JPS595838B2 - ジユウホウボルト - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は銃砲用のボルト、特にボルト機構を有するライ
フル用のボルトに関する。

かかるライフルのボルトは基本的ないくつかの要件を満
足しなげればならない。

即ち、ボルトはカートリッジ室内のカートリッジを閉じ
なければならず、また発砲の間カートリッジの後部およ
び底部を支持し密封してカートリッジの破壊を防止する
と共にガス圧の軸方向の力を受具に伝達しなげればなら
ない。

ボルトは発砲のために必要な全ての部品、即ち撃鉄、こ
れに作用するコイルスプリングおよび撃鉄ロッドを発砲
位置に錠止するためのシアリングヘッドを含くまなけれ
ばならない。

発砲の後、ボルトは空のケースをカートリッジ室（ケー
スは発砲の際のガス圧によってカートリッジ室の壁面に
密着している）を解放しなげればならない。

強力なカー） ＩＪッジを使用する銃砲においてはカー
トリッジの閉じ込めおよびケースの解放は大きなねじの
形をしたラッチによって提供される。

このラッチは受具内の対応する雌部分と協働すべく軸方
向に挿入され、カートリッジまたはケースの周囲にボル
ト機構を錠止または開放すべく回転せしめられろ。

ラッチの数はボルトの長さ方向に沿って分布された二つ
または王つの強力なランチとすることもできるし、ある
いはボルトヘッドの周囲に設けられた多数の小さなラッ
チとずろこともできる。

ボルト機構を開閉するためにボルトレバーが設けられろ
。

空のケースを取り出すために殻体のリムを把持する爪を
有する取出し具と放出具とが設けられる。

放出器は受具から突出した突起の形にすることができ、
取出しの間ケースのリムが前記突起に対接するようにな
される。

あるいはボルトヘッドに小さなピンを設けて、これをコ
イルスプリングによってケースの底部に押し当てるよう
になされる。

上述した構成のボルト機構は、銃砲が非常に古い伝統的
技術にもとすいて砲工によって手作りされていた１８６
０年頃から使用されている。

砲Ｔの伝統的技術は軍事用み狩猟用のライフルの大量生
産にも取り入れられており、今日でも自動生産装置で大
量生産されるライフルも昔の古い伝統的技術を取り入れ
ており、特に狩猟用ライフルにおいてその傾向が強い。

かくして、多くの軍事用および狩猟用のライフルのポル
［、は多くの不必要な部分を有し、最近の大量生産に適
さない構造である。

その結果、必要な信頼性を満足するようなボルトは非常
に高価につく。

本発明は、最近の自動生産装置で生産するのに特に適し
た非常に簡単な構造であって、かつ高い信頼性を有し、
安価に製造しうるボルトを提供するものである。

以下、図面に基づいて本発明の詳細な説明する。

第１図においてボルト１０は一つの筒状の真直ぐな中空
の中心開孔を有するボルト本体１２を有し、その前端は
ラッチ１７を有するボルトヘッド１５となっている。

ラッチ１７ば４つの部分で対称的に切除された螺条の形
にするのが好ましく、各螺条は梯形にするのが好ましい
。

ボルト１０が銃砲の受具（図示せず）に挿入されるとき
、ボルドーペッド１５は受具の前部内の係合部に接触す
る。

ラッチ１７は受具の螺条が同様に切除されているため自
由に外方に滑動しつる。

ボルト１０がカートリッジ室の閉鎖および錠止のために
１／４回転せしめられると、ラッチ１７は受具の対応す
る螺条に係合する。

この操作によりボルト全体がカートリッジ室の後壁に向
けて前方にねじ込まれ、最後には周知のように前記後壁
に対接する。

ボルトヘッドの前端には周知の如く筒状の中心開孔があ
り、これはボルト機構が閉じられたときにケースの後部
の周囲に係合する。

ボルトヘッドには更に、撃鉄ピン１４ｂのための同心状
の小さな開孔を有する。

取出し具および放出具（これらはいずれも適当な周知の
形式のものとすることができる）が空のケースの取出し
のためにボルトヘッド１５内に互いに対向して設けられ
ている。

ボルトヘッド１５とボルト本体１２の外径は等しくする
ことができるが、ボルト本体１２の後部は急激に大きく
なってシアリングヘッド１３になっている。

シアリングヘッド１３にはボルトレバー２０が筒状体１
８により着脱自在に装着されている。

筒状体１８の外径はボルト本体１２の中心開孔内に滑り
嵌めしうる程度の大きさであり、ボルト本体１２の中心
開孔内で軸方向に可動に装着されている。

筒状体１８は撃鉄ロッド１４を軸方向に滑動可能に通す
開孔を有している。

撃鉄ロッド１４はボルト１０の全長にわたって延び、硬
質金属からなる筒状ロッドとして形成されており、その
前端には撃鉄ヘッド１４ａが設けられている。

この撃鉄ヘッド１４ａは撃鉄ロッド１４をボルト本体１
２の中心開孔内を案内し更にコイルスプリング１６のた
めの対接体としても作用する。

コイルスプリングの後端は筒状体１８に対接する１、撃
鉄ヘッド１４ａは前方に延びた撃鉄ピン１４ｂを有し、
その前方位置においてはボルトヘッド１５の前面から約
１ｍｒｒｔ突出する。

ボルトレバー２０はその最内方部分をシアリングヘッド
１３の側方に面した穴１９に挿入されることによりシア
リングヘッド１３に装着される。

ボルトレバー２０の最内方部分はフォーク状になされて
いて穴１９に挿入されたとき撃鉄ロッド１４を抱くよう
になっている。

フォーク状になされた部分の間隔は撃鉄ロッド１４の直
径よりわずかに大きい。

しかもボルトレバー２０のフォーク状になされた部分は
前方に面して筒状体１８の後端を受は入れる円形凹所２
１（勿論この円の一部は撃鉄ロッド１４を通すべく一部
切欠かれたものである）を有している。

これにより、撃鉄ロッド１４、コイルスプリング１６お
よび筒状体１８をボルト本体１２内に挿入した後にボル
トレバー２０を装着するのかり能になる。

この操作を行なうとき、適当な工具を使用して、ボルト
レバー２０をシアリングヘッド１３内の対応する孔１９
内に挿入するための通路が提供されるまで筒状体１８を
コイルスプリング１６に対して押圧する。

ボルトレバー２０がボルト本体１２内の所定位置に挿入
されたときにボルトレバー２０の上述した円形凹所が筒
状体１８に対向して配置され、次いで筒状体１８はコイ
ルスプリング１６によって前記円形凹所中へ押され、か
（してボルトレバー２０の位置が錠止される。

分解は上述の操作を逆に行なえばよい。

即ち、工具によって筒状体１８をコイルスプリング１６
に対して押圧してボルトレバー２０を引き出せば、筒状
体１８、コイルスプリング１６および撃鉄ロッド１４は
ボルト本体１２から容易に取り出すことができる。

撃鉄ロッド１４の後部は螺条を有し、後端にスリン）１
４ｃまたは同様のものを有し、かくしてねじ廻しの如き
工具によって撃鉄ロッドを対応するナツト２２に螺入す
ることができる、２ナツト２２は事実上筒状であってボ
ルト本体１２の後部においてシアリングヘッド１３内に
おいて滑動しうると共にある限られた角度範囲内におい
て回転しうる。

ナツト２２は縦方向に延びた半径方向突起２３を有し、
この半径方向突起はシアリングヘッド１３のマントルの
スロット２７およびシアリングヘッド１３の後壁を通し
て前記マントルの開口２６内へ挿入（〜うる。

開口２６の前壁はボルトの軸線に対して角度をなしてい
る。

ボルトを銃砲の受具に組込むとき、半径方向突起２３は
受具内の対応する軌道によって回転を阻止される。

ボルト１０がカートリッジ室の開放のためにレバー２０
によって回転せしめられるとき、開口２６の傾斜した前
壁が半径方向突起２３をシアリングヘッドに対して後方
に押し、かくして撃鉄ピン１４ｂがボルトヘッド１５内
に引き込まれコイルスプリング１６に負荷がかかるよう
になる。

この位置において、突起２３の前縁が対応する形状の段
部２６ａ内で対接し、ボルト１０をコイルスプリング１
６を装填したまま取り出すことができるようになる。

コイルスプリング１６に上述したように負荷がかげられ
た後、引き金（図示せず）が受具内に係合し、ボルトが
再負荷のために回転され前方に押されるときに半径方向
突起２３をその後方位置に保持し、かくしてカートリッ
ジ室が錠止される。

発砲に際しては、引き金が引き下げられかくして半径方
向突起２３が解放されて前方に移動する。

発砲に対する安全装置は引き金を錠止することによって
提供され、図示の実施例では、シアリングヘッド１３が
安全補捉具（図示せず）のための空洞２８を有する。

ボルトを案内するために、特に装填のためにボルトを受
具内を前方に押す間、ラッチ１７が受具の対応するラッ
チと接触しないようにするために、ボルト本体１２はそ
の長さ方向に延びた軌道３０を有する。

この軌道３０は受具の対応する案内ピンが挿入されうる
。

かくして、軌道３０と協働する案内ピンは、ラッチ１７
が受具の対応する螺条に適正に係合しうるところまでボ
ルトが前方に押圧されるまでボルトの回転を防止する。

しかし、軌道３０の後部には１］の広い回転用軌道３１
が設けられており、この巾はボルトを閉鎖位置へ回転す
るのを許容する大きさである。

不完全なカートリッジからの熱いガスが開口２６または
スロット２７を通して漏洩するのを防止するために、ボ
ルトには好ましくはその前部に、ボルトの空洞を外気と
連通させろガス出口３２゜３３が設けられる。

ボルトはボルトレバー２０の前方においては好ましくは
完全な円筒状であり、シアリングヘッドも完全に筒状に
するかまたはその上部に沿って装飾用の面を設けろこと
ができる。

この上部は光の反射を少（するためまたは飾装の目的で
鋸歯状の凹凸をつげたり、他の適当な処理を施すことも
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるボルトの一実施例を下から見た一
部破断斜視図、第２図は第１図の線Ａ−Ａに沿った断面
図であり、図中１２はボルト本体、１３はシアリングヘ
ッド、１４は撃鉄ロッド、１５はボルトヘッド、１６は
コイルスプリング、１７はランチ、１８は筒状体、２０
はボルトレバー、２２はナツト、２３は突起、２７はス
ロット、３０は軌道である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ボルト用の受具を有するボルト機構を備えた銃砲、
   特にライフル用のボルトであって、中心開孔を有するボ
   ルト本体、この中心開孔内に滑動可能かつ回動可能に装
   着された撃鉄ロッド、この撃鉄ロッドを前方に押圧する
   コイルスプリング、前記撃鉄ロッドの後端に着脱自在に
   固着されたナツトおよびこのナツトから延びた半径方向
   突起を具備し、前記ボルト本体はランチを備えたボルト
   ヘッドからなる前方部分と前記撃鉄ロッドの後端におけ
   るナンドからの半径方向突起を案内するための開口を備
   えたシアリングヘッドからなる後方部分とを有し、前記
   シアリングヘッドの側方に面した穴に着脱自在に挿入さ
   れたボルトレバーを具備してなるボルトにおいて、 前記ボルトレバーの最内方部分は前記の側方に面した穴
   に挿入されたとき前記撃鉄ロッドを抱くようにフォーク
   状になされ、ボルトレバーの前記のフォーク状になされ
   た部分−の前方面は円形凹所を有し、後部分が前記円形
   凹所内に押入されるべく前端面が前記コイルスプリング
   に対接して後方に押圧された円筒体を具備したことを特
   徴とするボルト。 ２、特許請求の範囲第１項に記載のボルトにおいて、撃
   鉄ロッドの後部はナツトの対応する内部螺条に螺入され
   る螺条を有し、ナツトの半径方向突起はシアリングヘッ
   ドの半径方向に指向されたスロットを通して開口内に挿
   入しうるようにしたことを特徴とするボルト。