JPS5942056Y2 - ゴルフクラブ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ゴルフクラブに関するものであり、％にボ
ール打撃面として前後両面の一方をショートアプローチ
またはバットに選択的に使用できるようにしたものであ
る。

従来、使用されているゴルフクラブ、特にショートアプ
ローチまたはバット用のクラブは、上端にグリップ部を
有するシャフトの下端に金属製の直方体状又は扇状のヘ
ッドを一体に止着したものであり、このヘッド前面のみ
をボール打撃面として用いるものである。

それ故プレーヤーはボールを目的の地点に到達させると
きクラブの強さを自ららの力で調整しなければならない
。

更にこの調整は、グリーン上またはグリーンエッヂの芝
の長さおよび芝目並びにグリーン自体の傾斜によってボ
ールのころがりかたが異なるため非常に困難である。

本考案は、上記の調節をより容易にするためにクラブヘ
ッドの前後面にそれぞれ反撥力を異にする屈撓可能な打
撃部を形成し、打撃部両面を状況に応じて任意に使用で
きるようにしたゴルフクラブを提供するものである。

本考案によれば、この目的を達成するためクラブヘッド
の前後面に打撃面を設け、この打撃面に沿ってクラブヘ
ッドに溝を設けて打撃部を形成するごとくしたものであ
る。

以下に本考案を図示の実施例について、更に詳シく説明
する。

第１図に示すように、ゴルフクラブ全体はシャフト１及
び該シャフトと直角に取り付けられたクラブヘッド２と
から成り、このクラブヘッド２は合成樹脂等の一体の弾
性材料で成形され、前後の面を打撃面とし、下面は円弧
状曲面３Ｖｃ隆成されている。

第２図に示す如く、クラブヘッドの上下面からは、打撃
面４，５０近くにこの打撃面に沿った溝６，７が両端を
左右側面に開口して刻成され、打撃部８，９を形成して
いる。

なお第１図の符号１０はクラブのバランスをとるための
クラブヘッドの孔に固定される重錘体である。

第２図に示した実施例に釦いて、クラブヘッド上面より
切込１れた溝６は、その底面がクラブヘッド底面の円弧
状曲面３に沿う曲面であり、その両端部にいくに従って
順次浅溝となる如くしている。

一方クラブヘッド下面より切込筐れた溝７はクラブヘッ
ド全長に沿って均一に深溝として形成され且つその両端
部も深い切欠溝となっており、溝底面は水平の平面に形
成されている。

したがって打撃部８，９の屈撓度は、その肉厚を同じと
すれば打撃部８が打撃部９よりはるかに小さく、前後の
打撃部の反撥力は打撃部８のほうが打撃部９よりも大き
い。

本実施例によるクラブは、ロングパットの際には反撥力
の大きい打撃面４を使用し、渣たショートパットの際に
は反撥力の小さい打撃面５を使用するものである。

しかし、必らずしも上記のような使用方法に限定される
ものではなく、例えば上り傾斜のグリーンで芝目が逆目
の場合などはパットする距離が短くても打撃面４を使用
し、また下り傾斜の順目のグリーンでは長い距離でも打
撃面５を用いるほうが更に便利である。

本考案の他の実施例によれば、前後の溝６，７はいずれ
もクラブヘッド２の下面より上方に向けて設けられ（第
３ａ図参照）、溝底面は共に水平の平面であるが溝の深
さが異なっており、同様に第３ｂ図においては、前後の
溝６，７はいずれもクラブヘッドの上面より下方に向け
て設けられ、溝底面は共に水平の平面であるが、その深
さが異なっているのでいずれも前後の打撃部の屈撓度が
異なる。

次に第４ａ、４ｂ図において本考案の他の実施例を示す
。

打撃面４，５０近くに設けた溝６，７は共に下方向に開
口しており、一方の溝６は打撃部８に所定のロフトをも
たせるために逆Ｖ字状に形成し、打撃部８の下端が外方
へ突き出されて打撃面４が傾斜面に形成されている。

本実施例に示したクラブを用いた場合、ロフトを有する
打撃面によってボールがはね上げられ、落下の際にボー
ルに飛行方向の回転が与えられてころがりが良くなるの
で、グリーンエツジ等においてのチップショットやラン
ニングアプローチを行うのに好適である。

もちろん打撃面５（／ｉ前記同様パターとして使用でき
る。

本考案によるゴルフクラブは、クラブヘッドを弾性材料
で作製され、クラブヘッドの前後面を打撃面として構成
され、この打撃面を互いに反撥力の異なる屈撓可能なを
面に形成されているので、ボールを打つ際にボールとク
ラブフェースとの接触時間が従来のものよりもかなり長
いので、ボールの飛行またばころがり方向が安定し、高
度なテクニックを必要とすることなくボールを目標地点
に到達させることができる。

特にパターとして用いた場合にはボール９ころがる距離
を調整し易すい。

例えば強く打ちすぎた場合には打撃部の屈撓性によりこ
ろがる距離はそれほど延びないし、また弱すぎた場合に
はその反撥力によりある程度の距離がでる。

このことはプレーヤーがボールをインパクトする際に反
射的にこのような力の強弱のミスを修正させることが可
能となる。

更に本考案によれば、クラブヘッドに設けた溝の深さお
よび打撃部の肉厚を変えることにより異なる反撥力およ
び屈撓性を有するゴルフクラブを任意に求めることがで
きることはいう１でもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例によるゴルフクラブの斜視図
、第２図は第１図のシャフトの延長方向の断面図、第３
ａおよび３ｂ図は他の実施例の断面図、第４ａ図は更に
別の実施例を示す断面図および第４ｂ図は第４ａ図に示
す実施例の平面図である。 図中符号：１・・・・・・シャフト、２・・・・・・ク
ラブヘッド、３・・・・・・クラブヘッド下面、４，５
・・・・・・打撃面、６．７・・・・・・溝、８，９・
・・・・・打撃部、１０・・・・・・釦もり。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）グリップ部を備えたシャフトとこのシャフトの下
   端に一体的に止着したクラブヘッドとから戒るゴルフク
   ラブにおいて、前記クラブヘッド２の前後面に打撃面４
   ，５が設けられ、この打撃面に沿って溝６，７を設けて
   前後方向に屈撓可能で且つこの両打撃面の反撥力が異な
   る打撃部８，９を前記クラブヘッドに形成して成るゴル
   フクラブ。
2. （２）上記クラブヘッド２の下面３を円弧状曲面に隆或
   して戊る実用新案登録請求の範囲第１項に記載のゴルフ
   クラブ。
3. （３）上記溝６，７を一方はクラブヘッド上面から、他
   の一方は下面から刻設して戒る実用新案登録請求の範囲
   第１項または第２項記載のゴルフクラブ。
4. （４）上記溝６，７をそれぞれ深さを異にしてクラブヘ
   ッドの同一面から刻設して戒る実用新案登録請求の範囲
   第１項〜第３項のいずれかに記載のゴルフクラブ。
5. （５）上記溝６，７の一方を下面に向けて開口する逆Ｖ
   字形状の溝とし、打撃面４を傾斜面に形成して戒る実用
   新案登録請求の範囲第１〜第４項のいずれかに記載のゴ
   ルフクラブ。