JPS5945068B2 - 油田用地下ボイラの制御装置保護方法 - Google Patents

油田用地下ボイラの制御装置保護方法

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JPS5945068B2
JPS5945068B2 JP4567379A JP4567379A JPS5945068B2 JP S5945068 B2 JPS5945068 B2 JP S5945068B2 JP 4567379 A JP4567379 A JP 4567379A JP 4567379 A JP4567379 A JP 4567379A JP S5945068 B2 JPS5945068 B2 JP S5945068B2
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boiler
chamber
water
wall
underground
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秀達 稲葉
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Hitachi Zosen Corp
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Hitachi Zosen Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は油田用地下ボイラの制御装置保護方法に関する
ものである。
粘性の高い石油を産出する油田においては加熱流体を油
層に圧入することにより産油能力を向上し得るが、加熱
流体の供給を効果的にしかつ環境汚染を防止するため、
採油井の附近にボイラ挿入片を設け、このボイラ挿入片
に地下ボイラを設置して、油層内で加熱流体を発生せし
め直接油層に圧入することが考えられている。
このボイラの附近温度はボイラの運転中、375℃位に
まで上昇するが、この高熱に対処するため、ボイラに供
給する水、燃料、空気等の流量、圧力等の制御機器操作
部を地上に配置したのでは、ボイラの位置が時には地下
2000mにもなるため、制御の時間おくれが大となり
、ボイラの負荷変動に全く追従できず、用をなさなくな
る。
そこで制御機器のうち、熱に極めて弱いコントローラ、
リレー等の中枢部を地上に置き、検出部および操作部を
ボイラの本体および本体附近に設置し、これらの間を電
線などでつなぐ方式がとられる。
しかしこれら地下に設置される制御機器の検出部および
操作部も周囲の熱から保護しなければならず、そのため
に多くのものは、燃焼室を形成する内壁と本体外壁との
間に形成される燃焼用空気室または氷室に配設していた
このようにすることにより、燃焼室への燃焼用空気また
は蒸気ドラムへのボイラ給水などの低温流体を利用して
冷却保護を行なえる。
しかし実際には、空気室または氷室の低温流体(冷却用
流体)量がボイラの負荷変動に追従する形で一義的に決
定されるため、氷室または空気室温度は、悪条件下では
容易に制御機器、配線などの許容温度を超えてしまい、
その結果、制御装置に故障を生じてボイラの運転を不能
とする危険性が極めて犬であった。
特に、地下ボイラの運転により油層が十分加熱された後
に低負荷運転に移行する場合、運転を停止してボイラを
油層より引上げる場合などには、上記の傾向が顕著にあ
られれ、制御装置の故障につながることになる。
そこで本発明は、上述した問題点を解決し得る油田用地
下ボイラの制御装置保護方法を提供するもので、以下そ
の一実施例である水冷燃焼室式地下ボイラの場合を第1
図〜第3図に基づいて説明する。
第1図において1は油層で、地表2側から複数本の坑井
が堀られている。
すなわち図においては2本の坑井を示し、一方をボイラ
挿入片3、他方を採油井4としている。
両弁3,4の下部には多数の貫通孔5,6が設けられる
7は油田用地下ボイラで、ボイラ挿入片3に吊下げ式で
挿入されて貫通孔5の部分に位置している。
この油田用地下ボイラ7には、ポンプ8を有する燃料供
給管9と、コンプレッサ10ならびにリザーバ11を有
する空気供給管12と、給水ポンプ13を有する給水管
14とが前記ボイラ挿入弁3を通して接続している。
前記採油弁4には、採油ポンプ15を有する原油輸送管
16が挿入される。
前記油田用地下ボイラ7は第2図に示すように、小径部
が下位のアンプル形状の水冷壁17を有し、この水冷壁
17内で上位大径部を加圧燃焼方式の燃焼室18に形成
すると共に、小径部下端に多数の燃焼ガス噴射孔19を
設けている。
前記水冷壁17の上端に燃焼室18に向くバーナ20が
設けられ、このバーナ20に燃料供給管9と空気供給管
12とが連通ずる。
前記水冷壁17を囲むように類似形状の外壁21が設け
られ、両壁17.21の間に水室22を形成している。
外壁21は前記バーナ20やスペーサ23などを介して
前記水冷室17に一体化され、また水室22の上端には
前記給水管14が連通ずる。
そして外径21の小径部下端は、前記燃焼ガス噴射孔1
9群の上方において開口Aしている。
24は外壁21の大径部下端に固着した蒸気ドラム外壁
で、その内側に蒸気ドラム内壁25を設さて両壁24.
25間に加熱流体室26を形成している。
蒸気ドラム内壁25内に形成される蒸気ドラム室27内
に前記開口Aが位置し、これにより水室22と連通して
ボイラ28を貯え得るべく構成してあり、さらにボイラ
水28内に前記燃焼ガス噴射孔19群が位置している。
29は蒸気ドラム室27の下端に連通すべく蒸気ドラム
内壁25に取付けたブロー兼リリーフバルブ、30は逆
止弁である。
31は蒸気ドラム室27の上端と加熱流体室26の上端
とを連通ずる加熱流体導管で、前記水室22内において
周方向複数本設けられ、その中間には、蒸気ドラム圧力
制御弁32と逆止弁33とが設けられる。
34は加熱流体噴射孔で、蒸気ドラム外壁24に多数設
けられる。
35は燃焼ガス、36は燃焼ガス35と蒸気との混合流
体である加熱流体を示す。
37はボイラの位置決めと坑井上方への加熱流体の噴出
を防止するためのガイドリングを示す。
38.39.40は燃焼室18を囲む水室22の直上で
前記燃料供給管9、空気供給管12および給水管14に
夫々設けた流量制御弁、41は前記加熱流体室26内に
設けた蒸気ドラム室27内の水位検出器であって、これ
らの一部は夫々保護ケース42,43,44,45内に
収納されている。
46は加熱された油層からの熱影響を受けない坑井の上
方において給水管14から分岐した冷却水用の分岐管で
、その分岐直後に流量調節弁47を有する。
この分岐管46は下方に延び、そして枝分れして各流量
制御弁38,39.40の保護ケース42,43,44
に連通したのち再び合流し、さらに水室22および加熱
流体室26を夫々上下に貫通してボイラ挿入弁3内に開
口している。
なお加熱流体室26において分岐管46は、前記水位検
出器41の保護ケース45に置通し、その下手に逆止弁
48が設けられる。
49は地上の各種機器と制御機器32,38,39,4
0,41 。
47とを結ぶケーブル(配線)で、前記給水管14の内
部から分岐管46の内部へと通しである。
すなわち給水管14の地表2からの露出部分に第1耐圧
端子箱50が設けられ、これに地上の各種機器からの電
気配線51が接続する。
前記ケーブル49の上端はこの第1耐圧端子箱50に接
続し、そしてかなり長い距離(場合によっては1000
m程度)に亘って給水管14中を通る。
前記分岐管46の手前に第2耐圧端子箱52が設けられ
、さらに分岐管46の流量調節弁47の下手に第3耐圧
端子箱53が設けられ、これら耐圧端子箱52.53間
のみケーブル49が露出する。
そして第2耐圧端子箱52からの制御電線54が前記流
量調節弁47に接続する。
第3耐圧端子箱53の部分から分岐管46内を通るケー
ブル49は、枝分れ部分において各流量制御弁38,3
9.40に制御電線55,56,57を介して接続する
そしてケーブル49の下端は、氷室22部に位置する第
4耐圧端子箱58に接続する。
この第4耐圧端子箱58からは、前記蒸気ドラム圧力制
御弁32に接続する制御電線59と、水位検出器41に
接続する制御電線60とが出される。
これにより各制御機器32.3B 、39.40,41
.47は、いずれも、地上に設けたコントローラ、リレ
ーなどの制御機器中枢部に接続される。
61はパージ配管で、その吸引口側は水室22の下部に
開口し、また吐出口側は加熱流体室26内を通ったのち
蒸気ドラム外壁24から外部に開口される。
パージ配管61の水室22側には、電磁開閉弁62と流
量検出器63と翁度検出器64とが設けられ、これらは
制御電線65,66.67により地上のコントローラな
どに接続される。
またパージ配管61の加熱流体室26側には逆止弁68
が設けられる。
なお制御電線65,66.67は第4耐圧端子箱58か
ら出されている。
油田用地下ボイラ7はボイラ挿入弁3内を吊下げ式で挿
入され、そして貫通孔5の部分に対向させられる。
この状態でボイラ1に送る燃料、空気給水の圧力、流量
等を制御し、該ボイラ7の運転を行なう。
すなわち給水によりボイラ水28を水室22から蒸気ド
ラム室27へと流入させると共に、燃料と空気との混合
体をバーナ20から噴射させて燃焼室18内で燃焼させ
ている。
この燃焼により水冷壁17を介して水室22内のボイラ
水28が予熱され、以って予熱されたボイラ水28が蒸
気ドラム室27に貯えられることになる。
燃焼により生じた燃焼ガス35は噴射孔19から蒸気ド
ラム室27内のボイラ水28に向けて噴射される。
この燃焼ガス35の熱をボイラ水28に直接に与える沸
騰熱伝達により蒸気を発生させる。
この蒸気と燃焼ガス35とが混合した加熱流体36は上
昇し、そして導管31を通して加熱流体室26に導かれ
る。
そして加熱流体36は、噴射孔34を通して噴射され、
貫通孔5を通して油層1に圧入されて重質油を加熱軟化
させる。
このような作用中において、制御機器32,38,39
゜40.41,47に制御信号を伝えるケーブル49の
大部分ならびに制御電線54,55,56゜57.60
は、給水管14ならびにこれからの分岐管46内に位置
しており、また制御電線59゜65.66.67は水室
22内に位置している。
したがってこれら配線を周囲の高熱から確実に保護する
ことができる。
なおボイラ起動前の周囲温度(油層の温度)は70℃程
度で、分岐管46には少量の水を流しておけば十分に保
護が可能である。
前述したように水室22に供給されたボイラ水28は、
水冷壁17の冷却と同時に圧力制御弁32などの冷均保
護を行なう。
このボイラ水28の供給は、水室22からパージされる
量を補いつつ、ボイラ負荷変動に追従する形で行なわれ
る。
したがって油層の温度が十分上がり、しかも、ボイラ負
荷が下がった場合等では、水室22内の温度が漸次上昇
する。
そしてこの温度は温度検出器64により地上側で確認さ
れている。
温度が許容限界まで達すると、地上側から制御電線65
などを介して電磁開閉弁ゐ2に開放指令が発せられ、以
って水室22内のボイラ水28は、パージ配管61を通
してボイラ7外に放出される。
このパージ量は流量検出器63により検出され、検出さ
れた流量信号は地上のコントローラに送られ、自動燃焼
制御装置の給水信号に加算され、これにより、ボイラ7
手前の流量制御弁40を制御する。
第4図、第5図は空冷燃焼室式地下ボイラの場合の実施
例を示す。
ここで前実施例と異なる構成は、水冷壁が空冷壁69と
なって外壁21との間に燃焼用空気室70を形成りたこ
と、空冷壁69の内側に耐火断熱材71を設けて燃焼室
18を形成したこと、空冷壁69の上端を開ロア2して
ここにバーナ20を配設したこと、前記空気供給管12
は外壁21の上端に設けた接続座73に至り、そしてこ
の接続座73からの空気配管74は燃焼用空気室10内
に配置されてその下部で開口すること、前記給水管14
は外壁21の上端に設けた接続座75に至り、そしてこ
の接続座75からの給水配管76は燃焼用空気室70か
ら加熱流体室26を通って蒸気ドラム室27の下端に開
口していること、などである。
そしてパージ配管61は、燃焼用空気室70の上部から
ボイラ7外上方に亘って設けられる。
このようにパージ配管61を上方に長く伸ばすことによ
りパージされた空気が加熱された油層1中の原油と接触
して火災を生じるような危険を回瓶し得る。
以上述べた本発明によると次のような効果を期待できる
0 燃焼室を形成する内壁と本体外壁との間に形成した
室に対して、低温流体の供給と、昇温した低温流体のパ
ージとを自動的に行なえることから、この室に設けられ
ている各種の制御機器、電気配線などを、周囲の高熱か
ら、ボイラ負荷にかかわりなく確実に保護することがで
きる。
0 制御弁と温度検出器を室内に設け、パージ配管を施
工するだけで制御装置を保護でき、装置としては極めて
簡単でしかも信頼性が高い。
0 低温流体は、ボイラ給水または燃焼用空気の一部と
して地上より圧送されてきるため、制御装置の冷却用と
して別個に配管を設ける必要がなく、有利である。
ボイラ内部に保護装置が組込まれているため、作動の時
間おくれが極めて小さく、安全性が高い。
このため、給水、空気などの制御弁がボイラ付近に設け
られていることと相俟って、ボイラの自動燃焼装置とし
ての負荷追従性能も極めて良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第3図は本発明の一実施例を示し、第1図は全
体の概略図、第2図は油田用地下ボイラの縦断正面図、
第3図は要部の縦断正面図、第4図、第5図は別の実施
例を示し、第4図は縦断正面図、第5図は要部の縦断正
面図である。 1・・・・・・油層、計・・・・・ボイラ挿入弁、7・
・・・・・油田用地下ボイラ、9・・・・・・燃料供給
管、12・・・・・・空気供給管、14・・・・・・給
水管、17・・・・・・水冷壁、18・・・・・・燃焼
室、21・・・・・・外壁、22・・・・・・水室、2
7・・・・・・蒸気ドラム室、28・・・・・・ボイラ
水、61・・・・・・パージ配管、62・・・・・・電
磁開閉弁、63・・・・・・流量検出器、64・・・・
・・温度検出器、69・・・・・・空冷壁、70・・・
・・・燃焼用空気室、71・・・・・・耐火断熱材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 燃焼室を形成する内壁と本体外壁との間に形成した
    室に低温流体を供給して、この室に設けた各種制御機器
    、電気配線などを保護するに際し、前記室内の温度が許
    容限界まで上昇したことを検出して、この室内の低温流
    体をボイラ外部ヘパージすると共に、新たな低温流体を
    供給することを特徴とする油田用地下ボイラの制御装置
    保護方法。
JP4567379A 1979-04-13 1979-04-13 油田用地下ボイラの制御装置保護方法 Expired JPS5945068B2 (ja)

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JPS55138590A JPS55138590A (en) 1980-10-29
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0425068Y2 (ja) * 1989-02-15 1992-06-15

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JPH0425068Y2 (ja) * 1989-02-15 1992-06-15

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