JPS5947122B2 - 物質の相変化特性を利用するエネルギ−の利用方法 - Google Patents

物質の相変化特性を利用するエネルギ−の利用方法

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JPS5947122B2
JPS5947122B2 JP51024092A JP2409276A JPS5947122B2 JP S5947122 B2 JPS5947122 B2 JP S5947122B2 JP 51024092 A JP51024092 A JP 51024092A JP 2409276 A JP2409276 A JP 2409276A JP S5947122 B2 JPS5947122 B2 JP S5947122B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/30Energy from the sea, e.g. using wave energy or salinity gradient

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  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、物質の相変化特性を利用するエネルギーの利
用方法およびその装置に関するものである。
液体は、一般的に臨界温度以下で凝固点以上の範囲にお
いては、その温度を上昇させれば飽和蒸気圧は上昇し、
その温度を降下させると飽和蒸気圧は降下する特性を保
有している。
この液体の飽和蒸気にその飽和蒸気圧より高い圧力が加
わると液体状態を保ち、また、その液体の飽和蒸気の温
度を降下させると液化する。
このように飽和蒸気圧を境にして、その時の温度変化と
圧力変化との相関関係で液化および気化の相変化が起る
この場合、液体から気体に変化するときは、気化潜熱を
与える必要があり、また気体(蒸気)を液化させるとき
には凝縮熱を奪う必要がある。
本発明は、低所において作動流体を加熱気化し、気化し
た蒸気を冷却液化し、液化の際蒸気の保有する熱エネル
ギーを利用し、液化した液体を流下させてその液体の保
有する位置エネルギーを利用した後再び液体を加熱し、
気化した作動流体を循環使用する循環回路において、低
所における蒸気発生温度および圧力と、高所において、
冷却、液化した液体の温度とを予め定められた値に制御
することによって作動液体の蒸気の上昇量および液化量
を予め定められた値に設定し、これによって利用される
蒸気の保有する熱エネルギーおよび液体の保有する位置
エネルギーをそれぞれ制御し、さらに作動液体の位置エ
ネルギーを利用した後作動液体の温度、圧力および液面
を予め定められた値に設定することによって作動液体の
循環量を制御する物質の相変化特性を利用するエネルギ
ーの利用方法に関するものである。
本発明の実施に適する装置は加熱気化装置23、加熱気
化装置より高所にあって加熱気化装置に連結されている
熱交換器31および該熱交換器と加熱気化装置との間に
設けられたエネルギー変換装置1を包含する装置におい
て、熱交換器31の下方に温度検出部39、圧力発信器
34および液面計35をそなえた少なくとも1個のタン
ク37を設け、またエネルギー変換装置の下方に温度検
出部6、圧力発信器4および液面計27をそなえた少な
くとも1個のタンク5を設けた装置である。
特定物質、例えばフロン−22およびフロン−500を
低所において未活用熱源(例えば、地熱、温泉熱、気温
、太陽熱、海水温度および発電所等の工場排温水等)に
より加熱気化装置内で加熱気化し、低所から高所に至る
導管に導くと発生蒸気圧力と配管内の圧力との差圧によ
って、この気体は配管内を低所から高所に上昇する。
高所に上昇した蒸気の圧力は、低所において加熱された
蒸気の蒸気圧、高所までの高さと蒸気密度とを乗じた蒸
気の重量、配管抵抗および配管内の温度低下による蒸気
圧降下の関連によって定まる。
また、この時点における温度と圧力との関係で管内の流
体は液体、気液混合状態(湿り蒸気状態)、過飽和状態
または気体のいずれかの状態となっている。
配管内を上昇して高所に至った蒸気は気温、水温、風温
、水の気化熱等による熱交換器または冷却装置内に導入
して冷却すると蒸気温度は低下し更に凝縮熱を熱交換器
または冷却装置により奪われることにより液化する。
液化した液体の温度、圧力は処理蒸気、温度、量、冷却
能力、配管口径とその高さ、配管長および保温能力から
勘案して使用すべき物質を定めるとその物質の特性によ
って定まる。
また、液化した液体の温度に対応する蒸気圧が、前記の
低所から上昇して来る蒸気の圧力より低く、その差圧が
犬であればある程、上昇する蒸気量は大きくなる。
熱交換器または冷却装置において凝縮熱を奪われだ液化
した液体は、貯蔵タンクに集めた後、配管内を流下し、
タービンを駆動させる等の動力源として利用した後、低
所液体タンクを経て前記未活用熱源利用の加熱気化装置
へ導入する。
タービン駆動後、液体の加熱気化装置への吹込み圧力は
、タービン駆動後の液体タンクの設置位置と加熱気化装
置入口との高低差と液比型との相乗積とタンク内圧力(
液体のタンク内温度における蒸気圧)との合計によって
定まるが、加熱気化装置へ液体を流入させるため加熱気
化装置内の蒸気圧より高い圧力に保つ必要があるので低
所液体貯蔵タンクの設置位置の選定が必要となる。
また、ポンプにより昇圧して加熱気化装置に液化した液
体を導入することもできる。
本発明で使用するに適する液体は、相変化特性として次
の諸要素を具備するものが効率的に適当である。
(1)蒸発潜熱が比較的小さいこと。
(2)蒸気温度に対応して蒸気圧が高く、密度が小すく
、シかも粘度が低いこと。
(3)液化温度に対応して蒸気圧が低く、密度が大きく
、粘度が低いこと。
(4)その細化学的および熱的安定性が高いこと。
また、本発明の目的の1つである低所の熱エネルギーを
高所に移動して利用するか又は取り出すことのみに利用
する場合は、気化潜熱が高くとも使用に適する。
更に、本装置の設置位置の状況、加熱冷却媒体の諸要素
および吸収すべきエネルギー量などの諸条件に適応する
特性を有する物質を効率良く選定するためには、本発明
の装置の下記の特性(能力および構造)を考慮する必要
がある。
(1)加熱気化装置設置位置の熱媒体の温度および量に
もとづき吸収しうる熱量と加熱しうる蒸気温度。
(2)冷却液化装置の設置位置の冷却媒体の質量および
温度等により冷却しうる熱量と液化し得られる液体の温
度。
(3)加熱気化装置の設置位置と冷却液化装置の設置位
置との高低差、配管の口径、ルート、勾配全長、内部抵
抗および保温能力。
(4)取り出すべきエネルギー量。
(5)年間の諸要素および環境条件の変化条件。
本発明で使用するに適する液体には例えば、フツ化炭素
水素、塩化炭化水素、臭化炭化水素、フッ化−塩化炭化
水素、フッ化−臭化炭化水素、軽質炭化水素、低級アル
コール、低級チオアルコール、低級アルキルエーテル、
低級アルキルチオエーテル、アルキルスルホオキシド、
トルエン、キシレン等の単独またはこれらの混合物およ
びアンモニアがある。
次に本発明方法の厳重に適する装置は加熱気化装置、加
熱気化装置より高所にあって加熱気化装置に連結されて
いる熱交換器および該熱交換器と加熱気化装置との間に
設けられたエネルギー交換装置を包含する循環回路より
なるが、これらの1装置を図面によって説明すれば次の
如くである。
配管内を液体が流下し、高い圧力になって数台の発電タ
ービン1を駆動した後、液体はタービン出口遮断弁2、
逆止弁3を通りヘッダ、配管を経てタンク5内に流入す
る。
タンクにはタンク内の液温、圧力及液面の各検出制御用
として測温抵抗体6、圧力発信器4、着圧発信器27を
取付ける。
タービン出口に位置されたタンク5の設置位置の高さ4
4と加熱器の液入口位置の高さ45の落差と液密度によ
り、タンク5から加熱器17迄の断熱保温施工された配
管γ内の液圧は、流下するにしたがい高まり、加熱器1
7、気化器23内のガス圧より高い液圧となって加熱器
17内に流入する。
配管7を流下しだ液圧は、圧力発信器8により検出され
、遮断弁11を通り流量発信器14により流量が検出さ
れ、流量コントロール弁15逆止弁16を通って加熱器
17に流入する。
この液圧が必要とする圧力より低い場合には遮断弁11
を閉じ、遮断弁9及13を開いて昇圧ポンプ10を稼動
させると液は、所定圧力となって逆止弁13を通って加
熱器17に流入する。
なお、前記タンク5内の液量は、差圧発信器27で検出
し、加熱器入口、流量コントロール弁15と連動させて
常にタンク内の液面が一定範囲内に保つ様に制御する。
加熱器17に流入した液は工場、発電所等から排出され
る温水、地熱蒸気、温泉熱又は風温等により必要温度迄
加温する。
加熱器17出口から吐出する気液混合状態の物質の温度
は、測温抵抗体19により検出し、その温度を所定温度
に制御するために加熱器17への熱媒体の流入量をコン
トロール弁18により制御する。
一定温度に加熱された物質は、逆止弁20を経て気化器
23内に流入し気化する。
気化した蒸気の温度圧力は、気化器出口の測温抵抗体2
4、圧力発信器22により検出され、必要な圧力になる
様に気化器23への熱媒体の流入量をコントロール弄2
5により制御する。
気化器23内の液面は差圧発信器26により検出する。
気化器23出口の蒸気流量は、流量発信器21により検
出される。
気化器を出た気化蒸気は、この圧力により配管28内を
所定の高さ迄上昇させる。
配管28は、二重配管構造とし、内側を蒸気通路、外側
を例えば断熱、保温構造とし、更にその外側を保温施工
する。
この配管28の内側流路を所定の高所迄上昇した蒸気の
温度、圧力は測温抵抗体29、圧力発信器3(ticよ
り検出され、配管はその位置から緩やかな下り勾配の裸
配管で冷却装置51に接続される。
冷却装置31は例えば、底部から外気冷風を上昇させ上
部からは、冷却水33を散布させる構造として冷却装置
内気液流路配管内の流体温度を低下させ、凝縮熱を奪い
液化させてタンク37内に流入させる。
タンク31内液温、圧力及液面は、測温抵抗体39′、
圧力発信器34、差圧発信器35により検出される。
タンク37内の液温は、冷却水の水量制御用コントロー
ル弁32等によりコントロールする。
冷却水は、冷却装置31を通り冷却装置31の底部から
加温水となって出口36.38から流出するので、その
加温熱量を他の用途に活用するか又は循環使用する。
タンク37の設置位置の高さ43と発電タービン1の設
置位置の高さ44との高低差と液密度及びタンク37内
の圧力とによりタービン入口の液圧が決まる。
タービンへの流入液量は、タンク37内に流入する流量
とタンク内の液面を一定範囲内に制御することにより決
まる。
流量のコントロールは、タンク37出口のコントロール
弁41と液面検出用差圧発信器35との連動により行う
又その流量は、流量発信器40により検出され、発電タ
ービン1の稼動台数は、その流量により決められる。
タンク37から発電タービン1への液流下配管42は、
必要により外部よりの温度変化を防ぐため、断熱施工す
る場合もある。
タンク37内の圧力は、流入する液の温度による保有蒸
気圧力と均衡する為、ガス化することはない。
又、配管42を流下する液圧は高まり配管外部から加温
されてもガス化することはない。
タンク5内の圧力も、その時の液の温度による保有蒸気
圧力と均衡しガス化することはないが、タンク内圧力は
タービン出口に加わる。
次に本発明を実施例によつあ説明するが、これに限定さ
れるものではない。
例1 使用液体としてフロン−500(ジクロロジフルオロメ
タン−ジフルオロエタン混合物(CC42F2/ C2
H4F 2 ニア 3.8 / 26.2 wt%)を
使用する場合。
フロン−500の熱力学的性質は、次めとおりである。
今、フロン500 20℃の液体を加熱気化器内に装入
し、90℃の温水で加熱気化させ50℃の蒸気を得る為
の必要熱量は43.81 KCatAgである。
50℃の飽和蒸気圧は、14.793Kg/c4abs
である。
今、このフロン−500を蒸気圧14.793Kg/c
rabs で真空二重管保温施工の熱損失の少ない垂直
直管で700m上昇させたとすると50℃における蒸気
密度は、70.1KI!/iにつき単位面積当り700
m管内の蒸気重量は、4.907Kg/cvtとなり、
700mに上昇した蒸気圧は、計算上9.886 Kg
/crrtab sに低下する。
一方、700mに上昇したフロン−500の気体(蒸気
)を高所において冷却装置により、20℃に冷却液化し
た場合には、冷却装置及び液溜タンク内圧力は、6.8
49Kg/crab sに低下し、計算上、上昇時の蒸
気圧力9.886Kg/cr!より2Kg/crt1以
上圧力が低い為、蒸気は低所から700mの高所迄配管
内を上昇する。
700mの高所においてフロン−500を20℃の液体
に冷却するに必要な熱量43.79 KCa/。
/Kyが放出される。
即ち、低所で与えた熱量と略同−の熱量を高所に移動し
得ることになり、低所における未活用の然も従来の地熱
発電等で必要とするよりはるかに低い温度の熱源でも連
続して高所に移動させることが出来るので、寒冷高地等
における農耕養殖等に有効利用が可能である。
更に又、夏季等高所においての気温等の温度が上昇し冷
却液化温度が40℃になった場合、地上の気化温度を7
0℃に変更すれば蒸気圧22.910Kg/crAとな
り、700mの高所における計算上蒸気圧は、14.6
78 K9/crAとなるので40℃に冷却液化させる
ことによる蒸気圧11.639 Kg/cmとの差圧は
、3 Kg/ctr1以上となって大量の気体(蒸気)
を上昇させ得る。
この様に、その時々における気温、風温、水温による冷
却温度冷却能力と処理量に応じて気化温度を変更調節す
ることも可能である。
次に液化して高所の液溜タンクに流入させた液化フロン
−500を流下させる時、液密度は20℃で1.175
に9/l、 40℃で1.103にり/lであるから、
液の流下する高低差、液比型及び高所液溜タンク内圧力
並に流量によって例えば、タービン駆動の仕事量が決め
られる。
例えば、発電タービン駆動に使用された後、液相フロン
−500は、低所タンク内に一時流入スる。
この時のタンク内圧力は、液の温度20℃の時、圧力6
.849h/crj、、40℃の時は11.639KL
!/crrtとなる。
加熱気化器内の圧力は、50℃の時14.793Kg/
crtt、 70℃の時22.91 Kf/crrtで
あるので、その差圧は夫々7.944に4/crj、及
び11.271 K9/crrtとなる。
また、加熱気化器の設置場所に対する発電タービン出口
に設置するタンクの設置位置の高さは、液温度20℃の
場合は67.6 m、液温40℃の場合は102m以上
必要である。
この為、タービン駆動の有効高低差は、632.4m、
598m以内となるが、多少の圧力差を増加させる
ためには、昇圧ポンプを応用することにすれば、発電タ
ービン駆動用の落差は十分600m使用する事ができる
ので、タービン入口の液圧は、70 Kg/crA〜6
3 Kg/に717.が使用出来ることとなる。
この様な方法により、今仮に毎秒1トンのフロン−50
0の液体を地上の加熱気化装置において毎秒約43.8
10 Kcal の熱量を与え加熱気化させ、50℃
の蒸気とし内径1メートルの配管内を垂直17?ニア0
0メートル上昇させると蒸気の流速は18.2 m/
s e c で配管内抵抗圧力損失は500rrvn
Agであり、高低差700メートルの蒸気重量と合せて
約5Kg/ctrt以上の押上げ圧力が必要となり、地
上と高所の間には、これ以上の差圧をつけておく必要が
ある。
しかし、既述のとおり700メートルの高所において毎
秒約43.790 Kcalの熱量を奪い、20℃に冷
却液化させることにすれば高所における圧力は6 t
849 Kg/cmで加熱気化器出口圧力との差圧は、
前記のとおり7.944Kg/crrtであり、圧力損
失5Kg/ctAを差引いた有効差圧は2.944 K
q/lstで冷却装置内圧損も十分補償し得る。
高所のタンクから毎秒1トンの液体フロン−500分を
600m下のタービン入口迄流下させることについて、
高所タンク内とタービン出口のタンク内液温が同一であ
れば、両タンク内圧力は均衡するため、タービンを駆動
させ発生する発電量は、効率85係として、毎時約5,
000 KWの発電量を見込むことが可能である。
例2 使用液体としてフロン22(モノクロロジフルオロメタ
ン:CHCtF2)を使用した場合。
冬期、日本海の黒潮暖流域の海水温は、概略平均+10
℃であるといわれているが、この海水温に対してフロン
−22を使用して5℃に加温変化サセルと、飽和蒸気圧
は5,953Kg/C4ab sが得られる。
この蒸気を地上500mの高所迄、配管内を上昇させる
と蒸気密度(24,76Kg/nl )と高低差と配管
内圧損とにより1.24Kg/caの圧力差が生じ、計
算上蒸気圧は4.713 K9/rstとなる。
この蒸気を気温−20℃、風速10m/secの冷気に
より一10℃に冷却液化させるとその蒸気圧は3.61
3Kf/c77fあるので500mの配管内上昇圧損1
.24 Kg/cstを差引いても尚1.IKg/cr
Aの圧力差が得られるので、本発明の循環回路内を十分
循環することが可能である。
又、500mの高所にあるフロン−22の液体を配管内
で430m流下させて地上20mVCあるタービンに流
入させれば、液圧は63.2Kq/caの高圧となり、
タービン駆動させることができる。
タービン出ロタンク内液温が一10℃であれば、地上2
0mにおけるタンク内圧力は、3,613Kg/cni
である。
地上20mのタンクと海面迄の高低差2077Zにより
液圧は2.636 Kq/ca、高くなり、前記タンク
内圧力と合せて6,249Kq/caとなるが、海中の
気化器内圧力は、5t953Kq/cmであるから、気
化器内に液を圧入することは可能であり、循環回路とし
ての還流が成立する。
本発明の詳細な説明すれば、次の如くである。
(1)本発明方法の実施にあたり、使用液体を適当に撰
べば、冬期日本海黒潮暖流域の海水温度10℃前後と日
本を梁山脈山頂における常時10m/sec以上の寒冷
風と一20℃以下におよぶ低温との温度差を利用して、
本発明の循環回路を形成して流下液体によりタービンを
駆動させることもできる。
また、製造工場、原子力および火力発電所等において排
出される蒸気および温排水の温度その他地熱、太陽熱、
温泉熱、気温、風温等も利用できる。
以上の如く、使用液体の選択によって極めて広範囲の加
熱源、冷却放熱源が利用できる特徴がある。
(2)低所にある熱エネルギーを高所に移動して高所の
河川水、湖水の水温を高めれば高所の寒冷地、農産物、
養魚等の育成に寄与できる。
(3)大気温度との温度差が少ない、かつ、低温の自然
現象でも活用できる。
【図面の簡単な説明】
添付図面は、本発明実施に適する装置の系統図である。 1・・・・・・発電タービン、2,9,11,12,1
3・・・・・・遮断弁、3,16,20・・・・・・逆
止弁、4,8゜22.30.34・・・・・・圧力発信
器、5,37・・・・・・タンク、6,19,24,2
9,39・・・・・・測温抵抗体、7 、28 、42
・・・・・・配管、10・・・・・・昇圧ポンプ、14
,21,40・・・・・・流量発信器、17・・・・・
・加熱器、15.18,25,32.41・・・・・・
コ・ ントロール弁、23・・・・・・気化器、26,
27,35・・・・・・差圧発信器、31・・・・・・
冷却装置、35・・・・・・冷却水配管、36,38・
・・・・・冷却媒体出口。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 低所において作動流体を加熱気化し、気化した蒸気
    を冷却液化し、液化の際蒸気の保有する熱エネルギーを
    利用し、液化した液体を流下させてその液体の保有する
    位置エネルギーを利用した後再び液体を加熱し、気化し
    た作動流体を循環使用する循環回路において、低所にお
    ける蒸気発生温度および圧力と、高所において冷却、液
    化した液体の温度とを予め定められた値に制御すること
    によって作動液体の蒸気の上昇量および液化量を予め定
    められた値に設定し、これによって利用される蒸気の保
    有する熱エネルギーおよび液体の保有する位置エネルギ
    ーをそれぞれ制御し、さらに作動液体の位置エネルギー
    を利用した後作動液体の温度、圧力および液面を予め定
    められた値に設定することによって作動液体の循環量を
    制御することを特徴とする物質の相変化特性を利用する
    エネルギーの利用方法。 2 加熱気化装置、加熱気化装置より高所にあって加熱
    気化装置に連結されている熱交換器および該熱交換器と
    加熱気化装置との間に設けられたエネルギー変換装置を
    包含する装置において、熱交換器の下方に温度検出部、
    圧力発信器および液面計をそなえた少なくとも1個のタ
    ンクを設け、またエネルギー変換装置の下方に温度検出
    部、圧力発信器および液面計をそなえた少なくとも1個
    のタンクを設けることを特徴とする物質の相変化特性を
    利用する装置。
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