JPS594557A - リ−ル直前に於ける紙テンシヨンの調節方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、オンマシンコーターに於けるリール直前の紙
テンションを自動調節することによって、良質の巻取紙
を得るための方法に関するものである。

一般にマシン（抄紙ｆｉ）では、良好な操業性、良品質
の巻取紙を得るために、各パート間に於て紙に適切なテ
ンションが与えられなければならない。ところが坪量の
変化、ワイヤーパート（１） 又はプレスパートでの脱水量、ドライヤーパートでの乾
燥量の変化により、紙の含有水分率が変化し、それによ
り紙繊維が部分的に伸縮して紙テンションが変化する。

またコーターでは、塗布工程が増える分、含有水分率の
変化が起こり、紙のテンションは更に変化し易い。因に
紙のテンションが変化すると紙の走行が不安定となり、
皺が発生し易く、またひどい場合には紙切れの原因とも
なる。紙切れが一度発生すると再び通紙するまでに約３
０分程の時間を要し、通紙後安定操業にまで復元させる
には紙切れから１時間近くもか−って了う。

そこでコーターに於ては、巻取紙が繰出されてから塗布
後再び巻取られるまでの間、各部分にダンサロールによ
るテンション制御装置を設けてテンションの調節を行っ
ている。

ところがマシンとコーターが連結している所謂オンマシ
ンコーターでは、各部分のテンション調節は、作業員が
走行している紙の張り具合いを長年の経験と熟練を基に
眼で判断し、適切でない場（２） 合は、手動によるボタン操作で無段変速機の設定値を変
えることによって、各パート間における紙の走行速度を
変化させ、適切な紙テンションになるよう調節していた
が、これもオンマシンコーターの速度が５００ｍ／分と
低速であった時には上述の手動［巣作による調節で充分
対応できていた。

しかし、最近は生産性を向上させる立場から従来よりは
高度の生産効率が要求される様になり、巻取の品質向上
、紙切れ回数の減少、増速等を目指す為に、各パート間
での紙のテンションの安定化がより一層必要となってき
ているに伴ないオフマシンコーターの速度が次第に上が
るので、紙のテンション変動が生じた場合は上述の操作
では対応が現実的に間に合わなくなっている。

特にマシンキャレンダーとリールとの間でテンションの
変動が生じると直ちに巻取紙の品質に影響して了うごと
になる。例えばテンションが強くなり過ぎると巻は硬く
なり一１同時に縦皺も入りやすく、コルゲート等の原因
となる。またテンションが弱くなり過ぎると巻は軟くな
り、蛇行して巻き（３） 取られるため巻取の鏡面は凹凸状になり、ワインダー等
に於ける作業性にも悪影響を及ぼすことになる。従って
作業員はこの場所に於ても、前記の場合と同様、眼で判
断しながら手動調節を行うが、現実にはテンションの変
動に気付くまでには既に相当の時間が経過していること
が多い」二に高速でもあり、そのため大量の不良品が発
生して了うというケースだ屡々ある。

力弓ル実情に鑑み、本発明者等はオンマシンコーク−に
於て、特にマシンキャレンダーとリールとの間の紙テン
ションを常に安定的に保持するための自動調節方法につ
いてヰ★討した結果、以下の構成からなる発明を開発し
たものである。即ち本発明は、オンマシンコーターにお
けるマシンキャレンダーとリールとの間に設置したダン
サロールにより、運転中に発生ずる紙テンションの変化
を検知し、その変化に応してリールトラムの回転速度を
自動調節し、リール時の紙テンションを常に安定するよ
うにしたことを特徴とするものである。

上記の構成に於て使用するダンサロールによる（４） テンション制御装置は、第１図において示した如きもの
である。即ち（１）は３本のアーム（２）、（３）、（
４）からなるリンク機構によって支持されて図中左右に
移動できるようになったダンサロール、（５）は紙（６
）によってダンサロール（１）に加えられる図中左向き
の力に対抗する図中右向きの力をアーム（４）に加える
エアシリンダ、（７）は空気源、（８）はエアフィルタ
、（９）は減圧弁、（１０）は圧力針であって、減圧弁
（９）の調節によりエアシリンダ（５）の空気圧が設定
されるようになっている。このテンション制御装置は紙
の厚さ、種類、紙幅、塗工手段、塗料品質、その他紙の
張力に影響を及ぼす各種の条件に基づいてエアシリンダ
（５）の空気圧を設定しておくと、その設置部分におい
て適切なテンションをダンサロール（１）から紙（６）
に与えることができる。

通常の運転中は紙（６）のテンションとエアシリンダ（
５）の空気圧とはバランスが保たれ、ダンサロール（１
）はその中心に位置しているが、例（５） えば紙繊維の伸縮により紙のテンションが変化し、増大
してエアシリンダ（５）の空気圧を上まわれば、ダンサ
ロール（１）は図中左向きに移動して紙（６）のテンシ
ョン増大分を緩和させる位置まで移動し、また、反対に
紙（６）のテンションが減少してエアシリンダ（５）の
空気圧を下まわれば、今度はダンサロール（１）は図中
右向きに移動して紙（６）のテンション減少分を緩和さ
せる位置まで移動して、それによってダンサロール（１
）にか＼る紙（６）のテンションの変動を制御して皺や
紙切れの発生を防止するものである。

而して本発明では、紙（６）のテンションの変動が過大
な為に上記ダンサロール（１）の左右の移動がその調節
範囲外となった時には、その左右の移動を図中（１１）
の近接センサーによって検出し、その信号によってリー
ルドラム駆動モーターの回転速度を増減し、紙（６）の
テンションの変動を調節し、ダンサロール（１）を作動
範囲内に戻すものである。

また、上記ダンサロール（１）の左右の移動量（６） と第２図（１２）のリールトラム回転速度制御装置によ
って検出し、その移動量に応してリールドラム駆動モー
ターの回転速度を調節する事によってダンサロール（１
）にかかる紙（６）のテンションの変動をより速い応答
で効果的に調節するものであるが、これは本発明のより
好ましい実施態様である。

この発明を図面に示す実施例を参照して説明する。

実施例１ 第３図は、オンマシンコーターでの陽２コーター以降を
示し、図中（１３）は隘２コーター、（１４）はＩＶｌ
ｏ、　２シリンダＦライヤ、（１５）はマシンキャレン
ダー、（１６）は各ペーパーロール、（１７）はリール
ドラム、（１８）はリール巻で、ダンサロール（１）は
マシンキャレンダー（１５）とリールドラム（１７）間
との図の位置に設置されている。この図の運転は定常状
態を表わし、運転員が紙の種類、紙中、塗工手段、塗料
品質、その他の条件に基づいて、紙に適切なテンション
を与えるのにマ（７） シンキャレンダー（１５）とリールドラム（１７）とが
、丁度良い速度差に保たれているので、紙のテンション
とエアシリンダの空気圧とはバランスが保たれ、ダンサ
ロール（１）はその中心に位置している。例えば時間経
過と共に、Ｎｏ、　２コーター（１３）でのコート量が
増加した場合、Ｎｏ、　２シリンダドライヤ（１４）の
乾燥能力は変化していないので、乾きが悪くなり陽２シ
リンダドライ゛’−１−（１４）以降の紙の含有水分率
が増加し紙繊維に伸びが起り、マシンキャレンダ（１５
）とリールドラム（１７）間の紙のテンションが減少し
、エアシリンダの空気圧を下まわるので、ダンサロール
は図中右向きに紙のテンション減少分を緩和させる位置
まで移動する。この移動がダンサロールの調節範囲以上
になった時には、右側の近接センサーにより検出し信号
を発し、その信号によりリールドラム駆動モーターの回
転速度を増加させて紙のテンションを強め、それにより
ダンサルールを左側に移動させてその調節範囲内に戻す
。

またコート量が減少した場合、先程とは逆に乾き（８） が良くなり隘２シリンダドライヤ（１４）以降の紙の含
有水分率は減少し、紙繊維に縮みが起り、従ってマシン
キャレンダー（１５）とリールドラム（１７）間の紙の
テンションが増加しエアシリンダの空気圧を上まわるの
で、ダンサロールは図中左向きに紙のテンション増加分
を緩和させる位置まで移動する。この移動がダンサロー
ルの調節範囲以上になった時には左側の近接センサーに
より検出し信号を発し、その信号によりリールドラム駆
動モーターの回転速度を減少させて紙のテンションを弱
め、それによりダンサロールを右側に移動させてその調
節範囲内に戻す。

実施例２ 次に頻繁に発生する紙のテンション変動を応答が速くし
かも効果的に自動調節ができるより好ましい実施例を掲
げる。第２図で示された様に、ダンサロール（１）の左
右の移動量を検出する為の図中（１２）のリールドラム
回転速度制御装置を設置し、移動量を検出したならばそ
の量に応じてリールトラム駆動モーターの回転速度を加
減し、ダ（９） ンサロール（１）にかかる紙（６）のテンションの変動
をより短時間に効果的に抑制し、皺や紙切れの発生を防
止するものである。

前述の様に、コート量が増加した場合紙（６）のテンシ
ョンが減少し、ダンサロール（１）は図中右向きに紙（
６）のテンション減少分を緩和させる位置まで移動する
。この移動量をリールドラム回転速度制御装置（１２）
によって検出し、その信号に応じてリールドラム（１７
）の回転速度を増加させて紙（６）のテンションを強め
て、ダンサロール（１）を図中左向きに移動させて元の
中心位置に戻す。また、コート量が減少した場合紙（６
）のテンションが増加し、ダンサロール（１）は図中左
向きに紙（６）のテンション増加分を緩和させる位置ま
で移動する。この移動量をリールドラム回転制御装置（
１２）によって検出し、その信号に応じてリールドラム
（１７）の回転速度を減少させ紙（６）のテンションを
弱めて、ダンサロール（１）を図中右向きに移動させて
元の中心に戻す。

（１０） この発明は上記の様に構成したので、オンマシンコータ
ーに於て運転中に発生する紙テンションの変化を、マシ
ンキャレンダーとリール間に設置したダンサロールによ
り検知し自動調節して、リール直前の紙テンションを常
に一定にしているので、紙切れや皺の発生が無くて良質
の巻取が得られる等の優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は近接センサーを用いて紙のテンション自動調節
する場合の説明図、第２図はリールドラム回転速度制御
装置を用いる場合の説明図、第３図はオンマシンコータ
ーのＮａ２コーター以降を示した説明図。 （１）：ダンサロール、 （２）（３）（４）：各アーム、 （５）：エアシリンダ、（６）：紙、 （７）：空気源、（８）：エアフィルタ、（９）二減圧
弁、（１０）：圧力計、 （１１）　　：近接センサー、 （１１） （１２）　　：リールドラム回転速度制御装置、（１３
）；Ｎａ２コーター、 （１４）　　：隘２シリンダドライヤ、（１５）　　：
マシンキャレンダー （１６）　　：各ペーパーロール、 （１７）　　：リールドラム、（１８）　　？リール巻
、特許出願人　　神崎製紙株式会社 （１２） 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. オンマシンコーターにおけるマシンキャレンダーとリー
   ルとの間に設置したダンサロールにより、運転中に発生
   する紙テンションの変化を検知し、その変化に応じてリ
   ールドラムの回転速度を自動調節し、リール時の紙テン
   ションが常に安定するようにしたことを特徴とする紙テ
   ンションの調節方法。