を作用させることにより、破壊さ
れた軸端部を第3図に示すように半径方向外方すなわち
周縁方向に円滑に排除し°C1常に未だ破壊していない
新生の軸端部をテーパ面に接触させるようにするもので
あり、破壊進行時の抗力値の変動幅を狭くして、安定さ
せるという利点を有する。
本箱7の態様において、中空筒状体の軸とテーパ面との
なす角すなわちテーバ角度を小さくしすぎると、衝撃龍
重作用時中空筒状体の縦割れが生じ、抗力が急激に低下
してエネルギー吸収効果が阻害される場合もあるため、
発明者らの行った実験によればテーバ角度は30度以上
が望ましく、さらに望ましくは70度以上であるのが良
い。
第8の態様のエネルギー吸収具は、前記一対の押圧部材
のうち、前記中空筒状体が逐次破壊される側の一端に設
けられる押圧部材が前記中空筒状体の端部と複数カ所で
接触する突起形状を有するものである。
本箱8の態様のエネルギー吸収具は、押圧部材を突起形
状にしたことにより、繊維強化中空荷状体の軸端部と複
数箇所で接触させ、この接触部から破壊を進行させるも
のであり、接触箇所の数、突起の形状により、抗力−変
位特性を変えることができ、エネルギー吸収特性を変え
ることができるという初点を有する。
本発明は上述以外にも、実施するに当たり、次の様な態
様を採り得る。
繊維強化中空荷状体(以下簡単にFRPバイブと言う)
の長軸方向の長さは、エネルギー吸収具に許容される変
位量(上記X+ )によって決定される。
また、FRPパイプの繊維の配向方向、積層数、径の大
きさ、肉厚、強化繊維および母材プラスチックの種類等
はエネルギー吸収具に許容される荷重(上記F、)によ
って決定される。一般にFRPの積層数、強化繊維の配
向方向、径の大きさ、肉厚を増すとFRPバイブが支え
得る荷重(−,1−記F、に相当)は大きくなる。
FRP中空体に用いる強化繊維としては、カラス繊維、
炭素繊維、有機繊組[、アルミナa紺等の連続繊維を用
いることができる。又、母I4であるプラスチックとし
ては不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリイミド樹
脂等の熱硬化製樹脂、あるいは熱可塑性樹脂を用いるこ
とができる。
FRPバイブの製造方法としては、例えば、強化繊維を
予め所定の形状に配置し、その上から−に記繊維を含浸
させるハントレイアップ法、強化繊維束に上記樹脂を含
浸させながら所定のマンドレルに巻付けるFW法、ある
いは強化繊維に予め樹脂を含浸させテープ状に配列させ
たいわゆるブリフレグを所定のマンドレルに巻き付け、
その後、加熱等により樹脂を硬化させる手法等の方法を
用いることができる。
また、繊維を切断しランダムに分イUさせて樹脂を含浸
させてシート状にしたいわゆるSMCをマンドレルに巻
き付け、その後、繊維を円周方向にフープ巻きした後、
加熱して樹脂を硬化させる方法も用いることができる。
上記した1対の押圧部材は、上記衝撃的荷重を受け、該
荷重を上記FRPバイブに伝える機能を有する。荷重が
加わると押圧部材はFRPバイブの軸方向に相対移動し
、該移動によって上記FRPバイブを逐次破壊する。そ
して該逐次的な被破壊によって上記F RPバイブは衝
撃的荷重を吸収する。
押圧部材の形状は、上記衝撃的荷重なFRPバイブに伝
達し得るものであれば良い。
又、FRPバイブはそれぞれ径の異なる2種類以」−の
FRPパイプを同軸的に配置して形成することもでき、
抗力−変位特性、エネルギー吸収特性を制御することが
できる。
上述の実施態様のエネルギー吸収具を、例えば自動車用
シートベルト、エネルギー吸収ステアリング装置、エネ
ルギー吸収バンパー等に用いると、限られた変位の間に
より多くのエネルギーを効率よく吸収することができ、
上記各種装置による被保護物体の保訛の効果をさらに市
めることができる。
[実施例] (1)各種試験例 本発明のエネルギー吸収具の効果を確認するため、表に
示す各種のFRPバイブな用いた本発明の具体例のエネ
ルギー吸収具のサンプルA〜11と、比較例のサンプル
とについて試験を行い、抗力−変位特性すなわちエネル
ギー吸収特性を測定した。
繊維としてはガラス繊維を、樹脂としてはエポキシ樹脂
を用い、又、押圧部材としては上記第2図に示すような
FRPバイブの両端に該F Rl)の軸方向に対して直
角に配置した1対のqL仮を用いた。
試験は第5図に示ず様にFRl)バイブ3、押圧板1、
底板2より成るエネルギー吸収具をロードセル■−Cを
介して、電気油圧試験機の定盤と油圧ピストンOPの間
に挟持し、油圧ピストン01〕によって押圧板1に一定
速度の変位を与えることにより実施した。油圧ピストン
OPの変位の速度は100mm/seeである。抗力は
ロードセルLCにて、変位は油圧ピストンOPに内蔵し
た差動トランス(図示せず)にて計測して、第6図(A
)〜第6図(G)に示すこのエネルギー吸収具の抗力−
変位特性をめた。
又、試験に用いた表に示すFRPバイブの各種サンプル
は次の様に作製した。
サンプルA−Fは連続したガラス繊維を引き揃え、エポ
キシ樹脂を含浸させ半硬化の状態にした厚さ0.2mm
のいわゆるプリプレグチーブを所定径のマンドレルにワ
インデングしたものである。
サンプルA、BSFはプリプレグをマンドレル軸に対し
て−4,5’、+45’傾けてそれぞれ交互にワインデ
ングしたものであり、サンプルCSD。
EはサンプルAの最外層上に更にプリプレグを円周方向
にフープワインデングしたものである。サンプルGはガ
ラス繊維を用いた織物を所定のマンドレルに巻き付けそ
の上からエポキシ樹脂を含浸したものである。比較例1
のサンプルはガラス繊維ストランドを長さ1inchに
切断し、それを平面ランダムに分散させた後エポキシ樹
脂を含浸させてシート状にしたいわゆるSMC(シート
モールデングコンパウンド)を所定のマンドレルに巻き
付けたものであり、繊維は無配向となる。サンプルHは
比較例1の最外層にプリプレグテープを円周巻きしたも
のである。上記素利付きマンドレルを加熱炉内に入れ、
樹脂部を加熱硬化させ、その後所定の長さに切断してサ
ンプルとした。
試験例1(矩形の抗力−変位曲線の検討)第6図(A)
は、サンプルへの抗力−変位曲線を示したものである。
衝撃初111に抗力は急激に立ち上がり、以後微弱な変
動はあるものの抗力は一定とな・〕で変位し、エネルギ
ー吸収材として理想に近い抗力−変位特性を示した。尚
、最終で荷重が上昇するのは逐次破壊が全域にわたり、
押圧板か底板を直接圧縮したためである。図中には、比
較例1のサンプルの抗力−変位特性を示したが、比較例
1のサンプルは衝墾と同時にクラックが全域にわたって
発生し、中空体形状を保たなくなり、抗力は急激に減少
する。
試験例2(矩形の抗力−変位曲線の検討)第6図(B)
は、比較例1のサンプルの最外層に連続繊維をフープ巻
きしたサンプル11の抗力−変位曲線を示したものであ
る。サンプル11ではフープ巻きした繊維の拘束により
急激なりラック伝ばんがなくなり、バイブ端部より逐次
破壊し、そのために最大抗力値は大きくないが、矩形に
近い抗力−変位特性を示した。
試験例3(抗力値の設定の検討1) 第6図(C)は、サンプルBの抗力−変位特性を示した
ものであり、FRPバイブの肉厚が増加すると、抗力値
は増大する。このことより、抗力−変位特性の抗力11
6をFRP中空体の肉厚を変えることによって任意に設
定出来ることを実証した。
試験例4(抗力値の設定の検討2) 第6図(D)はサンプルへの最外層にテープ巻き1層、
2層、4層巻き付けたサンプルC,D。
Eの抗力−変位曲線を示したものである。フープ巻きを
施すことによって抗力値は増大し、エネルギー吸収量が
飛躍的に改善されることがわかった。
この結果より交叉積層とフープ巻きを組合わずことによ
って、抗力値の任意設定が可能であり、またエネルギー
吸収量も改善出来ることを実証した。
試験例6(抗力値の設定の検討3) 第6図(E)はサンプルFの抗力−変位特性を示したも
のであり、FRPバイブの径を小さくすると、抗力値も
減少することを示す。このことより、抗力−変位特性の
抗力値をFRPバイブの径を変えることにより任意に設
定出来ることを実証した。
試験例6(抗力値の設定の検討ll) 第6図(F)は長さ50mmのサンプルFと長さ40m
mのサンプルAを同軸的に配置したエネルギー吸収具の
抗力−変位特性を示すものであり、まず、サンプルFの
パイプ先端から10mm逐次破壊しその時の抗力値は4
00 kgとなる。次にサンプルFとサンプルAが共に
逐次破壊するためその時の抗力値は1200kgとなる
。この様に長さと径の異なるパイプを同軸的に配置する
と抗力が段階的に増加する様な抗力−変位特性が得られ
ることを実証した。
試験例7(織物を強化材としたFRPパイプの検討) 第6図(G)はFRPパイプの簡単な成形方法として、
ガラス繊維の織物(平織物)の経糸をマンドレルの軸方
向になる様にして、マンドレル上に巻き付けその後樹脂
を含浸させて成形したサンプルGの抗力−変位特性を示
したものである。この様に織物を使用して非常に簡便に
成形したバイブにおいても矩形に近い抗力−変位特性を
示すことを実証した。
第6図(A)〜第6図(G)の各種試験例の測定結果か
られかるように、本発明の具体例の各種のエネルギー吸
収具ではFRPバイブの肉厚、強化繊維の配向方向、径
の大きさ等を変えることにより、支え得る荷重を任意に
設定することができる。又、FRPバイブの長さを変え
ることにより。
吸収し得るエネルギー量を設定することができる。
従って目的に応じ、最適なエネルギー吸収具を設計する
ことが可能である。
次に本発明の実施例のエネルギー吸収具を説明する。
[第1実施例] 本実施例のエネルギー吸収具は、引張荷重による衝撃的
エネルギーを吸収する点に特徴があり、第7図を用いて
説明する。
本実施例のエネルギー吸収共は、F RPバイブ3と、
該FRPバイブ3の上端に配置された上部押圧部材1と
、F RPバイブのド端に配置された下部押圧部材2と
から成る。
FRPバイブ3は、円径60mm、長さ50闘、肉厚2
.1mmのバイブであり、連続したカラス繊維を引き揃
えエポキシ樹脂を含浸させて半硬化吠態にした厚さ0.
2mmのいわゆるプリプレグチーブを外径60mmのマ
ンドレルにワインデングしたものである。このプリプレ
グチーブは、マンドレルの軸に対して+45度のテープ
と一45度のテープを交互に5層ずつ積層して、合計1
0層積層する。更にその最外層にマンドレルの軸に対し
て直角にすなわち円周方向にプリプレグチーブをフープ
ワインディングしたものである。
上部押圧部t4’ 1の中央には連設棒11が該上部押
圧部材1に対し直角に立設固着されている。一方、下部
押圧部材2には該連設棒11を通す穴2dが設けられ、
又、下部押圧部材2の外周部には上記FRPバイブ3を
収納する外筒2Iが連設され、該外筒21にはその上部
において前記上部押圧部材1を収納する上板22が連設
固着されている。さらに上板22の中央部には連設棒2
3が前記連設棒11と反対方向に立設固着されている。
上述の構成より成る本実施例のエネルギー吸収具では、
下部押圧部I4’ 2を連設棒23及び筒21を介して
図の上方に、又、上部押圧部材1を連設棒11を介して
図の下方にそれぞれ引張荷重を作用さぜると、該引張荷
重はFRPバイブ3への圧縮荷重に変換される。即ち引
張荷重が圧縮荷重tこ変換され、FRPバイブ3によっ
て吸収される。
すなわち、本実施例のエネルギー吸収具に引張による衝
撃的エネルギーが作用すると、上部押圧部材1と下部押
圧部材2との間のFRPバイブ3に圧縮荷重として作用
し、FRPバイブ3の軸端から逐次破壊して、与えられ
た衝撃的エネルギー量にバランスするまで破壊が進行し
、エネルギーを、その破壊エネルギーによる消費と、バ
イブ3と押圧部材との接触面による摩擦エネルギーによ
る消費とにより、有効に吸収するものである。
[第2実施例] 本実施例のエネルギー吸収具は押圧面のFT(P中空バ
イブとの当接面にテーパ面を形成した点に特徴があり、
第8図及び第9図を用いて説明する。
本実施例のエネルギー吸収共は、第1実施例と同様のF
RPバイブ3と、F RPバイブ3の上端に配置され下
面のバイブ3との当接面にはバイブ3の軸に対して約7
0度の角度を成すテーパ面10を形成した上部押圧部材
1と、FRPバイブ;うの下端に配置した下部押圧部材
(図示せず)とから成る。
上述の構成より成る本実施例のエネルギー吸収具は、最
適なテーパ角度を有するテーパ面10を上部押圧部材1
に形成したので、F RPパイプ3の軸端部に、衝撃的
荷重作用時においてテーパ面10から゛半径方向外方に
向いた荷重を作用させる。
従って、破壊されたFRPバイブ3の軸端部を半径方向
外方に円滑に排除して、常に未だ破壊されていない新生
の軸端部をテーパ面10に接触させるものであるため、
FRPバイブの逐次破壊が円滑となり、第9図において
破線で示す平板の押圧部材を用いた場合に比へ、結果と
して抗力値の変動幅が格段に減少して、はぼ一様になっ
て安定するという利点を有する。すなわち、平板状の押
圧部材な用いた場合、FRPバイブの軸端から逐次破壊
が進行するが、破壊部の半径方向外方への排除がスムー
ズでないため、第9図において破線で示すように抗力値
の変動幅が大きく、またバイブの強度、構造によっては
局部で座屈が発生する場合もあった。
[第3実施例] 本実施例は、FRPバイブの軸端部に4ケ所で当接する
十字形状の押圧部材を用いる点に特徴があり、第10図
を用いて説明する。
本実施例は、第1O図に示すように、−L部押圧部材l
を、圧縮荷重を作用させる中央の角接部材の四辺にそれ
ぞれ棒部材を4個並設して固着したものである。よって
F RI)バイブ3の軸端部には、90度間隔で4個の
棒部材が当接する構成になっている。
本実施例のエネルギー吸収具は、FRPバイブ3の軸端
面全体を圧縮するのではなく、4箇所を圧縮することに
より適切な抗力−変位特性を得るものである。
また抑圧部材としてはエネルギー吸収具の使用目的に応
じ、各種形状の押圧部材を用いることができる。
すなわち、第11図に示すように、FRPバイブに当接
する下端面のテーパ面に放射状にil、ii歯状の突起
を形成しても良い。
前述した様に中空筒状体のエネルギー吸収機構は繊維破
損、マトリックス破壊、繊維とマトリックスとの接着の
界面の剥離、また繊維束間の層間剥離破壊等の破壊によ
るエネルギー吸収と、押圧部材と中空筒状体の端部との
摩擦によるエネルギー吸収の二つの機構によるものであ
り、従って、押圧部材のテーパ面に放射状に鋸歯状の突
起を形成すると、繊維破損の箇所、マトリックス破壊の
箇所が増加したり、あるいは接着の界面の剥離、又層間
剥離による破壊の様相が複雑になるため、破壊によって
消費されるエネルギーは増加する。
又、中空筒状体と接触する面積は増加し、かつ押圧部材
と中空筒状体との摩擦係数も大きくなるために摩擦によ
って消費されるエネルギーは増加し、エネルギー吸収具
としての吸収特性が改良される。
又、次の第4の実施例にて詳細に述べるが、FRPパイ
プでは衝撃初期にピーク抗力が発生するが、本実施例の
放射状に鋸歯状の突起を形成すると、FRPパイプの破
壊がスムーズに開始されるため、ピーク抗力値も減少し
、保護物体に過大な?!T撃力が作用しなくなるという
利点も有する。
[第4実施例コ 本実施例のエネルギー吸収具は、FRPパイプの軸端部
に複数の切欠部を形成する点に特徴があり、第12図を
用いて説明する。
本実施例のFRPバイブは、第1実施例と同様のFRP
パイプの軸端部に、深さ3mm、輻1 mmの切欠を円
周上全周に一様に形成するものである。
第12図は本実施例の切欠を形成したF RPパイプと
、入れてないFRPパイプのそれぞれの抗力−変位特性
を示したものである。切り込みの入ってないFRPパイ
プでは衝撃初期には非常に高いピーク的な抗力が発生し
、以後それより小さい抗力でほぼ一定になって変位して
いく。これはバイブ端部の破壊以前の弾性変形による抗
力が非常に大きいためであり、このピーク抗力によって
保護する物体に損傷をきたす場合も考えられる。一方切
り込みを入れた本実施例のFRPバイブでは衝撃初期の
ピーク抗力はなくなり抗力は初期からほぼ一定値となっ
て変位する。これはバイブ端部の破壊がFRPバイブの
軸端部に形成した切欠によってスムーズに開始され、破
壊以前の弾性変形が小さくなったためである。この様に
本実施例のエネルギー吸収具は、バイブ端部に切欠を形
成することにより破壊開始点を規制することによって、
より理想的な抗力−変位特性が得られるという利点を有
する。
[第5実施例コ 本実施例のエネルギー吸収具は、本発明を航空機、自動
車等の乗り物における乗員保護用のシートベルトに適用
したものである。
航空機、船舶、自動車等において事故等の衝突発生時に
乗員を衝撃に基づく災害より保護させるため乗員を座席
に緊締しておく安全ベルトが使用される。安全ベルトは
衝撃が加えられたとき乗員の重量と衝撃力とにより発生
する荷重を受けて破断しない強度を要求されると同時に
該荷重により僅かに伸長して乗員の運動エネルギーを吸
収して衝撃を緩和することが望ましい。しかしながら安
全ベルトの伸長はこれが大きいときは乗員の座席に対す
る移動量が大となって計器醗その他の車両部分に衝突す
る二次衝突を発生するおそれがある。
従って、安全ベルトは、(1)衝撃を受けたときに人間
の運動をある範囲に限定し二次衝突の発生を防止する機
能J(2)人間の運動エネルギーを吸収して衝撃を緩和
し人間にがかる荷重を減少させる機能の両方を満足させ
る必要がある。
本実施例は前記第2のエネルギー吸収を目的とした安全
シートベルトの発明である。
従来、乗員等の運動エネルギーの吸収はシートベルト自
体の伸長によりてなされていた。しかしシートベルトの
伸長は僅かでありエネルギー吸収量が小さいために乗員
は大きな衝撃力を受けているのが実状である。シートベ
ルトの織りの組織を変えて伸長を大きくしたシートベル
トも考案されたがベルトの厚みが増大し、かつヘルドの
剛性が大きくなってシートベルトの取扱いが不便になる
という欠点を有した。又、ベルトとは別に油の粘性抵抗
を利用した緩衝器をベルトに直結させて乗員の運動エネ
ルギーを吸収する安全ベルトも考案されている。しかし
、かかる機械的緩衝器は、いきおい高価となり、かつ重
量が大きいという欠点を有する。
本実施例は、上記緩衝器をFRPパイプを主体に構成し
、エネルギー吸収装置として理想的な抗力−変位特性を
有するとともに軽量でかつ安価な安全シートベルトを提
供するものである。
本実施例では、FRPバイブをベルトにより支持される
被保護体か運動をしてベルトに衝撃的な張力が発生した
ときに挟圧されて圧縮破壊する様にベルトに組込んだも
のであり、その際、FRPバイブの端部からの逐次破壊
によって被保護体の運動エネルギーを吸収して被保護体
にかかる衝撃力を緩和するものである。この場合、用い
るFRPバイブの抗力−変位特性は、エネルギー吸収量
に関係するものであり、被保護体の重量安全ベルトが装
備される車両等の移動速度、被保護体の耐衝撃力及び二
次衝突の発生を防止すべく被保護体に許容される運動距
離により決定される。従ってこれらの条件に適した抗力
−変位特性を有するFRPバイブの径、肉厚、長さ及び
繊維の配向角度を選定する必要がある。次に実施例を詳
細に説明する。
本実施例のFRPパイプを用いたエネルギー吸収具をエ
ネルギー吸収装置として、自動車用のシートベルトに適
用するために、第13図に示すナイロン等任意の材質の
ラップベルト92.93にその一端を連結したショルダ
ーベルト91の他端と車両等の固定部としてのピラー等
のフレーム8との間にFRPバイブを収納したエネルギ
ー吸収具Xを装備する必要がある。
本実施例のFRPパイプ3は、外径60 mmφのマン
ドレル上にカラスm1tt束に不飽和ポリエステルを含
浸させながらマンドレル軸に対して±1150傾けてワ
インデングし、更に最外14jこマンドレル軸に対して
、垂直となる様にフープ谷きを施して最終肉厚を2mm
に成形したものである。成形後、所定の長さ100 m
mに切断し、その一方の切断面に深さ3IIIIIIS
幅1 mmの切り込みを等間隔で放射状に8箇所入れた
。このFRPバイブ3の衝撃力に対する抗力−変位特性
を第15図に示した。
エネルギー吸収装置Xを第14図に示す。一端が間口し
た金属製の有底筒体21に上述のFRP台バイブ3を収
納し、パイプ3の外径よりやや大きめの円板状押圧板1
00と一端を押圧板中央部に直角に固定した連接棒52
とよりなるT字型のパイプ押圧部材1を押圧板100の
一面(連接棒の立設された側の而)がパイプの一端面に
接するようにし、また連接棒11がパイプの中心線上及
び筒体底板20の中央部の通孔271を貫通する様に配
し、筒体外の連接棒11端部に形成した止め金具90と
ショルダーベルト91の一端な回動可能に連接する。
組立に当たっては、例えば連接棒11の一端を底板20
の通孔27N及びパイプ3に挿入貫通して押圧板100
に螺着固定する。一方筒体21の開口部にはキャップ2
2を覆着し、その上面中央部に設けた止め金具23に連
接板230の一端を回動可能に連接するとともにその他
端をボルトBTにより固定部8に固着する。
上述の様に構成した本実施例のエネルギー吸収具を用い
たエネルギー吸収装置Xを車両に装備すると、車両が後
部より衝撃を受けて人体が前傾しベルトに張力が発生し
た11ケ、第111図中押圧部材lは矢印方向に作用し
て筒体内のパイプ;3は固定部に支承された筒体の底&
20とベルトに連接された押圧板100との間で圧縮さ
れる。この時パイプ3は端部より逐次破壊しながら、第
15図に示す様な抗力−変位特性を示すため、人体に作
用する運動エネルギーは吸収される。従って、人体には
、荷重が急激に作用するものの、その値は人体に害を及
ぼす程度のものではなく、人体は一定の荷重を受けたま
まで移動しその後静止する。
第13図ではエネルギー吸収装置を車両の上部に装備し
たが、本エネルギー吸収装置Xを車両の床部に装備すれ
ば、空間的制約も弱まり、更に理想的な抗力−変位特性
をもつエネルギー吸収装置を装備することにも可能とな
る。
[第6実施例] 本実施例は、本発明のエネルギー吸収具を自動車のエネ
ルギー吸収ステアリングに適用したものである。
最近、自動車等においては、その走行速度が高速化され
衝突時等において人身事故が最悪の事態をまねくことが
多く社会問題となっている。従来一般のステアリング装
置はステアリングホイールを取付けているステアリング
シャフトならびに該シャフトを回転自在に支承している
ステアリングコラムチューブが軸方向に移動不可能な構
造であったため、例えば自動車が衝突事故を起こしたと
きには運転者は走行速度の負性により前方に放り出され
て胸部をステアリングホイールに強打して負傷し、−命
を失うことがしばしばある。
この様な事故から運転者を守るため、ステアリングシャ
フトならびにステアリングコラムチューブを移動可能に
構成せしめ、運転者がステアリングホイールに衝突した
ときにステアリング装置が軸方向に移動し、その間に運
転者の運動エネルギーを吸収せしめて運転者の安全を図
ることが一部で実用化されている。実用化されたエネル
ギー吸収装置は、金属球あるいは金属網の塑性変形エネ
ルギーを利用したものであり、抗力−変位特性が安定し
なかったり、取付は機構が複雑であったり、また強度等
にも問題が有り、より効果的なステアリング装置が待望
されていた。
本実施例はエネルギー吸収材として理想的な荷重−変位
特性をもつFRPパイプを用いて構造が簡単で、かつ安
価なエネルギー吸収ステアリング装置を提供するもので
ある。
本実施例はステアリングシャフトの上端部をステアリン
グホイールに連結するとともに、その下端部をギヤボッ
クスに連結して成るステアリング装置において、ステア
リングホイールに衝g荷重が加えられたときにステアリ
ングシャフトの端部と車体の固定部材との間にFRPバ
イブを挟持せしめステアリングシャフトが衝撃により軸
方向に移動せしめられたときに上記FRPバイブを挟圧
して逐次破壊せしめ、この間にステアリングホイールに
対する衝撃物の運動エネルギーを吸収する様になしたこ
とを特徴とするエネルギー吸収ステアリング装置である
本装置においては、ステアリングホイールに衝撃が加え
られたときにFRPバイブはこれを両端より挟持する部
材により押圧されて端部より逐次破壊されるがこの間F
RPバイブはエネルギー吸収材として後述するように理
想的な抗力−変位特性を示す。
以下本実施例を詳細に説明する。
第16図ないし第18図に示す如くステアリング装置Y
は一端にステアリングホイールDを度付は他端をギヤボ
ックスCに連結したステアリングシャフト5と該シャツ
l−5の外筒な形成するステアリングコラムチューブ6
とからなる。
上記シャフト5は断面がほぼ長円形の棒状の上部シャフ
ト51及び筒状の下部シャフト52とより成り、上部シ
ャフト51の上端にはステアリングホイールDが取付け
られ、その下端部は下部シャフト52の上端部に嵌入結
合し、その先端はFRPパイプの外径よりも大きくかつ
、下部シャフト52の内径よりも若干小さい外径をもつ
円板状押圧板100を結合し、下部シャフト52の下端
はダストキーパ200により閉塞されるとともにユニバ
ーサルジヨイントC1を介してギヤボックスCに連結さ
れ、ステアリングホイールI〕のトルクを前輪に伝達す
る様に構成せしめられている。
一方ステアリングコラムチューブ6は上部シャフト51
の外筒を形成する上部チューブ61と下部シャフトδ2
の外筒を形成する下部チューブ62とより成り、上部チ
ューブ61の下端と下部チューブ62の上端とは互いに
嵌合せしめられている。そしてステアリングコラムチュ
ーブ6はトウボーF T及び計器取付板1(を介して車
体に固定せしめられるとともにスナップリング9により
ハンドル軸5を回転自在に支承している。
上部シャフト51と下部シャフト52ならびに上部チュ
ーブ61と下部チューブ62との嵌合部は第17図に示
す如くであって上部シャフト51と下部シャフト52の
嵌合部の間隙には下部シャフト52の孔521より圧入
した合成樹脂モールド71により充填し、上部チューブ
61と下部チューブ62嵌合部の間隙には上部チューブ
61の孔611より圧入した合成樹脂モールド72によ
り充填し、通常の運転状態においては、上部シャフト5
1と下部シャフト52及び上部チューブ61と下部チュ
ーブ62は固着状態にあるが、自動車の衝突時等におい
て運転者の身体によりステアリングホイールDに衝突荷
重が加えられたときには上部シャフト51と下部シャフ
ト52間の合成樹脂モールド71による結合が破壊され
て、上部シャフト51は軸方向(×方向)に移動しこの
結果、ステアリングホイールDにより押される」二部チ
ューブ61も上記同様合成樹脂モールド72による下部
チューブ62との結合が破壊されて軸方向に移動可能に
構成せしめる。
上部チューブ61の計器板への取付は第18図に示す如
くであって、クランプKl、に2により固定され、該ク
ランプと上部チューブとの間には低摩擦性バッキング7
3を介在せしめ、上記シャフト及びチューブの嵌合部と
同様、上記チューブ61がステアリングホイールDを介
して運転者の衝撃荷重が加えられたときのみ、軸方向に
移動可能とする。
次に筒状の下部シャフト52内の上部シャフト51の先
端とダストキーパ200の間にはエネルギー吸収部材と
してFRPバイブ3を配接する。
FRPバイブは外径30mmのマンドレルにエポキシ樹
脂を含浸させたガラス繊維束をマンドレル軸に対して、
まず±30°1頃はで、肉厚1.5mmになるまでワイ
ンデングし、次にその上に士/15゜傾けて肉厚2.5
mmになるまでワインデング積層し、最後に更にその上
にマンドレル軸に対して、おおむね垂直なる様にフープ
ワインデング積層を施し、最終肉厚を3mmとしたもの
である。電気炉内で樹脂部を硬化させた後、マンドレル
を引抜き、FRPパイプを得た。得られたF RPバイ
ブを所定の長さ10mmに切断し、一方の切断面に深さ
;Jmm s幅1 mmの切込みを、等間隔に放射状に
6箇所入れた。FRPパイプの外径は、FRP外周面と
下部シャフト52の内周面との間に適当な間隙を形成す
る大きさとする。これは押圧板によって破壊されたFR
Pバイブの組織が押圧板の進行に伴って円周方向に排除
されるためである。
本実施例のエネルギー吸収具は、−に記の如くステアリ
ング装置を構成することにより、該装置を有する自動車
の衝突時等において運転者がスピードの負性により前方
に放り出されてその身体がステアリングホイールDに衝
撃荷重を加えたときにF F< Pバイブ3は上部シャ
フト51の先端の押圧板100とダスキーバ200との
間で圧縮され、F RPバイブ3がその軸端部から逐次
破壊して荷重が作用する間破壊が進行することにより運
動エネルギーを吸収して運転者を保護し、傷害を最小限
にとどめることができる。
[第7実施例] 本実施例は、本発明のエネルギー吸収具を自動車の衝撃
吸収バンパーに適用したものである。自動車の安全性は
大きくわけて乗員の安全確保を目的とする場合と車体の
保護の確保を目的とする場合に分けられる。前者の例と
してシートベルトによる安全確保があり、後者の例とし
てバンパーによる安全確保がある。シートベルトが普及
した今日、特に車体の保護を目的としたエネルギー吸収
バンパーの開発がさかんである。
エネルギー吸収バンパーを大別すると3t!あり、第1
にバンパーを樹脂で成形し、例えばウレタン系ゴムで成
形してバンパー自体にエネルギー吸収機能をもたせたも
の、第2にバンパーと車体との間にエネルギー吸収装置
を装備してバンパーに作用した衝撃を車体に伝ぼんする
以前に吸収してしまうもの、第3は前述の2つの機能を
併用したものである。
いわゆる樹脂性バンパーは小さな衝撃に対してはエネル
ギーを吸収し、又、還元力もあるため、メンテナンスフ
リーで有効ではあるがエネルギー吸収量は少なくまた重
量を増大する欠点がある。
又、バンパーと車体との間に装備する従来のエネルギー
吸収装置は油、あるいはシリコンをオリフィスから押し
出す時の粘性抵抗によってエネルギー吸収するものであ
り、エネルギー吸収量は大きいが、構造が複雑で重量も
大きく又高価である。
本実施例は、エネルギー吸収体としてFRPバイブを使
用しているため、軽量でかつ、理想的な抗力−変位特性
を持ち安価なエネルギー吸収バンパー用エネルギー吸収
具を提供するものである。
即ち、本実施例はFRPバイブのエネルギー吸収能を利
用したものでFRPバイブをバンパ一本体と車体固定部
との間に金具を介して挟持せしめ?!iQM 重が加わ
るとバンパーが車体側へ移動したときにFRPパイプが
挟圧されバイブ端部より逐次破壊するため、この間にバ
ンパーに対する衝撃物の運動エネルギーを吸収するよう
にしたことを特徴とするバンパー用エネルギー吸収装置
である。
以下に本実施例を詳細に説明する。
本バンパー用エネルギー吸収具に用いたFRPバイブは
外径80mmφ、肉厚5IIII111外径70n+m
φ、肉厚5mm、外径60mmφ、肉厚5mmで同一長
さの3つのバイブを同軸的に配設したものであり、各F
RPバイブは、カラス繊維束にエポキシ樹脂を含浸させ
て、一方向にシート状に配列した厚さ0゜25mmのプ
リプレグを用いて成形した。4枚のプリプレグを所定の
形状に切り出し、第1Fjのプリプレグ上に第2層のプ
リプレグは繊維方向を、第1層の繊維方向に対して右4
5°傾けて積層し、第3Nのプリプレグは繊維方向を第
1層と平行に積層し、第4J!!のプリプレグは繊維方
向を左45°に傾けて積層し、得られた肉厚1 mmの
積層材を、所定の径のマンドレルに、マンドレル軸に対
して第1P:の繊維方向が垂直となる様にマンドレル周
上に積層材を巻き例け、最終的には、積層材を5回転さ
せて5積層し肉厚を5mmとした。そのg外層に、輻1
5mm、厚さ0.05mmのポリプロピレンから成る熱
収縮テープをフープ巻きし、マンドレル上の積層材を更
に締め付けた。
これを電気炉に入れ、プリプレグの樹脂部を熱硬化させ
、硬化後、マンドレルを引抜き、l” RPパイプを得
た。得られたFRPは繊維方向がマンドレル軸に対して
90e1右45°、左45°の順に繰り返し積層されて
おり、積層数は20層になっている。FRPバイブを所
定の長さに切断し、その一方の切断面に深さ3 mm 
s幅1關の切り込みを等間隔に放射状に8箇所入れた。
(構造) 第19図はバンパー用エネルギー吸収装置な示したもの
である。内筒12の一端には、フランジ/11が接合(
固定)され他端には押圧板1が接合(固定)されている
。押圧板1は外筒13の内壁に案内されてB方向に移動
できるようになっている。外筒13に固定された底板2
には同軸的に配設された径の異なる3つのFRPバイブ
3のそれぞれの一端かかん合されている。FRPパイプ
3は押圧板1と底板2によって挟持され固定されている
。底板2には本装置を車体に取付けるための取付具が設
けられている。外筒13の内壁とFRPバイブロ0間に
は空間が設けられておりFRPバイブ3が押圧板lによ
って、B方向に圧壊されたときに生じる破壊分離したF
RPパイプ片がその外側へ順次排除されるようにしてF
RPバイブ3の圧縮を妨げない様にしである。
本装置は、図19のように構造が簡単でかつ、FRPバ
イブを含めて製造、品質の維持、管理が容易であるため
大量に安価に提供でき自動車の安全性という社会的要求
に十分答え得るものと思われる。
[作動状況] 図19において衝撃力Fがバンパー4に加わるとバンパ
ー4に接合(固定)したフランジ41から内筒12を介
して押圧板1に衝撃力Fが伝えられる。底板2と押圧板
1の間に同軸的に挟持されたFRPバイブ3は外筒13
の内壁を押圧板1がB方向へ移動することにより圧縮荷
重を受け、FRPパイプ3は押圧板1と接触する端部よ
り逐次破壊する。このとき前記実験例同様、理想的な抗
力−変位特性を示すため衝撃エネルギーは吸収され、衝
撃による車体の損傷を極力押さえる効果を生じる。押圧
板1のストロークは衝撃の強さによって決まりその最大
範囲はパイプが完全に圧壊した場合のストロークに限定
される。
本実施例の吸収バンパーでは#1重荷重がバンパー4に
加わるとバンパー4が車体側へ移動し、車体との間に介
在させたエネルギー吸収具Zが圧縮され逐次破壊される
。これにより運動エネルギーが吸収される。即ち、第1
9図に示すようにバンパー4に衝撃力Fが加わるとフラ
ンジ41に立設され゛た内、筒12が押圧部材1を押圧
する。これにともない該押圧部材lは外筒13の内壁に
案内されて移動し、該移動により同軸的に配設された3
本のFRP中空体3は圧縮され逐次破壊され、エネルギ
ーが吸収される。
[発明の構成及び効果の要約] 以−ヒ、要するに本発明のエネルギー吸収具は、繊維強
化した中空筒状体と、該中空筒状体の両端に設置され軸
方向に相対移動可能な1対の押圧部材とから成り、中空
筒状体は、それぞれ配向方向の異なる繊維によって強化
され、押圧部材は上記相対移動によってFRP中空体を
端部から逐次破壊し、エネルギーを吸収するものである
実施例に述べたところからも明らかな様に、本発明のエ
ネルギー吸収具は、外的要因による制約を受ける荷重F
 と、変位flK とのもとてエネルギー吸収量を最大
と成し得る理想的な特性を有する。又本発明のエネルギ
ー吸収具は、押圧部材の形状を工夫することにより、自
動車用のシートベルト、エネルギー吸収ステアリング装
置、エネルギー吸収バンパー等以外のエネルギー吸収装
置に通用することができる。故に本発明のエネルギー吸
収具は、シートベルト等上記各種安全装置に逆用するこ
とにより、エネルギー吸収効果をより一層高めることが
できる。又、本発明のエネルギー吸収具は、上記した様
にFRP中空体を用いているために、耐久性が良く、従
って上記各種装置に用いると耐久性、経済性、メインテ
ナンスの点で有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図はエネルギー吸収具に加わる荷重Fと、該荷重に
よるエネルギー吸収具の変位Xとの関係(荷重−変位特
性曲線)を表わす図である。第2図及び第3図は本発明
のエネルギー吸収具の構成の一例を表わす断面模式図で
あり、第2図はFRP中空体3の破壊されていない状態
、第3図はFRP中空体3が端部から逐次破壊され始め
た状態を表わす図である。第4図は第2図および第3図
に示すエネルギー吸収具の荷重−変位特性曲線を表わす
図である。第5図はエネルギー吸収具の工(F)は本発
明のエネルギー吸収具のサンプルA〜■1及び比較例の
サンプル1の荷重−変位特性曲線を表わす図である。第
7図は本発明のエネルギー吸収具の押圧部4Aの形状の
第1の例を表わす図であり、第8図は第2の例を失わず
図である。第9図は第8図に示すテーバを形成した押圧
部材を用いた場合と、テーパな形成しない押圧部材を用
いた場合とのそれぞれの場合のエネルギー吸収具の荷重
−変位特性曲線を比較するグラフである。 第10図はエネルギー吸収具の押圧部材の形状の第3の
例を表わす図であり、第11図は第4の例を表わす図で
ある。第12図は、エネルギー吸収具のFRPパイプの
端部に切欠を入れた場合と、入れない場合の荷重−変位
特性を比較するグラフである。第13図は本発明のエネ
ルギー吸収具を自動車用シートベルトに装着した状態を
表わす図であり、第171図は第13図における装着部
の拡大図である。第15図は第13図及び第14図で用
いるエネルギー吸収具の荷重−変位特性曲線を表わす図
である。第16図(A)は本発明のエネルギー吸収具を
エネルギー吸収ステアリング装置に装着した状態を表わ
す図であり、第16図(B)はエネルギー吸収具の車体
への取付部の拡大図である。第17図はステアリング装
置のコラムとシャフトの嵌合部(16図(A)、X■−
X■線)の断面図であり、第18図はシャフトの計器板
への取付部(16図(A)X■−X■線)の断面図であ
る。第19図は本発明のエネルギー吸収具をエネルギー
吸収バンパーに装着した状態を表わす図である。 特許出願人 株式会社豊田中央五取究所同 豊田紡織株
式会社 代理人 弁理士 大川 宏 同 弁理士 藤谷 修 同 弁理士 先山 明夫 第1図 り 変 位 第2図 第3図 押圧材の変位 第5図 第6図(E) 第6図(F) 第6図(G) 第11図 第13図

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維を異なった配向方向で交叉関係に配接して、
    繊維強化したブラースチック製の中空筒状体と、− 該中空筒状体の両端にそれぞれ配置され該中空筒状体の
    軸方向に平行に相対移動可能な1対の押圧部材とから成
    り、 衝撃荷重作用時、前記1対の押圧部材の相対的近接によ
    り、前記中空筒状体をその軸端部から逐次破壊させるこ
    とにより衝撃エネルギーを吸収するようにしたことを特
    徴とするエネルギー吸収具。
  2. (2)前記中空筒状体に配接した繊維の配交方向は、 該中空筒状体の軸方向ごこ対して+(100〜60°)
    の角度を成す方向と、 該中空筒状体の軸方向に対して−(1o°〜60°)の
    角度を成す方向とであることを特徴とする特許請求の範
    囲第(1)項記載のエネルギー吸収具。
  3. (3)前記中空筒状体に配接した繊維は、織布で構成し
    たことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のエ
    ネルギー吸収具。
  4. (4)前記中空筒状体を強化する繊維が、該中空筒状体
    の側壁にその軸方向に対して略直角の関係に巻き付けた
    繊維を含むことを特徴とする特許請求の範囲第(2)項
    記載のエネルギー吸収具。
  5. (5)前記中空筒状体に強化した繊維は、中空筒状体の
    側壁にその軸方向に対し互いζこ45°の配向方向にな
    るように交互に積層したことを特徴とする特許請求の範
    囲第(2)項記載のエネルギー吸収巨。
  6. (6)前記1対の押圧部材は、前記中空筒状体の両端に
    、それぞれ該中空櫛状体の軸方向に対して垂直に設けら
    れた1対の平板である特許請求の範囲第(1)項記載の
    エネルギー吸収具。
  7. (7)前記1対の押圧部材は、前記中空筒状体の一端に
    、該中空筒状体の軸方向に対して垂直に設けられた平板
    と、該平板に垂直に固着され前記中空筒状体内に介挿さ
    れた連接棒とから成る第1の抑圧部材と、 前記中空筒状体の他端に該中空筒状体の軸方向に対して
    垂直に設けられた平板であって、前記連接棒が該中空筒
    状体の軸方向に移動し得る貫通孔を有する第2の押圧部
    材とから成る特許請求の範囲第(1)項記載のエネルギ
    ー吸収具。
  8. (8)前記1対の押圧部材のうち、前記中空筒状体が逐
    次破壊される側の一端に設けられる押圧部材は、前記中
    空筒状体の端部との接触部に、該押圧部材の中央が突出
    したテーパがつけられている特許請求の範囲第(1)項
    記載のエネルギー吸収具。
  9. (9)前記1対の押圧部材のうち、前記中空筒状体が逐
    次破壊される側の一端に設りられる押圧部材は、前記中
    空筒状体の端部と複数カ所で接触する突起形状を有する
    特許請求の範囲第(1)項記載のエネルギー吸収具。
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