JPS596862Y2 - テニス用前腕サポ−タ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はテニス用前腕サポータに関し、詳しくは、テ
ニスプレーヤがラケットを持つ前腕に生じる筋肉痛、神
経痛等の炎症、所謂テニスエルボーの発生の防止を図る
ものである。

一般に、テニスを行う際、ラケットを持つ前腕には、ラ
ケットを振る時に捩れが生じると共に、ラケットにボー
ルが当った時に衝撃振動が生じるため、手首より肘にか
ける前腕に筋肉痛、神経痛等の炎症（テニスエルボー）
が生じることが知られている。

この考案は、上記テニスエルボーの発生の防止及び、既
にテニスエルボーが生じている者が苦痛なくテニスを行
うことが出来るようにしたテニス用前腕サポータを提供
することを目的とするものである。

詳しくは、この考案は、肘近傍の前腕の上部に沿うよう
に略円錐状の輪となって腕の回りを締めるバンドと、手
首の回りに締めるバンドと、これら２個のバンドに連結
されて前腕の内側（手の十側）に沿って伸びる薄い金属
板を布製等の袋体内に挿入した当て木とからなることを
特徴とするテニス用前腕サポータを提供せんとするもの
である。

以下、この考案を図面に示す実施例により詳細に説明す
る。

１は手首側バンド、２は前腕上部側バンド、３は上記バ
ンド１と２とに連結した当て木である。

上記バンド１は手首の回りに巻かれるに足りる長さの長
四角形状としている。

一方、バンド２は前腕上部の回りに巻かれるに足りる長
さとし、よりて、バンド１より長尺としており、かつ、
図示の如く、下部（前部側）より上部に向って拡がった
円弧状に形或しており、該バンド２を環状に巻くと下部
が小径で上部が大径の円錘状の環となるようにし、略円
錘状に上方に向って大径となる前腕上部に沿うように設
定している。

上記バンド１，２は、皮革、樹脂繊維等の肌ざわりが良
く、かつ、強度のあるクロス４で形或している。

尚、クロス４を袋状とし、内部にスポンジ１１等の弾性
材を挿入しているが、クロスのみで形或してもよい。

上記バンド１，２はそれぞれ、一端部の中央に合或樹脂
製のループ５を取付用クロス６を介して突設する一方、
他端部の中央と該端部より突出させて着脱自在に係脱す
る繊維フック（所謂マジックテープ）７，８を取付けて
いる。

よって、バンド１，２をリング状とし、突出した繊維フ
ツク８をループ５に通した後に折り返して繊維フック７
に当接すると確実に連結され、かつ、繊維フツク７と８
の当接位置をバンド１，２を巻回する腕の太さに応じて
自在に調節することで、バンド１，２により、腕の外面
にフィットして適宜の強さに締付けることが出来るよう
にしている。

尚、バンド１，２の締結手段は上記マジックテープに限
定されず、調節可に締結される他の適宜な手段も用いら
れる。

上記当て木３は、扁平な細巾で長尺の金属板９をレザー
、樹脂繊維等の強度のあるクロス１０でカバーした構或
よりなり、その長さ方向の両端を、上記バンド１と２の
中央部外面にクロス１０を縫着して連結している。

上記金属板９としては薄く、かつ軽く、シかも弾性のあ
るものが用いられる。

上記構造の前腕用サポータを使用する時は、図示の如く
、手の平を上向きとして前腕を水平に伸ばし、当て木３
を前腕の上面（手の平側）に沿って位置させると共に、
バンド１を手首に、バンド２を前腕の上部に位置させる
。

ついで、バンド１を手首に沿って巻き、ループ５にフツ
ク８を通しバンド１で手首が丁度締められる状態として
フック８をフツク７に締結する。

同様に、バンド２を前腕上部に沿って巻き、フツク８と
７で腕に沿って締結する。

その際、バンド２は扇状とし、円錘状の環となるため、
腕の外面に密着した状態でバンド２は取付けられる。

上記の如く、手首と前腕上部はバンド１，２で締められ
ると共に前腕の内側（手の千側）は当て木が当接して支
持された状態となるため、テニスを行う際、前腕のねじ
れが抑止されると共に、ラケットにボールが当った時の
衝撃・振動は当て木３及びバンド１，２で受けられ、前
腕へかかる衝撃が緩和される。

よって、テニスエルボーの発生は防止されると共に、既
にテニスエルボーが発生している者も苦痛を生じること
なくテニスが出来る効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るテニス用前腕サポータの射視図
、第２図は第１図の展開図、第３図は第１図のＩＩＩ−
ＩＩＩ線断面図、第４図は使用状態を示す斜視図であ
る。 １・・・・・・手首用バンド、２・・・・・・前腕上部
用バンド、３・・・・・・当て木。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 長四角形状で両端に取り外し自在に連結される締結手段
   を備え、手首に沿って巻回する手首用バンドと、 略円弧形で環状とした時に略円錘状となる形で両端に取
   り外し自在に連結される締結手段を備え、前腕の上部に
   沿って巻回する前腕上部用バンドと、扁平長尺な金属板
   をクロス等で形或した袋体内に挿入し、該袋体の両端を
   上記手首用バンドと前腕上部用バンドに連結し、手の平
   側の前腕に沿って位置させる当て木と、 より構威したことを特徴とするテニス用前腕サポータ。