JPS599844B2 - 定歪速度引張り試験装置 - Google Patents

定歪速度引張り試験装置

Info

Publication number
JPS599844B2
JPS599844B2 JP53159661A JP15966178A JPS599844B2 JP S599844 B2 JPS599844 B2 JP S599844B2 JP 53159661 A JP53159661 A JP 53159661A JP 15966178 A JP15966178 A JP 15966178A JP S599844 B2 JPS599844 B2 JP S599844B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
roll
clamp
strain rate
stretching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53159661A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5587025A (en
Inventor
鷹逸郎 斎藤
直樹 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Monsanto Chemical Co filed Critical Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Priority to JP53159661A priority Critical patent/JPS599844B2/ja
Publication of JPS5587025A publication Critical patent/JPS5587025A/ja
Publication of JPS599844B2 publication Critical patent/JPS599844B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、定歪速度引張り試験装置に関するものであり
、更に詳しくは、熱可塑性樹脂、繊維、ゴム等の高分子
材料製のシート又はフィルムにつき、定歪速度で引張り
試験を行なうための装置にj 関するものである。
高分子材料の力学的性質を知るために行なわれる種々の
試験の中で、最も広く行なわれているのは、引張り試、
験である。
高分子材料の引張り試験は、低温、常温、高温の広い温
度範囲で行なわれ、フ それぞれの温度範囲に適した引
張り試験装置が提案されている。引張り試験で応力、伸
び等を測定するために、フィルム又はシート状の試料を
、2組のクランプの間に固く締めこみ、かつこれらのク
ランプの相o互間隔を一定速度で変え、試料を一定の延
伸速度で延伸し、その際に応力・時間・線図を記録する
装置は、例えば特公昭44−6744号公報に記載され
ており、知られている。
この公報に記載されている装置は、試料の全変形量が小
さい場合にノ5 は十分に活用できるが、試料の全変形
量が大きい場合には、装置の最大全長は、特に恒温槽を
付設している場合には、この恒温槽の大きさが限界とな
る。また、引張り試験は高温条件下で行なわれる場合が
多いが、従来使用されているクロスヘツド移動式引張り
試験装置の試料保持クランプは、平行板又は楔型のもの
であり、高温下で試料の両端を同時に保持クランプで保
持すると、試料は熱膨張によつてたるみ、延伸量の少な
い領域では、応力が測定できないという問題がある。
このような場合は、まず試料の一端のみを保持クランプ
で保持し、試料が測定温度に達したときに、試料の反対
側を保持する。しかし、従来の平行板又は楔型のクラン
プは、恒温槽の扉を開けて操作する必要があり、この操
作の際に、恒温槽内の温度低下をまねくことはさけられ
ず再度試料を測定温度まで昇温する必要がある。更に、
試料の回復可能な歪量を求めたい場合には、延伸終了後
、恒温槽の扉を開けて、試料を保持している保持クラン
プの一方を試料からはずして、試料の温度が下がつた場
合は、再度測定温度に昇温した後、試料の収縮量を測定
して、試料の回復歪量を求めている。しかし、この方法
によると、応力緩和を無視することになるため、真の回
復歪とはほど遠い値となつてしまう、という欠点がある
。更には、従来の引張り試験装置を使用して、試料の応
力緩和を測定する場合、あらかじめ試料を任意の延伸量
に引張つて、この引張りを停止した後応力緩和を測定す
るが、試料の引張り速度が遅いため、一定延伸量に到達
するまでに応力緩和が起きてしまう。
応力緩和を精度よく測定するには、試料に歪をかける時
間を101秒のオーダーと短くする切要がある。最近、
引張り試験装置のクランプとして、一対のロールを相互
に逆方向に回転可能としたロールクランプ(ROtat
iOnalclarrlp)を備えた引張り試験装置が
提案されている(例えば特公昭51−47068号公報
参照)。
この装置は、棒状の試料について引張り試験をするのに
適し、シートやフイルムを引張る際のクランプ機構の詳
細については、何ら言及されていない。高分子材料はそ
の種類によつて、応力、伸び等の性質が、時間または歪
速度によつて左右されるものであるが、このよう′よ性
質を有する試料について引張り試験を行なう際には、歪
速度を一定にする必要がある。
この要求は、一定の引張り速度′(υ)によつて満たす
ことはできない。
何故なら、試料を一定の速度(υ)で引張る場合には、
試料は、初めの長さ(LO)からt秒経過後の長さ(L
(t))は、L(t)=LO+υ・tとなつて標点間距
離が増大するために、単位時間内におこる変形(ε)は
、i=υ/(LO+υ・0となり、だんだん減少するか
らである。例えば、試料の長さが10倍になつた場合に
は、歪速度は最初の歪速度の10分の1に減少する。本
発明者らは、かかる状況に鑑み、装置が大型にならず、
しかも試料の脱着が容易な定歪定速弓張り試験装置を提
供することを目的として鋭意検討した結果、本発明を完
成するに至つたものである。
本発明の要旨とするところは、荷重検出装置と、この荷
重検出装置に連結した試料固定側クランプに対向して設
けられた一対のロールよりなる試料引張り用ロールクラ
ンプとを備え、この試料引張り用ロールクランプは、ロ
ール間隔を接近・離隔する手段を備えている試料クラン
プ機構、歪速度(ε)入力装置、試料引張り用ロールク
ランプの回転数(NO)を、次式すなわち〔(1)式に
おいて、tは試料固定側クランプと試料引張り用ロール
クランプの間の距離、Dは試料引張り用ロールクランプ
の直径をそれぞれ意味する。
〕によつて算出し、この値を電気的アナログ信号に変換
するD/A変換器、試料引張り用ロールクランプ駆動モ
ーター制御回路から構成される試料に一定の歪速度を与
える機構、試料を前記試料引張り用ロールクランプの回
転より延伸させた際の延伸量を検出する延伸量検出部、
上記荷重検出装置により検出される荷重を電気的アナロ
グに変換する荷重変換器とより構成される計測機構、上
記電気的アナログ量をデジタル化して、データー処理装
置に供給するA/D変換器、データー読み込み時間を制
御する対数等間隔パルス発振器、試料の初期断面積入力
器、前記歪速度入力装置、試料の張力および延伸量を記
憶し、応力歪量等を計算する演算器とより構成されるデ
ーター処理装置とより構成されてなることを特徴とする
定歪速度引張り試験装置に存する。
以下、本発明に係る定歪速度引張り試験装置を、図面に
基づいて詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超え
ない限り、以下の例に限定されるものではない。
第1図は本発明に係る引張り試験装置の一例の側面略図
、第2図は第1図の−部分における平面略図に配線を組
み合せたプロツク図、第3図は第2図の−部分における
縦断側面略図を示す。
図において、1は荷重検出装置、2は試料固定側クラン
プ、3は試料、4は固定ロール、5は移動ロール 6は
固定ロール駆動軸、7,γは回転軸受、8,ざはそれぞ
れ回転軸受7,γのブラケロトを示す。9は移動ロール
駆動軸、10はテーパピン、11はユニバーサルジョイ
ント、12はピン、13は1駆動軸、14,15は歯車
、16,16′はそれぞれ駆動軸9,13(ま回転軸受
を示し、17,17′はそれぞれ回転軸受16,16′
のスライドブラケツトを示す。
18は駆動軸9の案内軸、19は駆動軸9の移動軸、2
0は移動軸19の専用軸受、21は軸受20のブラケツ
ト、22は連結ロツド、23はエアシリンダー、24は
ベース板、25は支柱、26は恒温槽、27は扉、28
は試料受皿、29は試料用筒、30は試料用コツプを示
す。
31はクラツチ・ブレーキ付変減速機、32はサーボ・
モーター 33は電磁弁、34はモータ制御器、35は
キーポード等の入力装置、36はスリツト円板、37は
パルスセンサ、38はプリセツトカウンタ一、39はス
イツチ、40は電磁弁・電磁クラツチ・電磁ブレーキ手
動操作器、41は荷重変換器、42はA/D変換器、4
4は演算器、45はD/A変換器、46はσ(t)出力
端子、47はε出力端子、48はη。
出力端子、49はt出力端子、50は空気源、51は対
数等間隔パルス発振器をそれぞれ示す。本発明に係る定
歪速度引張り試験装置は、荷重検出装置1と、この荷重
検出装置に連結された試料固定側クランプ2を備え、更
に、この試料固定クランプ2に対向して一対のロール4
,5よりなる試料引張り用クランプ機構を備えている。
荷重検出装置1は、第1図に示したように、一方は支柱
25により支持され、他方に試料固定側クランプ2が備
えられている。試料固定側クラン″0プ2は、楔型、平
行板型、偏心ロール型等従来知られている構造のものを
採用することができる。
本発明に係る定歪速度引張り試験装置は、試料3の一方
の端を試料固定クランプで固定し、他方を一対のロール
クランプで固定し、ロール4,5を相互に逆方向に回転
させて、試料を引張る構造にされている。一対のロール
のうち一方のロールは、固定ロールと呼ばれ、回転は自
由にできるが、他の動きができないようにされている。
固定ロール4は、駆動軸6に取付けられて、回転軸受7
,rとブラケツト8,8′とでベース板24に取付けら
れている。他方のロール5は、回転ができるだけでなく
、試料を固定ロール4側に押しつけたり、試料3から離
れたりすることができるようにされている。このように
、試料引張りロールクランプは、一方を固定ロールとし
他方を移動ロールとするが、移動ロールを固定ロールに
対して接近・離隔する手段は、次のような構造より組立
てることができる。すなわち、移動ロール5の上方又は
下方であつて固定ロール4の軸心に直角の方向に、移動
ロール案内軸を設け、この移動ロール5に連接し、かつ
、固定ロール4の軸心に直角の方向に、移動ロール接近
・離隔用圧空シリンダー機構を備えるとよい。
移動ロール5は駆動軸9に連結されており、この駆動軸
9は回転軸受16に取付けられている。
5駆動軸9の一方の端には、テーパピン10、ユニバー
サルジヨインロ1が設えられており、回転軸受16とと
もにスライドブラケツト17に組込まれている。
ユニバーサルジョイント11の他端はピン12、駆動軸
13に連結されており、駆動軸13は回転軸受16/と
ともにブラケツト17′に組込まれていて、自由に回転
できるようにされている。1駆動軸6と1駆動軸13と
は、歯車14,15で同時に回転できるようにされてい
る。
すなわち、駆動軸6を何らかの手段で回転させると、歯
車14が回転し、この回転が歯車15によつて1駆動軸
13に伝達され、結果として、固定ロール4と移動ロー
ル5とを、同時に回転できることになる。移動ロール5
は、その軸心を固定ロール4の軸心と平行を保ちながら
、接近・離隔可能とされている。
このため移動ロール5の上方又は下方であつて固定ロー
ル軸心に直角の方向に、移動ロール案内軸18を備え、
移動ロール5に連接し、かつ、固定ロールの軸に直角の
方向に、移動ロール5の接近・離隔駆動用圧空シリンダ
ー機構を設ける。この場合、移動ロール案内軸18は、
移動ロール5の下方に設ける場合は、その直下に設ける
必要はなく、第2図に示したように、1駆動軸9のスラ
イドブラケツカ7の下側に設け、スライドブラケツカ7
内の駆動軸9、回転軸受16ごと移動するようにするの
が好ましい。接近・離隔1駆動用圧空シリンダー機構は
、第2図に示したように、駆動軸9のスライドブラケツ
カ7に連接した移動軸19、連結ロツド22、エアシリ
ンダー23とよりなり、移動軸19はベース板24に取
付けた軸受20により支持させ、ブラケツト21で保護
するのがよい。エアシリンダー23に圧空を送入すると
、シリンダー内のピストンは、第2図右側に移動させら
れ、その動きは、連結ロツド22、移動軸19を介して
駆動軸9のスライドブラケツト17に達する。
その結果、駆動軸9のスライドブラケツト17は、移動
ロール案内軸18に沿い、駆動軸6側に移動し、移動ロ
ール5は固定ロール4側に押しつけられる。エアシリン
ダー23への圧空を連結ロツド側へ送入すると、シリン
ダー内のピストンは逆に左側に移動させることができる
。本発明に係る引張り試験装置は、更に試料に一定の歪
速度を与える機構及び歪量、応力等の計測機構を備えて
いる。
試料3に一定の歪速度を与えるには、ロール4,5の回
転数が一定でなければならない。そのためには任意の歪
速度εをキーポード等の入力装置35から演算器44に
供給し、次の(1)式に従つてロールクランプの回転数
NDを算出する。(1)式において、Dはロールクラン
プのロールの直径、tは試料固定側クランプと試料引張
り用ロールクランプとの間の距離(試料延伸中は、常に
一定の値とする。
)で、いずれも装置定数であり、演算器のプログラムで
作る。ロールクランプの回転数NDをD/A変換器45
を介して、モーター制御器34に伝え、サーボモーター
32の回転数を制御する。試料3は固定ロール4、移動
ロール5によつてクランプされ、サーボモーター32の
駆動により、クラツチ・ブレーキ付変速機を介して歯車
14,15に回転を与えられ、固定ロール4および移動
ロール5が一定回転数で回転し、試料3に一定歪速度が
与えられる。
歪量、応力等の計測機構には、固定ロール1駆動軸6の
,駆動部への連結部に、スリツト円板とパルスセンサー
を取付け、ロールクランプの回転数に比例して、スリツ
ト円板が回転し、その時発信するパルス数を、プリセツ
トカウンタ一で計測して、延伸量を検出する延伸量検出
部、荷重検出装置より検出される荷重を、電気的アナロ
グに変換する荷重変換器と、アナログ量をデジタル化し
て、データー処理装置に供給するA/D変換器、データ
ー読込み時間を、制御する対数等間隔パルス発振器、試
料の初期断面積および歪速度の入力器、張力及び延伸量
を記憶し、応力、歪量等を計算する演算器より構成され
る。
試料3の延伸量Dt(t)は、固定ロール駆動軸6に取
付けられているスリツト円板36が、口ールクランプの
回転数に比例して回転し、その際発生するパルスの数を
計算して検出する。
ロールクランプのロールの直径をDとし、スリツト円板
36のスリツト数をP、更にロールクランプとスリツト
円板の回転速度の比をN。
/Npととすれば、1パルス当りの延伸量は、桟 ・[
有]ゝ ゝPNpとして表
わされる。
パルスのカウント数をCとすれば、時間tにおける延伸
量Dt(t)は次の(2)式で表わされる。●1r (2)式において、D,P及びN。
/Npは装置定数であり、演算器のプログラムで作るこ
とができる。πDを100詣、Pを100.ND/Np
を1とすれば、1パルス当りの延伸量は1闘となる。ロ
ールに、又はロールの回転速度に比較して、スリツト円
板36の回転速度を速くするか、又はスリツト数を多く
すれば、延伸量の測定精度を高めることができる。パル
スのカウント数C及び荷重検出装置1により検出される
荷重F(t)は、それぞれパルスセンサー37及び荷重
変換器41から、A/D変換器42を通つて、対数等間
隔パルス発振器51から発信される信号に応じて、演算
器44に記憶される。
応力σは、以下に記載する方法で演算処理する。
延伸開始前の試料の断面積をSOl試料固定側クランプ
と試料引帳り用ロールクランプの間の距離をt、試料が
時間t後にDt(t)だけ延伸されるとし、試料のポア
ソン比が0.5またはそれに近いと仮定すると、時間t
後の試料の断面積S(t)は、次の(3)式で表わされ
る。また、そのときに荷重検出装置1より検出される荷
重をF(t)とすると応力σ(t)は、次の(4)式で
表わされる。
(3),(4)式において、tは装置定数で、演算器の
プログラムで作られる。
SOはあらかじめ実測し、キーボード等の入力装置35
から演算器44に供給する。試料の伸張粘度ηEは、応
力σ(t)と歪速度εとの比から次の(3)式によつて
算出される。
ηE−σ(t)/2 ・・・・・・・・・・・・(5)
また試料の全歪量εは、次の(6)式のようになる。ε
=It・・・・・・・・・・・・(6)演算器44内で
、(1)式、(2)式、(4)式、(5)式、(6)式
を計算して出力する。
そして演算器44に、応力σ(t)、出力端子46、歪
量ε出力端子47、伸長粘度ηE出力端子48、時間t
出力端子49をつなぐことによつて、T,ε,σ,ηE
を記録できる。このように、本発明に係る定歪速度引張
り試験装置は、演算器44を用いて、サーボモーターの
32の回転数を一定に制御しつつ、引張り試験を行い、
応答を演算処理して出力することができる。
スイツチ39を、Aの自動の方からBの手動の方に切換
えれば、クラツチ、ブレーキ、電磁弁手動操作回路40
によつて、手動操作が可能となる。クラツチのスイツチ
をオンとすれば、電磁ブレーキを切り、ロールクランプ
機構を駆動機構につないで、ロールを回転させることが
できる。クラツフ″0 チのスイツチをオフとすれば、電磁クラツチを切り、電
磁ブレーキを掛けて、ロールクランプ機構と駆動機構を
切り離し、ロールクランプの回転を強制的に止めること
ができる。
電磁弁のスイツチをオンとすれば、圧空をエアシリンダ
ー23のヘツド側に送つて、移動ロール5を固定ロール
4側へ押圧することができる。
電磁弁のスイツチをオフとすれば、圧空をエアシリンダ
ー23の連結ロツド22側に送つて、移動ロール5を固
定ロール4から離隔することができる。本発明に係る試
験装置によつて引張り試験を行なう場合には、はじめに
試料の上端を試料固定側クランプ2にはさみ、手動操作
によつてロール4,5の間隔を広げ、試料3を手で挿入
し、次に電磁弁のスイツチをオンにして試料3をロール
クランプ4,5ではさみ、試料の装着を行なう。クラツ
チのスイツチをオフとしておいて、ロール駆動機構を所
定の回転数で回転させてから、クラツチのスイツチをオ
ンとしてロールクランプを回転させ、直ちに所定の回転
数(歪速度)で延伸することができる。この延伸操作は
、スイツチ39をAの自動の方に切り換えて継続するこ
ともできる。本発明に係る装置では定歪速度引張り試験
のほかに、試料の応力緩和、試料の回復歪量を求めるこ
とができる。試料の応力緩和を測定するには、あらかじ
め任意のパルス数をプリセツトカウンタ一にセツトして
おき、延伸量検出部から発信したパルス数をカウントし
、それがあらかじめセツトしたパルス数に到達すれば信
号を出し、クラツチ・ブレーキ付変減速機31に内蔵さ
れている電磁クラツチを切り、ブレーキをかけ、ロール
4,5の回転を停止させればよい。
この場合、スイツチ39は、Aの自動側に切換えておく
。試料の回復歪量を測定するには、応力緩和の測定の場
合のようにしてロール4,5の回転を停止させ、プリセ
ツトカウンタ一38から発信される信号によつて、エア
シリンダー23の電磁弁33を切りかえ、移動ロール5
を固定40ールから離隔する。その結果、試料の一端は
自由となつて、試料は歪を回復し、回復歪量を測定でき
る。この場合、スイツチ39はCの自動の方に切替えて
おく。本発明に係る定歪速度引張り試験装置は、次のよ
うな利点を有し、その工業的利用価値は極めて大である
4従来のリードスクリユ一、クロスヘツド移動式引張り
試験装置においては、試料を延伸するためのクランプは
、ガイドスクリユ一又は棒に沿つて移動可能なクロスヘ
ツドに取りつけられている。
この従来の引張り試験装置で試料に定歪速度を与えるに
は、試料の延伸量に応じて、引張り速度を指数函数的に
変化させる必要がある。このように引張り速度を指数函
数的に変化させるには、試験装置を複雑かつ精密にしな
ければならず、装置の製作上おのずから限界がある。こ
れに対して、本発明に係る定歪速度引張り試験装置にお
いては、試料に定歪速度を与えるには、試料固定側クラ
ンプと試料引張り用ロールクランプとの間の距離(t)
を一定とし、試料引張り用ロールクランプのロールを任
意の回転数で一定に回転させればよい。
これにより、従来の試験装置のように、クロスヘツドを
指数函数的に変化させる機構は不要である。従つて、本
発明に係る定歪速度引張り試験装置は、機構が簡略で、
製作、使用(運転)、保守等が容易である。2試料温度
を調節しつつ定歪速度引張り試験を行う場合に、従来の
引張り試験装置によるときは、恒温槽の大きさに制約が
あり、試料の延伸量が制約された。
これに対して、本発明に係る定歪速度引張り試験装置に
おいては、試料引張り用ロールクランプを移動させる必
要がなく、従つて、試料を恒温槽に入れて試験する場合
も、試料の延伸量が制約されることがなく、広範囲にわ
たり、精度の高い引張り試験が可能である。
3従来のリードスクリユ一、クロスヘツド移動式引張り
試験機においては、クランプの遠隔操作は極めて困難な
ので、通常は恒温槽があつても、扉を開けて操作しなけ
ればならず、試料の温度を厳密に管理するのが困難であ
つた。
これに対して、本発明に係る定歪速度引張り試験装置に
おいては、試料引張り用ロールクランプの遠隔操作が容
易であり、恒温槽の扉を開けずに試料をクランプを外し
たりすることができるので、高温の定歪速度引張り試験
を、精度よく遂行することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る引張り試験装置の一例の側面略
図、第2図は第1図の−部分における平面略図に配線を
組み合せたプロツク図、第3図は第2図の−部分におけ
る縦断側面略図を示す。 1・・・・・・荷重検出装置、2・・・・・・試料固定
側クランプ、3・・・・・・試料、4・・・・・・固定
ロール、5・・・・・・移動ロール、6・・・・・・固
定ロール駆動軸、9・・・・・・移動ロール駆動軸、1
0・・・・・・テーパピン、11・・・・・・ユニバー
サルジョイント、13・・・・・・駆動軸、14,15
・・・・・・歯車、18・・・・・・駆動軸9の案内軸
、19・・・・・・駆動軸9の移動軸、22・・・・・
・連結ロツド、23・・・・・・エアシリンダー、26
・・・・・・恒温槽、31・・・・・・クラツチ・ブレ
ーキ付変減速機、32・・・・・・サーボ・モーター、
33・・・・・・電磁弁、34・・・・・・モーター制
御器、35・・・・・・キーボード等の入力装置、36
・・・・・・スリツト円板、37・・・・・・パルスセ
ンサ、38・・・・・・プリセツトカウンタ一、39・
・・・・・スイツチ、40・・・・・・電磁弁・電磁ク
ラツチ・電磁ブレーキ手動操作器、41・・・・・・荷
重変換器、42・・・・・・A/D変換器、44・・・
・・・演算器、45・・・・・・D/A変換器、46・
・・・・・σ(t)出力端子、47・・・・・・ε出力
端子、48・・・・・・ηE出力端子、50・・・・・
・空気源、51・・・・・・対数等間隔パルス発振器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 荷重検出装置と、この荷重検出装置に連結した試料
    固定側クランプに対向して設けられた一対のロールより
    なる試料引張り用ロールクランプとを備え、この試料引
    張り用ロールクランプは、ロール間隔を接近・離隔する
    手段を備えている試料クランプ機構;歪速度(■)入力
    装置、試料引張り用ロールクランプの回転数(N_D)
    を、次式すなわちN_D=l/πD・■・・・・・・・
    ・・(1)〔(1)式において、lは試料固定側クラン
    プと試料引張り用ロールクランプの間の距離、Dは試料
    引張り用ロールクランプの直径をそれぞれ意味する。 〕によつて算出し、この値を電気的アナログ信号に変換
    するD/A変換器、試料引張り用ロールクランプ駆動モ
    ーター制御回路から構成される試料に一定の歪速度を与
    える機構;試料を前記試料引張り用ロールクランプの回
    転により延伸させた際の延伸量を検出する延伸量検出部
    、上記荷重検出装置により検出される荷重を電気的アナ
    ログに変換する荷重変換器とより構成される計測機構;
    上記電気的アナログ量をデジタル化して、データー処理
    装置に供給するA/D変換器、データー読み込み時間を
    制御する対数等間隔パルス発振器、試料の初期断面積入
    力器、前記歪速度入力装置、試料の張力および延伸量を
    記憶し、応力歪量等を計算する演算器とより構成される
    データー処理機構;とより構成されてなることを特徴と
    する定歪速度引張り試験装置。
JP53159661A 1978-12-25 1978-12-25 定歪速度引張り試験装置 Expired JPS599844B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53159661A JPS599844B2 (ja) 1978-12-25 1978-12-25 定歪速度引張り試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53159661A JPS599844B2 (ja) 1978-12-25 1978-12-25 定歪速度引張り試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5587025A JPS5587025A (en) 1980-07-01
JPS599844B2 true JPS599844B2 (ja) 1984-03-05

Family

ID=15698571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53159661A Expired JPS599844B2 (ja) 1978-12-25 1978-12-25 定歪速度引張り試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS599844B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102645378B (zh) * 2012-04-24 2015-06-03 华南理工大学 一种塑料薄膜单滚筒式力学性能拉伸试验方法及其装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5580035A (en) * 1978-12-12 1980-06-16 Mitsubishi Monsanto Chem Co Constant stress creep test apparatus employing constant strain tension tester

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5580035A (en) * 1978-12-12 1980-06-16 Mitsubishi Monsanto Chem Co Constant stress creep test apparatus employing constant strain tension tester

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5587025A (en) 1980-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2021179608A1 (zh) 微观力学检测装置及其方法
CN100507503C (zh) 一种单轴双向对称拉伸实验机
US6370962B1 (en) Dynamic high speed tensile tester
CN106501085B (zh) 一种筒状针织物双向拉伸性测试仪
EP0545247B1 (en) Apparatus for thermomechanical testing of fibers
CN210639029U (zh) 一种水性聚氨酯薄膜的拉力试验装置
CN106370521A (zh) 一种原位拉压测试平台及观测系统
JPS599844B2 (ja) 定歪速度引張り試験装置
JPS5821219B2 (ja) 定応力クリ−プ試験機
CN206420712U (zh) 一种原位拉压测试平台及观测系统
US4109514A (en) Rheometer and uses thereof
JP3340168B2 (ja) 摩擦試験装置
JPH04106456A (ja) 摩擦試験装置
CN107727280A (zh) 单驱动双向拉伸试验装置及柔性应力传感器的制作方法
RU2704579C1 (ru) Способ и устройство для испытаний эластичных материалов с малым поперечным сечением при воздействии на них натяжения и температуры
CN114184472A (zh) 食品包装用复合膜袋检测用的拉伸试验机
CN108459156B (zh) 一种检测试样收缩特性的装置
JPS5911856B2 (ja) 多用途引張り試験装置
JP2000275124A (ja) テンションゲージ
JPS599845B2 (ja) 歪速度プログラム制御式引張り試験装置
US3537301A (en) Apparatus for testing thin films,foils and other materials
GB2198236A (en) An arrangement for pneumatically ascertaining the inside diameter of a cross-sectionally circular passage
CN219122006U (zh) 一种用于测试标签剥离强度的拉力机
US3464261A (en) Tension-compression tester machine
JP2517852Y2 (ja) 布地類の引張り試験装置