JPS5940407Y2 - 着物 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、手の長さに合せてゆきの長さが調整できる便
利な着物に係るものにして、添付図面を参照してその構
成を詳述すると次の通りである。

反物がくじら尺で９寸５分〜９寸８分（３６〜３８ｃｍ
）サイズの反物を使用して前身ごろ１、後身ごろ１′、
左おくみ２、右おくみ２′えり３を裁断する。

反幅がくじら尺で１尺５分〜１尺１寸（３９〜４２ ｃ
ｍ ）程度のＬサイズの反物を使用して左前袖４、左後
袖４１右前袖１１右後袖ｌを裁断する。

この普通サイズの前身ごろ１、後身ごろ１′、左おくみ
２、右おくみ２′、えり３とＬサイズの左前袖４、左後
袖４′、右前袖４′、右後補“とにより着物を縫製する
。

この着物の左右の袖口５の付近にシュパンに見えるシュ
パン地の袖口当布６を繞設する。

最近の女性は昔に比べて足が長くなってきたためそれに
併って手も長くなってきた。

このため反幅がくじら尺で９寸５分〜９寸７分程度の普
通サイズの反物を使用して着物を縫製するとゆきが短か
すぎて折角の着物も非常に不体裁となる。

不体裁にならないようゆきに合せて反幅がくじら尺で１
尺５分〜１尺１寸程度のＬサイズの反物を使用して着物
を縫製するとゆきは丁度よいのであるが胴回りが大きす
ぎるためそれだけ縫い代が多くなりごろごろして美しい
線が出ないという不都合があった。

本考案はこのような欠点を解決したもので、上述のよう
に反幅３６〜３８ｃｍ （９寸５分〜・９寸８分）程度
の普通サイズの反物を使用して身ごろ１゜１′、おくみ
２，２′、えり３を裁断し、反幅３９〜４２ｃｒｒ１（
１尺５分〜１尺１寸）程度のＬサイズの反物を使用して
左右袖４，４’、、ｆ、４″を裁断し、この普通サイズ
の身ごろ１ 、１’、おくみ２，２′、えり３とＬサイ
ズの左右袖４．４’、４’、４“′とにより着物を縫製
するから在来の普通サイズの反物で裁断した袖よりＬサ
イズの反物で裁断しただけ袖の幅が長くなるため袖口５
縁が丁度手首の位置に体裁良く着られることになる。

この際身ごろ１，１′、おくみ２．ｚｌえり３は普通サ
イズの反物を使用するから縫い代が多くてごろごろする
ようなこともなく、非常に美しくスッキリと着こなすこ
とができる。

この場合胴回りに合せて普通サイズのシュパン地でシュ
パンな縫製すると着物同様シュパンのゆきも短かいから
着物の袖口５から僅かにひかえて存在するはずのシュパ
ンの袖口縁が着物の袖口５付近にたいたみシュパンを着
ていないような感じを与えることになるが、この点本考
案は着物の袖口５の付近にシュパンに見えるシュパン地
の袖口当布６を繞設したから例え普通サイズのシュパン
地で縫製したゆきの短かいシュパンを着ていても着物の
袖口５の付近に繞設した袖口当布６により着物に合せて
縫製したシュパンを着ているように見えるため非常に体
裁の良い着物となる。

このように本考案は着物を着る人の体型に合せてゆきの
長さが調整できるから袖幅が広くなった分だけたっぷり
した袖となり一層着物の豪華さを増すことになるなど秀
れた実用性を発揮する着物となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は裁断図、第２図は背面図である。 １．１′・・・身ごろ、２．２’−・・おくみ、３・・
・え９．４１４’ ｒ ４ ｔ ４”・・・左右袖、５
・・・袖口、６・・・袖口当。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 反幅３６〜３８ｃｒｎ（９寸５分〜９寸８分）程度の普
   通サイズの反物を使用して身ごろ、釦くみ、えりを裁断
   し、反幅３９〜４２ｃｍ （１尺５分〜１尺１寸）程度
   のＬサイズの反物を使用して左右袖を裁断し、この普通
   サイズの身ごろ、おくみ、えりとＬサイズの左右袖とに
   より着物を縫製し、この着物の袖口の付近にシュパンに
   見えるシュパン地の袖口当布を繞設したことを特徴とす
   る着物