JPS5945031B2 - 原油の蒸留方法 - Google Patents
原油の蒸留方法Info
- Publication number
- JPS5945031B2 JPS5945031B2 JP14227078A JP14227078A JPS5945031B2 JP S5945031 B2 JPS5945031 B2 JP S5945031B2 JP 14227078 A JP14227078 A JP 14227078A JP 14227078 A JP14227078 A JP 14227078A JP S5945031 B2 JPS5945031 B2 JP S5945031B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crude oil
- distillation column
- residual liquid
- oil
- heating furnace
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は原油の蒸留方法に関し、詳しくは原油を蒸留す
るに先立って特定の加熱処理を行なうことにより、白油
留分の得率の高い原油の蒸留方法に関するものである。
るに先立って特定の加熱処理を行なうことにより、白油
留分の得率の高い原油の蒸留方法に関するものである。
一般に原油を常圧蒸留装置に導入すると、沸点差に応じ
て白油の各留分(LPG、ナフサ、灯油、軽質軽油、重
質軽油)および熱油留分(残渣油)に分離される。
て白油の各留分(LPG、ナフサ、灯油、軽質軽油、重
質軽油)および熱油留分(残渣油)に分離される。
このうち白油留分は最近特にその需要量が増大し、今後
も更に増大する傾向が予測されている。
も更に増大する傾向が予測されている。
そのため近年、原油を最初に分留する常圧蒸留装置にて
最も効率よく白油を生産する技術の開発が望まれている
。
最も効率よく白油を生産する技術の開発が望まれている
。
このような背景から本発明者らは原油を常圧蒸留装置で
処理する際に白油留分な最大の得率で分留する方法を開
発すべく鋭意研究を重ねた。
処理する際に白油留分な最大の得率で分留する方法を開
発すべく鋭意研究を重ねた。
その結果、予備蒸留塔の塔頂蒸気と残留液を別個に加熱
し、これらを蒸留塔に導入する前に混合しておくことに
より白油の得率が向上することを見出し、本発明を完成
するに至った。
し、これらを蒸留塔に導入する前に混合しておくことに
より白油の得率が向上することを見出し、本発明を完成
するに至った。
すなわち本発明は、原油を予備蒸留塔で分離して得られ
る塔頂蒸気と残留液とを各々所定温度に加熱し、次いで
加熱された塔頂蒸気および残留液を混合し、その後該混
合液を蒸留塔に導入することを特徴とする原油の蒸留方
法を提供するものである。
る塔頂蒸気と残留液とを各々所定温度に加熱し、次いで
加熱された塔頂蒸気および残留液を混合し、その後該混
合液を蒸留塔に導入することを特徴とする原油の蒸留方
法を提供するものである。
本発明の方法を図面に基いて説明すれば次のとおりであ
る。
る。
第1図は本発明の方法を実施する際に用いる装置の一例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
まず原油を熱交換器4を通して予備蒸留塔1に導入する
。
。
この予備蒸留塔1内で所定の圧力、温度にて原油を蒸発
させ塔頂蒸気と残留液に分別する。
させ塔頂蒸気と残留液に分別する。
続いて該塔頂蒸気と残留液をそれぞれ加熱炉2に導入し
て別個に加熱し、各々を所定温度まで昇温させる。
て別個に加熱し、各々を所定温度まで昇温させる。
この際、塔頂蒸気と残留液とは別個の加熱炉に導いても
よいが、第1図に示す如く同一加熱炉内に導いてもよい
。
よいが、第1図に示す如く同一加熱炉内に導いてもよい
。
いずれにしても塔頂蒸気と残留液とは別々に加熱するこ
とが必要である。
とが必要である。
次いで加熱炉2内で加熱された塔頂蒸気と残留液は、そ
のまま蒸留塔へ導入せず、予め両者を混合した後に導入
する。
のまま蒸留塔へ導入せず、予め両者を混合した後に導入
する。
つまり、加熱炉2にて加熱された塔頂蒸気と残留液の各
々の配管を主蒸留塔3に入る前で合流させ一本化して塔
頂蒸気と残留液をよ(混合した後に上記主蒸留塔3に導
(。
々の配管を主蒸留塔3に入る前で合流させ一本化して塔
頂蒸気と残留液をよ(混合した後に上記主蒸留塔3に導
(。
ここで塔頂蒸気と残留液を別々に蒸留塔へ導入すると、
気液接触が不十分となり残留液中の軽質留分がそのま又
蒸発されないで液側に回収されることになる。
気液接触が不十分となり残留液中の軽質留分がそのま又
蒸発されないで液側に回収されることになる。
主蒸留塔3内においては、導入した塔頂蒸気と残留液の
混合液は通常の方法により蒸留すればよく、特別の操作
を必要としない。
混合液は通常の方法により蒸留すればよく、特別の操作
を必要としない。
この蒸留によって特に残留液中の軽油留分が高い得率で
分留される。
分留される。
これは予備蒸留塔からの塔頂蒸気と残留液とが別々に加
熱された後に混合されるため、主蒸留塔に導入されたと
きに、従来方法では主蒸留塔残渣油中に含まれていた軽
油留分が本発明では著しいフラッシュおよびストリッピ
ングを受け、その結果として原油中の軽油分が最大限分
留されるからである。
熱された後に混合されるため、主蒸留塔に導入されたと
きに、従来方法では主蒸留塔残渣油中に含まれていた軽
油留分が本発明では著しいフラッシュおよびストリッピ
ングを受け、その結果として原油中の軽油分が最大限分
留されるからである。
以上の如く、本発明の方法によれば、原油中の白油、特
に軽油留分の得率を大巾に向上させることができる。
に軽油留分の得率を大巾に向上させることができる。
また従来法と同程度の白油得率をあげるためには、原油
の加熱温度は従来法に比べて低温度で充分であり、運転
費用の低減を図ることができる。
の加熱温度は従来法に比べて低温度で充分であり、運転
費用の低減を図ることができる。
さらに従来法に用いた装置を若干改造するだけで、本発
明の方法の実施に利用できるため、改造費が安く極めて
経済的である。
明の方法の実施に利用できるため、改造費が安く極めて
経済的である。
すなわち本発明は予備蒸発塔を設置して白油の得率向上
と投資額と低減を図る従来法をさらに改良したものであ
る。
と投資額と低減を図る従来法をさらに改良したものであ
る。
予備蒸発塔を設置して軽質留分を抜出すことにより、熱
交換器内におけるガスー液混相流を防ぎ、圧力損失を低
下させることができる。
交換器内におけるガスー液混相流を防ぎ、圧力損失を低
下させることができる。
その結果、当該機器の設計圧力を下げることができ、コ
ストダウンが可能となる。
ストダウンが可能となる。
また、運転面から言えば、加熱炉入口の温度を高くする
ように熱交換器を設置することが省エネルギー上有効で
あるが、予備蒸発塔が設置されていない場合では、加熱
炉入口においてガスー液混相流となるので、加熱炉のチ
ューブの配列に均一に流すことが困難となり、加熱炉で
与える熱量が各配列で異なることになる。
ように熱交換器を設置することが省エネルギー上有効で
あるが、予備蒸発塔が設置されていない場合では、加熱
炉入口においてガスー液混相流となるので、加熱炉のチ
ューブの配列に均一に流すことが困難となり、加熱炉で
与える熱量が各配列で異なることになる。
さらに、原油の分解やコークスの生成を防止するために
加熱炉の出口温度を350〜430℃に抑える必要があ
るので、原油に与える総熱量の合計量は小さくせざるを
得す、その結果白油留分の得率は低下してしまう。
加熱炉の出口温度を350〜430℃に抑える必要があ
るので、原油に与える総熱量の合計量は小さくせざるを
得す、その結果白油留分の得率は低下してしまう。
本発明は予備蒸発塔を設置することにより、白油留分の
得率を大巾に向上させることができたものである。
得率を大巾に向上させることができたものである。
また、本発明では予備蒸発塔を設置することにより、加
熱炉において腐食を起し易い物質、例えばアンモニア、
塩素、硫化水素、フェノール等を予備蒸発塔で気液分離
して気体側に移行させることができ、気体側は加熱炉の
出口温度を極端に上昇させな(とも白油得率に影響しな
いので、液体側の加熱炉の出口温度より下げることがで
きる。
熱炉において腐食を起し易い物質、例えばアンモニア、
塩素、硫化水素、フェノール等を予備蒸発塔で気液分離
して気体側に移行させることができ、気体側は加熱炉の
出口温度を極端に上昇させな(とも白油得率に影響しな
いので、液体側の加熱炉の出口温度より下げることがで
きる。
そのため、腐食が少なく、また気体の状態であるため塩
素等のイオン性腐食物質の影響を受けることが少ない。
素等のイオン性腐食物質の影響を受けることが少ない。
それ故、本発明の方法によれば従来法に比べて運転費用
の低減など投資額の低減を図ることができる。
の低減など投資額の低減を図ることができる。
従って、本発明の方法は、石油精製工業、石油化学工業
、その他蒸留操作を行なう各種工業に幅広く利用するこ
とができる。
、その他蒸留操作を行なう各種工業に幅広く利用するこ
とができる。
次に本発明の方法を実施例および比較例によってさらに
詳しく説明する。
詳しく説明する。
比較例 1
比重(15℃/4℃)0.853、流動点−25℃の中
東系低流動点原油を用い、該原油を予備蒸留塔に導入し
て塔頂蒸気と残留液とに分離し、それぞれを所定温度に
加熱後、そのまま混合せずに各々を主蒸留塔に導入して
蒸留を行なった。
東系低流動点原油を用い、該原油を予備蒸留塔に導入し
て塔頂蒸気と残留液とに分離し、それぞれを所定温度に
加熱後、そのまま混合せずに各々を主蒸留塔に導入して
蒸留を行なった。
条件および結果を第1表に示す。
比較例 2
比較例1と同じ原油を用い、該原油を予備蒸留塔に導入
して塔頂蒸気と残留液とに分離し、残留液のみを所定温
度に加熱して、加熱炉を通さない塔頂蒸気と混合後、主
蒸留塔に導入して蒸留を行なった。
して塔頂蒸気と残留液とに分離し、残留液のみを所定温
度に加熱して、加熱炉を通さない塔頂蒸気と混合後、主
蒸留塔に導入して蒸留を行なった。
条件および結果を第1表に示す。実施例
比較例1と同じ原油を用い、該原油を予備蒸留塔に導入
して塔頂蒸気と残留液とに分離し、それぞれを所定温度
に加熱後混合し、しかる後に該混合液を主蒸留塔に導入
して蒸留を行なった。
して塔頂蒸気と残留液とに分離し、それぞれを所定温度
に加熱後混合し、しかる後に該混合液を主蒸留塔に導入
して蒸留を行なった。
条件および結果を第1表に示す。
なお、上記第1表においては蒸留塔へ供給するエンタル
ピーを同一にして比較したが、加熱炉の出口温度を同一
(350℃)としたところ、軽油以上の白油の収率は比
較例1で53.2%、比較例2で55.4%、実施例で
58.3%であった。
ピーを同一にして比較したが、加熱炉の出口温度を同一
(350℃)としたところ、軽油以上の白油の収率は比
較例1で53.2%、比較例2で55.4%、実施例で
58.3%であった。
以上の比較例および実施例の結果かられかるように、白
油を回収率で得る場合、比較例2では残留液温度を37
0℃にまで加熱する必要があるが、実施例においては3
52.5℃で充分であり、さらに加熱することにより白
油得率を増すこともできる。
油を回収率で得る場合、比較例2では残留液温度を37
0℃にまで加熱する必要があるが、実施例においては3
52.5℃で充分であり、さらに加熱することにより白
油得率を増すこともできる。
また加熱炉出口温度を下げ得ることからチューブ内での
コーキング防止を図ることも可能である。
コーキング防止を図ることも可能である。
第1図は本発明の方法を実施する際に用いる装置の一例
を示す説明図である。 1・・・・・・予備蒸留塔、2・・・・・・加熱炉、計
・−・・・主蒸留塔、4・・・・・・熱交換器、5,6
−・・・・−ポンプ。
を示す説明図である。 1・・・・・・予備蒸留塔、2・・・・・・加熱炉、計
・−・・・主蒸留塔、4・・・・・・熱交換器、5,6
−・・・・−ポンプ。
Claims (1)
- 1 原油を予備蒸留塔で分離′して得られる塔頂蒸気と
残留液とを各々所定温度に加熱し、次いで加熱された塔
頂蒸気および残留液を混合し、その後該混合液を蒸留塔
に導入することを特徴とする原油の蒸留方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14227078A JPS5945031B2 (ja) | 1978-11-20 | 1978-11-20 | 原油の蒸留方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14227078A JPS5945031B2 (ja) | 1978-11-20 | 1978-11-20 | 原油の蒸留方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5569693A JPS5569693A (en) | 1980-05-26 |
JPS5945031B2 true JPS5945031B2 (ja) | 1984-11-02 |
Family
ID=15311441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14227078A Expired JPS5945031B2 (ja) | 1978-11-20 | 1978-11-20 | 原油の蒸留方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5945031B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103131457A (zh) * | 2013-02-26 | 2013-06-05 | 宁夏易欣能源科技有限公司 | 凝析油处理方法 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7172686B1 (en) | 2002-11-14 | 2007-02-06 | The Board Of Regents Of The University Of Oklahoma | Method of increasing distillates yield in crude oil distillation |
RU2493897C1 (ru) * | 2012-04-28 | 2013-09-27 | Открытое акционерное общество "НОВАТЭК" | Способ разделения газового конденсата и легкой нефти и установка для его осуществления |
CN103113913B (zh) * | 2013-02-26 | 2015-09-23 | 宁夏易欣能源科技有限公司 | 凝析油处理装置 |
-
1978
- 1978-11-20 JP JP14227078A patent/JPS5945031B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103131457A (zh) * | 2013-02-26 | 2013-06-05 | 宁夏易欣能源科技有限公司 | 凝析油处理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5569693A (en) | 1980-05-26 |
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