JPS5941717Y2 - 抽出しのスライドレ−ル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、抽出しのスライドレールに関する。

従来から上述スライドレールとしては、多機種のものが
知られているが、嵌め外しか行ない難かったり、スライ
ドが不円滑となり易い等、倒れも充分に満足し得るもの
ではなかった。

そこで本考案は、上述従来の事情に鑑みて検討の結果、
スライドレールを改良したものであって、その目的とす
るところは、円滑にスライド操作できると共に、嵌め外
しをも容易にできるようにすることにある。

以下本考案の実施例を示した図面について詳述すれば、
第１図ないし第７図に示したように、Ｌ字形レール１と
、コ字形レール２と、ガイドピース３と、ランナー４を
主要部材として構成されている。

上記■７字形レール１はキャビネット５等の側板５ａ内
側に木ネジ６等により横設され、一方コ字形レール２は
上記り字形レール１と対向するよう抽出し７の側板７ａ
外側に木ネジ８等にて横設されている。

上記ガイドピース３は、第８図Ａ、Ｈに明示したように
、−上記り字形レール１のキャビネット５内に突出する
水平板部１ａの巾と略同−巾を有して横長に形成しであ
ると共に、前端部には上記ランナー４の前端を当接して
前進限とする受部３ａを突設してあり、−力抜端部には
、後方から前方へ向は傾斜下降する傾斜面３ｂを、後端
に除肉開口して設けである。

このガイドピース３は、上記り字形レール１における前
端部の水平板部１ａ下面に沿って装着されていて、その
受部３ａはコ字形レール４を当接可能に水平板部１ａの
上面に設けられている。

こ＼で上記ガイドピース３には、第８図Ｂに示した通り
、その前端部にＬ字形状の溝３ｃが側方及び後方へ開口
して設けられていると共に、それ自体の上面に取付片３
ｄを立設してあり、上記り字形レール１における水平板
部１ａの前端に設けた起曲片部１Ｃを上記溝３Ｃに嵌着
すると共に、上記水平板部１ａに開口した図示しない取
付孔に上記取付片３ｄを嵌着してＬ字形レール１に固定
しである。

又、上記ランナー４は、第９図のＡ、Ｈに明示したよう
に、横長に形成した本体４ａが、その巾を上記コ字形レ
ール２のそれより小さく形成してあり、かつ横断面形状
を前半部４ｂでは略逆り字形状に、−力抜半部４ｃでは
略コ字形状に夫々形成してあって、内側長手方向には、
上記り字形レール１の水平板部１ａ上をスライド可能な
下向き段部４ｄを設けである。

そして、本体４ａの前後端上部及び後端下部には、夫々
ローラ９ 、１０ 、１０ 、１０，１１，１１ａを上
下動可能に軸支しであると共に、後端部及び前端部近傍
にはサイドローラ１２，１２を軸支してあり、又前端部
には、上記ガイドピース３の受部３ａに設けた凹部３ｅ
と係嵌可能な突片１３を突設し、更に、横断面略コ字形
状とした後半部４ｃにおける下側厚肉部４ ｃ／の前端
から前方へ突出して押し下げ用突片１４を、上記ガイド
ピース３の傾斜面３ｂと当接可能に設けであると共に、
前記下向き段部４ｄの後端からは突起１５を垂設し、ラ
ンナー４の前進限においてＬ字形レール１の水平板部１
ａに穿設した径孔１ｂに上記突起１５は嵌合されるよう
になっている。

又、上記ランナー４の横断面略コ字形状とした後半部４
ｃの内寸法ｌは、Ｌ字形レール１における水平板部１ａ
の肉厚よりも大きく設けてあって、当該ランナー４の後
半部４ｃは後述するようにＬ字形レール１に係嵌した状
態で上下動できるようになっている。

こ＼で、上記ローラ９ 、１０ 、１０ 、’１０ 、
１１ 。

１１ａと、サイドローラ１２，１２は第５図、第６図に
明示した如く、直角配置に軸支しであると共に、これら
は夫々両側端面中央部に軸穴１６゜１６を対称に凹設し
て、ランナー１に貫通形成した取付孔１７・・・・・・
・・・に挿入され、該取付孔１７の両側端面から夫々突
設した上記軸穴１６内径より径小の短軸１８，１Ｂを軸
穴１６，１６に係嵌し、該軸穴と短軸との直径差の分だ
け径方向へ移動できるようになっており、上記ローラ９
，１０，１０゜１０と１１，１１ａでＬ字形レール１の
水平板部１ａを上下から挾み込むようにランナー４はＬ
字形レール１にスライド自在に係嵌され、該ランナー４
と、上記水平板部１ａと、これに固定した上記ガイドピ
ース３にコ字形レール２を外装し、該コ字形レール２は
上記各ローラ９，１０，１０゜１０．１１，１１ａとサ
イドローラ１２，１２によりスライド案内されるように
なっている。

又、上記コ字形レール２は後端下部に第２図、第４図に
示す通り、内側へ突出する突部２ａを、引き出し限にて
上記ローラ１１と当接可能に設けであると共に、後端上
部には、後方へ傾斜上昇する傾斜片２ｂを設けて形成さ
れている。

而して上記構成において、キャビネット５に対して抽出
し７を第１図の引き出し位置から押し込むと突部２ａに
よりランナー４が上向きに押されており、従って突起１
５は径孔１ｂから上方へ離脱しておるから、コ字形レー
ル２はランナー４の各ローラ９，１０，１０，１０，１
１，１１ａに案内されてスライドし押し込まれるが、一
方ランナー４は、サイドローラ１２，１２がコ字形レー
ル２とＬ字形レール１を案内するので、上記コ字形レー
ル２と共に後進する。

つまりランナー４はコ字形レール２を案内しながら、そ
れ自体も移動するが、その移動速度はコ字形レール２よ
りも遅くなるので、引き出限では第１図、第２図に示し
たようにコ字形レール２の後端部を案内するが、押し込
みによるスライドにつれて、第３図に示すようにコ字形
レール２の中央部を案内するので、抽出し７は上下方向
へ揺動することなく水平状態で押し込むことができる。

上述の抽出し収納状態から、当該抽出しを引き出すと、
コ字形レール２はランナー４の各ローラ９．１０，１０
，１０，１１，１１ａサイドローラ１２．１２に案内さ
れながら引き出しされると共にランナー４も前進する。

コ字形レール２が引き出し限に近ずくと、突部２ａはロ
ーラ１１と当接し、一方ランナー４は、前端がガイドピ
ース３の受部３ａに当接して停止し、これ以上前進する
ことはないので、コ字形レール２は第１図、第２図に示
したように引き出し限となって、これ以上引き出される
ことはない。

このようにして抽出し７の出し入れは行なわれるが、抽
出し７を引き出した状態では、抽出し７及びコ字形レー
ル２の自重及び収納物の重量が、コ字形レール２の前部
を降下する方向へ作用するので、梃子の原理によってラ
ンナー４は、前端部の受部３ａに係嵌している突片１３
を支点として後端部は上動し、第２図に示した状態に保
持される。

従って、ランナー４の後端下部のローラ１１゜１１ａは
Ｌ字形レール１の水平板部１ａに突き当って上方への移
動は阻止されるので、当該ローラ１１と突部２ａが当接
することによりコ字形レール２の引き出しは阻止される
。

又、抽出し７、つまりコ字形レール２の取外しを行なう
ときは、前進限まで引き出した後、第２図に示した状態
でコ字形レール２の前端部を引き上げると、これに外装
されているランナー４は、第４図に示したようにコ字形
レール２の後端上部により押し下げられるので、当該ラ
ンナー４の後端部から垂設した突起１５はＬ字形レール
１の探孔１ｂに係合し、よってランナー４の後端部は降
下して、Ｌ字形レーＩし１の水平板部１ａとローラ１１
．１１ａ間に隙間が生じるので、カバる状態でコ字形レ
ール２を引き出すと、突部２ａによりローラ１１，１１
ａは押し上げられることによって、コ字形レール２を引
き出し、取り外すことができる。

このようにして、抽出し７を離脱した状態にあっては、
前記した押し下げ用突片１４がランナー４を下動させ、
突起１５が探孔１ｂに係止されているから、上記抽出し
７を嵌合しようとするとき、不本意にランナー４が嵌合
途上の抽出し７と共に前進してしまうことなく、当該嵌
合操作により、コ字形レール２の突部２ａがローラ１１
を通過して、ランナー４の後部に押当し、これを押し上
げる嵌合完了状態となることにより、上記突起１５が探
孔１ｂから外れ、これにより前記のように抽出し７の押
し込み操作が可能となる。

以り説明したように、本考案に係る抽出しのスライドレ
ールによれば、ランナー４がコ字形レール２を案内しつ
＼共動することによって、コ字形し−ｌし２及び抽出し
７のスライド量に応じて変位してコ字形レール２を常に
適所で案内するから、スライド動作は円滑であって抽出
し７の引き出し、収納を軽快イこ行なうことができると
共に、コ字形し−ｌし２の引き出し限で、当該レール２
の前端部を引き上げ、僅かに傾斜させた状態で引き出し
、又は押し込むことで、取外し、又は嵌め合わせを簡単
、かつ容易に行なうことができる効果がある。

又、Ｌ字形レール１とコ字形レール２の他にガイドピー
ス３と、複数個のローラ９，１０，１０゜１０．１１，
１１ａを軸支したランナー４とから構成できて構造簡単
であると共に、上記ランナー４はＬ字形レール１の水平
板部１ａに係嵌するだけで極めて簡単に組立てることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本考案に係る抽出しのスライド動作ｌ
しを夫々示した引き出し限の平面図と縦断側面図、第３
図は同レールの収納状態を示した側面図１、第４図は同
レールのコ字形し−ル嵌め外し状態を示した縦断側面図
、第５図、第６図、第７図は第２図におけるｖ−■線、
■−■線、■−■線各矢視拡犬横断面図、第８図Ａ、Ｂ
は同一−ｌしにおけるガイドピースの平面図と側面図、
第９図Ａ、Ｂは同レールにおけるランナーの平面図と側
面図である。 １・・・・・・Ｌ字形レール、１ｂ・・・・・・探孔、
２・・・・・・コ字形し−ｌし、２ａ・・・・・・突部
、３・・・・・・ガイドピース３ｂ・・・・・・傾斜面
、４−・・・・・ランナー、９，１０，１１゜１１ａ・
・・・・・ローラ、１２・・・・・・サイドローラ、１
４・・・・・・押し上げ用突片、１５・・・・・・突起
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キャビネット側板内面に横設されるＬ字形レールと、抽
   出し側板の外面に横設されるコ字形レールを具備し、上
   記り字形レールに沿ってコ字形レールを案内し共動可能
   に、少なくとも前後部の上部と後端下部に夫々ローラを
   上下動可能に、かつ適所に適当数のサイドローラを軸支
   して形成したランナーを、上記■７字形レールに、少な
   くとも後端部は上下動１１和ヒに係嵌してコ字形レール
   を外装し、一方上記コ字形し→しの後端下部には引き出
   し方向に上記ランナーの後端下部ローラと当接可能に突
   部を設け、該突部とローラとの係合により、コ字形レー
   ルと共に前進し、前進限において上記り字形レール前端
   部に固定したガイドピースの傾斜面と係嵌して後端部を
   降下保持可能に、上記ランナーには押し下げ用突片を設
   けると共に、前進限において離脱自在なるようランナー
   内端部から垂設した突起と対応させて上記■、字形レー
   ルに径孔を設けてなる抽出しのスライドレール。