JPS598641Y2 - コンパクトセツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はコンパクトセット（携帯用鏡付おしろい入リ
セット）に関するものである。

一般に、コンパクトには装飾性が要求されるため、特に
、その蓋体の表面、外周面などに装飾が施される。

ところで、従来のコンパクトの蓋は一体のものであり、
使用しているうちに人によってはその外観に飽きがくる
こともあると思われる。

この考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、一個の
コンパクトの外観を種々変化させることができて装飾性
を楽しむことのできるコンパクトセットを得ることを目
的とするものである。

以下、この考案の実施例を図面に従って説明する。

第１図はコンパクトの断面図、第２図は同平面図を示す
もので、１は容器本体、２は蓋体であり、いずれも、上
面から見て円形である。

但し、その形状自体は四角形等でも当然よい。

前記蓋体２の外周部には、全周に渡って段部イが形威さ
れ、この段部イの垂直壁部がなす円筒状外周面部２ａに
はねじが形威されている。

蓋体２の前記環状をなす段部イには、この段部イの環状
水平面部２ｂと同じ大きさの底而３ｂをもち、かつ、内
面部３ａにめねじが形威された環状の枠体３が、前記蓋
体２の円筒状外周面部２ａのねじと螺合して蓋体２に取
り付けられている。

また、蓋体２の上面には、表面に模様をあしらうなどし
た円形の装飾板４が設けられている。

この装飾板４の外周縁には、その上面より一段低いつば
部４ａが形威され、前記枠体３の内面上部に内方に突出
して設けられたつば部３Ｃによって押えられて、蓋体２
に取り付けられている。

なお、蓋体２および装飾板４の中央には、それぞれ溝２
Ｃ、および、この溝２Ｃに係合する突条（図では長さ方
向が現われている）４ｂが形戊され、これが装飾板４の
回り止めとなっている。

なお、５は鏡、６は蓋体２を開閉させるヒンジである。

装飾板４および枠体３の取り付けは、まず装飾板４を蓋
体２に載せて、その上から枠体３を蓋体２の段部イにね
じ込むことによって行うことができ、取外しはその逆の
操作を行う。

第３図は、他の実施例を示すもので、蓋体１２の外周部
には、全周に渡って段部口が形或され、この段部口の環
状水平面部の外周縁部には、外方に向いた小さな突起１
２ ａが形或されている。

円形の装飾板１４の外周縁部には、つば部１４ ａが形
或されている。

枠体１３は、前記蓋体１２の段部口に嵌まる大きさで環
状をなしており、その底部の外周縁には、前記蓋体１２
の突起１２ａに係合する小さな突起１３ａが内方に向け
て形威されており、また、枠体１３の内周上部には、前
記装飾板１４のつば部１４ ａを押さえるつば部１３ｂ
が形或されている。

なお、１１は容器本体、１５は鏡である。

また、装飾板１４は前記実施例と同じく回り．止めが設
けられている。

このコンパクトにおける装飾板１４および枠体１３の取
付けは、まず装飾板１４を蓋体１２上に載せ、その上か
ら枠体１３を蓋体１２の段部口に嵌めてやや強く押し込
み、枠体１３の突起１３ａを第２図に示すように蓋体１
２の突起１２ ａに係合させることによって行い、取外
しは逆の操作によって行う。

この場合、枠体１３は、プラスチックが持つ弾性によっ
て若干変形するので、上記の如き取付け、取外しが可能
である。

なお、上記蓋体１２の突起１２ａ、および枠体１３の突
起１３ａは、必ずしも全周に渡って設けずに、例えば３
〜４個所だけに設けることによって同様に着脱可能な機
能を得ることができる。

第４図は本案の一実施例のコンパクトセットを示すもの
で、透明な蓋２０ ａをもつコンパクトセットケース２
０内に１個のコンパクト２１，例えば３個のそれぞれ色
、あるいは模様を変えた枠体２３、および同じく色、あ
るいは模様を変えた装飾板２４をセットで収納したもの
である。

すなわち、コンパクト２１は、第１図、第２図に示した
もの、あるいは第３図に示したもの、すなわち、蓋体２
，１２の上面にその上面を覆う装飾板４，１４を配置す
るとともに、蓋体２，１２の周縁部に着脱可能に取り付
けられる環状の枠体３，１３によって前記装飾板４，１
４の周縁部を押さえて、この装飾板４，１４を蓋体２，
１２の上面に着脱可能に取り付けたものであり、枠体２
３は、前記枠体３，１３と色彩又は模様は異なるが互換
性のある交換用の枠体であり、装飾板２４は、前記装飾
板４，１４と色彩または模様は異なるが互換性のある交
換用の装飾板である。

なお、交換用の枠体２３、交換用の装飾板２４は、コン
パクト２１に取り付けられている枠体３，１３、装飾板
４，１４と必ずしも形状が完全に同一である必要はなく
、少なくとも取り付けに関する形状が同じで互換性があ
ればよい また、実施例では、交換用の枠体２３、および交換用の
装飾板２４の両方を備えているが、交換用の装飾板２４
のみを備えたセットでもよい。

また、コンパクトセットケース２０の蓋２０ ａは必ず
しも透明である必要はないが、実施例の如く透明であれ
ばコンパクトセット自体の装飾性も向上する。

このコンパクトセットを持っていれば、時と場所と場合
に応じて、枠体２３あるいは装飾板２４を取り変えてそ
の装飾性を楽しむことができる。

また、透明な装飾板をも備えておき、蓋体上面に模様を
施しておけば、装飾性がさらに多様になる。

なお、この場合には、装飾板の突条４ｂは不要である。

また、装飾板は、必ずしも蓋体の上面を全部覆うものに
限らず、例えば、第５図に示すように装飾板４に例えば
扇形状の穴４Ｃをあけて蓋体２の上面の一部が露出する
ようになし、一方、蓋体２の上面に模様を描いておき、
装飾板を適宜の角度だけ回したとき、蓋体自体の表面の
異なる模様が現われるようにしておけば、装飾性の変化
を一層楽しむことができる。

また、枠体についても、必ずしも蓋体外周部を全部覆う
必要はない。

以上説明したように本考案は、蓋体の上面にその上面の
全部又は一部を覆う装飾板を配置するとともに、蓋体の
周縁部に着脱可能に取り付けられる環状の枠体によって
前記装飾板の周縁部を押さえて、この装飾板を蓋体上面
に着脱可能に取り付けたコンパクトを備え、前記装飾板
と色彩又は模様は異なるが互換性のある１又は２以上の
交換用の装飾板、および、前記枠体と色彩又は模様は異
なるが互換性のある１又は２以上の交換用の枠体の両方
、若しくは少なくとも前記交換用の装飾板を備え、前記
交換用の装飾板または交換用の枠体、およびコンパクト
が、蓋を備えたコンパクトセットケース内に収納されて
戒るので、コンパクトの外観の多様性を得ることができ
、コンパクトに要求される装飾性を充分高めることがで
きる。

そして、コンパクトセットケースの蓋を透明にした場合
には、コンパクトセットが商品として展示されている場
合、あるいはその購入者が鏡台上等に置いている場合等
において、収納した交換用の枠体や装飾板の模様等の外
観が直接見えるから、これら枠体や装飾板の多様な外観
がコンパクトセット自体の外観として看者に把握され、
したがって、交換用の枠体や装飾板の多様性がコンパク
トセット自体の外観性を大きく向上させるという効果を
持つ。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図はコンパ
クトの断面図、第２図は同平面図、第３図は他の実施例
を示すコンパクトの要部断面図、第４図はコンパクトセ
ットの斜視図、第５図はさらに他の実施例を示すコンパ
クトの平面図である。 １，１１・・・・・・容器本体、２，１２・・・・・・
蓋体、３，１３．２３・・・・・・枠体、４，１４．２
４・・・・・・装飾板、２０・・・・・・コンパクトセ
ットケース、２０ａ・・・・・・蓋、２１・・・・・・
コンパクト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蓋体の上面にその上面の全部又は一部を覆う装飾板を配
   置するとともに、蓋体の周縁部に着脱可能に取り付けら
   れる環状の枠体によって前記装飾板の周縁部を押さえて
   、この装飾板を蓋体上面に着脱可能に取り付けたコンパ
   クトを備え、前記装飾板と色彩又は模様は異なるが互換
   性のある１又は２以上の交換用の装飾板、および、前記
   枠体と色彩又は模様は異なるが互換性のある１又は２以
   上の交換用の枠体の両方、若しくは少なくとも前記交換
   用の装飾板を備え、前記交換用の装飾板または交換用の
   枠体およびコンパクトが、蓋を備えたコンパクトセット
   ケース内に収納されて或るコンパクトセット。