JPS5952081B2 - 魚肉等容器詰め込み方法および装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は単体または束状あるいは塊状として連続円環状
を呈する魚肉等の被収容物を缶等の容器に詰める魚肉等
容器詰め込み方法および装置に関するものである。

従来、単体または束状、塊状として連続円環状を呈する
魚肉を缶に詰める場合には、連続円環状とした魚肉の前
端部を上下方向に往復動する切断刃によつて所定長に切
断し、この所定長に切断し、この所定長の魚肉を定置し
た缶に進入させ”た。

このように連続円環状の魚肉の先端を自由状態にし上方
から切断刃を押し切り状に下して所定長切断し切離した
ため、魚肉切断面が乱雑となり毛羽立ち状となる等して
外観体裁が悪い等の欠点があつた。本発明は前記のよう
な事情に鑑み、連続円環状魚肉から切離した所定長の魚
肉の切断端面を外観滑らかな体裁良いものとするよう回
転形切断刃を用い、かつこの回転形切断刃を最適状態で
作動させるよう関連部材、関係位置を規制するようにし
’たものであつて、本発明の第１は容器を前進させて連
続円環状魚肉等の被収容物の先端に容器口部を嵌入させ
、次いで前記被収容物を前進させるとともに前記容器を
前進させて容器内に被収容物の所定長を侵入させ、回転
形切断刃を回動させて外向き彎曲凸状刃部により前記容
器口部縁と被収容物送出案内部材の端縁との間に露出す
る被収容物部分を切断し、所定長の被収容物を収容した
容器を後退させるようにしたことを特徴とする魚肉等容
器詰め込み方法であり、本発明の第２は前記第”１の発
明を達成するための装置であつて、外周等間隔に複数の
容器保持部を有する間歇回転自在な容器受渡部材と前端
に吸着部を有し前記容器保持部に向つて進退自在な容器
移動部材と、連続円環状魚肉等の被収容物を前記容器保
持部に向つて送出させる被収容物送出案内部材と、回転
中心に対し一端を近地点とし他端を遠地点とした外向き
彎曲凸状刃部を腕杆部の先端に形成してなる回転形切断
刃とを備えたことを特徴とする魚肉等容器の詰め込み装
置である。

次に、本発明を図面に示す装置の実施例について説明す
る。

第１図に示すように、多数の鮪、鯖、鰹等の細長い魚肉
片イ，イ・・・をコンベア１上に載せ、移送させながら
Ｕ形部材２を介して集合させ断面楕円状に予備成形する
予備成形部３と、この予備成形部３に接続して断面楕円
状に予備成形された魚肉片イ，イを円梼状かつ塊状に成
形させるトンネル形部材４を有する本成形部５とからな
る魚肉円梼状成形部６に魚肉等容器詰め込み装置７を接
続する。

魚肉等容器詰め込み装置７は第２図および第３図に示す
ように、容器導入路８と、容器導出路９と、外周等間隔
に複数のポケツト状の容器保持部１０，１０・・・を有
する間歇回転自在なターレツト状の容器受渡部材１１と
、前端に吸着部１２を有し前記容器保持部］０に向つて
進退自在な容器移動部材１３と、円梼状魚肉等の被収容
物口を前記容器保持部１０に向つて送出させる被収容物
送出案内部材１４と、回転中心０１に対し一端ａを近地
点とし他端ｂを遠地点とした外向き彎曲凸状刃部１５を
腕杆部１６の先端に形成した回転形切断刃１７を備える
。

前記容器受渡部材１１は回転軸１８の端部に中央部を固
定して取付てあり、回転軸１８の他端部にはゼネバ歯車
１９を固定し軸２０に固定した歯車２１に植設するロー
ラ２２をゼネバ歯車１９の放射状溝２３に嵌入自在とし
てゼネバストツプ機構を形成しターレツト状に容器受渡
部材１１を間歇回転自在としてあり、さらに第４図およ
び゛第５図に示すように、左側体１１ａ、右側体１１ｂ
を僅か間隔をおいて二枚合せ状とするとともにポケツト
状かつ円弧状の容器保持部１０は左側体１１ａ側の保持
部１０ａと右側体１１ｂ側の保持部１０ｂとにより形成
し、かつ保持部１０ａ，１０ｂの最奥部を連結するよう
摺動案内部２４を左側体１］ａに設けてある。

前記容器移動部材１３は第２図および第６図に示すよう
に円柱状の本体２５の前部に磁石体２６を嵌込固定し、
この磁石体２６の前端を本体２５の前面に露出させて吸
着部１２を形成してあり、案内筒状部２７に本体２５を
摺動自在に嵌装するとともに本体２５の後部に穿設した
ねじ孔２８に取付ねじ部２９を介して作動棒３０を螺着
し、この作動棒３０の後部にナツト３１を介して取付け
た摺動駒３２と本体２５の後端面間の作動棒３０にばね
３３，３４を緩嵌し、これらばね受け３３，３４間にば
ね３５を介装してあり、さらに摺動駒３２より斜下方に
突設し前記案内筒状部２７の長手窓孔３６より突出する
ローラ支持部３７を設け、このローラ支持部２７に枢支
するローラ３８を前記軸２０に固定した回転体３９のカ
ム溝４０に畝入させてあり、軸２０の回動と一体に回転
する回転体３９にカム溝４０に沿つて移動するローラ３
８を介し、作動棒３０と一体に容器移動部材１３を軸線
方向進退勤自在としてある。

前記回転形切断刃１７は腕杆部１６の基端を軸４１の前
端に固定してあり、この軸４１は軸２０に並行状とし、
軸２０に固定した歯車２１と噛合する歯車４２を固定し
た取付軸４３に鎖車４４を固定し、前記軸４１に固定し
た鎖車４５と鎖車４４とにチエン４６を掛装してあり、
取付軸４３の回動により鎖車４３、チエン４６、鎖車４
５を介して軸４１を回転させ、回転形切断刃１７の外向
き彎曲凸状刃部１５を前記容器移動部材１３の軸線に対
し直交状の軌跡を描くよう矢印ａ方向に回転自在とする
とともにこの回転軌跡は被収容物送出案内部材１４のス
ロート４７端面に極く近接するよう形成してある。

図中４８は緊張用鎖車である。前記案内筒状部２７の前
端面と容器受渡部材１］との間に容器移動部材１３の本
体２５前部を通過自在とする通口４９を有する容器底部
衝当部材５０を設けてある。

前記容器導入路８の下端は停止した容器受渡部材１１の
容器保持部］０に臨むようにし容器ハを容器受渡部材１
１に受入れせしめるよう形成してあり、容器導出路９は
容器受渡部材１１の容器保持部１０に保持された所定長
の被収容物を収容した容器ハが容器導出路９の上端に臨
んだとき自動的に放出し受渡されるよう形成してある。

図中、５１は容器受渡部材１１の上方に配設した容器移
動案内路部材であり、５２は詰め込み定位置二において
容器上部最外周を案内摺動する摺動案内部材である（第
７図参照）。

前記の装置により鮪、鯖、鰹等の細長い魚肉片イ，イ・
・・を集合形成し円濤状とし、切断して所定長さとした
被収容物口を容器ハに詰め、所謂缶詰めとする場合につ
いて説明する。

前記軸２０を回動させ、ゼネバストツプ機構を介して容
器受渡部材１１を間歇回転させると、第３図に示すよう
に、容器導入路８に縦列状に収容した多数の容器ハ，ハ
・・・のうち最下位の容器ハは順次、容器受渡部材１１
の間歇回転停止に伴いポケツト状の容器保持部１０に入
り込み、次の間歇回転により詰め込み定位置二に送られ
る。

前記詰め込み定位置二においては、第８図ａに示すよう
に、容器ハは容器受渡部材１１の容器保持部１０に支持
され、鮪、鯖、鰹等の細長い魚肉片イ，イ・・・を集合
形成し連続円塙状とした被収容物口はスロート４７の端
面より所要長突出し、容器移動部材１３は案内筒状部２
７内に非作動状態にある。

次いで、第８図ｂに示すように回転体３９の回動により
ローラ４０、作動棒３０を介して容器移動部材１３が前
進し容器底部ホに本体２５の前端を当接させ容器ハを容
器受渡部材１１の容器保持部１０に沿つて押動前進させ
、被収容物口の前端に容器口部へを嵌入させる。

次に、第８図ｃに示すように、被収容物口を前進させス
ロート４７端縁よりさらに突出させると．ともに容器移
動部材１１を前進させ容器ハを前進させて容器ハ内への
被収容物口の侵入長を所定長とし、かつ、容器口部へ縁
とスロート４７の端縁との間に僅かの間隙を保有させた
状態、即ち容器口部へ縁とストロード４７の端縁との間
に被収容．物口の極小長さを露出状態とする。

このような状態となつたとき、回転軸４１と一体に回転
形切断刃１７が回転し、外向き彎曲凸状刃部１５に第８
図ｄに示すように、容器口部へ縁とスロート４７の端縁
との間の被収容物口の極小．長さ部分を切断する。

切断完了すると、第８図ｅに示すように、容器移動部材
１３は後退勤するとともに切離された所定長の被収容物
口を収容した容器ハを吸着部１２により一体的に後退勤
させ、第８図ｆに示すように、容器底部ホを衝当部材５
０に衝当させて容器受渡部材１１の容器保持部１０に所
定長の被収容物ハを収容した容器ハを残置させ、さらに
容器移動部材１３は後退し容器底部ハと容器移動部材１
３の前端面とを離隔させる。

このような作動中、スロート４７内の被収容物口は僅か
前進する。このようにして、第８図Ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ
，ｆに示す過程を終了して一回の容器内被収容物詰め込
め作動を完了すると、容器受渡部材１１が間歇回転し被
収容物口を詰め込んだ状態の容器ハは容器導出路９に自
動的に放出され所定部材へ移送される。容器移送案内路
部材５１は容器受渡部材１１のノ容器保持部１０，１０
，１０に支持され移送される容器ハの上側案内路となり
、詰め込み位置二において、容器保持部１０に支持され
た容器ハの上部最外周は摺動案内部材５１に沿い案内摺
動される。

容器受渡部材１１の容器保持部１０における摺動案内部
２４は容器ハの摺動を円滑にする。

本発明は容器を前進させて連続円場状とした状魚肉等の
被収容物の先端に容器口部を僅か嵌入させ、容器および
被収容物をともに前進させて被収容物の所定長を容器内
に侵入させ、被収容物の僅かな切断部分を露出させると
ともにその両側部分を全周支持状態とし、回転形切断刃
を回転して外向き彎曲凸状刃部により前記切断部分を回
転切断し、切断された所定長の被収容物を収容した容器
を容器移動部材により後退勤させ、所定位置において容
器移動部材と離隔させて容器受渡部材の容器保持部に残
置させ、一回の被収容物詰め込みを完了し、容器受渡部
材を間歇回転させるものであり、切断面の外観体裁は極
めて良好であり、品質の良い缶詰等とすることができる
など本発明は各部の関連作動により魚肉等の容器内詰め
込み能率を格段と向上させる効果は極めて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置と関連装置と関係配置を示す要部平
面図、第２図は本発明装置の要部断面図、第３図は第２
図１１−１１線視相当部分の端面図、第４図は容器受渡
部材の上半部縦断側面図、第５図は同要部斜面図、第６
図は容器移動部材の前端面図、第７図は容器移送案内路
部材に設けた容器の上部最外周摺動案内部材の取付け状
態説明図、第８図Ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆは容器内詰込
み過程を示す説明図である。 ３ ・・・・・・予備成形部、５ ・・・・・・本成形
部、６ ・・・・・・魚肉円場、状成形部、７ ・・・
・・・魚肉等容器詰め込み装置、８・・・・・・容器導
入路、９・・・・・・容器導出路、］０・・・・・・容
器保持部、１１・・・・・・容器受渡部材、１２・・・
・・・吸着部、１３・・・・・・容器移動部材、１４・
・・・・・被収容物送出案内部材、１５・・・・・・外
向き彎曲凸状刃部、１７・・・・・・回転形切断刃、４
７・・・・・・スロート、５０・・・・・・容器底部衝
当部材、イ・・・・・・魚肉片、口・・・・・・被収容
物、ハ・・・・・・容器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 容器を前進させて連続円■状魚肉等の被収容物の先
   端に容器口部を嵌入させ、次いで前記被収容物を前進さ
   せるとともに前記容器を前進させて容器内に被収容物の
   所定長を侵入させ、回転形切断刃を回動させて外向き彎
   曲凸状刃部により前記容器口部縁と被収容物送出案内部
   材の端縁との間に露出する被収容物部分を切断し、所定
   長の被収容物を収容した容器を後退させるようにしたこ
   とを特徴とする魚肉等容器詰め込み方法。 ２ 外周等間隔に複数の容器保持部を有する間歇回転自
   在な容器受渡部材と、前端に吸着部を有し前記容器保持
   部に向つて進退自在な容器移動部材と、連続円■状魚肉
   等の被収容物を前記容器保持部に向つて送出させる被収
   容物送出案内部在と、回転中心に対し一端を近地点とし
   他端を遠地点とした外向き彎曲凸状刃部を腕杆部の先端
   に形成してなる回転形切断刃とを備えたことを特徴とす
   る魚肉等容器の詰め込み装置。