JPS596942Y2 - ヘツドカツトロ−ラ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、一般の所謂カゴ型ワンタッチローラーハンド
ルにセットして用いるヘッド力ットローラーに関するも
のである。

吹付材、ローラーくばり材、コテくばり材等の壁材で凹
凸装飾塗装を行なった場合、最後にその凹凸塗装面上で
表面平滑なヘッド力ットローラーを転動させて、凸部先
端を押圧し、凸部先端を平坦にならず事によって意匠効
果を高める作業が行なわれるが、従来、このような目的
に用いられるヘッド力ットローラーとして、一般の塗装
用ローラーに用いられているカゴ型ワンタッチローラー
ハンドルセットして使用できるものがなく、専用のハン
ドルと組合わされたものであった。

本考案は、専用のハンドルが不要で、従来のカゴ型ワン
タッチローラーハンドルに容易にセットして使用する事
ができ、しかも安価に製造する事のできるヘッド力ット
ローラーを提供するものであり、以下その一実施例を添
付の例示図に基づいて説明する。

第１図及び第２図において、１は底壁部２を一端に有す
る有底内筒体、３は底壁部４を一端に有する有底外筒体
、５は外筒体３の遊端部に連設したリング状端壁部であ
って、その内周縁には同心リング状嵌合雌部６が形威さ
れている。

７は内筒体１の開口部周縁に形或した同心リング状嵌合
雄部である。

８は外筒体３の底壁部４に同心皿状に形威した被嵌合部
である。

上記の内筒体１及び外筒体３は、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等によってブロー或形法により製造し得るもの
で、内筒体１又は外筒体３の何れか一方がまだ十分に冷
却硬化していない状態において両者を軸方向に嵌合し、
内筒体１の底壁部２を外筒体３の被嵌合部８内に密嵌す
ると共に、内筒体１の嵌合雄部７と外筒体３の嵌合雌部
６とを密嵌して、内外両筒体１，３を一体化し、この内
外両筒体１，３間に閉塞された環状空間９を形或させて
いる。

上記のように構或されたヘッド力ットローラー１０は、
仮想線で示すようにハンドル杆１１に一端を支持された
支軸１２と、この支軸１２に回転可能に支承されたカゴ
型回転体１３とから戊るワンタッチローラーハンドル１
４の前記カゴ型回転体１３に内筒体１を軸方向に嵌合し
、該カゴ型回転体１３の周方向複数本の弾性線材１５を
内筒体１の内周面に圧接させる事により、該カゴ型回転
体１３に同心状に固定せしめられる。

尚、第３図に示すように内筒体１の底部周辺に外方に張
り出した同リング状嵌合雄部１６を形或し、前記外筒体
３の被嵌合部８の内周部に、前記嵌合雄部１６が密嵌す
る同心リング状嵌合雌部１７を形或する事ができる。

又、内筒体底壁部２に凹入部を形威し、外筒体底壁部４
に前記凹入部に内嵌する内方への突出部を形威しても良
く、要するに、内筒体１と外筒体３とを同心状に保持す
るための嵌合部を軸方向両端に有せしめると共に、少な
くとも何れか一方の嵌合部を軸方向の抜け止め効果のあ
る構造にすれば良い。

上記実施例の如く本考案のヘッド力ットローラーは、内
筒体の内径をカゴ型ワンタッチローラーハンドルにセッ
トし得る寸法にしておきさえすれば、容易に入手する事
ができるカゴ型ワンタッチローラーハンドルにセットし
て使用する事ができ、しかも専用のハンドルが不要であ
り且つ、ブロー戒形等で容易に製造し得る２部品を単に
嵌合させただけの構造簡単なものである事によって、非
常に安価に実施する事ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案一実施例を示す縦断正面図、第２図は同
縦断側面図、第３図は要部の変形例を示す縦断正面図で
ある。 １・・・・・・内筒体、２，４・・・・・・底壁部、３
・・・・・・外筒体、５・・・・・・リング状端壁部、
６，１７・・・・・・同心リング状嵌合雌部、７，１６
・・・・・・同心リング状嵌合雄部、８・・・・・・被
嵌合部、９・・・・・・環状空間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 互に同心状に嵌合して両者間に環状空間を形戊する有底
   内筒体と有底外筒体とから或り、両筒体の底壁部には互
   に嵌合する嵌合部を設け、外筒体の遊端部には内筒体の
   開放端に嵌合して前記環状空間を閉塞するリング状端壁
   部を設けた事を特徴とするヘッド力ットローラー