JPS6010422Y2 - 鍵盤楽器を内蔵した学習机 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鍵盤楽器を内蔵した学習机の改良に関する。

従来より、この種の学習机としては、例えば第１図に示
す如く、机天板ａの手前部分に鍵盤楽器の鍵盤部すを配
設腰この鍵盤部すを閉蓋時において机天板ａと面一にな
る蓋Ｃにより開閉する構成としたものが供されている。

しかしながら、斯かる構成では、蓋Ｃの閉鎖時において
、蓋Ｃと机天板ａとの間に僅かな隙間ｄが形成されてし
まうため、この隙間ｄが筆記時のひっかかりとなったり
、或いは隙間ｄに細かな物が落ち込んだりして机として
使用する際には極めて使い勝手が悪いという問題があっ
た。

そこで、本考案の目的は、机の上面部に隙間が生じてし
まうことを防いで、使い勝手の向上を図り得る鍵盤楽器
を内蔵した学習机を提供するにある。

以下本考案の一実施例につき第２図乃至第４図を参照し
て説明する。

１は杭本体で、これは、天板２の左右両側部に取着した
側板３，３を脚板４．４に高さ位置調節可能に取付ける
と共に、上面後方部に書棚部５を立設して戒る。

６は収納箱で、これは天板２の下部に前後方向に摺動可
能に取着され、前方に引き出すことにより前部を天板２
から露出させ得、更に前方に引き出すことにより全体を
杭本体１から取外し得るようにしている。

７は鍵盤楽器として例えば小形の電子オルガンで、これ
本体箱８の上面部に鍵盤部９を備えると共に周知の発振
・増幅装置（図示せず）及びスピーカー１０を内設して
戒り、天板２の下部に前記収納箱６と同様にして摺動可
能で且つ引き出すことにより取外し可能に取着されてい
る。

そして、斯かる収納箱６及び電子オルガン７は、使用す
る方を手前側に配置できるように相互に前後入換可能に
併設されている。

尚、図示はしないが特に電子オルガン７にはクリックス
トップのような節度手段が設けられており、電子オルガ
ン７を手前側に配置して天板２下部から引き出すと、第
４図に示すようにその前半部分を天板２から手前に突出
させて鍵盤部８のみを露出きせた演奏位置に一旦保持さ
せるようにしている。

１１は杭本体１の下方に配設した袖引出し部である。

而して、上記構成によれば、電子オルガン７を演奏する
には次のようにする。

即ち、まず第２図に示す状態から収納箱６と電子オルガ
ン７とを共に手前に引き出して杭本体１から抜き出し、
次いてこの収納箱６を先に差入れ、さらに電子オルガン
７を差し入れ、収納箱６と電子オルガン７とを前後に入
れ換える。

斯る後、電子オルガン７のみを手前の演奏位置まで引き
出し、鍵盤部８を露出させて演奏を行なう（第４図参照
）。

また、机として使用するには、第４図に示す状態から電
子オルガン７を天板２下部に押し込んで、或いは再び電
子オルガン７と収納箱６とを前後に入れ換えて第２図に
示す状態に戻して使用する。

このように本実施例では、天板２下部の空間部を有効利
用して、収納箱６と電子オルガン７とを入換可能に配設
したことから、小物整理用の収納箱６を備えた通常の机
としては、或いは椅子に腰掛けた状態で演奏する所謂コ
ンソール形の電子オルガンとしても使用することができ
る。

しかも、机として使用する場合、杭本体１の上面は天板
２のみて構成されて連続的な面一状態となるから、机上
で筆記等を行なってもひっかかりが生じるようなことは
なく、従来のものに比べて使い勝手を大幅に向上させ得
る。

また、特に本実施例のように、手前側に配置した収納箱
６又は電子オルガン７を手前に摺動させることにより一
部が天板２から露出するようにすれば、引き出し操作の
みで例えは電子オルガン７の鍵盤部８を露出させること
ができるから一層使い勝手を向上させ得る。

尚、本考案は上記し且つ図面に示した実施例に限られる
ものではなく、鍵盤楽器としては例えは第５図に示すよ
うに着脱可能に取着された譜面支え兼用のアンテナ１２
から例えば図示しないＦＭ受信器に送信するポータプル
形の電子オルガン１３であってもよく、このようにすれ
は杭本体１から抜き出して単独使用することもてきる。

或いは図示はしないが杭本体１の書棚部４又は袖引出し
部１１にスピーカーを一体に組込んでおき、電子オルガ
ン７によりこのスピーカーを駆動させるようにしてもよ
い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施する
ことができる。

本考案は以上説明したように、小物整理用の収納箱を備
えた学習机として、或いは所謂コンソール形の鍵盤楽器
として選択的に使用でき、しかも机上面は一枚の天板に
よって構成てきて隙間のない連続的な面一状態とするこ
とができるから、机としての使い勝手を大幅に向上させ
得る鍵盤楽器を内蔵した学習机を提供することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の鍵盤楽器を内蔵した学習机の斜視図、第
２図は本考案の一実施例を示す全体の斜視図、第３図は
同縦断側面図、第４図は異なる状態で示す第２図相当図
、第５図は電子オルガンの変形例を示す斜視図である。 図中、２は天板、６は収納箱、７及び１３は電子オルガ
ン（鍵盤楽器）、９は鍵盤部である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 天板下部に鍵盤楽器部と収納箱とを使用する方を手
   前側に配置できるように両者を入換可能に配置すると共
   に、手前側に配置された鍵盤楽器部あるいは収納箱の少
   なくともその一部を前記天板から露出させ得る構成とし
   たことを特徴とする鍵盤楽器を内蔵した学習机。 ２ 前記手前側に配置された鍵盤楽器部あるいは収納箱
   は、手前方向に摺動することによりその一部が天板から
   露出するように構成したことを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項に記載の鍵盤楽器を内蔵した学習机。