JPS59500807A - 紫外線安定化被覆ポリカ−ボネ−ト物品 - Google Patents

紫外線安定化被覆ポリカ−ボネ−ト物品

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 紫外線安定化被覆ポリカーボネート物品本発明は摩耗、化学溶剤および紫外線に よる分解に対して秀れた耐性を持つ被覆されかつ紫外線に安定化されたポリカー ボネート物品に関する。本発明の物品においては、ポリカーボネート樹脂はその 表面層に紫外線吸収化合物を含浸させることにより、紫外線による分解に対して 安定化されている。摩耗や化学溶剤に対する保護は、熱硬化したアクリルポリマ ーを含むプライマ一層によってポリカーボネート樹脂の表面層こしつかりかつ耐 久的に密着したコロイド状シリカを充填した熱硬化した有機ポリシロキサンから 構成された被膜により生ずるものである。
発明の背景 ポリカーボネート樹脂は、有利な性質を多数持つので、樹脂は、それがガラスよ り低い密度とより大きな耐破壊性を示す如(、所望の形に容易に加工されかつ秀 れた物理的化学的性質を持つ一方、その耐摩耗性と耐化学溶剤性′は比較的低く 、また他の多くの有機ポリマー材料と同様紫外線による分解を受け易い。
この比較的低い耐摩耗性と耐化学溶剤性を克服するために、ポリカーボネート樹 脂よりも大きな耐摩耗性と耐化学溶剤性とを持つ各種の保護被膜がポリカーボネ ート物品の表面に使用されてきた。しかし、ポリカーボネート樹脂用(2) の被膜材料として成功する資格を与えるためには、その見込のある被覆材料が満 足しなければならない数個の必要条件がある。被覆材料はポリカーボネート樹脂 よりも硬くかつ耐溶剤性か大きくなければならない。被覆材料はポリカーボネー トと相溶しなければならず、またポリカーボネートにひびを入れるとかあるいは そうでなければその樹脂の性質に悪影響をおよぼすことによって、ポリカーボネ ートの性能を低下させてはならない。被覆材料はポリカーボネートの表面に耐久 的に密着しなければならない。米国特許第3451838号、第3986997 号および第4027073号には、有機ポリシロキサン被覆組成物とこれら有機 ポリシロキサン被膜をポリカーボネート表面上に塗布する方法か開示されている 。これら有機ポリシロキサン被膜は多(の望ましい性質を持つ。例えばこの被膜 は硬く摩耗や溶剤に対する耐性を持ちかつ下層のポリカーボネートと相溶するが 、一方この有機ポリシロキサンは総ての場合において、ポリカーボネートに対す る密着性やポリカーボネート上での耐久性のレベルが必要)とする程度のもので あるとは限らない。この有機ポリシロキサン被膜のポリカーボネート基質に対す る密着性を改良するために、有機ポリシロキサンとポリカーボネートの間に密着 を促進するプライマ一層を使用することが示唆されてきた。しかし、プライマ一 層を使用すると、被覆技術のこの既に困難にしてかつ著しく経験的な領域に不離 さと複雑さの度合を更に追加することになる。効果的に機能するためには、プラ イマ一層は、有機(3) ポリシロキサン被膜のポリカーボネートに対する密着性を増加させるのみならず 、またポリカーボネートおよび有機ポリシロキサンとも相溶性でなけれはならな い。米国特許第3707397号には、硬い被膜を、なかんづくポリカーボネー ト樹脂上に付与するのに、ポリカーボネート表面に密着を促進する熱硬化性アク リルポリマーを下塗りし、次いでこのプライマ一層イこ熱硬化性有機ポリシロキ サンを塗布する方法が記載されている。この方法により製造された物品は、有機 ポリシロキサンのポリカーボネートに対する初期密着性は許容できるものではあ るか、外気に特に日光に長期間あてると、通常その有機ポリシロキサン被膜かポ リカーボネート樹脂基質に対するその良好な初期密着性を失う傾向かあるという 不利かある。さらに、被覆された物品の耐摩耗性は通常熱硬化したアクリルポリ マープライマ一層の厚みに依存する。被覆された物品の耐摩耗性は通常プライマ 一層の厚みの増加と共に減少する。外気にさらした際の有機ポリシロキサン被膜 のポリカーボネート基質に対する密着性の低下は、米国特許第4197335号 および第4207357号に開示された方法に従って製造された物品においては 、ある程度修正される。これら二つのエマルジョンからなるプライマー組成物で 下塗りし、次いでプライマー塗装したポリカーボネート基質に有機ポリシロキサ ン含有トップコートを塗布する。しかし、このよう(4) にして製造された被覆された物品の耐摩耗性は依然として通常プライマ一層の厚 みに依存する。
これら従来技術の方法は通常、ポリカーボネート物品を摩耗と化学溶剤から保護 する効果のあるその物品用保護被膜を提供はするか、紫外線による分解に対して その物品を保護するものではない。被覆したポリカーボネート物品を紫外線によ る分解から保護するのに三通りの方法かあることは従来技術に鑑み一見して明か であろう。すなわちその方法は、(1)シリコントップコート中に紫外線吸収剤 を混入する方法、(2)熱硬化したアクリルポリマーを含むプライマ一層に紫外 線吸収剤を混入する方法、および(3)紫外線吸収剤をポリカーボネート樹脂そ のものに混入する方法である。
しかし、さらに詳しく吟味しまたこの分野で得られた主に経験的な知識から見る と、これら三通りの各方法は、ある固有の問題を含んでいることかわかる。紫外 線吸収化合物をシリコントップコート中に混入すると、通常は、シリコンによっ て生ずる耐摩耗性が低下するという結呆になる。
シリコントップコート中に存在する紫外線吸収化合物の量か多ければ多い程、ト ップコートによる耐摩耗性のロスは大きい。かくして、シリコントップコートか 、下層のポリカーボネート樹脂を紫外線による分解から効果的に保護するに充分 な量の紫外線吸収剤を含むならば、その耐摩耗性は通常許容できない程度低下す る。紫外線吸収化合物か熱硬化したアクリルポリマー含有プライマー層に混入さ れるならば、プライマーの厚みとシリコントップコートの耐摩(5) ii表昭 59−500807(5)純性との間に存する前述した関係が実施される。ポリ カーボネート樹脂を紫外線から効果的に保護するためには、プライマ一層は比較 的大量の紫外線吸収化合物を含まねはならない。しかし、比較的大量の紫外線吸 収化合物を含むためには、プライマ一層の厚みを増加させねはならない。しかし 、必要量の紫外線吸収剤を収容する必要のあるプライマ一層の厚みをこのように 増加させると、シリコントップコートの耐摩耗性がそれに対応して減少する結果 になる。
かくして、これらの両方法のいずれにおいても、紫外線に対する保護は摩耗に対 する保護を犠牲にしてしか得られない。
紫外線に対する保護を提供する第三の方法(こは、紫外線吸収化合物をポリカー ボネート樹脂に直接混入する方法かある。この方法には、(+)吸収剤をバルク ポリマーと配合するか、あるいは(II)樹脂の表面層を吸収剤で含浸するかの いずれかの方法がある。吸収剤をバルクポリマーと配合すると、吸収剤はポリマ ー系全体に分散する結果となる。この方法は、紫外線吸収化合物が通常非常に高 価なために不経済であると共に、また全く成功するとは限らない。吸収剤の大部 分は、それを最も必要とする表面ではなくてポリマー内部に存在するので、有害 な紫外線の多くはポリマー構造の表面層を透過し、内部に分散した吸収剤の大部 分に到達しないうち(こ表面層を劣化させる。さらに、樹脂内部の吸収剤の濃度 (こは、吸収剤と樹脂との相溶性の程度によって限度かあるので、吸収剤の濃度 を充分高めて充分な表面(6) 保護を得ようとすると、通常、ポリマーの物理的性質に悪影響をおよほす傾向か 表われる。表面含浸法においては、紫外線吸収剤は、それを最も必要とするポリ マーの表面域に存在する。代表的な表面含浸法の例には通常次の方法が挙けられ る。すなわち米国特許第3892889号および第4146658号齋こ開示さ れている如く、ポリカーボネートに対して攻撃的であり、かつその樹脂を膨潤あ るいは軟化させる傾向があるため紫外線吸収剤をポリカーボネート層の膨潤ある いは軟化した表面中に拡散させることのできる化合物を含む安定化溶液から紫外 線吸収剤を塗布する方法、米国特許第3043709号に開示されている如く、 ポリカーボネート樹脂の表面で紫外線吸収剤を溶融させ、溶融した吸収剤を樹脂 の表面層中に拡散させる方法、および米国特許第3309220号および第35 94264号に開示されている如く、安定化溶液よりもポリカーボネート樹脂に よく溶解する紫外線吸収化合物を含む安定化溶液にポリカーボネート樹脂を浸す 方法である。
しかし、表面含浸法匂′魅力的に見えさせるまさにその特色かあっても、すなわ ち紫外線吸収剤を、それか最も必要とされるポリカーボネート樹脂の表面(こ分 散させるということであっても、この方法を、ポリカーボネートの表面に保護被 膜を塗布することと関連して使用する場合には、当該技術の熟練者にはこの方法 は支持できないように見える。
ポリカーボネートの表面層こしつかりと耐久的に密着する保護被膜を提供するこ とに関連した複雑さと問題点について(7) は上て論じた。表面含浸法によってなされる如(、紫外線吸収剤をポリカーボネ ート表面に混入することによりその表面を変えることは、ポリカーボネートに保 護被膜を雷名させるというこの既に複雑な分野にさらに複雑さを追加することに なる。ポリカーボネートの表面層こ添加物を混入することによりその表面を変え ることは通常、ポリカーボネート表面の物理的性質に予測できない、そして屡々 悪い影響をおよほすものであるということは、塗装技術の分野の熟練者には公知 のことである。ポリカーボネートの表面におよほすこれらの影響は使用する特別 の添加物に依存する。
ある添加物をポリカーボネート樹脂の表面域に混入すると、ポリカーボネートの 表面と、この表面上に塗布された保護被膜との間の初期密着性と密着の耐久性の 劣化を屡々きたすことは通常極めてよく知られたことである。このことから、当 該技術の熟練者は、ポリカーボネート樹脂の表面層に、そのポリカーボネートを 紫外線による分解から保護する効果のある量の紫外線吸収化合物を混入すると、 保護被膜のこの変成ポリカーボネート表面に対する密着性に悪い影響があるだろ うと通常結論つけたものであった。
かくして、ポリカーボネート樹脂を、紫外線による分解、表面摩耗および化学溶 剤による攻撃から簡単にかつ効果的に保護する手段の必要性か存在する。本発明 はそのような方法並びにこの方法により製造される物品を提供する。
発明の説明 本発明に従えは、紫外線による分解、摩耗および化学溶(8) 剤による攻撃に耐えるポリカーボネート物品が提供される。
本発明の物品はポリカーボネート物品からなり、その物品にはその表面層に少な くとも一つの紫外線吸収化合物を含浸させてあり、また少なくとも一つの面には 、(1)熱硬化したアクリルポリマーを含むプライマ一層と(11)前記プライ マ一層上にコロイド状シリカ充填の熱硬化した有機ポリシロキサンから構成され たトップコートが密着している。
本発明に従えば、ポリカーボネートで構成される物品は通常の方法、例えば射出 成型、押出し、コールド・フォーミング、真空成形、吹込成形、圧縮成形、トラ ンスファー成形等により作られる。物品はいかなる形をしていてもよく、また最 終物品である必要はない。従って、ここで用いる“物品”という言葉は最終品あ るいはストック品の如何ニ関セス、ポリカーボネート樹脂のいかなる形態をも指 すものである。
本発明を実施するに際して用いる芳香族カーボネートポリマーは次式で表わされ る繰返し構造単位を持つ。
ここで、Aはポリマー生成反応に使用する二価フェノールの二価芳香族基である 。これらポリカーボネート樹脂は高分子量芳香族カーボネートポリマーで、二価 フェノールと、例えばフォスゲン、lXロフォーメートあるし1はカーボネート エステルの如きカーボネートプレカーサーとを反応させて作ることができる。
本発明の芳香族カーボネートポリマーは当該技術で公知であり、かつすべて引照 によりここに記載した米国特許第3161615号、3220973号、331 2659号、3312660号、3313777号、3666614号および3 9’89672号に記載された方法により作ることができる。
また、多官能性芳香族化合物と、二価フェノールおよびカーボネートプレカーサ ーとを反応させて、式Iて示す繰返し単位が分岐状基を含む無作為に分岐した熱 可塑性ポリカーボネートを提供する分岐ポリカーボネートもここに包含される。
好ましいポリカーボネート樹脂はビスフェノールAとフォスゲンとの反応から誘 導されるものである。この好ましいポリカーボネートは次の一般式で表わされる 約10ないし約400の繰返し構造単位を持つ。
H3 ポリカーボネートは好ましくは、塩化メチレン中25℃で測定して、約03と約 01の間の、より好ましくは約04と約0.65の間の固有粘度を持たねばなら ない。
ポリカーボネート物品の少なくとも一つの表面、それは通常紫外線源にさらされ ることになっている面でアルカ、その面を少なくとも一つの紫外線吸収化合物で 含浸する。
紫外線吸収剤はポリカーボネート物品の表面層に亘って配(10) 置される。表面層とはポリカーボネート物品の面の下にある直接それに隣接した 層をいい、その面それ自身をも包含する。
本発明の実施に際して使用する紫外線吸収剤は、スペクトルの紫外領域に非常に 高い吸収性を持っているために光の有害紫外部を篩い分けて除く能力があるとい う理由で機能する公知の紫外線吸収化合物のいかなるものでもよい。
これらの化合物には、ベンゾフェノンおよびベンゾフェノン誘導体、ベンゾトリ アゾールおよびベンゾトリアゾール誘導体、ベンゾエートエステル、サリシル酸 フェニル、クロトン酸の誘導体、マロン酸エステルおよびシアノアクリレート類 が挙げられる。
ベンゾフェノン誘導体やベンゾl−IJアゾール誘導体の範ちゅうに入る紫外線 吸収剤の中には、総て引照によりここに記載した米国特許第3309220号、 第3049443号、第3043709号および第2976259号に開示され た化合−物も包含される。これら化合物の非制限例をいくつか挙げれば次の如く である。
2、ノージヒドロキシベンゾフェノン 2.2’、4.4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン2、ノージヒドロキシ− 4,4′−ジメトキシベンゾフェノン2.7−シヒドロキシー4,4′−ジェト キシベンゾフェノン2、/−ジヒドロキシ−4,4′−ジプロポキシベンゾフェ ノン2.2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジブトキシベンゾフェノン2.2/− ジヒドロキシ−4−メトキシ−4′−エトキシベンゾフェノン(11) −2,i−ジヒドロキシ−4−メトキシ−4′−プロポキシベンゾフェノン2. 2′−ジヒドロキシ−4−メトキシ−イーブトキシベンゾフェノン2、’;!− ジヒドロキシー4−エトキシ−4′−プロポキシベンゾフェノン2、ノージヒド ロキシ−4−エトキシ−イーブトキシベンゾフェノン2.3′−ジヒドロキシ− 4,4′−ジメトキシベンゾフェノン2.3′−ジヒドロキシ−4−メトキシ− 4′−ブトキシベンゾフェノン2−ヒドロキシ−4,4’、5’−)ジメトキシ ベンゾフェノン2−ヒドロキシ−4,4’、6’−トリブトキシベンゾフェノン 2−ヒドロキシ−4−ブトキシ−4J 、 sJ−ジメトキシベンゾフェノン2 −ヒドロキシ−4−エトキシ−2′、4′−ジブチルベンゾフェノン2−ヒドロ キシ−4−プロポキシ−4L 、 6L−ジクロロベンゾフェノン2−ヒドロキ シ−4−プロポキシ−4′、6′−ジブロモベンゾフェノン2.4−ジヒドロキ シベンゾフェノン 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン2−ヒドロキシ−4−エトキシベ ンゾフェノン2−ヒドロキシ−4−プロポキシベンゾフェノン2−ヒドロキシ− 4−ブトキシベンゾフェノン2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4′−メチルベン ゾフェノン2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4′−エチルベンゾフェノン2−ヒ ドロキシ−4−メトキシ−47−ブロビルベンゾフエノン2−ヒドロキシ−4− メトキシ−イーブチルベンゾフェノン2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4′−タ ーシャリ−ブチルベンゾフェノン2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4′−クロロ ベンゾフェノン2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2′−クロロベンゾフェノン2 −ヒドロキシ−4−メトキシ−47−プロモベンゾフエノン(12) 2−ヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン2−ヒドロキシ−4,4 ′−ジメトキシ−3−メチルベンゾフェノン2−ヒドロキシ−4,4′−ジメト キシ−ノーエチルベンゾフェノン2−ヒドロキシ−4,4’、5’−トリメトキ シベンゾフェノン2−ヒドロキシ−4−エトキシ−4′−メチルベンゾフェノン 2−ヒドロキシ−4−エトキシ−4′−エチルベンゾフェノン2−ヒドロキシ− 4−エトキシーイーグロピルベンゾフエノン2−ヒドロキシ−4−エトキシ−4 ′−ブチルベンゾフェノン2−ヒドロキシ−4−エトキシ−イーメトキシベンゾ フェノン2−ヒドロキシ−4,4′−ジェトキシベンゾフェノン2−ヒドロキシ −4−エトキシ−4′−プロポキシベンゾフェノン2−ヒドロキシ−4−エトキ シ−4′−ブトキシベンゾフェノン2−ヒドロキシ−4−エトキシ−4′−クロ ロベンゾフェノン2−ヒドロキシ−4−エトキシ−イーブロモベンゾフェノン2 −(2’−ヒドロキシ−ゴーメチルフェニル)−ベンゾトリアゾール2−(2’ −ヒドロキシ−ぎ−シクロへキシルフェニル)−ベンゾトリアシー2−(2’− ヒドロキシ−3’、s’−ジメチルフェニル)−ベンゾトリアゾール紫外線吸収 剤として機能するりaトン酸誘導体の二つの非制限例は、α−シアノ−β−メチ ル−β−(P−メトキシフェニル)−クロトン酸メチルエステルとα−シアノ− β−N−(2−メチルインドリニル)−クロトン酸メチルエステルである。ベン ゾエートエステル系紫外線吸収化合物ことはC8〜C20アルキルおよびアリー ルベンゾエート、およびアルカリールおよびアラルキルヒドロキシベンゾエート がある。
紫外線吸収化合物であるマロン酸エステルには、マロン酸のジメチル、ジエチル 、ジプロピルエステル等、すなわちマロン酸のジアルキルエステルが挙けられる 。特に有用なマロン酸のエステルはベンジリデンマロネートである。
ベンジリデンマロネートは次の一般式により表わされる化合物である。
ここで、Xは水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アルキル好ましくはC1〜C1o アルキルおよびアルコキシ好ましくはc1〜C1oアルコキシ基から選ばれ、ま たRとR1は無関係にアルキル基好ましくは1ないし約10個の炭素原子を含む アルキル基、置換されたアルキル基好ましくは1ないし約10個の炭素原子とヒ ドロキシルあるいはハロゲン置換基を含むアルキル基、アリール基好ましくはフ ェニル基、アルカリール基好ましくは約7ないし約12個の炭素原子を含む(1 4) アルカリール基、アラルキル基好ましくは約7ないし約12個の炭素原子を含む アラルキル基、および置換されたアリール基好ましくはヒドロキシルあるいはハ ロゲン置換基を含むフェニル基から選ばれる。一般式■で表わされる好ましいベ ンジリデンマロネートは、Xがアルコキシ基を表わしまたRとl(lか無関係に アルキル基から選ばれたベンジリデンマロネートである。ベンジリデンマロネー トの例には、ジエチルP−メトキシベンジリデンマロネートとジメチルP〜メト キシベンジリデンマロネートか挙けられる。
有用な紫外線吸収剤であるシアノアクリレートの中には、次の一般式で表わされ るシアノアクリレートかある。
ここで R2はアルキルあるいはヒドロキシアルキルである。これら化合物は川 魚によりここに記載した米国特許第4129667号に開示されている。
本発明の目的には、好ましい紫外線吸収化合物はベンゾフェノンおよびベンゾフ ェノン誘導体、ヘンシトリアゾールおよびベンゾトリアゾール誘導体、ベンジリ デンマロネートおよびシアノアクリレートである。
ポリカーボネート樹脂の表面層内に存在する紫外線吸収化合物の量は、ポリカー ボネート樹脂を紫外線による分解(15) に対して保護するに効果のある量である。ポリカーボネート樹脂の表面層内にた だ一つの紫外線吸収化合物か存在していてもよいし、あるいは二つ以上の紫外線 吸収化合物かその表面層に含浸されていてもよい。通常、ポリカーボネート樹脂 物品の表面層内には充分な量の紫外線吸収化合物が存在するので、スmaχにお けるポリカーボネートの吸光度は少なくと61であり、このことはポリカーボネ ート表面層により入射紫外線の少なくとも90%かλmaxで吸収されることに 相当する。吸光度はA = log (IO/I )という関係式を用いて計算 される。なおここで、Aは吸光度、IQは入射光の強度およびIは透過光の強度 である。
紫外線吸収化合物をポリカーボネート樹脂物品の表面層内に含浸させるには、数 種の公知方法の件れを用いても達成できる。これらの方法の一つに、紫外線吸収 剤と、ポリカーボネート樹脂齋こ対して攻撃的であり、かつその樹脂を膨潤およ び/あるいは軟化させる傾向かあるため紫外線吸収剤をポリカーボネートの軟化 したおよび/あるいは膨潤した表面内に拡散させる化合物とを含む溶液から紫外 線吸収剤を塗布する方法がある。この方法では、紫外線吸収剤と攻撃性化合物と を含む溶液をポリカーボネート樹脂物品の表面と接触させ、そしてその攻撃性化 合物がポリカーボネートの表面層を膨潤させまた紫外線吸収化合物か膨潤した表 面層内に拡散するに充分な時間の間、両者を接触した状態で保持する。この種の 方法のいくつかの具体例は米国特許第3617330号、第3892889号お よび第(16) ポリカーボネート樹脂の表面層を紫外線吸収化合物で含浸するいま一つの方法に は、紫外線吸収剤を樹脂物品の表面に例えば溶液から、あるいは水中分散液の如 き分散液から塗布するか、あるいは粉末状をした固体としであるいは溶融物の形 態をした液体として塗布し、次いで塗布された樹脂を吸収剤の融点以上で樹脂の 融点以下の温度に加熱する方法がある。
ポリカーボネート樹脂を紫外線吸収化合物で表面含浸する更にいま一つの方法に は、バスの溶剤成分よりもポリカーボネート樹脂によく溶ける紫外線吸収化合物 を含むバス中にポリカーボネート樹脂物品を浸す方法かある。通常、バスの溶剤 成分は水あるいは油である。ポリカーボネート樹脂の表面層を紫外線吸収化合物 で含浸するこの方法は米国特許第3309220号および第3594264号に 開示されている。
ポリカーボネート樹脂物品の表面層を紫外線吸収化合物て含浸する更にいま一つ の方法で通常好ましい方法には、紫外線吸収化合物と、その化合物のための非攻 撃性液状担体とを含む組成物を利用する方法がある。非攻撃性とは、その液状担 体はポリカーボネート樹脂に対して非攻撃性であること、すなわち、それはポリ カーボネート樹脂を攻撃せずおよび/あるいは悪影響をおよぼさないことを意味 する。非攻撃性安定化組成物を使用するので、ポリカーボネート樹脂の分解ある いはそれに対する悪影響は無い。更に、安定化組成物はポリカーボネートに対し て非攻撃性であるので、その組成物のボリカーホネート樹脂面上での滞留時間に 関しては、攻撃性安定化組成物の場合のように加工工程を厳重に管理する必要は ない。
この方法を実施するのに基本的に二つの方法かある。最初の方法では、紫外線吸 収剤とそれに対して非攻撃性の液状担体とを含む安定化組成物を予熱したポリカ ーボネート物品の表面に塗布する、この際塗布するには、スプレー法、流し塗り 法、はけ塗り法等数種の公知方法のいずれを用いてもよい。安定化組成物を予熱 したポリカーボネート樹脂物品と接触した状態で保持するか、その保持時間は紫 外線吸収剤かポリカーボネート物品の表面層を効果的に含浸するのに充分な時間 、すなわち、紫外製吸収剤か、紫外線の悪影響からポリカーボネートを保護する に充分な濃度でポリカーボネート物品の表面層に亘って拡散するに充分な時間で ある。安定化組成物はポリカーボネートに対して非攻撃性であるので、この組成 物がポリカーボネートと接触したままであり得る時間には上限がない。むしろ、 安定化組成物のポリカーボネート樹脂物品の面上での滞留時間を支配するものは 二次的要因例えはポリカーボネート物品の加工速度、ポリカーボネートの冷却速 度(もしポリカーボネート樹脂が臨界温度以下に冷えるならば、吸収剤が樹脂の 表面層内にそれ以上拡散することは起らない)、液状押体の蒸発速度などである 。安定化組成物をポリカーボネート物品と接触した状態で保持する最小時間は、 紫外線吸収剤(18) か、ポリカーボネート樹脂を紫外線による分解がら保護するに効果のある濃度で 、樹脂物品の表面層を含浸するに充分な時間である。この最小時間は通常、安定 化組成物中に存在する特別の紫外線吸収剤、安定化組成物中に存在する特別の液 状担体およびポリカーボネート物品をそこまで予熱したその温度にある程度依存 する。通常、安定化組成物はポリカーボネート物品と接触した状態で約5秒ない し約2時間、好ましくは約30秒ないし約15分間保持される。
安定化組成物をポリカーボネート樹脂物品と接触させる際、その物品の温度か、 紫外線吸収剤がポリカーボネートを紫外線による分解から保護するに効果のある 濃度でその物品の表面層を含浸するに充分高い温度にあるということはこの方法 の実施にとって重大なことである。安定化組成物をポリカーボネート樹脂物品の 表面に塗布する際、もしポリカーボネートが吸収剤のポリカーボネート表面層内 への含浸に効果のある温度にないならば1、紫外線吸収剤はポリカーボネートの 表面層内に拡散もしなけれはあるいは表面層を含浸もしないであろう。従ってポ リカーボネートは紫外線による分解から保護されないであろう。通常、ポリカー ボネート樹脂物品の表面層が紫外線吸収剤により含浸される最小温度は約65℃ である。好ましくは、ポリカーボネート樹脂物品は少なくとも約75℃にあるべ きである。
その理由はこの温度以上では、紫外線吸収剤は通常容易にかつ大量にポリカーボ ネート樹脂の表面層内に拡散するからである。ポリカーボネート樹脂を予備加熱 する最大温度、(19) そして安定化組成物をポリカーボネート樹脂物品の表面に塗布する際のポリカー ボネート樹脂の最大温度は、ポリカーボネート物品の温度はその樹脂の物性に悪 影響をおよぼす程高くてはならないという事実に支配される。かくして、上限温 度は約150℃以下であって、これはポリカーボネートのガラス転移温度である 。好ましくは、上限温度は約135℃以下であるへきで、この温度では発泡や他 の欠陥がポリカーボネート樹脂に現れ始める。
かくして、本発明の方法の実施(こおいては、ポリカーボネート樹脂物品は、安 定化組成物との接触期間巾約65℃と約150℃との間の温度にあるへきである 。最適な結果と作業条件のためには、ポリカーボネート物品は約75℃と約13 5℃との間の温度にあるべきて−ある。ポリカーボネート物品をこの温度に予備 加熱するのは、安定化組成物かその物品の表面と接触する前である。安定化組成 物がポリカーボネート物品の表面と接触している期間中は、その物品の活発な加 熱はない。安定化組成物は、それを予熱したポリカーボネート樹脂物品の表面に 塗布する際には、加熱されないか通常は約常温にある。
紫外線吸収剤とそれ用の非攻撃性液状指体とを含む安定化組成物を利用する第二 の方法は従って、ポリカーボネート樹脂物品の表面に安定化組成物を塗布し、次 いで面上に安定化組成物の層を持つポリカーボネート物品を、紫外線吸収剤かそ の物品の表面層内に拡散するのに効果のある温度まで加熱することからなる。効 果的な温度での加熱を継(20) 続し、安定化組成物をその温度で物品の表面と接触した状態で保持する。この際 の保持時間は、紫外線吸収剤がポリカーボネート物品の表面層を効果的に含浸す るのに充分な時間、すなわち、紫外線吸収剤か、ポリカーボネート物品を紫外線 の悪影響から保護するに充分な濃度でその物品の表面層に亘って拡散するのに充 分な時間である。安定化組成物はポリカーボネートに対して非攻撃性であるので 、その効果的温度での加熱期間中、その組成物がポリカーボネート樹脂物品と接 触したままであり得る時間には上限がない。安定化組成物を、その効果的温度で 物品の表面と接触した状態で保持する最小時間は、吸収剤が、ポリカーボネート 樹脂を紫外線による分解から保護するに効果のある濃度でその樹脂物品の表面層 を含浸するに充分な時間である。
この最小時間は通常、使用する特別の紫外線吸収剤、使用する特別の非攻撃性液 状担体、および被覆されたポリカーボネート物品を加熱する温度にある程度依存 する。通常、面上に安定化組成物を持つ物品を、約5秒ないし約2時間の範囲の 時間、好ましくは約30秒ないし約30分の範囲の時間の間激しく加熱する。
安定化組成物を予熱したポリカーボネート表面に塗布する方法における如(、こ の方法においても、その面上に安定化組成物を持つポリカーボネート物品を、紫 外線吸収剤がその物品を紫外線から保護するに効果のある濃度でその物品の表面 層を含浸するiこは充分高いが、ポリカーボネート樹脂の分解か起る程には高く ない温度に加熱することは重大なことである。通常、ポリカーボネート樹脂物品 の表面層の効果的含浸が起る最小温度は約65℃である。好ましくは、面上に配 置した安定化組成物の層を持つポリカーボネート樹脂物品を少なくとも約75℃ に加熱する。その理由はこの温度以上の温度で、紫外線吸収剤は通常容易にかつ 大量にポリカーボネート樹脂の表面層内に拡散するからである。安定化組成物で 被覆されたポリカーボネート物品を加熱できる最大温度は、この温度はポリカー ボネート樹脂の物性に悪影響をおよぼす程高くてはならないという事実、すなわ ちポリカーボネート樹脂の熱分解がおこらないという事実に支配される。かくし て、上限温度はポリカーボネート樹脂のガラス転移温度である約150’C以下 である。好ましくは、その温度は、発泡やその他の欠陥が樹脂の中に現わわ始め る時点、すなわち約135℃以下である。
非攻撃性安定化組成物を利用するこれら両者の方法において、紫外線吸収剤用の 非攻撃性液状担体は、ヒドロキシエーテル類、アルコール類好ましくはアルカノ ール類、アルコール/水混合物好ましくはアルカノール/水混合物、液状脂肪族 炭化水素好ましくは液状飽和脂肪族炭化水素、液状環式脂肪族炭化水素好ましく は液状飽和環式脂肪族炭化水素、およびイーアイ・デュポン社がフレオンという 商品名で市販している如きジクロロフルオロカーボン、例えばデク00ジフルオ ロメタン、トリククロモ/フルオロメタン等からなる群から選ばれる。
(22) 安定化組成物は紫外線吸収化合物(吸収剤)を約○o1ないし約15重量%、好 ましくは約α1ないし約10重量%、そしてより好ましくは約1ないし約8重量 %含有する。
安定化組成物はただ一個の紫外線吸収剤を含んでもよく、あるいは2個以上の吸 収剤を組み合わせて含んでもよい。
もし2個以上の紫外線吸収化合物が安定化組成物中に存在するならば、それの合 計した重量パーセントは通常安定化組成物の約001ないし約15重量%である 。この量は通常、ポリカーボネート樹脂物品を紫外線による分解から保護するに 効果のある量である。
表面層を少なくとも一つの紫外線吸収化合物で含浸したポリカーボネート樹脂物 品の面上に、熱硬化したアクリルポリマーから構成されたプライマ一層を密着さ せる。プライマ一層の熱硬化したアクリルポリマーを得るには、紫外線安定化さ れたポリカーボネート樹脂物品の面上に、熱硬化性アクリルポリマーを含むプラ イマー組成物がらこの熱硬化性アクリルポリ7−を塗布し、次いでこれを熱硬化 することによる。熱硬化性アクリルポリマーは当該技術において公知の化合物で ある。本発明の実施に際して使用できる典型的、非制限的熱硬化性アクリル類は 、例えば、1964年、ジョンウィレーアンドサンズ社、インターサンウイレー アンドサンズ社、ディーエッチ・ソロモンにょ(23) 並びにその中で引用した参考文献(これらは総て川魚によりここに記載する)に 記載されている。
これら熱硬化性アクリルポリマーには通常次のものが含まれる。(1)反応性官 能基を持つアクリル共重合体で、共重合体同志反応して架橋を達成できるもの、 (11)反応性官能基を持つアクリル共重合体で、その官能基を反応して架橋を 達成できる適当な架橋剤をその共重合体に加えたもの、および(M)架橋可能な 官能的反応基を持っ二価の重合体の混合物。
代表例を挙ければ、熱硬化性アクリルポリマーを架橋する際の反応lこは次の反 応がある。例えは、エポキシラド官能基とアミン官能基との間の反応、エポキシ ラド官能基と酸無水物官能基との間の反応、エポキシラド官能基とフェノール性 ヒドロ°キシル基を始めとするカルボキシル官能基との間の反応、エポキシラド 官能基とN−メチロールあるいはN−メチロールエーテル基との間の反応、カル ボキシル官能基とN−メチロールあるいはN−メチロールエーテル官能基との間 の反応、カルボキシル基とイソシアネート基との間の中間反応、ヒドロキシル例 えばポリオール類とイソシアネート基との間の反応、およびアミン基とN−メチ ロールあるいはN−メチロールエーテル基との間の反応である。通常の樹脂混合 物の場合、アクリルが主要な割合で、すなわち50重量%以上存在し、そしてよ り代表的には、約70%を超える量で存在する。熱硬化性アクリルポリマーの基 礎であるアクリル共重合体中の必要官能基は、(24) 共重合に際して、ポリマーチェイン中に必要反応性官能基を供給する七ツマ−を 使用することにより提供される。通常、この共重合性官能基を供給するモノマー は少量、すなわち、重合する七ツマーマスの25重量%以下のオーダーで、そし て代表的には、約1ないし20重量%の間のオーダーで存在する。これら官能基 を供給するモノマーの非制限例をいくつか挙げれば次の如くである。グリシジル アクリレート、グリシジルメタクリレート、アリル グリシジルエーテル、ジメ チルアミノエチル メタクリレート、ビニルピリジン、ターシャリ−ブチルアミ ノエチル メタクリレート、無水マレイン酸、無水イタコン酸、アリルアルコー ル、ポリオールのモノアリルエーテル、ヒドロキシエチル メタクリレート、ヒ ドロキシプロピル メタクリレート、ヒドロキシプロピル アクリレート、アク リルアミド、メタクリルアミド、マレインアミド、N−メチロールメタクリルア ミド、ビニルイソシアネートおよびアリルイソシアネートである。通常、官能基 を供給するモノマーと共に重合させる他のモノマーは低級(C8〜C3)アルキ ルアクリル酸エステルあるいはその混合物で、例えばアクリル酸メチル、アクリ ル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、スチレンおよびその混 合物が挙げられる。
なおその七ツマ−の量は約75ないし約99重量部、より代表的には約80ない し約97重量部の範囲の量である。
紫外線安定化されたポリカーボネートの面に熱硬化性アクリルポリマーを塗布す るに際して有用なプライマー組成物は数棟の通常のタイプのものでよい。プライ マー組成物の最初のタイプは熱硬化性アクリルポリマーとそのポリマー用の溶剤 を含む。この溶剤は通常、熱硬化性アクリルポリマーを溶解し、かつ紫外線安定 化されたポリカーボネート樹脂に対して不活性であると共に容易に蒸発する有機 溶剤である。この溶剤の非制限例をいくつか挙ければ、ヒドロキシエーテル類、 アルコール類、液状脂肪族炭化水素および液状環式脂肪族炭化水素かある。
プライマー組成物の第二のタイプは、熱硬化性アクリルポリマーと水のエマルジ ョンから通常構成されたものである。このエマルジョンは市販されており、また 例えば、ペンシルバニア州、フィラデルフィア、ロームアンドハース社によりロ ーブレックスという商品名で販売されている。
通常、これらエマルジョンは、約40ないし約55%の固型分を含むエマルジョ ンコンセントレートの形態をしている。しかし、プライマーエマルジョン組成物 の調整に際しては、その組成物か約1ないし約10重量%の固型分を含むことか 望ましい。従って通常は、これら市販のエマルジョンコンセントレートを、さら にこれに水を追加して稀釈する必要がある。このプライマーエマルジョン組成物 はさらに熱硬化性アクリルポリマー用硬化触媒を含有していてもよい。もしこの 触媒か存在する場合には、その量は、存在する熱硬化性アクリルポリマー固型分 の重量に対して約005ないし約2重量%である。触媒の例としては、トルエン スルホン酸、くえん酸、燐酸等が挙げられる。
(26) プライマー組成物の第三の、そしてトップコートの秀れた外観と密着性を持つ被 覆物品を提供するという観点から好ましいタイプは、(I)約1ないし約10重 量%の熱硬化性アクリルポリマー固型分、(1)ヒドロキシエーテルがアルカノ ール、あるいはヒドロキシエーテルとアルカノール混合物の約20ないし約45 重量%、および(■)約45ないし約79重量%の水から構成されたエマルジョ ンである。
この好ましいタイプのプライマー組成物においては、熱硬化性アクリルポリマー は、上述した市販のエマルジョンの場合かそうである如く、通常水に分散した不 連続の球状粒子(直径はぼ01ミクロン)の形態をしている。ポリマー粒子は連 続水相から分れているので、分散液すなわちエマルジョンの粘度はポリマーの分 子量には比較的無関係である。従って、エマルジョンは高分子量のポリマーを含 むことかでき、なおかつ比較的低い粘度を持ち得る。この好ましいプライマーエ マルジョン組成物中のアクリルポリマー固型分の濃度は通常極めて重要である。
約1重量%以下あるいは約10重量%以上の熱硬化性アクリルポリマーを含むプ ライマーエマルジョン組成物から誘導された熱硬化したアクリルプライマ一層に 有機ポリシロキサントップコートを塗布すると、その有機ポリシロキサントップ コートは、約1ないし約10重量%の熱硬化性アクリルポリマーを含むプライマ ーエマルジョン組成物から誘導された熱硬化したアクリルプライマ一層に塗布し た有機ポリシロキサントップコートと比較して、密着の耐久性特に耐候曝露後( 27) の密着の耐久性および耐摩耗性が著しく低下する傾向を示す。約2ないし約6重 量%の熱硬化性アクリルポリマーを含むプライマーエマルジョン組成物が好まし い。
この好ましいプライマーエマルジョン組成物中に存在するヒドロキシエーテルは 次の一般式により表わされる化合とこて、R4は好ましくは1ないし約6個の炭 素原子を含む飽和した二価の脂肪族基であり、またR3は1ないし約6個の炭素 原子を含むアルキル基あるいはアルコキシアルキル基である。
この好ましいプライマーエマルジョン組成物中に存在し得るアルカノールは1な いし約4個の炭素原子を含むアルカノールである。
これら上記のヒドロキシエーテル、アルカメールあるいはヒドロキシエーテル/ アルカノール混合物が、プライマーエマルジョン組成物の約20な゛いし約45 重量%の量で存在することは、効果的なプライマ一層の形成にあたりプライマー エマルジョン組成物の満足すべき性能にとって非常に重要である。もしヒドロキ シエーテルあるいはアルカノールか存在しなければ、あるいは存在するヒドロキ シエーテルあるいはアルカノールの量が約20重量%未満であるならば、そのプ ライマーエマルジョン組成物は通常ポリカーボネート基質上を滑かに流れない、 すなわち、プライマーエマルジョン組成物はその基質上に不均一に分布して、( 28) ある場所では組成物の濃度が過剰となりまた他の場合では組成物が不足すること になる。その結果は不均一に分布した不均一なプライマ一層が形成されることに なり、このことのために今度は、シリコントップコートの密着性が悪くなり、ま た最終的被覆生成物の外観にすしができるという結果になる。もし余りにも多く のヒドロキシエーテルあるいはアルカノールが存在するならば、即ち約45重量 %以上の量か存在するならば、通常熱硬化性アクリルポリマー固型物の凝集や沈 降か起る。
この好ましいプライマーエマルジョン組成物はまた、必要がある場合には、熱硬 化性アクリルポリマー用の硬化触媒を含有してもよい。硬化触媒が存在するなら ば、その量は通常熱硬化性アクリルポリマー固型物の重量に対して約005ない し約2重量%である。触媒の例としては、トルエンスルホン酸、くえん酸、燐酸 等か挙げられる。
前述の三つのプライマー組成物は総て通常、実質的に同じ方法で、紫外線安定化 されたポリカーボネート樹脂物品の面上に塗布され、そして塗布後は、通常同じ 操作を適用して固体の熱硬化したアクリルポリマー含有プライマ一層を作る。プ ライマー組成物の薄い層をポリカーボネート物品の面上に塗布するには、スプレ ー法、浸漬法、流し塗り法、ロールコーティング法等公知方法のtl)ずれを用 も)でもよい。通常、プライマー組成物の塗布量は、硬化したプライマ一層の厚 みか約001ないし約01ミル、好ましくは約002ミルないし約0.08ミル になるに充分な量である。
プライマー組成物をポリカーボネート面上に塗布した後、プライマー組成物中に 存在する揮発性液体、例えは第一タイプのプライマー組成物の場合には有機溶剤 、第二タイプのプライマーエマルジョン組成物では水、そして好ましいタイプの プライマーエマルジョン組成物では水とヒドロキシエーテルあるいはアルカノー ルの実質的部分を蒸発させる。この蒸発は空気中乾燥あるいは温和な加熱により 達成される。プライマー組成物の液状成分の、たとえ必すしも全部でなくても、 実質的部分の蒸発により、基質面上には熱硬化性アクリルポリマーから構成され た平らなそして通常固体の層か沈降して残る。この熱硬化性アクリルポリマーを 次いで加熱して硬化(架橋)させるが、その温度はそのポリマーを硬化させるの に効果的な温度である。通常、この温度は約90℃ないし約130’Cの範囲に ある。この操作の結果、最終的に、紫外線安定化されたポリカーボネート樹脂物 品の面に耐久的にしつかり密着した熱硬化したアクリルポリマーから構成された 固体のプライマ一層が得られる。
この熱硬化したアクリルポリマー含有プライマ一層は、そのプライマ一層の外側 の面に配置するコロイド状シリカ充填の熱硬化した有機ポリシロキサン含有トッ プコートがポリカーボネート基質の下層面に密着するのを促進する働きをする。
本発明の実施においては、コロイド状シリカを充填したさらに硬化性の有機ポリ シロキサンからなるトップコート組成物を硬化したプライマ一層の面に塗布し、 次(30) いて有機ポリシロキサンを硬化してコロイド状シリカ充填の熱硬化した有機ポリ シロキサンを含むトップコートを形成させる。
木兄明においてトップコート組成物として有用なコロイド状シリカを充填したさ らに硬化性の有機ポリシロキサン組成物の一つのタイプは米国特許第39869 97号および第4027073号に記載されており、下記の式で表わされるシラ ノールとCHlSi (0H)3である前記シラノールの少なくとも70重量% との部分縮合物の低級脂肪族アルコール/水溶液にコロイド状シリカを分散させ たものからなる。
R551(OH)s Vl ここで、R5は1ないし約3個の炭素原子を含むアルキル基、ヒニル基、3 . 3.3 −トIJフルオロプロピル基、γ−グリシドキシプロピル基およびγ− メタクリロキシプロピル基からなる群から選ばれる。この組成物は通常約10な いし約50重量%の固体を含有し、その固体は主として、コロイド状シリカ約1 0ないし約70重量%と、前記シラノールの部分縮合物約30ないし約90重量 %との混合物からなる。シラノールの部分縮合物すなわちシロキサノールは好ま しくはもっばらCH3S 1(OH入の縮合によって得られるが、その部分縮合 物を随意、CH,5i(OH)3の縮合から得られるものを主要成分とし、モノ エチルトリシラノール、モノプロピルトリシラノール、モノビニルトリシラノー ル、七ノT−メタクリロキシプロピルトリシラノール、モノγ−クリシトキシプ ロピルトリシラノール、あるいはこれらの(31) 混合物の縮合から得られるものを残りの部分とし、この画部分から構成してもよ い。組成物はさらにpHを3.0から60の範囲に入れるに充分な酸を含有する 。pHをこの範囲に維持するのは、ゲル化のおこるのが早過きるのを防止し、シ リカを充填した有機ポリシロキサン組成物の貯蔵寿命を長くし、そしてこの組成 物から得られる硬化被膜の最適性質を得るかためである。適当な酸としては有機 と無機の両方の酸が挙けられ、例えば塩酸、クロロ酢酸、酢酸、くえん酸、安息 香酸、蟻酸、プロピオン酸、マレイン酸、蓚酸、グリコール酸等かある。酸は、 加水分解して組成物のシラノール成分を形成するシランに加えることもできるし 、あるいはこれら二つの成分の混合に先立ちヒドロゾールに加えることもでき° る。
この組成物のトリシラノール成分は、コロイド状シリカの水性分散液に相当する トリアルコキシシランを加えることによりその場で発生する。適当なトリアルコ キシシランはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシおよびセコンダ リーブトキシ置換基を含むものである。酸性の水性媒体中でシラノールが発生す ると、ヒドロキシル置換基の縮合かおこって−S i −0−S i−基を形成 する。縮合は完全ではなくてむしろシロキサンはシリコン結合ヒドロキシル基の 相当量を保持し、そのため有機ポリシロキサンホリマーを水/アルコール溶剤に 可溶性ならしめる。この可溶性部分縮合物は、3個の一8iO一単位毎に少なく とも一つのシリコン結合ヒドロキシル基を持つシロキサノールボ(32) す7−として特徴すけることかできる。プライマ一層の面上に薄い層で塗布され たトップコート組成物が硬化する間に、未縮合シラノール基の縮合が更に起って 、その結果実質的に完全に縮合した熱硬化(架橋)したコロイド状シリカ充填有 機ポリシロキサンか形成される。
トップコート組成物のシリカ成分はコロイド状シリカの形態で存在する。コロイ ド状シリカ水性分散液は通常直径が約5ないし約150ミリミクロンの範囲にあ る粒度を持つ。このシリカ分散液は当該技術で公知、の方法により作られ、また 市販されている。より大きな定安性を持つ分散液と秀れた光学的性質を持つトッ プコート被膜を得るためには、直径が約10ないし約30ミリミクロンの範囲に ある粒度を持つコロイド状シリカを使用することが好ましい。
シリカを充填したさらに硬化性の有機ポリシロキサントラ7” ml −) I R成物は、トリアルコキシシランをコロイド状シリカヒドロシルに加え、次いで 酸を加えてpHを30と60の間の範囲に調整する也とにより作られる。既述し た如く、酸はシランに加えることもてきるし、あるいはこれら二つの成分を混合 する以前にシリカヒドロシルに加えることもできる。トリアルコキシシランをト リシラノールに加水分解する過程でアルコールが発生する。最終の被覆組成物の 所要固型分パーセントに応じて、アルコール、水するいは水混和性溶剤を追加す ることかできる。適当なアルコールにハ、低級脂肪族アルコール例えばメタノー ル、エタノール、イソプロパツール、ターシャリ−ブタノールお(33) 特表 昭59−500807 (12)よひこれらの混合物かある。通常、シラノール の縮合によす生ずるシロキサノールの溶解性を確実にするために、溶剤系は約2 0ないし約75重量%のアルコールを含有しなければならない。所望ならば、ア セトン、ブチルセロソルブ等の如き水混和性極性溶剤を水/アルコール溶剤系に 少量追加することかできる。通常、コロイド状シリカ約10ないし約70重量% とシラノールの部分縮合物約30ないし約90重量%とからなる固型分を約10 ないし約50重量%含む組成物を得るに充分なアルコールあるいは水/アルコー ル溶剤を加える。組成物を短時間熟成させてシラノールの部分縮合物の形成を確 実にする。この光合はヒドロキシル基により酸性の水性媒体中でシラノールが発 生すると起り −S i−0−S i−結合を形成する。この縮合は完全ではす <、結果としてシリコン結合ヒドロキシル基の相当量を持つシロキサンを生する 。この熟成した、コロイド状シリカを充填したさらに硬化性の有機ポリシロキサ ントップコート組成物をプライマーを塗布したポリカーボネート面に次いで塗布 する。この際塗布方法は浸漬法、スプレー法、流し伶り法等通常公知の方法のい ずれによってもよい。
トップコート組成物をプライマーをかけたポリカーボネート面に塗布した後、前 記組成物中に存在する揮発性溶剤の実質量を自然乾燥あるいは温和な加熱により 蒸発させる。
溶剤の実質的部分がトップコート組成物から蒸発した後は、プライマ一層の面」 二にコロイド状シリカ充填のさらに硬化性の有機ポリシロキサンから構成された 通常固体の層が残(34) る。次いでこのさらに硬化性の有機ポリシロキサンに熱をかけて、シラノールの それ以上の縮合とポリマーの架橋とを達成する。結果としてできるものは、引掻 き、摩耗、疵つけ、および化学溶剤に非常に抵抗性があり、また密着促進プライ ヤ一層により、紫外線安定化されたポリカーボネート面にしつかり耐久的に密着 したコロイド状シリカ充填の熱硬化した有機ポリシロキサントップコートである 。通常、このトップコートはコロイド状シリカ約10ないし約70重量%と有機 ポリシロキサン約30ないし約70重量%とを含有する。
硬化したトップコートの厚みは通常塗装法とトップコート組成物中に存在する固 型分の重量%に依存する。一般に、トップコート組成物中の固型分の重量%か高 い程、またプライマーをかけたポリカーボネート面上での前記トップコート組成 物の塗布時間あるいは滞留時間か長い程、硬化したトップコートの厚みは大きい 。硬化したトップコートは約01ないし約07ミル、より好ましくは約0.15 ないし好ましい実施例の説明 本発明を′さらに完全に明確に説明するため、次の具体的実施例を示す。この実 施例はここに開示し特許請求する本発明を限定するというよりはむしろ説明する ためのものと考えるへきである。実施例中、総ての部およびパーセントは特に説 明しない限り重量ベースである。
(35) 4″×4“×7のポリカーボネート試験パネルの表面層を紫外線吸収化合物で含 浸する。その方法は、ブトキシェタノールに溶かした1%サイアソーブUV−1 988(アメリカンサイアナミド社が市販するベンジリチンマロネート系%外線 吸収剤で、XかOCH3基で、RとR1がメチル基である一般式■により表わさ れる)の溶成から構成された紫外線安定化組成物で前記パネルをフローコートす ることによる。
被覆されたパネルを1分未満液切りし、次いで125℃で5分乾燥してパネルを 表面含浸する。
熱硬化したアクリルポリマーを含むプライマ一層をこれらの紫外線安定化さ6れ たポリカーボネートパネルに塗布スる。その方法は、10%トルエンスルホン酸 〔固型物はロームアフトハーフ社カ市販するロープレックスAC−658(市販 の熱硬化性アクリルポリマーを含むエマルジョンでその全固型分は約46ないし 約48%である)により提供される〕、ブトキシェタノール35%および水65 %ヲ含むプライマーエマルジョン組成物で前記パネルをフローコートすることに よる。試験パネルを15分間液切りし、次いて125°Cて1時間加熱して熱硬 化性アクリルポリマーを硬化したアクリルポリマーに硬化させる。
コロイド状シリカ充填の熱硬化した有機ポリシロキザントップコートをプライマ ーをかけた試験パネルに塗布する。
その方法は、低級脂肪族アルコール/水系に約18%の固型分〔固型分の約50 %はコロイド状シリカであり、残り(36) 約50%はCH3S i (OH)3の部分縮合生成物である〕を含み、かつp Hか約39のトップコート組成物でプライマーをかけたパネルをフローコートす ることによる。このトップコート組成物で被覆されたパネルを30分欣切りし、 次いで125℃で1時間焼きつけて有機ポリシロキサンを硬化した状態に硬化さ せる。
実施例 2 紫外線安定化組成物が紫外線吸収化合物サイアソーブuv−1988を2%を含 む以外は実質的に実施例1の操作に従って、紫外線安定化された、プライマーと トップコートをか′けたポリカーボネート試験パネルを作る。
紫外線安定化組成物が紫外線吸収剤サイアソーブUV −1988を3%含む以 外は実質的に実施例1の操作に従って、紫外線安定化された、プライマーとトッ プコートをかけたポリカーボネート試験パネルを作る。
紫外線安定化組成物が紫外線吸収剤2 、2’ 、 4 、4’−テトラヒドロ キシベンゾフェノンを1%含む以外は実質的に実施例1の操作に従って、紫外線 安定化された、プライマーとトップコートをかけたポリカーボネート試験パネル を紫外線安定化組成物が紫外線吸収剤2,2,4.4’−テトラヒドロキシベン ゾフェノンを2%含む以外は実質的に実施例1の操作に従って、紫外線安定化さ れた、プライマーとトップコートをかけたポリカーボネート試験パネルを紫外線 安定化組成物が紫外線吸収剤2.2’、4.4’−テトラヒドロキシベンゾフェ ノンを3%含む以外は実質的に実施例1の操作に従って、紫外線安定化された、 プライマーとトップコートをかけたポリカーボネート試験パネルをこの実施例は 本発明の範囲をはずれた従来技術による、プライマーとトップコートはかけたが 紫外線安定化されていないポリカーホネート樹脂物品を説明するものである。
を熱硬化したアクリルポリマープライマ一層でプライマー塗装する。その方法は 前記パネルを、トルエンスルホン酸03%を含む熱硬化性アクリル固型物(この 固型物はローブレックスAC−658により提供される)を10%、ブトキシェ タノールを35%および水65%を含むプライマーエマルジョン組成物でフロー コートすることによる。試験パネルを15分間液切りし、次いで125℃で1時 間加熱して熱硬化性アクリルポリマーを熱硬化したアクリルポリマーに硬化させ る。
コロイド状シリカ充填の熱硬化した有機ポリシロキサントップコートをプライマ ーをかけた試験パネルに塗布する。
(38) その方法は、低級脂肪族アルコール/水系に約18%の固型分〔固型分の約50 %はコロイド状シリカであり、残り約50%はCHlSi(OH)3の部分縮合 生成物である〕を含み、かつpHが約3−9のトップコート組成物でプライマー をかけたパネルをフローコートすることによる。このトップコート組成物で被覆 されたパネルを30分液切りし、次いで125℃で1時間焼きつけてさらに硬化 性の有機ポリシロキサンを硬化した状態に硬化させる。
実施例1〜7で作られた試験パネルについて次いで、トップコートの初期密着性 と、R3−サンランプの下およびQ[JV加速耐候試験器内で熟成させた後のト ップコートの密着性を試験する。これら試験の結果を表■に示す。密着性試験は 、後刃みぞ掘試験器を用いて被膜をとおして基質内部まで相互に約1闘離れた平 行みぞを掘りつけ、試料を90°回転し、次いで前記据付は操作を繰返して被膜 内部に掘り付けられた1厘平方の格子模様をつくり、接着テープをとばん目の部 分に貼りつけ、次いでテープを急速に引上けることからなる。格子の中の正方形 部分のいずれか、引上げられても試料は密着性試験に不合格である。R8−サン ランプ熟成試験においては、試料は紫外線のきびしい露光を受ける。この試験で は、試料はR8−サンランプに露光され、露光期間中は定期的に試料を取出して 密着性試験にかける。
QUV加速耐候試験においては、試料はQ−パネル会社が販売するquv加速耐 候試験器に挿入する。この試験器は、60℃で4時間の蛍光紫外線と45℃で4 時間の高湿度が交互(39) に連続して施こされるように調節されている。試験パネルを定期的にQt]V加 速耐候試験器から取出して密着性試験に1 合 格 323時間後合格 329 時間後合格2 合 格 323時間後合格 329時間後合格合 格 323時 間後合格 329時間後合格6 合 格 323時間後合格 329時間後合格 7 合 格 323時間後合格 329時間後合格紫外線吸収化合物で含浸する 。その方法は、サイアソーブLIV−1988の1%をブトキシェタノールに溶 解した溶液からなる紫外線安定化組成物で前記フィルムをフローコートすること による。被覆したフィルムを1分未満液切りし、次いで125℃で5分加熱する 。処理したフィルムをパーキンエルマー モデルコールマン 575分光光度計 の試料ビーム中に置き、未処理フィルムを対照ビーム中に置く。
処理フィルムの吸光度を測定し、処理フィルムが吸収した(40) 紫外線量を関係式A= 10g(Io/I) (ここで、Aは吸光度、IQは入 射紫外線の強度、およびIは透過紫外線の強度である)を用いて計算する。結果 を第n表に示す。
実施例 9 紫外線安定化組成物かサイアソーブUV−1988を2%含有する以外は、実質 的に実施例8の操作に従って、紫外線安定化されたフィルムを作る。このフィル ムの吸光度を実施例8の操作に従って測定し、結果を表■に示す。
紫外線安定化組成物がサイアソーブUV−1988を3%含有する以外は、実質 的に実施例8の操作に従って、紫外線安定化されたポリカーボネートフィルムを 作る。このフィルムの吸光度を実施例8の操作に従って測定し、結果を表11に 示す。
実施例 11 紫外線安定化組成物が2.2’、4.4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンを 1%含有する以外は実質的に実施例8の操作に従って、紫外線安定化されたポリ カーボネートフィルムを作る。このフィルムの吸光度を実施例8の操作に従って 測定し、結果を表Hに示す。
実施例 12 紫外線安定化組成物が2.2’、4.4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンを 2%含有する以外は実質的に実施例8の操作に従って、紫外線安定化されたポリ カーボネートフィルムを作る。このフィルムの吸光度を実施例8の操作に従って 測定し、結果を表■に示す。
実施例 13 紫外線安定化組成物か2.2’、4.4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンを 3%含有する以外は実質的に実施例8の操作に従って、紫外線安定化されたポリ カーボネートフィルムを作る。このフィルムの吸光度を実施例8の操作(こ従っ て測定し、結果を表Hに示す。
表 I 実施例番号 λmaxでの吸光度 λmaxでの紫外光吸収率8 1.17 9 3% 9 2.64 99% 10 ’3 99.9% 11 0.87 88% 12 1.77 98% 13 2、.61 99% 実施例 14 紫外線安定化組成物がサイアソーブ5411(アメリカンシアナ、ミド社か市販 するベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の9導体)を6%含有し、そして液切り したパネルを5分間というよりはむしろ10分間125°Cで加熱する以外は、 実質的に実施例1の操作に従って、紫外線安定化された、プライマーとトップコ ートをかけたポリカーボネート第一試験パネルを作る。実質的に実施例7の操作 に従ってプライマーとトップコートはかけたが、紫外線安定化されていないポリ カーボネート第二試験パネルを作る。この(42) 両試験パネルを5日間R8−サンランプ系の下で熟成させた後紫列線に露光する 。5日間の終りに両試験パネルを目で検査する。第一試験パネルは無色であるこ とがわかるが、第二試験パネルは明かに黄色である。
表■のデーターから次の事が明かである。すなわちコロイド状シリカ充填シリコ ントップコートの、本発明の紫外線に表面安定化されたポリカーボネート物品に 対する初期密着性能ひに耐候曝露後の密着性、すなわち実施例1ないし6は、表 面層内に分散した紫外線吸収剤を含ま1jい従来技術のポリカーボネート物品の それ、すなわち実施例7に匹敵する。このことはむしろ驚くべきことである。と いうのはポリカーボネート樹脂の面に添加物を混入してその面を変えると、この 処理面に被膜を密着させた際被膜の密着性に予想外の予測できない影響か現われ ることは公知のことたからである。この影響は、その被膜のポリカーボネ−1・ 処理面に対する密廊性(初期密着性と耐候曝露後の密着性の両者)、しかし特に 耐候曝露後の密着性に悪い影響かあるという点で、屡々ネガテブである。実施例 14により明かに説明される・如(、本発明の物品は、コロイド状シリカ充填熱 硬化した有機ポリシロキサントップコートの紫外線に表1面安定化されたポリカ ーボネート基質に対する密着性が良好であるばかりでなく、紫外線による分解に も低抗性がある。従来技術の物品は、実施例14のポリカーボネート第二試験パ ネルか象徴する如く、コロイド状シリカ充填熱硬化した有機ポリシロキザントッ プコートのポリカー(43) ボネート基質に対する密着性は良好であるが、紫外線による分解を極めて受け易 い。
表■は、ポリカーボネート樹脂を好ましい紫外線安定化組成物、すなわち、紫外 線吸収化合物とその化合物用の非攻撃性液状担体とを含む組成物で処理すると、 表面領域で入射紫外線の大部分を吸収する樹脂か生ずるという事実を説明する。
紫外線に対するこの保護は、処理されたポリカーボネート樹脂の表面には何んら 目に見える悪影響を与えることなく達成される。
一つの特に好ましいコロイド状シリカを充填したさらに硬化性の有機ポリシロキ サントップコート組成物について、詳細に上で説明してきたか、この組成物が、 本発明のコロイド状シリカを充填した熱硬化した有機ポリシロキサントップコー トを製造するに当り利用できるコロイド状シリカを充填したさらに硬化性の有機 ポリシロキサントップコート組成物の唯一のタイプではない。利用することので きるいま一つのコロイド状シリカを充填したさらに硬化性の有機ポリシロキサン トップコート組成物が米国特許第4159206号に記載されている。この組成 物はコロイド状シリカ約30ないし50重量部と、(i)ジアルキルジアルコキ シシランと(ii)アルキルトリアルコキシシランの約50ないし70重量部か らなり、(1)対(11)の重量比は約1=19から約1 :4である。
この組成物では、ンラノールの混合物の部分縮合物を低級脂肪族アルコール/水 溶剤に溶かした浴液にコロイド状(44) シリカを分散させた酸性水分散液に、相当するジーおよびトリアルコキシシラン を添加することにより、シランはその場で相当するシラノールを発生する。ここ でシラノールの一つは一般式R6S i (OH)、を持ち、また一つは一般式 R’R65i(OH)、を持つ〔ここで、R6とR7は1ないし3個(3を含む )の炭素原子のアルキル基、ビニル基、3.3.3−トリフルオロプロピル基、 γ−グリシドキシプロピル基、γ−アクリロキシプロピル基およびγ−メタクリ ロキシプロピル基からなる群から無関係に選ばれる〕。また前記組成物はIOな いし50重量%の固型分を含み、コロイド状シリカ対部分縮合物の重量比はl: 1ないし約3ニアであり、そして前記組成物はpHを30ないし60の範囲にす るに充分な酸をさらに含有する。
本発明の被覆組成物の不揮発性固体部分はコロイド状シリカとシラノールの混合 物の部分縮合物との混合物である。
シラノールは、(i)ジアルキルジアルコキシシランと(ii)アルキルトリア ルコキシシランの相当する混合物の加水分解によりその場で発生する。(1)対 (11)の重量比は約1:19ないし約1=4である。適当なジアルコキシおよ びトリアルコキシシランはメトキシ、エトキシ、インプロポキシおよびターシャ リ−ブトキシ置換基を含み、加水分解で相当するアルコールを放出して組成物中 に存在するアルコールの少なくとも一部を発生させるものである。酸性の水性媒 体でシラノールが発生すると、ヒドロキシル置換基の縮合がおこって−S i  −0−S i=結合が形成する。縮合は完全ではなくて、むしろシロキサンはシ リコン結合ヒドロキシル基の相当量を保持して、これによりそのポリマーを水/ アルコール溶剤に可溶性ならしめる。この可溶性部分縮合物は、三個の一3iO 一単位毎に少なくとも一つのシリコン結合ヒドロキシル基を含むシロキサノール ポリマーとして特徴づけることができる。
硬化すると、シラノールのそれ以上の縮合とポリマーの架橋がおこって熱硬化し た有機ポリシロキサンを形成スる。
上述の事から、本発明は、紫外線による分解、摩耗および化学溶剤による攻撃に 抵抗性があり、また未安定化および未被覆のポリカーボネート樹脂の望ましい秀 れた物理的化学的性質を総て保有する物品、並ひにこの物品の製造法を提供する ものであることは極めて明かである。
本発明の上記説明は制限するものと考えられるべきではない。その理由は上記説 明の範囲あるいは精神から逸脱することなく、多くの変更か当該技術の熟練者に よりなされ得るからである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 l 紫外線による分解、摩耗および化学溶剤による攻撃に対する抵抗性を改良し た被覆されたポリカーボネート物品にして、その物品は少なくとも一つの面か少 なくとも一つの紫外線吸収化合物で含浸されたポリカーボネート樹脂基質からな り、そして前記基質には前記含浸面に次の被膜、すなわち(1)前記含浸面に配 置された熱硬化したアクリルポリマーを含む密着促進プライマ一層、および(i t)前記プライマ一層に密着してコロイド状シリカ充填の熱硬化した有機ポリシ ロキサンを含むトップコート層とから構成された被膜か密着している物品。 2 前記トップコート層が約10戸いし約70重量%のコロイド状シリカを含有 する請求の範囲第1項記載の物品。 3 前記トップコート層が約30ないし約70重量%の少な(とも一つのシラノ ールの縮合生成物を含有する請求の範囲第1項記載の物品。 4 前記シラノールが一般式R5S l(OH弁’ [ここで R5はアルキル 基、ビニル基、3.3.3−トリフルオロプロピル基、γ−グリシドキシプロピ ル基およびγ−メタクリロキシプロピル基からなる群から選ばれる〕で表わされ る群から選ばれる請求の範囲第3項記載の物品。 5 前記シラノールの少なくとも70重量%かCH3S i(OH)3である請 求の範囲第4項記載の物品。 6、前記シラノールかCH3S i (OH)、である請求の範囲第5項記載の 物品。 (47) 7 前記紫外線吸収化合物がベンゾフェノン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体 、ベンジリデンマロネートおよびシアノアクリレートからなる群から選ばれる請 求の範囲第1項記載の物品。 8 前記紫外線吸収化合物がベンゾフェノン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体 、ベンジリデンマロネートおよびシアノアクリレートからなる群から選ばれる請 求の範囲第5項記載の物品。 9 前記ベンジリデンマロネートが式、ここで、Xは水素、ヒドロキシル、ハロ ゲン、アルキルおよびアラルキル基から選ばれる、 で表わされる請求の範囲第8頌記載の物品。 10 前記シアノアクリレートか式 (48) ここで R2はアルキルあるいはヒドロキシアルキルである、で表わされる化合 物から選ばれる請求の範囲第8項記載の物品。 11、前記ポリカーボネート樹脂基質が非不透明である請求の範囲第8項記載の 物品。 12 紫外線による分解、摩耗および化学溶剤による攻撃に対する抵抗性を改良 した被覆されたポリカーボネート物品にして、その物品は少なくとも−っの面が 少なくとも一つの紫外線吸収化合物で含浸されたポリカーボネート樹脂基質から なり、そして前記基質には前記含浸面上に(1)前記含浸面に密着した熱硬化し たアクリルポリマーを含む密着促進プライマ一層が配置され、さ−らに(11) 前記プライマ一層には、少なくとも一つのシラノールの部分縮合物を低級脂肪族 アルコール/水溶剤に溶かした溶液にコロイド状シリカを分散させたものから構 成されたトップコート組成物の硬化生成物を含むトップコート層が密着して配置 されており、そして前記トップコート組成物はコロイド状シリカ約10ないし約 70重量%と前記部分縮合5物約30ないし約90重量%とから主としてなる固 体を約10ないし50重量%含有する物品。 13 前記シラノールが一般式Rも1(OH)3[ここで、R5はア、。 キル基、ビニル基、3.3.3−トリフルオロプロピル基、γ−グリシドキシプ ロピル基およびγ−メタクリロキシプロピル基から選ばれる〕で表わされる群か ら選はれる請求の範囲第12項記載の物品。 14、前記シラノールの少なくとも70重漬%かCHJ 1(OH)3である請 求の範囲第13項記載の物品。 15、前記トップコート組成物かpHを3.0ないし6.0の範囲にするのに充 分な酸を含有する請求の範囲第14項記載の物品。 16、前記シラノールがCH3S i(OH\である請求の範囲第15項記載の 物品。 17、前記紫外線吸収化合物かベンゾフェノン誘4体、ベンゾトリアゾール誘導 体、ベンジリデンマロネートおよびシア/アクリレートからなる群から選ばれる 請求範囲第12項記載の物品。 18、前記紫外線吸収化合物かベンゾフェノン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導 体、ベンジリデンマロネートおよびシアノアクリレートからなる群から選はれる 請求の範囲第15項記載の物品。 19 前記ベンジリデンマロネートか式、ここで、Xは水素、ヒドロキシル、ハ ロゲン、アルキルおよびアルコキシ基から選ばれ、RとR1は無関係にアルキル 、置換ア、、キル、アリール、置換アリール、アルカリールおよびアラルキル基 から選ばれる、 (50) で表わされる請求の範囲第1EI記載の物品。 20、前記シアノアクリレートか式、 ここで、R2はアルキルあるいはヒドロキシアルキル基である、 で表わされる請求の範囲第18項記載の物品。 21、前記ポリカーボネート樹脂基質が非不透明である請求の範囲第18項記載 の物品。 22 少なくとも一つの面か少なくとも一つの紫外線吸収化合物で含浸されたポ リカーボネート樹脂基質からなる被覆されたポリカーボネート物品にして、前記 基質には前記含浸面上に[i+前記含浸面に密着した熱硬化したアクリルポリマ ーを含む密着促進プライマ一層が配置され、さらに(ii)前記プライマ一層に はトップコート組成物が配置されてお・す、前記トップコート組成物は少なくと も一つのシラノールの部分縮合物を低級脂肪族アルコール/水溶剤に溶がした溶 液にコロイド状シリカを分散させたものから構成され、かつその組成物はコロイ ド状シリカ約IOないし約70重量%と前記部分縮合物約30ないし約90重量 %とから主としてなる固体を約IOないし約50重量%含有する物品。 23 前記シラノールが式R5S 1(OH)3 (ここで、R5はアルキ(5 1) ル基、ビニル基、3.3.3−)リフルオロプロピル基、T−グリシドキシプロ ピル基およびγ−メタクリロキシプロピル基から選ばれる)を持つ請求の範囲第 22項記載の物品。 24 前記シラノールの少なくとも約70重量%かCH3S 1(OH)3であ る請求の範囲第23項記載の物品。 25、前記トップコート組成物かpHを30ないし60の範囲にするのに充分な 酸を含有する請求の範囲第24項記載の物品。 26 前記シラノールかC)L、5i(OH)3である請求の範囲第25項記載 の物品。 27 前記紫外線吸収化合物かベンツフェノン誘導体、ベンゾトリアゾール制導 体、ベンジリデンマロネートおよびシアノアクリレートからなる群から選はれる 請求の範囲第22項記載の物品。 28、前記紫外線吸収化合物かベンゾフェノン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導 体、ベンジリチンマロネートおよびシアノアクリレートからなる群から選ばれる 請求の範囲第25項記載の物品。 29、前記ベンジリデンマロネートが式、(52) ここで、Xは水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アルキルおよびアルコキシ基から 選ばれ、RとR1は無関係にアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール 、アルカリールおよびアラルキル基から選ばれる、 で表わされる請求の範囲第28項記載の物品。 30 前記シアノアクリレートが式、 ここで、R2はアルキルあるいはヒドロキシアルキル基である、 で表わされる請求の範囲第28項記載の物品。 31、前記ポリカーボネート樹脂基質が非不透明である請求の範囲第28頌記載 の物品。 32 紫外線による分解、摩耗および化学溶剤による攻撃に対して秀れた抵抗性 を持つポリカーボネート物品の製造法にして、この方法は、 (i)ポリカーボネート樹脂基質の表面層を少なくとも一つの紫外線吸収化合物 で次の如き方法で含浸し、すなわち、前記面と、少なくとも一つの紫外線吸収化 合物とその化合物用の非攻撃性液状担体とを含む紫外線安定化組成物とを、前記 紫外線吸収化合物が前記表面層を紫外線による分解から保護するに効果のある濃 度で前記表面層を含浸するに効果のある時間並ひに温度で、接触させることによ り含浸し、 (11)前記含浸面に、重量%て表わして、(a)熱硬化性アクIJ )レポリ マーを約1ないし約10%、(b)ヒドロキシエーテル、アルカノールあるいは その混合物を約20ないし約45%および(C)水を約45ないし約79%を含 有するプライマーエマルジョン組成物を塗布し、 (iil)前記プライマーエマルジョン組成物中に存在する液体成分の実質部分 を蒸発させて、熱硬化性アクリルポリマーから構成された薄い実質的に固体の層 を形成させ、(1■)前記熱硬化性アクリルポリマーを熱的に硬化して硬化した アクリルポリマーを形成させ、 (V)前記硬化したプライマ一層に、少なくとも一つのシラノールの部分縮合物 を低級脂肪族アルコール/水溶剤に溶かした溶成にコロイド状シリカを分散させ たものからなるトップコート組成〔この組成物は、コロイド状シリカ約IOない し約70重量%と前記部分縮合物約30ないし90重量%とから主としてなる固 型物を約10ないし約50重量%含有する〕を塗布し、 (■1)前記トップコート組成物中に存在する揮発性液体の実質部分を蒸発させ て、コロイド状シリカを充填した少なくとも一つのシラノールの部分縮合物から 構成された実質的固体層を形成させ、次いで 斂)前記部分縮合物を熱的に硬化させてコロイド状シリカ充填の熱硬化した有機 ポリシロキサン含有のトップコート(54) を形成させることからなる方法。 33 前記シラノールか式R55i(OH)3(ここで、R5はアルキル基、ビ ニル基、3,3.3−)IJフルオロプロピル基、γ−グリシドキシプロビル基 およびγ−メタクリロキシプロピル基から選はれる)を持つ請求の範囲第32項 記載の方法。 34 前期シラノールの少なくとも70重量%がCH3S i(OH)3である 請求の範囲第33項記載の方法。 35 前記トップコート組成物かpHを30ないし60の範囲にするのに充分な 酸を含有する請求の範囲第34項記載の方法。 36 前記シラノールがCH3S 1(OH)aである請求の範囲第35項記載 の方法。 37 紫外線安定化組成物中に存在する非攻撃性液状担体が、ヒドロキシエーテ ル、アルコール、アルコール/水混合物、液状脂肪族炭化水素、液状環式脂肪族 炭化水素およびクロロフルオロカーホンからなる群から選ばれる請求範囲第35 項記載の方法。 38 ポリカーボネート樹脂基質を約65°Cと約150℃との間の温度に予熱 し、そして紫外線安定化組成物を予熱したポリカーボネート樹脂基質に塗布する 請求の範囲第37狛記載の方法。 39 前記紫外線吸収化合物かベンゾフェノン防導体、ベンゾ1リアゾール誘導 体、ベンジリデンマロネートおよびシアノアクリレートからなる群から選ばれる 請求の範囲第(55) 38項記載の方法。 40 紫外線安定化組成物をポリカーボネート樹脂基質上に塗布し、被覆された 基伯を約65℃と約150℃の間の温度に加熱する請求の範囲第37頌記載の方 法。 41、前記紫外線吸収化合物かヘンシフエノン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導 体、ベンジリデンマロネートおよびシアノアクリレートからなる群から選ばれる 請求の範囲第40項記載の方法。 42 紫外線安定化組成物中の非攻撃性液状押体か、ヒドロキシエーテル、アル コール、アルコール/ 水混合物、El 状脂肪族炭化水素、液状環式脂肪族炭 化水素およびクロロフルオロカーボンからなる群から選ばれる請求の範囲第32 項記載の方法。 43 ポリカーボネート基質を約65°Cと約150℃との間の温度に予熱し、 そして紫外線安定化組成物を予熱したポリカーボネート樹脂基質の表面に塗布す る請求の範囲第42項記載の方法。 44、前記紫外線吸収化合物かベンゾフェノン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導 体、ベンジリデンマロネートおよびシアノアクリレートからなる群から選ばれる 請求の範囲第43項記載の方法。 45 紫外線安定化組成物をポリカーボネート樹脂基質の表面に塗布し、被覆さ れた基質を約65°Cと約150°Cとの間の温度に加熱する請求の範囲第42 項記載の方法。 46 前記紫外線吸収化合物かベンゾフェノン誘導体1、ン(56) シトリアゾール誘導体、ベンジリデンマロネートおよびシアノアクリレートから なる群から選ばれる請求の範囲第45項記載の方法。
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