JPS5947102B2 - 水洗トイレハイタンク用洗浄水流量調節装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、水洗トイレにおける大小便使用後の洗浄水量
を調節する水洗トイレバイタンク用洗浄水流量調節装置
に関するものである。

一般に、ロータンクにおいては、大小便後に流す洗浄水
流量を調節する装置は開発されていたが、本発明の主旨
とするノ・イタンクに設けて大小便後の洗浄水流量を調
節する装置はなかった。

それ故、従来、バイタンクを使用した水洗トイレにおい
ては、大便及び小便時共、用便後同量の洗浄水を流して
いた。

そのため省資源化が呼ばれている今田甚だ不経済で無駄
なことであった。

本発明は、紙上の事情に鑑みて開発された発明でその目
的は、大小便の用便後に流す洗浄水の流量を調節して資
源の無駄使いを防止するための装置を提供するものであ
る。

そして本発明の特徴とする処は、下部開口部に洗浄水管
を付設出来ると共に、上部に係止部を形成した開口部を
有し、且つ注水口開閉用のボールタップを付設した注水
管の先端を内部に突出させて々る洗浄水タンクと、上部
が閉塞され且つ内部が筒状仕切板によって内部上方で連
通ずるが如く２重筒のように内部外側空洞と内部中心空
洞とに仕切られ、且つ上部近傍の外周に内部外側空洞に
通じ外部に開口した吸水孔を有する鍔部を形成し、且つ
下部開口すると共に上記仕切板の下端が前記洗浄水タン
クの下部開口部外周に当接出来るようにしたサイホン管
本体と、上記吸水孔を封鎖する封止部を有し、且つ該封
止部は連結部材を介して気体密封タンク部と連接されて
いると共に、該封止部に洗浄水タンクの上部に形成した
前記係止部に着脱自在に係合可能としだ係止部材を有し
てなる係合具と、夫々の一端に引き紐を有すると共に、
高さの相違する夫々の支持部材を介して前記洗浄水タン
クの上部に載設された２つの載設レベルの相違する作動
杆と夫夫の該作動杆の他端に係止すると共に、その端を
前記サイホン管本体の上部に係止したサイホン管本体引
上げ用の鎖と、上記載設レベルの高い方の作動杆の先端
に連結紐を垂下し、且つ該連結紐の下端に設けた前記係
合具の係止部材を作動杆の動きによシ作動さす係合作動
部材とからなる点にある。

以下に本発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明す
る。

第１図は本発明に係る一実施例の説明図であシ、洗浄水
管２５とサイホン管本体１とが接する部分にゴムバッキ
ング２３を設け、洗浄水管２５の内部に設けたボルト１
８の一端を係止部２４′にナツト２１′によって係止し
、他方サイホン管本体１内に設けた係止部２４よシ該ボ
ルトの他端を突出し、ボルト１８にバネ１９を挿入して
係止片２０とナツト２１及び割９ピン２２によってバネ
１９をボルト１８に係着させてなるサイホン管本体１の
上部よシの外周部に吸水孔２を穿設してなる鍔部３を設
け、該吸水孔２を開閉できるように吸水孔２の下方に封
止部６を設け、該封止部６の下部に連結部材４を介し空
気等の気体を注入した気体密封タンク部５を設け、封止
部６の一端部にバネ作用の働きをする係止部材７．Ｔを
取シ付け、その係止部材７．Ｔの上部に屈曲してなる係
合部９２ｇを設け、洗浄水タンク８の上部開口部に横に
二本の板状のバーを取付けて係止部１０を形成し、該係
止部１０に前記の係止部材７．Ｔの係合部９゜ｑを係止
し、更に係止部材７，７′を係止部１０から離脱させる
ことができる係合作動部材、すなわちこの実施例では環
状テーパー管１１をサイホン管本体１の上方即ち、該環
状テーパー管１１の囲シに係止部材７．Ｔがくる位置に
環状テーパー管１１を位置させて連結紐２７で環状テー
パー管１１を結び連結紐２７の他端を作動杆１２の一端
に係着させ、更に該作動杆１２と四端にサイホン管本体
１上部に係着させた鎖１４の一端を係止し、作動杆１２
の他端部に引き紐１６を取シ付ける。

そして、サイホン管本体１に係着させたもう一方の鎖１
５の一端を作動杆１３の一端部に係着し、該作動杆１３
の他端部に引き紐１７を取シ付けた構成である。

又、既製のサイホン管本体の上部外周部に適宜穴を穿設
し、該穴に合うように作製された吸水孔２を有するゴム
製鍔部リングを嵌着し、他の構成は前記した構成と同様
とすることも可能である。

斜上の構成によシ本発明に係る上記装置を使用する場合
、例えば小便後、洗浄水タンク（・・イタンク）内の洗
浄水を流す場合、即ち洗浄水を少量流したい場合、引き
紐１７を矢印■方向に引き支持部材３３を支点に作動杆
１３は矢印■方向に上刃り、その動きで鎖１５を介して
サイホン管本体１はバネ１９を矢印■方向に圧縮した分
だけ引き上げられ引き紐１７を放すと、サイホン管本体
１は元の位置に落下してバネ１９によってゴムバッキン
グ２３に押し当てられる。

上記の如くサイホン管本体１の上下動の瞬時の間にサイ
ホン管本体１下部から洗浄水管２５へ矢印■の如く洗浄
水が流れサイホン管本体１が元の位置に落下した時サイ
ホン管本体１によるサイホン現象によシハイタンク内の
洗浄水はサイホン管本体１の鍔部３に設けた吸水孔２及
びサイホン管本体１の下部よシ吸引されてサイホン管本
体の内壁２Ｂと仕切板２９との間よ）流れ込み洗浄水面
が■の位置よシ◎の位置即ち、吸水孔２の下方に来た時
、大気が吸水孔２よシ流れ込んでサイホン（吸引）現象
は消滅し、洗浄水はサイホン管本体１内に流れ込まなく
なる。

すると、注水管３１よりボールタップ３０により調節さ
れた位置即ち０面まで洗浄水が補給される。

次に、大便後洗浄水タンク内の洗浄水を流す場合、即ち
洗浄水を多量に流したい場合、引き紐１６を矢印Ｖ方向
に引くと支持部材３２を支点に作動杆１２は矢印■方向
に上がり、その動きに連動して先ず、連結紐２７が引き
上げられ該連結紐２７に吊着された環状テーパー管１１
が係止部材Ｔ、Ｔ内面に摺動して係止部材Ｉ、Ｔを押し
広げ、係止部材７，７′の係合部９２ｇを係止部１０か
らはずれて■［Ｆ］の状態となると洗浄水中に設けた気
体密封タンク部５が浮力により矢印■方向に浮上する。

このことによって封止部６が吸水孔２を封止する。

この状態を維持しながら次に更に作動杆１２が矢印■方
向に上げられると、鎖１４に係着されたサイホン管本体
１が引き上げられ洗浄水管２５に設けたゴムパツキン２
３とサイホン管本体１下部との間に隙間が生じ洗浄水排
水管内へ矢印■に示すように洗浄水が排出される。

次に引き紐１６がはなされ作動杆１２が元の位置にもど
シサイホン管本体１が元の位置即ち、ゴムパツキン２３
上に位置すると次の段階から洗浄水はサイホン現象によ
り、サイホン管本体１と仕切板２９との間から洗浄水が
吸入されて仕切板２９の上部を通ってサイホン管本体１
内部な流れこんで洗浄水管２５へ排出される。

洗浄水面が■からθ迄で即ち気体密封タンク部５下面よ
シ水位が下がった時、浮力が解除され連結部材４を介し
て気体密封タンク部５に連設されている封止部６は下降
して吸水孔２の封止を開放し、吸水孔２より空気が流れ
こんでサイホン現象は消失する。

この封止部６の下降に共なって係止部材７，７′はバネ
作用により矢印■Ｂ向に作動して係止部１０に係止して
元の状態となる。

そしてボールタップ３０の作用によシ注入管３１より洗
浄水が供給され調節された元の水位（■の位置）まで洗
浄水を満す。

上記のような引き紐１６，１７のどちらかを任意に引く
ことによって可能とした装置である。

尚、大便後は１６の引き紐を小便後は１７の引き紐を引
いて水を流さねばならないということはなく、任意に応
じて１６及び１７の引き紐を用いて水を流せばよい。

以上の構成による作用によって本発明の装置は必要とす
る洗浄水量を流す為に１６及び１７の引き紐をそのつど
任意に引くことによって洗浄効果が発揮でき、また、バ
イタンクであるので１７の引き紐を用いた場合即ち、小
量の洗浄水量でも圧力の高い洗浄水が得られて、従来の
大便後に流していた洗浄水量を必要としなくても用をだ
すことができ、省資源化が呼ばれている今田大いに社会
に寄与するものである。

尚、本発明の装置は、Ｗサイホン式バイタンク水洗トイ
レにも応用できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る一実施例の断面を示す説明図、第
２図は既製のサイホン管本体の上部外周部を穿設してそ
の穴に合うように嵌着できるゴム製鍔部リングの子図面
である。 図中符号：１・・・サイホン管本体、２・・・吸水孔、
３・・・鍔部、４・・・連結部材、５・・・気体密封タ
ンク部、６・・・封止部、７．Ｔ・・・係止部材、８・
・・洗浄水タンク、９２ｇ・・・係合部、１０・・・係
止部、１１・・・係合作動部材、１２・・・作動杆、１
３・・・作動杆、１４・・・鎖、１５・・・鎖、１６・
・・引き紐、１７・・・引き紐、２５・・・洗浄水管、
２７・・・連結紐、２９・・・仕切板、３０・・・ボー
ルタップ、３１・・・注水管、３２胃支持部材、３３・
・・支持部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 下部開口部に洗浄水管２５を付設出来ると共に、上
   部に係止部１０を形成した開口部を有し、且つ注水口開
   閉用のボールタップ３０を付設した注水管３１の先端を
   内部に突出させてなる洗浄水タンク８と、上部が閉塞さ
   れ且つ内部が筒状仕切板２９によって内部上方で連通ず
   るが如く２重筒のように内部外側空洞と内部中心空洞と
   に仕切られ、且つ上部近傍の外周に内部外側空洞に通じ
   外部に開口した吸水孔を有する鍔部３を形成し、且つ下
   部開口すると共に上記仕切板２９の下端が前記洗浄水タ
   ンク８の下部開口部外周に当接出来るようにしたサイホ
   ン管本体１と、上記吸水孔２を封鎖する封止部６を有し
   、且つ該封止部６は連結部材４を介して気体密封タンク
   部５と連接されていると共に、該封止部６に洗浄水タン
   クの上部に形成した前記係止部１０に着脱自在に係合可
   能としだ係止部材７，７′を有してなる保合具と、夫々
   の一端に引き紐１６．１７を有すると共に、高さの相違
   する夫々の支持部材３２．３３を介して前記洗浄水タン
   ク８の上部に載設された２つの載設レベルの相違する作
   動杆１２，１３と、夫々の該作動杆１２，１３の他端に
   係止すると共に、その端を前記サイホン管本体１の上部
   に係止したサイホン管本体引上げ用の鎖１４．１５と、
   上記載設レベルの高い方の作動杆１２の先端に連結紐２
   ７゜２７を垂下し、且つ該連結紐２７．２７の下端に設
   けた前記係合具の係止部材７．Ｔを作動杆１２の動きに
   よシ作動さす係合作動部材１１°とからなることを特徴
   とする水洗トイレ・・イタンク用洗浄水流量調節装置。 ２ 前記サイホン管本体１内部に通じる吸水孔２を有し
   てなる鍔部３が嵌着可能なゴムリングであることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の水洗トイレバイタン
   ク用洗浄水流量調節装置。