JPS5940705B2 - 簡易開封型容器蓋 - Google Patents

簡易開封型容器蓋

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JPS5940705B2
JPS5940705B2 JP55187744A JP18774480A JPS5940705B2 JP S5940705 B2 JPS5940705 B2 JP S5940705B2 JP 55187744 A JP55187744 A JP 55187744A JP 18774480 A JP18774480 A JP 18774480A JP S5940705 B2 JPS5940705 B2 JP S5940705B2
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pair
adhesive
sealing liner
adhesive layer
semi
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柏 村山
芳夫 池田
康一 和田
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NIPPON CROWNCORK
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Description

【発明の詳細な説明】 <技術分野> 本発明は、簡易開封型容器蓋、更に詳しくは開封の際に
破断される一対の弱化線が形成されている金属製本体と
この本体の内面に施された環状密封ライナーとを具備す
る簡易開封型容器蓋に開する。
<背景技術> 飲料用瓶の如き容器のための、栓抜等の器具を用いるこ
となく開封することができる簡易開封型容器蓋としては
、例えば特開昭50−144577号に開示されている
如く、開封の際に破断される一対の弱化線が形成されて
いる金属製本体と、この本体の内面に施された環状密封
ライナーとを具備する容器蓋が提案され実用に供されて
いる。
金属製本体は、天面、この天面の周縁から垂下する筒状
スカート、及びスカートに連接された把持片を有し、上
記一対の弱化線は把持片の両側縁の各各に続いてスカー
トを横切り次いで天面の周縁部を弧状に延びるように形
成されている。一方、環状密封ライナーは、一般に、金
属製本体の内面に施された接着層上に流動状態の密封材
料を供給して所要の形状に固体化せしめることによつて
形成され、上記接着層の作用によつて本体の内面に強固
に接着されている。上記の通りの形態の容器蓋は、密封
すべき容器の開口端部に被嵌し、スカートの下端部を容
器の開口端部外周面に形成されている係止部に係止する
ことによつて、容器の開口端部に密封装着される。
容器の開口端部を開封する際には、本体の把持片を手で
把持して引張ることによつて一対の弱化線を破、断して
容器の開口端部に対するスカートの係止を部分的に解除
し、次いで容器蓋全体を容器の開口端部から離脱せしめ
る。上記の通りの形態の容器蓋は、構造が簡単であり比
較的安価に製作することができるにもかかわらず、容器
の開口端部を確実に密封することができると共に、開封
の際に栓抜等の器具を用いることなく容器の開口端部か
ら離脱せしめることができ、それ故に通常の王冠等に代
えて広く使用される傾向にある。
しかしながら、上記の通りの形態の公知の容器蓋には、
次の通りの解決すべき問題が存在する。
即ち、上記の通りの形態の公知の容器蓋について本発明
者等が遂行した実験によれば、開封のために把持片を引
張つて一対の弱化線を破断する際、特に一対の弱化線の
うちの天面を延びる部分を破断する際に、かなりの引張
力を必要とし、それ故に特に女性或いは子供等にとつて
は開封操作が必ずしも容易でないことが判明した。そし
て、この理由については、金属製本体の内面に接着され
ている環状密封ライナーが一対の弱化線を跨いで存在し
、従つて一対の弱化線を破断する際には密封ライナーを
も同時に破断しなければならず、一対の弱化線の破断(
即ち金属製本体の破断)に必要な引張力に環状密封ライ
ナーの破断に必要な引張力が付加されることに起因する
ことが判明した。従つて、上記問題を解決するためには
、金属製本体の内面に対して環状密封ライナーの全体を
非接着乃至半接着状態にせしめることが考えられる。か
くすると、容易に理解される如く、環状密封ライナーを
破断せしめる必要なくして一対の弱化線を破断すること
ができ、従つて一対の弱化線の破断に必要な引張力のみ
によつて開封操作を遂行することができる。しかしなが
ら、かような解決法を採用すると、製作した容器蓋の搬
送時或いは容器蓋を容器の開口端部に被嵌する時等に金
属製本体から環状密封ライラ一が離脱落下してしまうと
いう許容し得ない別個の問題が発生してしまう。かよう
な別個の問題を発生せしめることなく上記問題を解決す
るには、環状密封ライラ一の、上記一対の弱化線間に位
置する部分を、金属製本体の内面に対して非接着乃至半
接着状態にせしめることが意図される。然るに、かくす
ると、本発明者等の経験によれば、次の通りの問題が生
ずることが判明した。即ち通常の容器蓋製作工程におい
ては、金属素材の表面及び裏面に所要の被覆を施した後
に金属素材を所定に形状に打抜き、かかる打抜きと同時
に或いはこれに引続いて金属素材に一対の弱化線、通常
の場合は金属素材の厚さを局部的に減少せしめることに
よつて形成される所蛸スコアから成る一対の弱化線を刻
設する。従つて、金属素材の裏面(金属製本体の内面)
から一対の弱化線を刻設する場合には、一対の弱化線の
刻設に起因して金属素材の裏面に施されている被覆(接
着層)が破壊され、金属素材の裏面の一対の弱化線の部
位においては金属素材がそのまま露呈することになる。
また、金属素材の表面(金属製本体の外面)から一対の
弱化線を刻設する場合にも、一対の弱化線の刻設の際の
衝撃及び金属素材の塑性流動等に起因して金属素材の裏
面に施されている被覆(接着層)に亀裂が生成される傾
向があり、金属素材の裏面の一対の弱化線の部位の少な
くとも一部において金属素材がそのまま露呈することが
少なくない。而して、上述した如く、環状密封ライナー
の、上記一対の弱化線間に位置する部分を、単に金属製
本体の内面に対して非接着乃至半接着状態にせしめると
、例えば容器の搬送時に容器に相当な振動が加えられた
時、或いは容器を長時間に渡つて倒立状態にせしめられ
た時に、容器内の内容物が環状密封ライナーの内側縁か
ら非接着乃至半接着状態である環状密封ライナーと金属
製本体との間を通つて進入して一対の弱化線の部位まで
進み、かくして一対の弱化線の部位にて本体の金属と直
接的に接触して金属の腐食或いは内容物中への金属の溶
出を生ぜしめる恐れがある。〈発明の目的〉 本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主
目的は、環状密封ライナーの離脱落下、金属の腐食或い
は内容物中への金属の溶出等の別個の問題を生せしめる
ことなく、開封操作の際の必要引張力が充分に低下せし
められ得る、改良された簡易開封型容器蓋を提供するこ
とである。
〈発明の要約〉本発明者等は、鋭意検討及び実験の結果
、環状密封ライナーの、少なくとも一対の弱化線間に位
置する部分の少なくとも一部を、網目状に分散された複
数個の小さい領域においてのみ金属製本体に対して非接
着乃至半接着状態にせしめれば、環状密封ライナーの離
脱落下、金属の腐食或いは内容物中への金属の溶出等の
別個の問題が生ぜしめることなく、開封操作の際の必要
引張力を充分に低下せしめることができることを見出し
た。
即ち、本発明によれば、天面、該天面の周縁から垂下す
る筒状スカート、及び該スカートに連接された把持片を
有し、該スカート及び該天面には該把持片の両側縁の各
々に続いて該スカートを横切り次いで該天面の周縁部を
弧状に延びる一対の弱化線が形成されている金属製本体
と、該本体の内面に施された環状密封ライナーとを具備
する簡易開封型容器蓋において、該密封ライナーの、少
なくとも該一対の弱化線間に位置する部分の少なくとも
一部は、網目状に分散された複数個の小さい領域におい
てのみ該本体に対して非接着乃至半接着状態にせしめら
れている、ことを特徴とする簡易開封型容器蓋力{提供
される。く発明の好適具体例〉 以下、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
第1図及び第2図を参照して説明すると、全体を番号2
で示す図示の容器蓋は、金属製本体4とこの本体4の内
面に施された環状密封ライナー6とを具備する。
本体4は、円形状の天面8、天面9の周縁から垂下した
スカート10、及ひスカート10の下端から半径方向外
方に突出した把持片12を有する。
把持片12の先端部は、これを把持する際に指をかける
ことができるようにリング状に成形されているのが好都
合である。本体4には、更に、一対の弱化線14が形成
されている。材料の厚さを局部的に減少せしめることに
よつて形成される所謂スコアであるのが好ましい一対の
弱化線14は、適宜の形状に形成することができるが、
図示の具体例では、把持片12の両側縁の各々に続いて
相互に実質上平行にスカート10を横切つて延びる第1
の部分14aと、第1の部分14aに続いて天面8の周
縁部を弧状に延びる第2の部分14bと、そして更に第
2の部分14bに続いて把持片12に対して直径方向反
対側でスカー口0に延びる第3の部分14cとを有する
。第3の部分14cはスカート10を完全に横切つて延
びておらず、スカート10の下端縁よりも幾分手前で終
つているので好都合である。上記の通りの本体4は、例
えばアルミニウム基合金薄板の如き適宜の金属薄板から
、当業者には周知の方法によつて成形することができる
本体4を成形するための金属薄板の裏面(即ち本体4の
内面)には、本体4の内面に対して密封ライナー6を確
実に接着せしめるための接着層16か施されているのが
好ましい。かかる接着層16は、本体4の内面(こて容
器内容物に対して金属が直接的に接触して金属の腐食或
いは内容物中への金属の溶出が発生するのを防止する保
護被覆としても機能する。接着層16は密封ライナー6
の材質等に応じて適宜に選定されるラツカ一を金属薄板
の裏面に塗布することによつて好都合に施すことができ
る。例えば、密封ライナー6として塩化ビニル樹脂コン
パウンド又は合成ゴムコンパウンドが使用される場合に
は、接着層16としてはエポキシ又はフエノール変性ビ
ニル樹脂ラツカ一、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラ
ツカ一或いはアクリルラツカ一の如きビニル系ラツカ一
が好適に使用される。本体4を形成するための金属薄板
の表面(即ち本体4の外面)には、容器内容物を表示す
る文字或いは記号等を印刷すると共に、ツヤニスの如き
適宜の被覆(図示していない)を施すことができる。塩
化ビニル樹脂コンパウンド或いはポリエチレン樹脂の如
き適宜の合成樹脂から成形される密封ライナー6は、当
業者には周知の所謂リングライニング法(ゾル状態の樹
脂コンパウンドを本体4の内面環状部分にリング状に施
した後、加熱してゲル化せしめて固体化する方法)、ス
ピンライニング法(ゾル状態の樹脂コンパウンドを本体
4の内面に流込み、次いで本体4を中心軸線を中心とし
て回転せしめてゾル状態の樹脂コンパウンドを所望の形
状に拡布せしめ、しかる後に加熱して樹脂コンパウドを
ゲル化せしめて固体化する方法)或いに所謂型押成形法
(軟化溶融状態の樹脂コンパウンドを本体4の内面に載
せ、次いで型押工具によつて所要の形状に型押成形して
冷却硬化せしめて固体化する方法)等によつて本体4の
内面に所要の通りに施すことができる。
成形された密封ライナー6自体の形状は、天面8の周縁
部に沿つて延びる環状である。かかる密封ライナー6の
内側縁は上記一対の弱化線14よりも半径方向内側に位
置し、従つて密封ライナー6は]:記一対の弱化線14
の大部分を跨いで位置し、密封ライナー6よりも半径方
向内側の領域には上記一対の弱化線14が存在しないよ
うにせしめられているのが重要である。如故ならば、既
に言及した如く、対の弱化線14を形成する際には、第
2図に明確に図示する如く金属薄板の表面(本体4の外
面)から一対の弱化線14を刻設した場合でさえも金属
薄板の裏面においては一対の弱化線14の部位で接着層
16が少なくとも部分的に破壊されて金属が露呈するこ
とが少なくない。従つて、一対の弱化線14が密封ライ
ナー6よりも半径方向内側の領域に存在すると、密封ラ
イナー6によつて覆われることなく金属がそのまま露呈
する部分が密封ライナー6よりも半径方向内側の領域に
存在することとなり、容器内容物が露呈した金属に直接
的に接触し、これによつて金属の腐食或いは容器内容物
への金属の溶出等が発生する故である。上述した通りの
容器蓋2は、密封すべき容器18(第3図)の開口端部
に被嵌し、スカート10の下端部を半径方向内方に変形
せしめて容器18の開口端部外周面に形成されている係
止部20(第3図)に係止することによつて、容器18
の開口端部に装着される。かくして容器18の開口端部
に容器蓋2を装着すると、本体4の天面8が容器18の
開口端部を閉じると共に、密封ライナー6が容器18の
開口端部に押圧され、かくして容器18の開口端部が確
実に密封される。容器18の開口端部を開封する際には
、本体4の把持片12を把持して引張り、第3図に図示
する如く、一対の弱化線14の第1の部分14aを破断
し、そして更に第2の部分14bを破断する。かくする
と、第3図から理解されるように、容器18の開口端部
に対するスカート10の係止が部分的に解除され、それ
故に、把持片12に更に引張力を加えると、容器蓋2の
全体が容器18の開口端部から離脱せしめられ、かくし
て容器18の開口端部が完全に開放される。而して、図
示の容器蓋2の上述した通りの構成及び作用効果は公知
の容器蓋と実質上同一である。
そして、容器蓋2が土述した通りの構成のみである場合
には、次の通りの問題がある。即ち、容器18の開口端
部に密封装着された容器蓋2を容器18の開口端部から
離脱せしめる際には、上述した通り、把持片12を引張
ることによつて一対の弱化線14の第1の部分14a及
び第2の部分14bを破断することが必要であるが、第
2図から理解される如く、本体4の内面には一対の弱化
線14の部位を跨いで位置する密封ライナー6が接着層
16の作用によつて比較的強固に接着されている。それ
故に、本体4に形成されている一対の弱化線14を破断
するためには、一・対の弱化線14の部位に沿つて密封
ライナー6をも破断することが必要である。従つて、一
対の弱化線14の破断(即ち金属製本体4の破断)に必
要な引張力に加えて密封ライナー6の破断に必要な引張
力をも把持片12に加えることが必要である(勿論、接
着層16をも破断しなければならないが、接着層16の
破断に要する引張力は他の必要引張力に比べて一般にか
なり小さい)。而して、本発明者等が実験によつて確認
したところによれば、一般に、一対の弱化線14の第1
の部分14a及びこの部位における密封ライナー6を破
断する際には把持片12に加えられる引張力が効果的に
集中して作用する故に特に問題なく所要の破断を遂行す
ることができるが、一対の弱化線14の第2の部分14
b及ひこの部位における密封ライナー6を破断する際に
は把持片12に相当大きな引張力を加えなければならず
、特に女性或いは子供等にとつては必ずしも容易に必要
な破断を遂行することができないことが判明した。かよ
うな問題を解決するためには、例えば金属製本体4の内
面に施されている接着層16上の所要領域に非接着乃至
半接着層を施す等の方法によつて、密封ライナー6のう
ちの少なくとも一対の弱化線14間に位置する部分の少
なくとも大部分を本体4の内面に対して選択的に非接着
乃至半接着状態にせしめることか考えられる。
第2図と共に第4図を参照して説明すると、本体4の内
面に密封ライナー6を施す前に、好ましくは金属薄板か
ら本体4を所要形状に成形する前に、第4図に二重斜線
を付して示す如く、一対の弱化線14の第2の部分14
b(即ち弧状部)が刻設される部位に対応して、一対の
弱化線14の第2の部分14bよりも幾分外側の位置か
ら半径方向内側に向つて所定の幅を有し且つ一対の弱化
線14の第2の部分14bに沿つて延びる一対の弧状領
域22に、後に施される密封ライナー6を構成する樹脂
に対して非接着乃至半接着特性を有する非接着乃至半接
着層24を施す。
かかる非接着乃至半接着層24は、密封ライナー6を構
成する樹脂に応じて適宜に選定されるラツカ一乃至イン
クを塗布することによつて施すことができる。非接着乃
至半接着層24を形成するためのラツカ一乃至インクと
しては、例えば、ヒマシ油、アマヶ狽大豆磨凾植物油で
変性したアルキツド樹脂に必要に応じて顔料及びドライ
ヤー等を適宜に混入して生成したラツカ一又はインクを
挙げることができる。非接着乃至半接着層24が施され
る上記一対の弧状領域22の、一対の弱化線14の第2
の部分14bよりも外側の領域は、本来的に不必要であ
り、従つて上記一対の弧状領域22の外側境界は一対の
弱化線14の第2の部分14bに合致せしめることがで
きる。
しかしながら、容器蓋2の製作工程の際に、一対の弧状
領域22の外側境界と一対の弱化線14の第2の部分1
4bとを正確に合致せしめることは必ずしも容易ではな
く、それ故に、第4図に図示する如く、一対の弧状領域
22の外側境界を一対の弱化線14の第2の部分14b
よりも幾分外側にせしめるように設定し、容器蓋2の製
作の際に幾分かの誤差が生じても、一対の弧状領域22
の外側境界が一対の弱化線14の第2の部分14bより
も内側にならないようにせしめるのが望ましい。一方、
一対の弧状領域22の内側境界は、密封ライナー6の内
側縁よりも更に内側に位置する必要はない。
しかしながら、特に所謂リングライニング法で密封ライ
ナー6を施す場合には、密封ライナー6の内側縁を所定
の位置に正確に位置付けることは一般に煩雑乃至困難で
あるので、一対の弧状領域22の内側境界は密封ライナ
ー6の内側縁よりも幾分内側に設定するのが望ましい。
第4図に図示する例においては、一対の弧状領域22の
間に位置する弧状領域26及び28にては非接着乃至半
接着層24を施していないが、これらの弧状領域26及
び28にも非接着乃至半接着層24を施すこともできる
。但し、把持片12に対して直径方向反対側に位置する
弧状領域28に対しては、開封の際に一対の弱化線14
がその第3の部分14cの先端まで破断され、そして更
に一対の弱化線14の延長線上に沿つてスカート10の
下端縁まで破断されるのを防止し、かくして本体4の一
対の弱化線14間の部分が一対の弱化線14の外側の部
分から完全に分離されることを防止するために、非接着
乃至半接着層24を施さない方が好ましい。上記の通り
にして一対の弧状領域22に非接着乃至半接着層24を
施した容器蓋2においては、開封の際に容器蓋2は次の
通りの挙動を示し、上述した通りの問題が解決される。
容器18の開口端部を開封する際には、上述した如く、
本体4の把持片12を把持して引張り、第3図に図示す
る如く一対の弱化線14の第1の部分14aを破断し、
そして更に第2の部分14bを破断する。
而して、一対の弱化線14の第1の部分14aと第2の
部分14bの境界部を破断する際には、図示の具体例に
おいては弧状領域26(第4図)には非接着乃至半接着
層24が施されておらず、従つて弧状領域26には一対
の弱化線14を跨いで位置し且つ本体4の内面に比較的
強固に接着している密封ライナー6が存在する故に、一
対の弱化線14の破断と共にこれに沿つて密封ライナー
6も破断され、一対の弱化線14間に位置するところの
密封ライナー6の弧状部6aは、第3図は図示する如く
、把持片12に付随して上昇せしめられるところの本体
4の一対の弱化線14a間の部分に付着してこれと共に
上昇せしめられる。他方、一対の弱化線14の第2の部
分14bを破断する際には、一対の弧状領域22におい
ては非接着乃至半接着層24の存在によつて密封ライナ
ー6と本体4の内面との間が非接着乃至半接着状態にせ
しめられている故に、一対の弱化線14の第2の部分1
4bが破断されても密封ライナー6は破断されることな
く維持され、本体4の一対の弱化線14間の部分のみが
密封ライナー6の内側縁部(即ち一対の弱化線14より
も内側に位置する縁部)から分離されて把持片12に付
随して上昇せしめられる。かように一対の弱化線14の
第2の部分14bを破断する際には、密封ライナー6の
破断を伴うことなく一対の弱化線14の破断を遂行する
ことができ、従つて一対の弱化線14の破断(即ち金属
製本体4の破断)に必要な引張力を把持片12に加えさ
えすれば所要の開封操作を遂行することかでき、それ故
に女性或いは子供でも比較的容易に開封操作を遂行する
ことができる。把持片12に更に引張力を加えると、一
対の弱化線14の第1の部分14a及び第2の部分14
bの破断によつて容器18の開口端部に対するスカート
10の係止が既に部分的に解除されている故に、容器蓋
2の全体が容器18の開口端部から離脱せしめられ、か
くして容器18の開口端部が完全に開放される。
この際に、把持片12に加えられる引張力によつて一対
の弱化線14の第3の部分14cがその先端まで破断さ
れても、弧状領域28(第4図)には非接着乃至半接着
層24が施されておらず、従つて弧状領域28において
は密封ライナー26が本体4に比較的強固に接着されて
いる故に、一対の弱化線14の第3の部分14cの延長
線に沿つて本体4の破断が進行し且つ弧状領域28の両
側端にて密封ライナー26が破断されることはなく、そ
れ故に、本体4の一対の弱化線14間の部分がその外側
の部分から完全に分離されることはない。第5図は、本
体4の内面に、更に詳しくは本体4の内面に施されてい
る接層即16(第2図)上に施される非接着乃至半接着
層24のパターンの他の例を示している。
第4図に図示する例においては、上述した一対の弧状領
域22の全体に非接着乃至半接着層24を施しているが
、第5図に図示する例においては、上述した一対の弧状
領域22(第4図)中の、一対の弱化線14の第2の部
分14bの方向に間隔を置いた複数個の部分30のみに
非接着乃至半接着層24を施している。非接着乃至半接
着層24を第5図に図示する通りのパターンで施した容
器蓋2においては、一対の弱化線14の第2の部分14
bを破断する際に、上記複数個の部分30においては非
接着乃至半接着層24の存在によつて密封ライナー6と
本体4の内面との間が非接着乃至半接着状態にせしめら
れている故に、密封ライナー6を破断せしめる必要なく
して一対の弱化線14の第2の部分14bの破断を遂行
することができる。他方、上記複数個の部分30間にお
いては、非接着乃至半接着層24が存在していない故に
、密封ライナー6が本体4の内面に比較的強固に接着さ
れており、それ故に、一対の弱化線14の第2の部分1
4bを破断する際には密封ライナー6も局部的に破断さ
れる。かくの通りであるので、第5図に図示する通りの
パターンで非接着乃至半接着層24を施す場合には、開
封の際に把持片12に加えなければならない必要引張力
が第4図に図示する通りに一対の弧状領域22の全体に
非接着乃至半接着層24を施す場合よりも幾分大きくな
る。しかしながら、非接着乃至半接着層24が全く存在
しない場合と比べると、必要引張力はかなり低減される
。上記の通りであるので、第4図或いは第5図に例示す
る如きパターンで非接着乃至半接着層24を施せは、開
封操作の際の必要引張力を低減せしめるという目的は達
成される。しかしながら、次の通りの別個の問題が生ず
ることが注目されねばならない。即ち、第4図於び第5
図と共に第2図を参照することによつて容易に理解され
る如く、環状密封ライナー6の内周線から一対の弱化線
14の第2の部分14bまで連続して延在する非接着乃
至半接着領域が存在する。それ故に、例えば容器18の
搬送時に容器18に相当な振動が加えられた時或いは容
器18を長時間に渡つて倒立状態にせじめた時に、容器
18内の内容物が、環状密封ライナー6の内周縁から上
記非接着乃至半接着領域を通つて進入して、一対の弱化
線14の第2の部分14bの部位まで進む。かくして、
対の弱化線14の第2の部分14bの部位にて、一対の
弱化線14の形成に起因して破壊された接着層16及ひ
非接着乃至半接着層24を通して内容物が本体4の金属
と直接的に接触し、これによつて金属の腐食或いは内容
物中への金属の溶出を生ぜしめる。かような別個の問題
を生ぜしめることなく、開封操作の必要引張力を充分に
低減するために、本発明によれば、網目状に分散された
複数個の小さい領域においてのみ環状密封ライナー6を
本体4に対して非接着乃至半接着状態にせしめることが
重要である。
第6図は本発明に従つて改良された容器蓋における非接
着乃至半接着層24のパターンの一具体例を図示してい
る。
第6図に図示する具体例においては、土述した一対の弧
状領域22(第4図)においてその全体にではなくて網
目状に点在する多数の小さい領域32で非接着乃至半接
着層24を施している。第6図に図示する如く網目状に
点在する多数の小さい領域32に非接着乃至半接着層2
4を施すには、例えばオフセツト印刷法の如き印刷法或
いはその他の適宜の方法によつて適宜のラツカ一はイン
クを塗布することができる。第6図に図示する如く網目
状に点在せしめて多数の小さい領域32に非接着乃至半
接着層24を施すと、非接着乃至半接着層24を点在せ
しめた領域、即ち一対の弧状領域22(第4図)での密
封ライナー6と本体4の内面との接着強度が大幅に低減
され、それ故に、開封に際して一対の弱化線14の第2
の部分14bを破断する際には、本体4の一対の弱化線
14の間の部分は密封ライナー6の内側縁部(即ち一対
の弱化線14よりも内側に位置する縁部)から剥離され
て上昇せしめられる。従つて、一対の弱化線14の第2
の部分14bの破断は密封ライナー6の破断を伴うこと
なく遂行することができ、一対の弱化線14の第2の部
分14bを破断する際に必要な引張力は一対の弱化線1
4の第2の部分14b自体を破断するのに要する引張力
と本体4の一対の弱化線14間の部分を密封ライナー6
の内側縁部から剥離するのに要する引張力のみである。
かくの通りであるので、後述する実施例及び比較例から
理解される如く、第4図の場合と比べると若干大きいか
、密封ライナー6をも破断しなければならない場合、即
ち非接着乃至半接着層24がない場合と比べて相当小さ
い引張力で、一対の弱化線14の第2の部分14bの破
断を遂行することができ、女性或いは子供でも比較的容
易に開封捜作を遂行することかできる。非接着乃至半接
着層24が網目状に点在せしめられた領域、即ち一対の
弧状領域22での密封ライナー6と本体4の内面との間
の接着強度、換言すれば密封ライナー6と本体4の内面
とを剥離するのに要する力は、網目状に点在せしめる非
接着乃至半接着層24の密度を変化せしめることによつ
て適宜に調整することができる。而して、第4図の場合
のように一対の弧状領域22の全体に非接着乃至半接着
層24を施すことに代えて、本発明に従つて改良された
第6図に図示する具体例における如く、網目状に点在せ
しめて非接着乃至半接着層24を施すと、密封ライナー
6と本体4の内面とを剥離するのに要する力が若干増大
し、従つて開封の際に一対の弱化線14の第2の部分1
4bと破断する時の必要引張力が若干だけ増大する。し
かしながら、上述した通りの別個の問題の発生が確実に
防止される。即ち.、本発明に従つて改良された第6図
に図示する具体例においては、非接着乃至半接着層24
は連続的ではなくて網目状に不連続に点在せしめられて
おり、従つて密封ライナー6と本体4の内面との間の非
接着乃至半接着状態も連続的ではなくて網目状に不連続
に点在し、非接着乃至半接着状態の周囲においては密封
ライナー6と本体4の内面とは比較的強固に接着されて
いる。それ故に、容器18が上述した如くの過酷な状態
に晒されても、容器18の内容物が密封ライナー6の非
接着乃至半接着層24との間を通つて一対の弱化線14
の部位まで進入することは確実に防止される。く実施例
及び比較例〉実施例 厚さ0.25H11のアルミニウム板(JS5O52)
の表面にツヤニスを塗布して表面被覆層を形成すると共
に、裏面にビニル系ラツカ一を塗布して接着層16を形
成した。
更に、植物油で変性したアルキツド樹脂を主成分とする
ラツカ一を、密度50%で第6図に示す通りの網目状に
点在せしめて上記接着層16上に塗布して非接着乃至半
接着層24を形成した。次いで、アルミニウム板の残留
厚さが130乃至150μになるようにアルミニウム板
の表面からスコアを刻設して第1図、第2図及び第6図
に図示する通りの形状の一対の弱化線14を形成すると
共に、アルミニウム板に機械加工を加えて第1図及び第
2図に図示する通りの形態でスカート10の外径が42
±03?の本体4を成形した。しかる後に、リクライニ
ング法によつて本体4の内面に第2図に図示する通りの
断面形状を有する環状の塩化ビニル樹脂コンパウンド製
密封ライナー6を形成し、かくして容器蓋2を製作した
。上記の通りにして製作した容器蓋2を第3図に図示す
る通りの形態の容器の開口端部に密封装置し、次いで把
持片12を手で把持して引張り、対の弱化線14の第1
の部分14aのみを破断した。
しかる後に、第7図に図示する通りの形態の測定装置(
この測定装置の詳細については、必要ならば特開昭55
−33612号を参照されたい)を用いて、把持片12
を引張つて一対の弱化線14の第2の部分14bを破断
せしめるのに必要な引張力を測定した。かかる測定の際
に容器18はθ=30゜傾斜せしめて固定し、把持片1
2には実質上水平に引張力を加えた。上記の通りの測定
を10個の容器蓋2について遂行し、下記第1表に示す
通りの結果を得た。
比較例比較のために、非接着乃至半接着層24を施さな
かつた点以外は実施例と口様な力法によつて10個の容
器蓋2を製作し、実施例の場合と同様な測定を遂行した
その結果は下記第1表に示す進りであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従つて改良を加えるべき容器蓋の一
例を示す斜視図。 第2図は、第1図に示す容器蓋の部分断面図。第3図は
、第1図に示す容器蓋を容器の開口端部に密封装着した
後に、容器の開口端部を開封する際の状態を示す斜視図
。第4図及び第5図は、別個の問題を生ぜしめる非接着
乃至半接着層の形態を示す簡略図。第6図は、本発明に
従つて改良された容器蓋の一具体例における非接着乃至
半接着層の形態を示す簡略図。第7図は、実施例及び比
較例において遂行した測定方法を示す簡略図。2・・・
・・・容器蓋、4・・・・・・金属製本体、6・・・・
・・密封ライナー、8・・・・・・天面、10・・・・
・・スカート、12・・・・・・把持片、14・・・・
・・弱化線、16・・・・・・接着層、24・・・・・
・非接着乃至半接着層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 天面、該天面の周縁から垂下する筒状スカート、及
    び該スカートに連接された把持片を有し、該スカート及
    び該天面には該把持片の両側縁の各各に続いて該スカー
    トを横切り次いで該天面の周縁部を弧状に延びる一対の
    弱化線が形成されている金属製本体と、該本体の内面に
    施された環状密封ライナーとを具備する簡易開封型容器
    蓋において、該密封ライナーの、少なくとも該一対の弱
    化線間に位置する部分の少なくとも一部は、網目状に分
    散された複数個の小さい領域においてのみ該本体に対し
    て非接着乃至半接着状態にせしめられている、ことを特
    徴とする簡易開封型容器。 2 該本体の内面には接着層が施されており、該接着層
    上の所要部分に非接着乃至半接着層が網目状に分散して
    施されている、特許請求の範囲第1項記載の簡易開封型
    容器蓋。 3 該密封ライナーの、該一対の弱化線の該弧状部より
    も若干外側の位置から半径方向内側縁までの幅で該一対
    の弱化線に沿つて延びる一対の弧状部分が、網目状に分
    散された複数個の小さい領域においてのみ該本体に対し
    て非接着乃至半接着状態にせしめられている、特許請求
    の範囲第1項又は第2項記載の簡易開封型容器蓋。
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JPS5824753U (ja) * 1981-08-10 1983-02-16 株式会社柴崎製作所 キヤツプ
JP6741444B2 (ja) * 2016-03-04 2020-08-19 日本クロージャー株式会社 易開封性容器蓋

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