JPS5944454A - 中空建材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、内部に空カンを入れて空洞にした、建築や土
木等に用いる建材に関する。

従来、建築や土木等に用いる杭、柱、梁等の建材には主
に木材やセメントコンクリートが使われていたが、木材
は軽くて加工性の良い反面、耐腐朽性、耐熱性、耐虫害
性が劣り、セメントコンクリートは圧縮強度が高く耐水
性、耐腐朽性、耐熱性、耐虫害性に優れているが、重く
引張り強度が低い。

本発明の目的は木材とセメントコンクリートの長所をよ
り多く備え、短所の少ない建材を提供するにある。

以下、本発明の一実施例を図面に従って説明する。１は
金属等によって円筒形状に形成され、果汁や清涼飲料等
のカン詰めに使用された空カンであり、上面か下面ある
いはその両面に開口部が有るが周面には穴の勲いもので
ある。空カン１の面周縁には軸方向に環状に突出してい
る突縁２が有る。空カン１は軸方向に直列に重ねられて
円柱体を形成している。該円柱体を形成している空カン
１の突縁２は互いに当接し、その内部に嵌合体３が嵌入
されている。嵌合体３は合成樹脂や金属等により環状に
形成され、その外周壁は対向して当接された両方の突縁
２の内周壁に嵌合している。

嵌合体３の形状は、本実施例においては環状に形成され
ているが、突縁２の内周壁あるいは外周壁に嵌合し、対
向する突縁２の偏心を防止できる形状であれば、所要形
状に形成しても良い。円柱体は軸方向に所要圧縮力が加
えられた状態で円筒形の型枠の中心に拘持され、周囲に
プラスチックコンクリート４が充填され、プラスチック
コンクリート４の硬化後に型枠がはずされている。プラ
スチックコンクリート４は従来のセメントコンクリート
に高分子材料を複合させて製造したコンクリートであり
、その製造方法の相違によりレジンコンクリート、樹脂
含浸コンクリート、ポリマーセメントコンクリートの３
つがあるが、レジンコンクリートは骨材に工業廃棄物を
凝結、乾燥したものを利用できる点で有益である。

次に円柱体を型枠の内部に拘持する方法の具体例を、本
実施例にもとづいて説明する。第１例として、軸方向に
平行に分割された円筒形の型枠を垂直に立て、型枠を開
いて底面中央の座面に、間に嵌合体３を嵌入させて空カ
ン１を垂直に重ね所定高さにした円柱体をおく。次に型
枠の上端部に取り付けられた押止具で該円柱体の上面を
上から軸方向に揮止し、型枠の中４に拘持してから型枠
を閉じる。

（３） 次に第２例を説明する。合成樹脂や金属等の材料により
円筒形の網に形成され、その内径が空カン１の外径と緩
嵌状態となっている網筒体５の中に、空カン１と嵌合体
３を互いに嵌合させながら直列に交互に入れて所定長さ
の円柱体を作り、軸方向に所要圧縮力を加えながら円柱
体の両端で網筒体５を絞出する。そして、網筒体５の中
に拘持された円柱体を円筒形の型枠の中心に支持する。

その後、プラスチックコンクリート４を型枠の中に充填
する。

本実施例における中空建材の形状は円柱であるが、型枠
の形状によって所要形状の中空建材を得ることができる
。また、中空建材の内部に複数本の円柱体を所要位値に
配置することも可能であるし、他の部材と連結するため
の連結具を埋設することも可能である。

上述のように、本発明による中空建材は空カン１の強度
と空洞であることの特性にプラスチックコンクリートの
特性が乗算されて、軽量で圧縮強度、引張強度が高く耐
水性、耐薬品性、耐摩耗性、（４） 耐腐朽性、耐熱性、耐虫害性、接着性、着色性等が優れ
、広範囲に利用できる。また、本発明は、現在社会的問
題となっている空カンと工業廃棄物の有益なる用途を提
供するものであり、その社会的効果は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による中空建材の端面を示すものであり
、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図は嵌合体２
の斜視図、第４図は網筒体５の中に拘持された円柱体を
示すものである。 図中、１は空カン、２は突縁、３は嵌合体、４はプラス
チックコンクリート、５は網筒体である。 特許出願人　佐藤翼子

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、円筒形状の空カン１の周縁の突縁２と嵌合体３を互
   いに嵌合させて、空カン１と嵌合体３を軸方向に直列に
   交互に重ねて成る円柱体を、プラスチックコンクリート
   ４の内部に埋設したことを特徴とする中空建材。 ２・プラスチックコンクリート４がセメントコンクリー
   トである特許請求の範囲第１項記載の中空建材。